「朝日のあたる家」湖西市完成披露上映会ルポ(下) [完成披露上映会]
「朝日のあたる家」湖西市完成披露上映会ルポ(下)
僕の前作「青い青い空」から応援。
1年前の湖西市の四季風景撮りからお手伝い頂いた
浜松のボランティアスタッフの方のブログです!
ここ=>http://ameblo.jp/fumioh61/entry-11570787566.html
(ブログから一部紹介)
キャストに取って最後となる
19:00 の上映前キャストの舞台挨拶が終わり開場の外に出て来た所で
ボランティアスタッフの人達から拍手がわき上がり
いずみちゃんは号泣してしまった
わかちゃんに至っては帰りたく無いと言ってたとの事
キャストの人達の湖西に対する思い入れが深い事が良く分る。
そしていよいよキャストの人達とお別れの時が来た
(つづきは上のアドレスから)
「朝日のあたる家」湖西市完成披露上映会ルポ(上) [完成披露上映会]
「朝日のあたる家」湖西市完成披露上映会ルポ(1)
僕の前作「青い青い空」から応援。
1年前の湖西市の四季風景撮りからお手伝い頂いた
浜松のボランティアスタッフの方のブログです!
http://ameblo.jp/fumioh61/entry-11568973550.html
映画「朝日のあたる家」を観させてもらった {もちろんチケットを買って} (笑)
とても素晴らしい映画だった !!!!
監督からは「あまり期待して観られると大した事無いと思うかもしれない」と
言っていたがそんな事は全然ない映画全体に太田ワールドが広がっている
キャスト達もとても素晴らしい演技をしており映画の中に引き込まれてしまった
そして感動して涙が出る映画ではない
僕の場合は怒りの涙と言った方が良いかもしれない
(以下は上のアドレスをクリック)
「朝日のあたる家」完成披露上映会レポート(2) [完成披露上映会]
「朝日のあたる家」湖西市披露上映会/その2
BY 映画評論家 永田よりのり
午後1時の上映に入りきれないほどの観客が集まったために、急遽2回目の上映が決められた後、当初から予定されていた午後7時の回のために会場前から湖西市民会館の周囲に並んだ人たちの数は、僕がざっと数えただけで約350人ほど。
満席になった夜7時の上映前にも舞台挨拶が行われた。
登壇したのは太田隆文監督、出演者の並樹史朗、平沢いずみ、橋本わかな、そしてこの舞台挨拶だけのために来場した山本太郎の5人。
監督の思いは「このパンフレットの中に書いてあるので、役者の方たちに話を聞いてください」と、マイクを俳優陣に渡す。
それぞれに思いを語っていく中、山本太郎は時に笑いを、時に真摯に、その思いを語った。
山本太郎は2011年の3月11日以降の福島原発事故を受け、原発再稼働の反対を唱えたこことで、一時芸能界からその露出を消した。いわゆる原子力発電所の広告費を受けている媒体などから〃干された〃のだ。
それでも彼は映画で描かれたような世界を作ってはいけない、と運動を続けている。
その思いも語りながら、市民の寄付で映画が出来上がり、観客に届けられることを感謝した。
もしかしたら、この日一番の拍手が起きたかもしれない。
上映開始後、山本太郎はスタッフの車に送られて帰路に着いた。出来ればこの映画を作ったスタッフたちともっと同じ時間を共有していたかったに違いない。
上映終了は午後9時半過ぎ。それから会場の片付けをスタッフが行う。僕も少しだけ片付けを手伝い、夜10時過ぎから撮影の宿泊所にもなった望洋荘での懇親会に参加した。
監督、出演者が挨拶を行い、スタッフが用意したくすだまを割る時には、並樹木史朗が万歳三唱をして盛り上がった。
僕が今日は泊まらないで帰ると言うと、スタッフらは「部屋空いてるんだから雑魚寝でも泊まっていけばいいのに」と残念がってくれたのが嬉しかった。
原稿を書いたパンフレットの本人たちのインタビューページに、並木史朗、橋本わかな、平沢いずみらにサインをしていただき、色々な話をしながら時間を過ごした。
夜も更けて三々五々、スタッフたちがその場所を離れていく。
きっと呑み続けていればいつまでも呑んでいられる。
しかし、翌日も上映会はあるのだ。
今日でイヴェントが全て終わったわけではない。
聞けば前日から徹夜で参加しているスタッフもいる。
名残惜しく、去り難い気持ちを抱えながら、皆が翌日へ思いを馳せる。
日曜日になった頃、僕はボランティアスタッフのみなさんにいただいたおみやげを抱えて(皆が僕のブログも読んでくれていて、歓迎してくれるのが何よりも有り難かった。勢いで8月か9月に浜松で我がバンド・サウナズのライヴも決まってしまったのだった)担当編集者と、配給宣伝員を乗せて車を出発させた。
