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●「朝日のあたる家」序章 2012 ブログトップ
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みんなウソだった? [●「朝日のあたる家」序章 2012]

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 2011年 秋

 この夏から、原発の勉強。

 いろんなことが分かって来る。

 これまで言われていたことが、全てウソだったこと。

 驚くばかりだ。

 1、原発は安全です=>ウソ。爆発して、放射能をまき散らした。

 2、原発は地震に強くできています=>ウソ。事故の発端は津波ではなく地震。

 3、原発は津波でも平気です=>ウソ。電源を全部やられメルトダウン

 4、原発は安価なエネルギーです=>ウソ。実際は火力より経費がかかる

 5、原発は二酸化炭素を出さないエコなエネルギーです

                 =>ウソ。二酸化炭素は出します

 6、石油は限りある資源。でも、原発は少量のウランで発電します

          =>ウソ。石油よりウランの埋蔵量の方が少ない。先になくなる。

 7、原発がなくなると停電します=>ウソ。火力発電だけで、日本の電力はまかなえる。

 8、自然エネルギーはまだまだ利用できません=>ウソ。電力会社が邪魔をしてきただけ。

 9、資源の少ない日本では原発が必要です=>ウソ。天然ガス発電も有効。

                       メタンハイドレート等も高い期待がある。



 他にも、原発の問題点は数々ある。

 1、原発は発電量を簡単に上げ下げできないので、膨大なお湯を海に捨てて

 温暖化を助長している。
 
 2、危険な核廃棄物は未だに最終処理が決まらず、

 10万年も保存しなければならない

 他にも、多くの問題を抱えている。



 まとめると、日本は原発がなくても、電力不足にならない。

 原発の代わりになるエネルギーもいろいろとある。

 何より、原発の廃棄物処理が何十万年もできない。

 事故が起こると今回のような大惨事なる。

 これまで知らなかった様々な事実が分かって来た。


 つまり、必要もない原発をウソで固めて推進してきたのだ。

 他にも電力を作る方法はあるのに

 一番、危険なものを推進してきたのである。

 なぜ、そんなものを54基も作ったか?

 そこにもまた知られざる理由があった・・。


 (つづく)


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ロケハン写真、ひまわり [●「朝日のあたる家」序章 2012]

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 原発事故を描いた映画

 ”朝日のあたる家”

 ロケハン写真

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ロケハン写真。緑のトンネル [●「朝日のあたる家」序章 2012]

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 まさに緑のトンネル

 原発事故の悲劇を描く映画

 ”朝日のあたる家”

 ロケハンでの写真

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”原発と日本はこうなる”河野太郎・著 [●「朝日のあたる家」序章 2012]

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先週の官邸前デモにも来ていた

 河野太郎さん

 その本”原発と日本はこうなる”

 読み始める。  



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たね蒔きジャーナル/福島県 子供の甲状腺検査 3万8千人の35.8%にあたる1万3千人以上に嚢胞やしこり [●「朝日のあたる家」序章 2012]



8月30日 福島県 子供の甲状腺検査 3万8千人の35.8%にあたる1万3千人以上に嚢胞やしこり「よくあることなんてことは医学の常識としてはなかったはず」 小出裕章(MBS)
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新たなる戦いの呼び声 [●「朝日のあたる家」序章 2012]

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 2011年 秋

 ”青い青い空”東京公開後。

 過労で倒れて3ヶ月を越える自宅入院状態。
 
 2ヶ月を越えるリハビリ生活。多くの人に心配をかけてしまった。

 そこで、その間の生活を報告。
 
 月日はかかったが、回復して来たことを伝えたかった。

 その間、本当にいろんなことを考えた。

 僕にとって、”青い青い空”に費やした5年間とは何であったのか?

 次の5年は何をするべきなのか?

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 原発問題のこともかなり書いたが、映画にすると決めた訳ではない。

 しかし、今後、どんな映画を作るにしても

 原発問題を把握せずに、創作活動はできないだろう。

 戦後。太平洋戦争を避けては何もできなかったように

 これからの日本は原発との、放射能との長い長い戦いとなる。

 そんな時代に、自分がすべきこと。

 今も考え続けている。

 (つづく)


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何よりも大切なこと [●「朝日のあたる家」序章 2012]

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 2011年 秋

 僕の映画のテーマ。”親子に伝える大切なこと”

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 それを突き詰めて行けば、どうすれば人は幸せになるか?

