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太田隆文監督作品「ドキュメンタリー沖縄戦〜知られざる悲しみの記憶」amazonプライムで配信中。 [沖縄戦]

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amazonプライムで配信中。

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これ、もう一度見なければ!ドイツ映画。 [沖縄戦]

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これ、もう一度見なければ!ドイツ映画。



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32軍司令部壕展 [沖縄戦]

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オリバーストーンの本。日本の学校教育で使った方がいい。 [沖縄戦]

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この本。日本の学校教育で使った方がいい。

太平洋戦争が本当によく分かる。

特に原爆が落とされた背景が!

そこに沖縄戦が関わっていたことも分かる。

さらに日系人収容所のエピソードは涙が出る。

そして日本への空襲。

ナチスのホロコーストと同じ大量殺戮と指摘。

これらの事実を日本の教科書は教えない。

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沖縄戦を知ると世界が見えてくる=歴史の授業では本当のことを教えない? [沖縄戦]

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沖縄戦を知ると世界が見えてくる=歴史の授業では本当のことを教えない?

自宅入院状態でも、気力がある時は本を読む。この数年は沖縄戦関係を読み漁っている。「ドキュメンタリー沖縄戦」を作ってみて、いかに自分が近代史を知らないか?を思い知ったからだ。

戦国時代と幕末は大河ドラマの影響であれこれ読み漁り詳しかったが、戦争というものに興味がなく、映画好きなのに戦争映画はあまり見ていない。男性は子供の頃に戦争ごっこをするし、僕が小学生の頃も級友たちは太平洋戦争が大好きで、戦艦大和の模型を作ったりしていた。

が、僕は「宇宙戦艦ヤマト」さえも興味がなく裏番組である「猿の軍団」を見ていた?!テレビ放送された「トラトラトラ」はクラスの男子はほとんどが見ていたが、僕は見ていない。

そんな状態で沖縄戦の仕事を始めたので、あれこれ先入観なしに取材できた。何よりも関心を持ったのは、沖縄戦は原発問題と同じ構図であったこと。「朝日のあたる家」では原発の勉強をかなりやった。その理不尽さを痛感した。同じことが沖縄で70年前に行われていたのだ。

「ドキュメンタリー沖縄戦」が公開されたら、また沖縄戦の仕事が来た。それが今年公開された「乙女たちの沖縄戦」だ。依頼が来た段から沖縄戦を調べたら間に合わなかったが、こちとらもう5年も勉強している。その後も勉強を続けている。沖縄戦を深く知るには、沖縄の勉強だけではいけない。「戦争」を知らなければ、本当の意味で沖縄戦は見えて来ない。

学生時代からケネディ暗殺に興味があり、あれこれ本を読んでいた。「2039年の真実」も読んだ。だからオリバーストーンが「JFK」を作った時は狂喜乱舞!この事件の背景にも戦争がある。その辺を知っていたので、トランプの登場も理解できた。そこを知らない人にとって彼は単なる不良大統領、荒くれ者に見えただろう。そしてプーチンの行動も、その辺の背景を知っていれば想像がつく。全てが戦争と繋がっているのだ。

日本の学校で「事実の羅列だけの歴史」を学んでいては、決して理解できない。つまり沖縄戦を知ることは、歴史を学ぶだけではなく、現代を知ることにもなる。多くの人が今も安倍を批判するが、太平洋戦争の裏側を知らないと、本当の意味で彼の立ち位置が理解できない。表側だけ見て「許せない!」「辞めろ!」と言っていただけ。裏側の醜い現実を知れば、あれこれマスコミが言えない事実も分かってくる。

その意味で沖縄戦は現代の日本、世界に繋がっており、多くの謎を解く上での鍵となる。基地問題を見つめることで、日米地位協定が見えてくる。その本質を知ることで、菅や麻生の悪事も分かってくる。が、その辺をマスコミは絶対に報道しない。そんな沖縄戦。まだまだ、勉強を続ける。


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沖縄戦の凄惨を描く劇映画。作りたいが大きな壁が! [沖縄戦]

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沖縄戦の凄惨を描く劇映画。作りたいが大きな壁が!

