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Facebookに無神経なコメント。批判。=多くの人が悩んでいる。 [FB問題]

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Facebookに無神経なコメント。批判。=多くの人が悩んでいる。

「友達申請をくれる方へお願い」という記事を書くと毎回「いいね」がたくさん来る。何で? 単なる「お願い」だ。「批判や反論はいりません」というわがままなお知らせ。というのも一時期、無神経なコメントを書き込んで来る「友達」が多かったからだ。Facebookは2チャンネルではないし。Q& Aでもないのに、あれこれプライベートな質問してくる人がいた。議論を吹っかけてくる人。

イベントのP Rや長文の持論を書き込む人。「そんなことは自分のFacebookで書け!」と怒り爆発。顰蹙覚悟で「禁止条項」を挙げた。「何を偉そうに!」「何様だ」「Facebookは交流のためのツールだろ!」とか批判殺到?と思ったら「友達」数は全く減らず、むしろ増えた。

それからもう8年以上経つが、新しい友達が増えるたびに「お願い」を掲載する。その度に「いいね」多数。多かれ少なかれ同じ悩みを抱える人が多いのだ。僕の過激発言に共感した方々が「いいね」をくれるようだ。ある友人もいう。

「本当におかしな人は即ブロックできる。が、悪意がないのに、あれこれ言ってくる人。親切なのは分かるけどウザい人。的外れなコメントする人。上から目線で説教する人。そんな人たちはブロックしにくい。と言って、余計なことコメントするな!とは言いづらいし、友達削除して逆恨みネットであれこれ悪口を書きまくるの叶わないしなあ」

実際に会って話す時は許されるが、ネットではいけないことがあるのを理解できない人がいる。また「友達承認」されると本物の友達になったと思い込み、タメ口でコメントしてくる人もいる。顔写真はアニメ。プロフィールも空欄。年齢も分からない。そんな人から親しげにコメントされても怖さが先立つ。居酒屋で話すのと、会社で話をするのは違う。それぞれの場でしてはいけない話。してもいい話がある。ネットも同じなのだが、それが分からない人がいる。

そんな姿勢で寄って来られても、日本人は相手を傷つけたくないと対応してしまうことが多い。次第に我慢の限界に来てFacebookをやめてしまう。僕もいい加減うんざりして2度ほど数ヶ月休んだことがある。そこで無神経な態度で来られる前に「反論はいらない。批判もいらない。議論もしない。友達削除します」と宣言した。おかしなコメントは激減。皆、悪気はなく、ついつい勘違いしてあれこれ必要ないことを書き込んでいたのだ。

今でも無神経で攻撃的なコメントは来る。その場合は即、削除させてもらっている。これは会社で仕事をしていると、知らない人が訪ねて来て、殴りかかってくるのと同じ。殴り返さないが、その人には出て行ってもらうのは常識。Facebookでも同じ対応をするべきだ。それでなくても職場や通勤途中でストレスが多い。なぜ、ネットでまで余計な気遣いをする必要があるのか? 注意を伝えた上でも無神経な言動をする人には遠慮はいらない。そんな風に考える。



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「ドキュメンタリー沖縄戦」東京の映画館で公開決定!  [沖縄戦]



「ドキュメンタリー沖縄戦」東京の映画館で公開決定!

お陰様で公開が決まった。今はコロナ禍の真っ只中だが、夏の公開なので、その頃には緊急事態宣言も解除されて映画館も通常営業していると思える。さて、多くの皆さんから応援、心配を頂いたので、ここまでの経緯を説明しておく。

いつもは劇映画を撮っている僕だが、初めて長編ドキュメンタリーに挑戦した。3年がかりの取材。勉強で昨年の春に完成させた。ある団体から依頼された作品。教材として利用する。が、非常に出来がいいので映画館公開を提案した。団体側も了承。その方向で動き出した。
というのも、僕は学校の授業で習った程度しか沖縄戦について知らず、今回の取材でゼロから勉強した。それは想像を絶したもので、まさに地獄絵巻。ここまで酷い現実があることを思い知った。