自宅に着いたのは日曜日の朝6時頃。
往復で約700キロの走破だった。
その後、日曜日の上映会も合わせて「朝日のあたる家」を観に集まった人たちは3000人を超えたことが判明した。
6月29、30日の披露上映会は大成功だったと言っていいだろう。
まずひとつの区切りがついたような気がする。
しかしながら、この映画を湖西市だけの上映で終わらせてはいけない、と僕は思う。
今後東京都内や、他の地方でも上映できるような態勢作りが急がれるだろう。
そして、この映画を観たならば、何かがその人の中に残るはずなのだ。
それが少しづつ何かを変えて、動かしていくようになれば、と僕は願う。
次にこの映画のことを書けるのはいつだろうか。
出来れば早い時期にまた、何かを書くことになれば、それは「朝日のあたる家」が次の動きを見せているということだ。
その日が早くあることを願っている。
「朝日のあたる家」完成披露上映会レポート(1) [完成披露上映会]
By 永田よしのり(映画評論家)
「朝日のあたる家」静岡県湖西市にて披露上映会/その1
6月29日土曜日と6月30日日曜日、静岡県湖西市にて、太田隆文監督の最新作で、湖西市民支援により出来上がった「朝日のあたる家」の、日本での初上映、披露上映会が開催された。
僕も昨年の7月、監督から脚本を読ませていただいて以来この映画の製作現場に立ち会ってきた(脚本を初めて読んでから、キャスティング、撮影、0号試写、パンフレット原稿まで)。自身もアテレコで参加させていただいたりもした。
映画の成り立ちの最初から最後までに付き合うことはほぼ初めて。僕はほとんどの場合が撮影現場に初めておじゃまして、その後インタビューやら現場ルポやらを書くことが多い。
そういう意味では、映画が一般に上映されるという最後の瞬間(実は映画はそこからが出発でもあるのだが)に立ち会わないわけにはいかない。これでそこに居なければ今までの過程を見届けてきたことに収まりがつかない。
6月29日土曜日、早朝5時半に自宅を車で出発。
僕の担当編集者を途中でピックアップして、2人で湖西市に向けて車を走らせる。
さすが土曜日の早朝、東名高速道路はどこも渋滞に引っ掛からず、スムーズに上映が行われる湖西市民会館に到着したのが、午前11時半頃。
撮影現場で知り合った映画ボランティアスタッフに連絡して、入場チケットを受け取り、開始前の慌ただしい中、太田監督とも顔を合わせ、僕らは上映を待つことに。
この日は1日2回、午後1時と午後7時の上映が予定、その前後に参加した市民俳優らや、監督、出演俳優らの舞台挨拶も。
入場した観客らは、陳列された映画で使われた小道具や、販売されているパンフレットやシナリオを手に取る。サインが入っているものもあり、シナリオはこの日でほぼ完売、パンフレットも好調な売れ行きのようだった(手前みそだが、パンフレットのほとんどを僕が原稿執筆。その文字数は約30000文字)。
この日1回目の上映、午後1時前には場内は満席。1回目の上映に入れない人たちのために、急遽予定になかった午後4時過ぎからの上映がアナウンスされた。それでも一刻も早く映画を観たい気持ちからか、100人ほどの人が立ち見で劇場に残っていた。
少し残念だったのは、やはり宣伝やイヴェントのプロが最前線で仕切っていないこと。続々と入場して来る観客の多さに対応仕切れずに少なからずパニック状態に陥っていた。早めに現状に対応して入場制限をかけるなりすれば良かったのだが(差し出がましいとは思ったが、僕は早めに対応するようにスタッフに進言したのだが)、
その対応が遅れたために憤慨した観客も多少はいたようだ。それでも急遽の追加上映を決めてアナウンスしたことは迅速的確な対応と言えるだろう。都内でスケジュールがガチガチに決まっている劇場では、そうした対応はまず出来ない。入れない観客は次回以降に回されるのは常であることを考えると、そうした対応ができたのは地方市民会館だからこそのユーティリティーだったと思う。
市民俳優と監督との挨拶が終わって、いよいよ本編の上映。
僕は0号試写を観ているが、音楽も入り、全てが完成した形で観るのは今回が初めて。音楽が入ることによって、役者たちの演技や情景描写などの演出・編集に更なる効果が加わることは言うまでもない。そこに太田監督の使うカットバック演出が様々な意味を持つ。
カットバックとは、映画の中での時間軸、場所をいくつかの組み合わせによって見せて行くこと。たとえば同じ場所、時間で描いて見せること。違う場所、時間で描く。同じ場所、違う時間で見せる。違う場所、同じ時間で見せるという4つが大きく分けるとある。