リハビリしながら、あれこれ考えていることがある。僕は沖縄戦のドキュメンタリーを2本監督した。どちらも予想以上の反響で、今年9月には茨城で上映。トークショーに参加。昨日は長野での映画祭で「ドキュメンタリー沖縄戦」が上映、ZOOMで参加させてもらった。来年1月には名古屋で「乙女たちの沖縄戦」がイベント上映される。

一つにはいかに多くの人が沖縄戦を知らなかったか?それゆえに過酷な現実に多くの観客が打ちのめされたようだ。なぜ、多くの日本人が沖縄戦を詳しく知らないか?は以前に何度も書いた。学校でも教えない、映画でもあまり描かない。NHKスペシャルでも滅多に取り上げないからだ。

その意味でも沖縄戦の専門家から、高く評価され、映画館でも大ヒットした。が、戦争体験者から直接話を聞いた僕としては、本当に観客は沖縄戦を把握した訳ではないと思っている。知識として戦争の悲劇を知ることができた。しかし、それは「沖縄。大変だったんだね」という同情的なもの。原発事故の時「福島大変だよね。寄り添いたいよね」と他人事のように言ってのと同じ構図なのだ。

何より福島に原発が作られたのは、東京で消費する電力を賄うため。それを都民が「寄り添いたいよね〜」はないだろう。沖縄戦も本土決戦の準備をする時間稼ぎのために、住民まで動員して戦闘を続けたのだ。また、その抵抗と犠牲によってアメリカ軍は本土に上陸して戦闘を避けた。空襲はあったが、地上戦にならなかったのは沖縄の犠牲があったからといえる。

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それを「大変だったんだね〜」「気の毒だね〜」で終わってはいけない。では、どうすれば沖縄戦の悲劇を知識ではなく、体験として感じてもらえるのか? 「これが沖縄戦...。酷すぎる...。戦争は絶対にダメだ...。もう、絶対に止めないと!」と心の底から願わずにいられるようにするには、どうすればいいのか?

ドキュメンタリー映画ではなく、劇映画を作るべきなのだ。ドキュメンタリーは知識。でも、劇映画は体験。主人公たちと同じ体験を観客はする。「プライベートライアン」のノルマンディ上陸作戦のあの悲痛な場面を見れば「戦争はかっこいいものじゃない。この凄惨が戦争なんだ!」と誰もが気づく。「アバター」を見ればベトナム人の視点で米軍の攻撃を体験できる。あればまさにベトナム戦争。それをベトナム側の視点でSFとして描いているのだ。

その意味で沖縄戦をドラマとして描くこと。大いに意味がある。だが、これまで作られたのは「ひめゆりの塔」と「沖縄決戦」のみ。今年、沖縄戦を舞台にした映画作られたが、歴史を捻じ曲げて戦争犯罪人を偉人として描いたフェイクムービーだった。

その意味で沖縄戦をドラマとして描くこと。大いに意味がある。だが、これまで作られたのは「ひめゆりの塔」と「沖縄決戦」のみ。今年、沖縄戦を舞台にした映画作られたが、歴史を捻じ曲げて戦争犯罪人を偉人として描いたフェイクムービーだった。

それをフィクションだと言わずに宣伝。歴史改竄が目的ではなかったが、「政府が送り込んだ知事が沖縄県民を救った!」という嘘の物語。その政府によって死ななくてもいい住民が、数多く犠牲になったのが沖縄戦なのにだ。やはり事実を伝える劇映画を作り、伝える必要性を強く感じる。



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だが、戦争映画は金がかかる。また戦争をしたい政治家がゴロゴロ。戦争の悲劇を伝えるの嫌がる。それでなくても沖縄戦の過酷な現実を封印したい人たちが、教科書から記述を削ったり改竄したり。大手映画会社、企業からの出資は見込めない。先のように犯罪者を偉人にして「政府関係者にも、素晴らしい人がいた!」という歴史を捻じ曲げた映画にしか企業(それも新聞社だ!)は金を出さない。