学校の授業では「沖縄で唯一の地上戦があった」ということくらいしか教えられず、過酷すぎる沖縄の状況を知ることはなかった。また、映画でも「ひめゆりの塔」(リメイクが数本)「沖縄決戦」くらいしか沖縄戦を描いたものはない。広島、長崎の原爆投下を描いたものは映画でも、テレビでも、漫画でも数多く存在するが、なぜか?沖縄戦を描いたものはほとんどない。

また、ドキュメンタリーでも個々の戦闘や事件を描いたものは多く存在するが、沖縄戦の全貌を描いたものはほとんどない。今回は戦争体験者のインタビューがメインだが、全体の流れも紹介。この1本である程度、沖縄戦が分かるという作品を目指した。十数人の体験者と専門家の証言は胸を打つ。涙なしでは聞けない。それを3年がかりで取材。昨年、3月に完成。スポンサー側からも高い評価を頂いた。

12月に地元沖縄で完成披露試写会が行われた。2日間、3回の上映で、1000人を超える観客動員。全ての回で上映終了後に伯叔が起こった。絶賛の嵐。多くの観客から「ぜひ、全国上映してください」「映画館で公開してください」「沖縄戦を伝えてください」との声をいくつも頂いた。が、その後、スポンサーが映画館上映を中止。教材のために作られたものだから...という理由。

そのことで多くの人から「ぜひ、映画館上映を!」「お願いします」「これは多くの人に見せるべきです」との声が届いた。また、スポンサー内でも「多くの人に見てもらえる全国公開は意味が大きい」との意見が出て、今春に映画館公開が決定。が、コロナ感染の拡大。現在、映画館は休業中。

そのためにこの発表も1ヶ月以上遅くなった。が、幸い地方では宣言が解除され始めた。東京公開は夏なので、それまでには都内の映画館も営業再開しているはず。ということで今回の発表となった。まず、お礼を言わねばならないのは、上映中止の際に声を上げ、応援してくれた方々。スポンサー側から聞いたが届いた声は「批判」ではなく「お願い」という形。それが関係者の心に届いたようだ。

あとはコロナ感染が終息に向かってくれれば、映画館公開は実現する。7月25日から新宿Ksシネマ。秋には名古屋、大阪での公開も予定されている。単に歴史を知るだけの作品ではない。未来を見つめるきっかとなるはず。多くの方にご覧頂きたい。

記事1=>https://natalie.mu/eiga/news/379346

記事2=>https://moviche.com/contents/news/161312/

記事3=>https://cinefil.tokyo/_ct/17363748?fbclid=IwAR2Bzy6KCwvUDCoo2QrLPKIT30fesVPHOhUPQ7DGIsiQJL09vp8VUFOmuao


予告編=>https://youtu.be/ftxymqbKWk8


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この映画を見た人と会ったことがない②「ハノーバーストリート 哀愁の街角」 [映画感想]

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この映画を見た人と会ったことがない②「ハノーバーストリート 哀愁の街角」

ハリソン・フォード、レスリー・アンダウンが出演。豪華俳優2人。なのに見た人と会ったことがない。「スターウォーズ」以降で、フォードはもうスターだったが、日本ではヒットしていない。この映画。実はビビアンリーの「哀愁」のリメイク。

だが、単なる戦争を背景にしてメロドラマではなく、クライマックスはスリルとサスペンスのハラハラドキドキ物語となる。監督がなんと言ってもピーターハイアムズ。あの「カプリンコン1」の監督。それで見たのだと思うが、本当に見た人と会ったことがない。僕はDVDを買うほど好きな作品のに、知名度がない....。


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「明日にかける橋 1989年の想い出」DVDは宅配ゲオでレンタル中!  僕の監督作。5作目です。 [DVDレンタル情報]

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「明日にかける橋 1989年の想い出」DVDは宅配ゲオでレンタル中!