その時間軸と場所の組み合わせで、観客はそこで何が起きているのか、他の場所では何が起きているのか、を理解し、想像していくことになる。
映画は冒頭では、主人公となる平田家のごく他愛もない日常の風景を描写。このあたりでは観客は平田家の日常を共感しながら微笑ましく受け止めていく。それは地元で撮影された映画だからか、普段あまり映画を劇場などで観ないからか、「ああ、あそこは~の場所だね」とか、「可愛い娘だねえ」などと、自分の家のお茶の間のように感想を言いあっていることからも分かる。そうして映画を楽しんでいることが微笑ましくさえある。
僕は映画館でのマナーなどをよく書くが、こうした地方での上映ではけしてじっと黙って映画を観なくても良いと思っている。もちろん常軌を逸した言動は困るのだが、地方では昔の映画を観に来ていた観客の風景があるような気がするのだ。入場前に長い列を作って並んでいる人たちの顔を見ていると、色々な期待でわくわくしているような顔があちこちにあった。
それは〃映画だけが娯楽だった時代〃の風景のような。
そんな気もするのだ。
映画では地震が起き、原子力発電所に事故が起きてから日常は少しづつ崩壊していくことになる。その様子を観客は固唾を呑むように見守っていく。
終わりに近づくにつれ、周辺ではすすり泣く声が聞こえ始める。その頃には口を開く者など誰もいない。ただただ画面の中で起きていくことを集中して受け止めているのだろう。
上映が終了。エンドクレジットには協力した湖西市民たちの名前が列記されていく。その数は100人や200人ではないために、延々と続いていくようだ。自分の名前を確認しに来た人もいるに違いない。そして監督・太田隆文の名前が消えた後、少しづつ拍手が起こり始め、それがしばらく続いた。
少し時間を置いてから、監督と出演者陣(この日は平田家の家族、並樹史朗、平沢いずみ、橋本わかなの3人が登壇/残念なことに母親役の斉藤とも子は別の予定がずいぶん前から決まっていたためにこの日は不参加だった)の舞台挨拶が行われた。
並樹さんは映画の中でのアドリブよろしく、お茶目な様子で観客を笑わせ、そこに監督がツッコミを入れ、平沢いずみと橋本わかなは映画の中の関係性そのままの姉妹の感じで観客への感謝を伝えた。
舞台挨拶が終わり、控室へ顔を出す。
扉を開けるとちょうど平沢いずみが立っていて、僕に声をかけてくれた。
「あー、永田さん、お久しぶりです!」
僕は彼女の着ていたブルーのワンピースを「今日の服、可愛いね」と言うと「いやー、そうですかあ!」と笑っていた。彼女のナチュラルな笑顔はとても可愛らしいと思う。
まだ夜の回にも舞台挨拶があり、忙しそうに行動しているスタッフらに一言挨拶を済ませ、また夜の回の舞台挨拶までに戻って来ることを約束して、とりあえず僕らは市民会館を一度後にする。
午後4時少し前。
まだ2時間半ほどの時間を利用して、浜松市西区にある中華そばと餃子で地元民に愛されているという「浅草軒分店」に。
夕方だというのにひっきりなしにお客が来る店で、僕と担当編集者のSは、中華そばの大盛と餃子を堪能した。
浜名湖の堤防で食後に缶コーヒーを飲みながら海風にあたる至福の時間を少し過ごし、再び午後6時少し過ぎに湖西市民会館に戻る。すると会場前に早くも300人以上の、会場を待つ人達の列が。
「これは夜も満席になるだろうな」
そう思いながら、僕らは再び市民会館の中に入ったのだった。(以下/その2へ続く)
転載元=> http://ameblo.jp/blues-yoshi/entry-11563739512.html
(ご本人の承諾を得て転載)
「朝日のあたる家」感想文を募集! [完成披露上映会]
「朝日のあたる家」全国の映画館で上映してもらいたいです。 [完成披露上映会]
http://ameblo.jp/loveis1210/entry-11569433094.html <=
大阪から湖西市の「朝日のあたる家」完成披露上映会に来てくれた方の感想。
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私も3.11以降、数ヶ月は「大丈夫だよっ」って思ってた
政府の発表を鵜呑みにしていたし
勤め先の社食が「食べて応援」始めた時も
「いい事やんっ」って本気で思ってたよ。
気づかない事は悪い事じゃないと思う、
純粋な人ほど信じやすいしねっ(笑)
でもねっ、気づかないのと無関心は違うからねっ
是非是非、「朝日のあたる家」全国で上映してもらいたいです。
(全文は上のアドレスから)