そこで考えているのが、いかに安く沖縄戦映画を作るか?ということ。「プライベートライアン」を再現する必要はない。低予算で作るのは得意だ。方法はある。ただ、その作品を見た観客をいかに嫌な思いさせ、「もうやめてくれ〜」という陰惨な気持ちにするか?それでこそ沖縄戦が伝わる。英雄物語や同情ものにしてはいけない。

僕が作った「朝日のあたる家」も、観客が打ちのめされ「これは酷すぎる!原発はやっぱりやめるべきだ...」と心から願ってしまう作品を目指した。沖縄戦映画も同じように、観客の涙が止まらず、打ちのめされ、言葉もなく、席を立ち映画館を出るような作品にする必要がある。イーストウッドの映画を観た後のような感じだ。

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沖縄戦の勉強はもう5年以上続けている。沖縄で応援、協力してくれる人たちもいる。あとは製作費だ。1億円では、本来、戦争映画はできないが、1億とは言わない。その半分ほどで沖縄戦映画を作りたい。

実は数年前に沖縄を舞台にした映画を作ってほしいと、あるところから依頼があった。シナリオを書き、沖縄ロケハンもして、スタッフも集まり、キャストも決め、何ヶ月も準備。間も無くクランクイン!というところまで行った。が、その段でスポンサーが投げ出してしまった。補償も何もなし。僕は準備のために多額の借金までしていたのに、全てが崩れ落ちた。

しかし、その作品があるので、かなりな準備ができている。製作費さえ集まれば数ヶ月で映画作りを始められる。もちろん、シナリオの直しは必要であり、キャストも1から集めねばならない。そして先に依頼された内容より過酷に戦争を描く。僕は毎回遺作と思って監督するが、今回こそ本当の遺作になってもいい作品。

「沖縄決戦」の岡本喜八監督も亡くなった。「海辺の映画館」で沖縄戦に触れた大林宣彦監督も今はいない。数年前、友人に言われた。「今、日本の映画界で沖縄戦に一番詳しいのは太田、お前だぞ。だから、お前が監督しなきゃ!」簡単に言ってくれるが、そうかもしれない。

劇映画沖縄戦。これ撮れれば今度こそ遺作になってもいい。そんな思いで、あれこれ考えている。でも、まだスポンサーは現れない。すぐに「クラウドファンディングで集めれば?」という人がいるが、それで数千万は集まらない。なかなか厳しい。


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戦争悲劇を伝えるためには、ドキュメンタリーでは不十分だ? [沖縄戦]

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戦争悲劇を伝えるためには、ドキュメンタリーでは不十分だ?

録画したNHKスペシャルを見た。沖縄戦の特集は少ないので、太平洋戦争時の他の戦闘も録画し見ている。先日は「インパール作戦」本当に酷いとしか言えない戦闘。しかし、ドキュメンタリーではその過酷さが伝わりにくい。1000人死んだと言われても実感できない。当時の戦闘を記録した映像はなく、再現ドラマもない。証言とナレーションだけで戦闘を伝える。

僕はあれこれ沖縄戦を勉強中なので、まだ想像するが、戦争に興味ない人が番組を見ても退屈なだけで実感できないのではないか? 実際、「乙女たちの沖縄戦」を見た人から「ドキュメンタリー部分が長すぎる!」という声を聞いた。これは長いというより、沖縄戦に興味がない人だということ。ただ、そんな観客でもドラマパートは良かったという。それだけにドキュメンタリーパートが長かったという意味なのだ。

僕がよくいうことだが「ドキュメンタリーの作り手がーこれは大切な歴史だから退屈でも我慢してみなさいーという姿勢で映画を作ってはいけない。興味のない人たちも夢中で見てしまう作品にすることが大切」その意味で「長い」という指摘も考えねばならない。と言って短くするということではない。ドラマなら見る。証言だけだと見づらい。想像できない。だから「長い」と感じる。

