2018年 最後のご挨拶 [2018]
2018年 最後のご挨拶
年末年始も編集作業。ようやく変換作業が終わる。これで編集作業に専念できるが、もう大晦日。今年1年を振り返ってみる。2018年は何と言っても「明日にかける橋」公開の年だった。
12月 地元で完成披露試写会
1月〜 再編集
3月 沖縄取材
4月〜 宣伝開始
6月 東京・有楽町スバル座で公開
沖縄取材
8月 ロスアンゼルスの映画祭に出席
9月 地元。静岡県公開
10月 全国公開
11月 沖縄ポスプロ開始
12月 沖縄取材ー編集開始
ほとんどが「明日にかける橋」そして沖縄取材。そして現在は編集作業。これであっと言う間の1年。多くの方々の応援支援で、「明日にかける橋」はヒット。地元TOHOシネマズでは9週間のロングラン。太田組作品の中でも記録的なものとなった。
1番の功労者は地元・実行委員会の皆さん。彼女たちの活躍なしに、記録的なヒットは望めなかった。映画の全国公開で多くの人が遠州の町々の美しさを知ることができた。明日橋を実際に見てみたい!と感じただろう。
さらに多くの友人、知人、地元の皆様。そして宣伝協力してくれた方々。ツイッター、Facebookで告知してくれた方。シェアしてくれた方々。多くの人の力があったことにも感謝したい。そんな皆さんの力があったからこそ映画を全国発信できたのだ。
そして多くの沖縄の皆さんの協力で、2年に渡る取材。来年、春完成を目指して「ドキュメンタリー沖縄戦」を現在編集中だ。本日の大晦日も編集。明日の元日も編集だ。素材は膨大。2月下旬までに編集を完了し、3月には仕上げにかかりたい。それには余りにも時間がない。ひたすら作業を続ける。
多くの皆様。本当にありがとうございました。良いお年を!
怖い夢を見て目が覚める。まだ、外は真っ暗。夜明け前。 [2018]
怖い夢を見て目が覚める。まだ、外は真っ暗。夜明け前。
だが、もう一度、寝ることもできず、起き出してこの記事を書いている。どんな夢だったか? 詳しくは覚えていないが、変な建物で撮影していて。俳優たちが全然言うことを聞かず、おまけに皆、素人。その上、建物が変で下の階に降りる階段が異常に狭くて、つげ義治の漫画にあったような感じで、次第に建物がから出られらなくなる。
編集のプレッシャーのせいか? 先行きが不安なせいか? 時々、夜中に目が覚めて寝られないことがある。映画界はなかなか大変な業界。華やかではあるが、生活は保障されない。何をすれば成功するか?という定義もない。スタッフはまだ仕事があるが、監督業と俳優業はさらにリスキー。
どちらもブレイクすれば注目されるが、宝くじに当たり続けるようなラッキーがないと続けられない。批判や中傷を受ける。妬みもある。あれこれ事実ではないことも言われる。中堅どころの有名監督は2人自殺している。お1人とは自殺の前年にお会いしていた。映画会社に失望しているとの話を聞かせてくれた。
俳優業も大変だ。精神的におかしくなる人もいる。女優に多いと聞く。繊細でないと演技はできない。でも、繊細だとプレッシャーに弱い。ノイローゼや精神病になる人もいる。僕も何人か知っている。以前は非常に気遣いをするいい子だったのに、今では発言がおかしい。長年に渡り自分を抑え、耐えてきたことで、何かが壊れてしまったようだ。
スタッフでも1人いる。発言がおかしい。もともと映画人はおかしな奴が多いが(お前が言うか?と言われそうだが)風変わりな人と精神病は微妙に違う。勉強すると分かってくるが、興味がない人にはどちらも「変な奴」と思えるだろう。その彼もしばらく仕事がなく、あれこれ奮闘しているのだが、前に進めずにいる。
映画関係に関わらず、世の中はストレスが多い。繊細でナイーブな人には生きづらい世の中。うつ病は「心の風邪」と言われるが、心は歪んだり、傷ついたり、血を流したりする。それは形として見えないだけで、病んでしまう。そんな時に自身を守る働きが精神病ではないか?と思えることがある。
多くの精神病は情報処理能力の欠如。まともに情報を受け取り、把握できなくなることで、間違った判断をする。それに基づいて発言するので、他者から見ると「あの人、何か変!」となる。しかし、まともに現実を受け入れると、心が壊れてしまうので、間違った判断で自分を守っているように思える。
これは精神病だけに関わらず、多くの人にも見られる反応だろう。「政治腐敗が酷い」「また消費税値上げ?いい加減にしろ」と思うが、自分には何もできない。テレビを見ると「アベノミクス。まだ道半ば」「安倍政権支持者。40%」とか言っている。「そんなアホな!」と思っても、そんな報道を受け入れることで「少しづつでも世の中良くなるだろう」と納得しようとする。諦めようとする。
そうしないと心が壊れてしまう。そんな気休めができないのか? 心が壊れた人たちがいる。嘘を言ってでも注目を浴びたい人。尊大な態度で人を踏みつける者。被害者を演じて他者を攻撃する人。周りにいる者は堪らない。
でも、今の時代。正気でいる方が難しいのかもしれない。そんな中でどう生きるべきか? 考える仕事が映画作りだと思えている。
映画いっぱい観れるのはどっち!Amazonプライム対Netflix? [2018]
映画いっぱい観れるのはどっち!Amazonプライム対Netflix?