 僕の監督作。5作目です。

 DVDはamazon、楽天で購入できます。

 出演 鈴木杏、板尾創路、田中美里、越後はる香、藤田朋子、宝田明

 
映画のHPはこちら=>http://ffc2017.main.jp

 予告編=>https://youtu.be/MacNc2k56wQ

 監督ブログ=>https://cinematic-arts.blog.so-net.ne.jp

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「Beyond JFK」ケネディ暗殺を分析するテレビ番組 [事件]

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「Beyond JFK」ケネディ暗殺を分析するテレビ番組

映画「JFK」公開時放送されたと思われるテレビ特番。内容は映画版を踏襲しているが、編集のテンポがなく延々とインタビューを紹介したりするので退屈。ただ、劇中で登場するミスターX(ドナルド・サザーランドージャックバウワーの父?)のモデルとなった人物のインタビューは初めて見た。

当時の記録映像は多用。本物のクレイ・ショー。デビッド・フェリー、オズワルドを紹介。オリバーストーン監督は限りなく本物に近いキャスティングをしていたことも分かる。主人公のジムギャリソンもインタビュー映像があるが、彼だけは全然似ていないケビンコスナー。

ある意味でギャリソンはマスコミや世間に山本太郎的な扱いをされている。正しいことを伝えているのに、バカ扱い。いつの時代も真実に迫ろうとすると寄って集って潰そうとするのか。

あと、この番組を見て、先日放送された「NHKスペシャル」の「ケネディ暗殺」がいかに酷いものであったか?を再確認できたのは良かった。amazonプライムで見られる。



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自粛。自宅に籠る。やることあり過ぎて時間が足りない? [コロナウイルス]

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自粛。自宅に籠る。やることあり過ぎて時間が足りない?

緊急事態宣言。自粛。不要不況の外出はしない。ということで自宅ですることがなくなり退屈。TSUTAYAに列ができるという話を聞いた。友人も仕事はない。やるべきことがない。テレビもビデオも飽きたという。そんな時期にも関わらず、なぜか?僕は忙しくて、仕事ではないのにやることがいっぱい。まだまだ、片付かないのに緊急事態宣言が解除となった。ヤバイ。仕事が再開されるとさらに忙しくなる。

何で?と考えてみる。コロナ感染が広がる前から「戦争映画」研究をしている。その関係の本を読んでいる。それ以外にも毎日、Facebook記事を書く。それをブログにも転載。さらにTwitterで発信。これは日頃から記事をアップすることで、より多くの人が読んでくれる。映画公開時に慌ててブログやTwitterで情報発信しても広がらない。日頃からが大事。

あと、時間があるので昔から見たい!と思いながら見ていない映画を見ようと考えた。コロナ禍で仕事が全てストップしたが、そのことで余裕はできた。先の作業は続けても時間がある。こんなことはもう死ぬまでないかもしれない。映画を完成して、ほっとして、脳の血管が切れて、あーーー気が遠くなるーーーという瞬間に「あーパリは燃えているか?ついに見れなかった〜」と死んで行くのは悔しい。

「あーあの映画、もう一度見ておけば良かった〜」と死ぬのも嫌だ。そこで心残りにならないように、その手の映画を見ようと思った。ここしばらく、いろいろ見たが、DVDが手に入らない。amazon、Netflixでも見れない映画もある。そんな1本が「サンチャゴに雨が降る」これは中学時代から見たくて見れてない。「ローマに散る」ももう一度見たいがDVDになっていない。

が、宣言解除。間も無く映画館も営業開始。新しい映画も見なければならない。「戦争映画」古い映画だけでも時間が足りないのに、新作も公開されると、さらに大変だ。ま、でも、宣言が出てから1ヶ月は体調不良で、血圧危険値で寝込んでいたのでスタートが遅れたからなあ。でも、休まないと本当に「パリ」を見ずに死んでいたかもしれないし。人生はうまく行かない?


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映画館公開が決定「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」ー日本軍が住民にしたこと? [沖縄戦]

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「ドキュメンタリー沖縄戦」予告編 7月25日公開 新宿Ksシネマ

 日本軍は沖縄で住民にした残虐行為とは? 

 何のための戦争だったのか?

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シナリオを書くということ。ロデムも、ポセイドンもいない? [映画業界物語]

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シナリオを書くということ。ロデムも、ポセイドンもいない?