ドラマは興味がなくても、予備知識がなくても見られる。実感できる。ドキュメンタリー映画はその部分が難しい。本日、「アバター」という映画を見た。SFもので遠い惑星での物語だが、本質はベトナム戦争。アメリカ軍がいかに無謀で残忍であるか?をベトナム側から描いたような作品。惑星の青い住人が無慈悲に殺害されていく戦闘場面。涙なしに見れらない。まさにベトナム戦争である。

それを見ながら、沖縄戦もダブった。軍と行動を共にしたことで沖縄住民の多くが攻撃の犠牲となった。が、それをNHKのように被害者数を上げても実感できない。やはり「アバター」のように、残虐な光景を映像で見せてこそ、観客は打ちのめされ、涙を流し、「やめてくれ!」と願う。沖縄戦を伝えるなら、それが必要なのだ。

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これまでに2本の沖縄戦ドキュメンタリーを監督した。どちらも高い評価を頂いている。が、本当の苦しみや悲しみが観客に伝わっているのだろうか? 「沖縄の人。大変だったねえ〜」では十分ではない。「もう本当に酷すぎる。戦争は絶対に止めねば!」と観客が心の底から願ってこそ、意味ある作品になる。

沖縄戦の事実を曲げて、戦争犯罪人を偉人として描いている映画もある。「知事は多くの住民を救った!」ーという事実ではない映画を作ることに、どんな意味があるのか? 大切なのは「何の罪もない沖縄住民が軍と政府に翻弄され、4人に1人が犠牲になった。その戦争とはどういうものであるか?」を映画で伝えることではないか?

それを伝えるには、やはりドキュメンタリーではなく、劇映画でなくてはならないだろう。数年前にあるスポンサーから沖縄戦関係の映画製作を頼まれ何ケ月も準備したのに、撮影直前で投げ出した。多くの関係者に迷惑をかけたが、何ら補償なし!基本的に企業、映画会社も沖縄戦を映画化することに賛同しない。戦争したい勢力に忖度しているのか? 嘘を交え政府側を美化した映画にしか金を出さない。

だが、沖縄戦を伝えるには劇映画が有効。「アバター」レベルとは言わないが、映像で見せないと沖縄戦に関心のない人たちに、その凄惨と地獄を伝えることはできないだろう。何とか命尽きるまでに、そんな映画を撮りたい。撮らねばならない!



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沖縄戦を勉強するのに、沖縄だけ勉強してもダメ。全て繋がっている。これも読む。 [沖縄戦]

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沖縄戦を勉強するのに、沖縄だけ勉強してもダメ。

全て繋がっている。これも読む。



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「戦争推進の知事」を脚色して「10万人を超える命を救った偉人」に?沖縄側の感情を考えたのか? [沖縄戦]

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10万人を超える命を住民を救った「偉人」ーと、この映画は描く。日本のシンドラーのような作品だが、かなり事実と違う。フィクションを加えて映画を作る。それは劇映画では特別ではない。が、この作品の場合。沖縄側の立場を考えるべきではなかったか? その辺を考えていきたい。主人となる島田叡知事(演じるは萩原聖人)、荒井警察部長(演じるは村上淳)。本当はどんな人だったのか? 

沖縄戦研究の第一人者が地元紙で解説している。この映画のテーマとなる部分。核となるのは島田と荒井が「どんなことがあっても県民を守り抜くぞ!」と誓い合う場面。そこから彼らは住民を救うための努力と葛藤が続く。が、これは事実ではない。むしろ、反対の行動をしていることが分かるという。

実際はこう「島田と荒井の住民保護は老人、婦女子に限られており青少年らが疎開を行おうとすれば、戦線離脱であり厳重取り締まりを要するーと警告を発している。また、疎開地では避難民を米軍に投降させないために。塩谷警察署を新たに設置、避難民の戦意高揚と彼らの監視強化を計った」

これは明らかに国の指示に忠実に従っただけ。県民を守るというより。管理し、国に従わせるという行為。偉人の行為とは思えない。専門家はこう結論づける「2人の本質は国体を守ることを前提とした住民保護だった」