調子に乗ってAmazonプライム以外にNetflixも引いてみた。こちらも30日間は無料。両社ともに宣伝が下手なのか?意図的なのか?どんな映画が観れるか?をあまり公表していない。その辺が映画ファンにとって肝心要なのにだ。
その理由が分かる。どちらも最新の映画はあまり見れない。TUTAYAで5枚1000円で借りる方がいい。amazonに関しては新しい映画もあるが、2日で500円とかの料金。TUTAYAより高い!Netflixは最新作はない!
古い映画についても問題がある。「カプリコン1」「カサンドラクロス」「ガントレット」「ヘルハウス」という懐かしい映画は両社とも配信していない。amazonは日本映画の旧作。例えば日活ロマンポルノとかはあるが、これも追加料金。
Netflixは数年前の映画は充実しているが、古いのも新しいのもほとんどない。もちろん、映画会社にとって、いろんなメディアで稼げる作品を早々と配信サイトに売ったりしないだろう。なので、すでに賞味期限の切れた作品等が両社ともにメインになる。
とは言え「ジャスティスリーグ」「バットマン[VS]スーパーマン」「ワンダーウーマン」「ダンケルク」という話題作。そして名作、知名度のある作品でいうと「レイダーズ」「スパイダーマン」「2001年宇宙の旅」等は追加料金なしで見ることができる。
だから、マニアな映画ファンでなければ、結構有名作品もあるので楽しむことができる。映画以外のコンテンツも豊富。amazonなら「ガンダム」シリーズ。Netflixなら「鬼太郎」の最新シリーズが観れる。
ただ、最新作はかなり待たないと配信されないので、熱い映画ファンだと不満が募る。また、Netflixは作品のエンドロール途中で次の作品に飛んでしまう。何か最後まで観れる設定があるのだろうが、これはかなり気分が悪い。
多くの人がエンドロールを見ずに再生を止めるからだろうが、それは個人の判断に委ねるべき。配信サイト側がそれを独断でスキップするのは、大きなお世話。感動の余韻に浸っていたら、エンドロールの途中で次の映画が始まるのは無神経。
「ゲゲゲの鬼太郎」でさえエンディングの氷川きよしの歌が終わらない内に次のエピソードが始まる。これは製作したスタッフにも失礼。その点、amazonは全て最後まで流れる。また、追加料金を払えば最新作も旧作も見られるので、どちらか?というとamazonプライムをお勧めしたい。
「明日にかける橋」ららぽーと磐田にて 来年1月12日(土)( 1日限り)アンコール上映が決定 [2018]
【「監督ですよね? いつもFacebook拝見していますよ」と言われてビックリ!】 [2018]
【「監督ですよね? いつもFacebook拝見していますよ」と言われてビックリ!】
先日、沖縄の空港でスタッフを待っていた時のこと。
「太田監督ですよね?」
と声をかけて頂いた。
「Facebookで沖縄に来ていると書かれていたので、多分、ご本人だと思って!」
と。いやいや、ありがたい。そして、少し前に参加させてもらった忘年会。その時も、いろんな方から
「監督。いつも Facebook読ませてもらっています」
とご挨拶頂いた。ふぇー〜僕みたいなチンピラ監督の Facebook記事を読んでくれているなんて〜。嬉しいより恐縮。そんなことをブログに書くと、いつも応援してくれている方が
「太田監督はネットの世界では有名ですよ!」
とコメントをくれた。はあ、そうなの? だって、Twitterのフォロワー数も、 Facebookもお友達数もそんなに多くない。まあ、映画監督という仕事上、面白がって来る人が多いので、カタギの友人なんかよりはフォロワーも、友達も多いが、同業者なら、凄い数の人はいっぱいいる。なのに、このところいく先々で
「Facebook読ませてもらってます」
と言われることが続いた。最近の若い人はよくいう。
「有名になりたい!」