物語を作る。というのはどういう作業なのか? 監督業というのは、クリエティブだけではなく、リーダー、指揮官の資質が必要だ。スタッフ、キャストを率いて期日内、予算内で映画を撮り上げるという使命が大きい。ただ、それぞれのエキスパートがいてくれるので、助けられる。極端に言えば、あれこれ知らなくても出来る部分がある。

対して、シナリオライターは物語の題材を把握していないと出来ない仕事だ。だから、彼らはいろんなことを本当によく知っている。仲間をまとめ引っ張るリーダー的資質はいらない。その知識や情報を駆使してそこから物語を作り出す力が要求される。

どちらも大変な仕事だ。僕は両方やるが、それぞれにそこそこ。でも、両方足してどうにか得点を稼ぐタイプなのだろう。ただ、どちらが大変かというと現場以上にシナリオが大変。先にも書いた通り、現場には優秀なカメラマンがいるし、助監督が助けてくれるし、照明や録音、美術とエキスパートがいてくれる。まあ、バビル2世のようなもの。ロデム、ロプロス、ポセイドンが付いているのだ。

が、シナリオはそうはいかない。知らないものは描けない。伊丹十三監督は「マルサの女」では徹底して国税庁を取材している。それがあの映画の魅力になっている。題材となる組織、人、存在を徹底して把握。その背景となる時代を理解。その上で、物語を考え出す。すでに事件があるなら、それをどんな視点で、どのように解釈し、描くか?を考える。その独自性、オリジナリティが大事。

時代の価値観というのもある。昔なら時代劇のような「悪代官と哀れな百姓」の構図でよかった。が、多種多様の現代ではそれが通用しない。被害者ビジネスのようなものがある。今の時代、被害者が強いのだ。あえて被害者の振りをして利益を得る人たちもいる。

愛だ。平和だ。という奴に限って胡散臭い。「世界の警察」と言っていたアメリカはマッチポンプの戦争屋だった。「集団的自衛権」はより積極的な平和外交と言い強行採決した。イラク兵が赤ちゃんを殺したと証言したのはイラクに行ったこともないアメリカ生まれの少女だった。まさに悪代官タイプのトランプが実は戦争屋と戦っているのが現代なのだ。

そんな中で、その物語を通し、何を伝えるか? それこそがシナリオの醍醐味であり意味なのだ。脚本家はそれを書く仕事なのである。


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シナリオを書くには膨大な取材をする。調べないと物語は作れない? [映画業界物語]

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シナリオを書くには膨大な取材をする。調べないと物語は作れない?

先に作家になるためには、まず自分の体験を書けという話を書いた。シナリオ学校でも、どこでも物語を作る時は、どの世界でも言われることだ。そのあとに、あれこれ調べて書く。そう書いていて気づいたのだが、僕はその教えを実践していない?

監督第二作「青い青い空」シナリオも僕だが、この時は書道を物凄く勉強して書いた。三作目の「朝日のあたる家」は原発事故に付いて2年勉強した。なのに4作目の「向日葵の丘」は学生時代の体験。8ミリ映画の話だ。5作目の「明日にかける橋」は高校時代の思い出を元に書いた。

2、3作が徹底取材。4、5作が体験がベース。先の「教え」と逆。問題はあるが、どうにか評判はよかったので見逃して欲しい。僕もまた、先の記事で紹介したように、大した経験はない。父が警視庁の鬼刑事という訳でもなく、命を賭けた恋愛もせず、学生時代は映画ばかり見ていた。そのあとに、8ミリ映画をやったが、それは「向日葵の丘」で使ってしまった。やはり、あれこれ取材して新しい物語を作る段階なのだ。

漫画家の本宮ひろ志さん。当初は経験を生かして「男一匹ガキ大将」のようなケンカ漫画を描いていたが、次第に「俺の空」「俺の空」刑事編」「男樹」「サラリーマン金太郎」と刑事、ヤクザ、サラリーマンと違う世界を舞台に漫画を描いている。読んだことがある人なら分かるが、彼の漫画は本当によく取材している。「何! 殺し!」と課長が電話で叫ぶテレビの刑事ものを見て描いてはいない。それぞれに現実を調べた上でフィクションとして物語を作っている。

で、我が身を振り返り考える。実はいくつかオリジナルでやりたい話がある。1つは青春時代。8ミリ映画を始めるまでの学生時代の話。トキワ荘のように「将来は映画監督になる」という連中が集まったアパートがあり、そこでの破茶滅茶な青春もの。1980年代が舞台。これは経験に基づくもの。それと「ドキュメンタリー沖縄戦」を完成させて、どーしてもドキュメントでは描けない部分があることを痛感。それは劇映画でやらねばできないと思えている。そのためには戦争を徹底勉強せねば。