映画の中で島田と荒井が雨の中、自ら住民を誘導する場面がある。2人の熱い思いが伝わる。だが、その記録はない。映画の創作。そのことで彼らは体を張って県民を守ろうとしたという思いが観客に印象付けられる。実際にはしていない感動的な行動を創作、彼らを偉人にするための手法である。

また、32軍の沖縄を捨て石にするという作戦。島田たちは知らなかったという場面もあるが、専門家はそれも疑問視。立場的に知らない訳がない。だが、知らないということにしなければ「住民を守る!」という思い、映画のテーマが成り立たない。本当に島田たちが「県民を救う」という強い思いがあれば、国や軍と正面衝突。左遷されるだろう。

そうはなってない。彼らは国の指示に従い行動していたから。だが、それでは物語が成り立たない。そこで映画では知らなかったことにした。「偉人にするための巧妙な脚色がある」と専門家は指摘している。

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また、別の専門家から、これは直接聞いた話。島田は会議で「住民にも鎌、包丁を持たせて米軍に突撃させたらどうか?」という提案している。記録に残っている。「何があっても住民を守り抜く!」という誓いを立てる知事の言葉とは思えない。そして、その発言は映画では描かれていない。偉人の感動エピソードを創作。戦争推進者の側面は消し去っている。

そして何より、なぜ「生きろ」と知事は叫んだのか? あの軍国主義の時代に? その背景が描かれていない。理由は「現代の作家」が「現代の価値観」で「命の大切さ」を島田に言わせることで彼を偉人にしたかった。小声で職員に「生きろ」と言った現実のエピソードを拡大解釈して、「生きろ!」と叫び続けた人道主義者にした。その方が観客の共感を呼べる。

監督のインタビューを読み、背景を知る。島田たちの地元からの支援。「素晴らしい。我が県の誇りだ!」と映画を応援してもらえる。それでは「偉人」として描くしかなくなる。地元から「島田は偉人にしないで!」という願いが出ていたが、それには答えていない。

映画を見ていても、沖縄側の視点があまり感じられない。監督自身も「自分はヤマトンチューだ。その立場から描くしかない」という。が、沖縄側に立って考えてないことで、映画が沖縄を踏みつけるものになることに気づいていない。

乱暴にいうと「ナチドイツのアイヒマンは偉人だった。本当はユダヤ人を救おうとした!」ーという映画に近い。ユダヤ人の立場からは絶対にあり得ない設定。同じく当時の沖縄、日本軍に翻弄され踏みつけられ、県民の4人に1人が犠牲となった。それなのに実在の国側の人物を脚色、美化して「本当は政府側にも県民を守ろうとした素晴らしい人物がいた!」という映画にしてしまった。

「国側にもいい人がいたなんて、事実じゃないだろ!」「今更、政府の弁護をするな!嘘をアピールするな!」となる。感動よりも怒り。それらを意図した映画ではないが、そんな解釈されても仕方ない。結局、沖縄戦を歪めてヤマトンチューが楽しむ感動ドラマとして作られている。

「島田を偉人にしないで」と沖縄から声が上がっても、無視。なぜ? 島田叡知事を偉人にしたか?それは島田の出身地でも映画の製作費を集めなければならないからのようだ。地元で「戦争推進をした知事」という映画にはできない。「偉人」でなくては支援してもらえない。そんな背景があったと思えている。

もう一人の主人公・新井警察部長の出身地でも映画支援を受けている。地元では「新井は素晴らしい人だった」という声が出始めた頃。「映画にして我が県の偉人をアピールしよう!」という流れがあったようだ。製作サイドとしては「偉人」にするしかない。沖縄からは「島田知事は偉人として描かないで」という声が上がっていたが、それには応えられない。現実を描くと両県からの支援がなくなってしまうから?

だから島田たちの故郷の思い「我が県、出身の偉人物語」にした? ただ、これでは沖縄戦時。本土を守るために、沖縄を見捨てた軍のやり方がダブってしまう。沖縄を犠牲にして本土を守ろうとした日本。同じことを映画でやってしまっていいのか? それを沖縄戦の映画でやっていいのか? そこはあれこれ考えねばならいところだ...。


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「戦争を止める方法」を伝える映画を作るには膨大な知識が必要? [沖縄戦]

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「戦争を止める方法」を伝える映画を作るには膨大な知識が必要?