俳優になりたいのではなく、有名になりたいと。でも、仕事をする有名俳優たちを見ていると本当に大変だ。賞賛と共に批判や中傷もやって来る。プライバシーがなくなる。見ていると有名になることの代償は大きい。さらに僕自身、昔から有名になりたい!という思いがない。
ただ、映画監督を続ける上で、有名というのは武器になり得る。「あの監督が新作を撮ったんだって!」とそれだけで話題になる。宣伝になる。映画を見てもらえる。仲のいい俳優さんからもそう説教されたことがある。
しかし、知名度を一気に高めるには、やはりテレビ。全国放送。それには出たことがない。全国紙、有名雑誌、地方紙、地方のテレビ、ネット番組等には何度も出してもらったが、テレビの全国放送はない。なので、やはり知名度は低い。なのにここしばらく、声をかけてもらえたのはなぜか?考えた。
一般の方々。あるいは普通の映画ファンは僕のことを知らないだろう。メガヒット作がないし。それこそテレビには出ていない。「徹子の部屋」辺りに出られれば凄いことになるのだろうが、絶対に声はかからない。ただ、言葉にある通り Facebookの存在がある。それとTwitter。ブログ。社会に関心を持ち、原発や辺野古問題に向き合おうとする人たちの間では、
「お? 面白い奴がいるな? 原発の映画撮ってんだ」
と思って注目してくれている人がいるのだろう。おまけに FacebookやTwitter、ブログは10年近く続けている。というのが、ここしばらくの背景ではないか?
「やったー」ということではない。今でも僕は「有名になりたい!」と個人的には思っていない。映画は大ヒットして有名になってほしいが、僕はいい。けど、先に書いたように宣伝するには監督も知名度があった方が便利なのだ。その意味では嬉しいことだろう。
ただ、このところの反応は結構大きく、個人的に驚くものがあった。なのに僕は結構、好き放題に Facebook記事を書いている。バカなことも書く。マニアでオタクか?という記事もある。多くの人が読んでいることを改めて意識して書かねばならないこと。感じる。(でも、言いたいこと書くけど!)
「朝日のあたる家」の太田監督の最新作 ドキュメンタリー沖縄戦、=現在、製作中! [2018]
太田監督の最新作はドキュメンタリー沖縄戦、=現在、製作中!
すでに一部の方には告知させて頂いたが、新作が進行中であること。お伝えする。新作は劇映画ではなく、ドキュメンタリー。太平洋戦での沖縄で何が起こったか? 地上戦はどのようなものであったか?を描く作品である。
かつて公開されたことのない衝撃の事実を伝える作品ではない。だが、多くの日本人は沖縄戦があったことは知っていても、具体的にどうであったか?を知らない。僕もほとんど知らなかった。その歴史的事実を知るだけでも、胸を抉られるような思いの連続。
それをまだ存命中の体験者の方々の証言を中心に紹介する作品である。路線で言えば「朝日のあたる家」と同じ社会派。あの作品はドラマではあるが、劇中のエピソードのほとんどが実際に起こったことの再現。それゆえ、観客の心を揺さぶり、大反響があった。
今回はそれをドキュメンタリーでやる。体験者の方々の話は涙なしで聞けないものが多く、こんな悲惨な事件が当時の沖縄で起こっていたこと。本当に知らなかった。過去を見つめるだけではなく、沖縄戦を見つめることは、現代の日本。これからの日本を見つめ、考えることにもつながる。
来年の春に完成予定。沖縄での取材は2年がかり。先日、最後の取材を行った。これからは数ヶ月に及ぶ編集作業である。完成後は上映会等も予定している。沖縄の現実。多くの人にお伝えしたい。
原発事故の悲劇を描き大ヒットした映画 「朝日のあたる家」今、Netflixで配信中 [2018]
原発事故の悲劇を描き大ヒットした映画
「朝日のあたる家」
山本太郎さんも出演。
全国23箇所の映画館で公開
世界7カ国で上映されました。
その映画が
今、Netflixで配信中
お試し期間は無料。のはず。
是非是非、ご覧ください。
HP=>http://www.asahinoataruie.jp