あと、10年以上勉強を続けている精神病についてのドラマ。医者ものか? 医療ものか? 家族ドラマか?どんな枠になるか分からないが、それ。最後にサイコミステリー。これはもう20年前に原作を書いている。女探偵が主人公のドラマ。2時間ドラマではない。近いのは「ジョーカー」。でも、映像化は難しい。ともあれ、4つ。これらを撮るまでは死ねない。「明日にかける橋」も物語は2006年に考えたもの。10年後に映画化。1ヶ月で考えては間に合わない。


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物語ってどんな風にして作るのだろう? [映画業界物語]

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物語ってどんな風にして作るのだろう?

と考えたことあるかな? 多分、こんな風だと思うだろう。脚本家が机に向かい考える「主人公は型破りな刑事。警視庁の特命課。1匹狼で圧力に屈せずに捜査する。敵は麻薬のシンジゲート、政界をも沈黙させるコネクションを持つ」とかなんとか。ま、それが刑事ものであれ、恋愛ものであれ、脚本家を目指す人たちはそんな風にシナリオを書くことが多い。僕もそんな1人だった。が、それでは人を感動させたり、ドキドキさせたりはできないことに気づいた。

不思議なもので、一般の人でも嘘は見抜く。想像だけで書いた物語。警察機構を知らない人が書いた刑事ものは、どこか胡散臭く感じるのだ。「よく分からないけど、リアリティないなあ〜」と。しっかりと調べて書くと、警察のことを知らない人でも「なんかリアルだなあ〜」と感じる。だから、どこかの国の総理の答弁。多くの人が「本気で思ってないだろう?」と思ってしまう。具体的にどこが違うとは言えなくても胡散臭い。もちろん、コロッと騙される人もいるが、その種の力がない人たち。少数派だ。

では、観客を納得させる物語はどんな風に作ればいいのか? 小説でも、シナリオでも、漫画でもよく言われるのが、「自分の体験を書け」ということ。つまり、自分が知っていることを書く。そうすれば説得力が出る。クラブ活動でも、恋愛でも、家族でも、友達でもいい。そんな話をドラマにする。が、難点が人生にはなかなかドラマティックなことがないこと。学生生活も平凡。家族も普通。父が警視庁の刑事だという人も少ない。だとしても父の職場は見ていない。命を賭けた恋もしていない。

でも、よくよく見つめて行けば、必ずドラマになる題材はある。派手な映画のようなネタを探すから見つからない。それを見つけられるか?も資質を問われる部分。漫画家の友人に聞いたが、彼らの世界も同じで、子供時代から漫画はよく読んでいる。絵もうまい。でも、そんなことばかりしてきたので何の経験もなく、物語が作れない。描かせるとどこかで読んだ有名漫画の作品風の作品になる。自分にオリジナリティがない。経験がないから借り物になるのだ。

僕も学生映画をやっていた頃。友人たちが作る多くが「太陽にほえろ」風ドラマ。「インディジョーンズ」風冒険もの。ジャッキーチェン風クンフードラマのようなものが多く、プロを目指すというより「太陽にほえろ」ごっこ。「インディ」ごっこという感じだった。が、彼らも映画が好きなだけ。「スピルバーグのような映画を撮りたい」という思いが先行。自分の体験は何もない。真面目に勉強し、大学に入り、映画研究部で8ミリ映画を撮っているだけ。僕もそんな1人だった。

「男一匹ガキ大将」の本宮ひろ志さんは、河原で木刀を持って喧嘩するような子供時代を送っていた。その経験を生かしてあの漫画を描いた。水島新司さんは野球好き。だから、野球漫画を描く。何か経験や人に負けない詳しいものがあることが大事なのだ。そんな経験を元に物語を作り。表現力が付いてきたら、次は調べて書く。それこそ刑事ものがやりたければ、警察を勉強、取材して書く。が、テレビの刑事ものを見て描いても観客には伝わらない。不思議な話だが、観客は偽物を見抜くのである。この続きはいずれまた。



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