以下のリストは昨年の今頃から春にかけて読んだ本や見たDVDのタイトル。昨年1年ではこの数倍になる。これらは沖縄戦の勉強。「ドキュメンタリー沖縄戦」完成後も勉強を続けている。沖縄戦は撮影前にちょこちょこと勉強しただけでは把握しきれないカテゴリーなので、依頼が来てからスタートしたのでは間に合わない。(ただ、そんな依頼はまず来ない。沖縄戦を正面から劇映画にしたい!という企業はないだろう。それでも勉強は続ける)

「ドキュメンタリー沖縄戦」取材時に3年ほど勉強したが、まだまだ足りない。というのは単に沖縄戦を把握しただけでは不十分。沖縄戦を含む太平洋戦争を知らなければ見えて来ないものが多い。そして太平洋戦争だけでなく、第二次世界大戦。そのヨーロッパ戦線。それらと比較することで太平洋戦争が見えてくる。

また、戦中だけでなく戦前戦後も把握しなければ分からないことが多い。戦後の日本統治を見てこそアメリカの策略がはっきりする。また、それらは現代の日本にも繋がっている。歴史をねじ曲げようとする人たちの主張も確認する。極端な指摘もチェックすることで対比、真実はどこにあるか?を探す。そのことで太平洋戦争の意味が分かってくる。さらにアメリカという国を知ることが「戦争」を把握する上では大きい。

これまでの戦争映画は「こんな犠牲を出した!」「戦争はいけない!」という単純発想の御涙頂戴で終わるものが多かった。誰が何のために戦争を始めたのか? そこを知らずに結果だけ見て「我々は犠牲者だ!」と訴えても本質は見えて来ない。アメリカの思惑。日本の策略。さまざまな権力者の欲望。そして誘導された日本国民。アメリカ国民。単純に被害者、加害者と分けられないものがある。

戦争はいけない!というのなら、どうすれば戦争が起きないか?その背景を多くの人が知り、それを止める方法を知ることにこそ意味がある。「戦争反対」と叫ぶだけでは戦争は止まらない。が、その種の映画はほとんどない。そして、そんな作品を作るには膨大な勉強をせねばならない。専門書を1冊読むだけでは無理、複雑に入り組んだ圧倒的な歴史が存在するのだ。

だから、勉強を続ける。それで気づいたのは567の政府対応と太平洋戦争が実に似た構図であるということ。歴史を学ぶのは戦争の悲劇を知ることだけではない。同じ手法でアメリカも日本も、国民を踏みつけることを今も続けているのだ。そのためにも学ぶこと。知ること。その作業には時間がかかる。だから時間を惜しんで学ばならない。昨年の記録を見て、そのことを改めて感じている。

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占領軍と検閲
シベリア抑留記
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どてらい男 第1話
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ああ、同期の桜
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沖縄を知る事実
写真でわかる辞典沖縄
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誰も語らなかった沖縄
地下水道
灰とダイヤモンド
ひめゆりの塔
大日本帝国
軍旗はためく下に
軍閥
集団自決を生きる
強制された集団自決
狙われた集団自決
陸軍
チビチリガマの集団自決
戦争と人間第一部
戦争と人間完結編
戦争と人間愛と悲しみの
沖縄戦と民衆
沖縄と民衆
新しい教科書
集団自決の新しい事実
炎628
ある神話の背景
民衆の目でとらえる戦争
沖縄戦の真実と歪曲
ロッキード疑惑
ペリリュー1−10
太平洋戦争と新聞
激動の昭和史沖縄決戦
ある神話の背景
戦争漫画
戦争と新聞
夕凪の町桜の国
石の花 全5巻
ディープステイト
メディアが報じない事実
日米近代史から戦争と革命
知ってはいけない現代史の正体
沖縄戦と子供達
日系人強制収容所
(続く)


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