 そして、幸せとは何だろう?

 ということになる。

 僕が映画を通じて語って来たのは・・。

 子供を一流大学に行かせるよりも、

 自分らしさを見つけてあげることが大切ではないか?

 或いは、親子の絆を確認すること

 自分の気持ちを伝えること。

 どうすれば絆を強くできるのか? 

 どうすれば気持ちを伝えることができるのか?

 そんなことだった。

 
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 しかし、3/11から日本は大きく変わってしまった。

 何より原発事故。

 地震や災害も大変だが、いつか復興できる。

 戦争も悲惨だが、降伏すれば終わる

 でも、拡散された放射能は降参しても攻撃をやめない。

 セシウムの半減期は30年。プルトニュウムは2万4千年。

 人間はそれを無害化することはできない。
 
 特に被害が大きいのは子供。

 今後、白血病、癌、心臓疾病、呼吸器の病気が多発する

 チェルノブイリでは事故後、正常に産まれてきた子供は15%

 多くが奇形児。産まれて来てもすぐに死んでしまう。

 甲状腺がんが激増。皆、30歳まで生きられないという。

 チェルノブイリと同じなら、日本もそうなって行く。

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 そんな時代に何を伝えるべきか? 

 どんな映画を作るべきなのか?

 ただ、そんな時代だから明確になって来たことがある。

 これまで親たちは、子供をいい大学に行かせ、大きな企業に就職させ

 安定した生活を送ることこそ、幸せだと考えた。

 でも、これからは違うだろう。

 脱原発デモを取材したとき、福島から参加した主婦

 こう言っていた。

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 ”東京に来て驚きました。子供たちが公園で遊び。

 皆、普通に犬を散歩させている。

 私の町では、もうできないんです。

 ついこの間まで、当たり前にやっていたことが、できない。

 放射能に汚染されて、子供たちを外で遊ばせることもできません・・”

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 重い言葉だった。そして思った。

 幸せというのは、

 一流大学に入るより、大手企業に就職するより、

 金持ちになるより、有名になることより

 子供たちが公園で遊び、食べたいものを食べ、

 健康で、病気にかからず、親より長生きすること。

 何よりも大切なのは、子供たちが元気でいること。

 そんな子供たちの成長を親が見守れること。

 それが幸せというものではないか?
 
 それが・・・ハッキリして来たような気がする。

  つづく




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次に伝えるべきこと [●「朝日のあたる家」序章 2012]

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 2011年 秋

 ”ストロベリーフィールズ” ”青い青い空”

 この2本だけでなく、僕の映画のテーマは・・。

 ”親子に伝える大切なこと”

 でも、教育映画ではない。そう思って見ると仰天。

 ”青い青い空”では、生徒たちが職員室に殴り込むシーンがあるし

 ”ストロベリー”では、女子高校生が先生の金玉を蹴って逃げたりする。

 (それでも、心ある教師の方々は”いい映画だった!”と褒めてくれた)

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 音楽で例えるなら、僕の映画は

 ブルース・スプリングスティーンかもしれない。

 ブルースの歌には物語があり、哀しみがあり、怒りがあり、感動がある。

 ”ボビージーン”や”ダンシング・イン・ザ・ダーク”は何度聞いても心に染みる。

 学生時代、それらの歌に励まされた。

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 ブルースの歌ではないが、

 学校の授業より、1枚のレコードからいろんなことを学んだ。

 いつしか、そんな映画を作りたいと思うようになった。

 だから、”ストロベリー”も”青い青い空”も子供たちへの応援歌なのだ。

 原発事故を勉強し、考えた。

 子供たちに何を伝えればいいのか?

 チェルノブイリと同じなら

 放射能で30歳まで生きられない子供たちも出てくる

 そんな時代に、何を伝えればいいのか?

 (つづく)

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社会派映画宣言? [●「朝日のあたる家」序章 2012]

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 2011年 秋

 僕の映画の主人公

 女子高生であるものが多い。

 魅力ある可愛く若い女優さんたちが演じている。

 そのために、アイドル映画と思われたり

 ”タッチ”や”みゆき”の世界観だと勘違いされたり

 AKBやおニャン子クラブが好きな監督だと思われたりする。

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 でも、映画を見てもらえると分かるが、

 純愛ものだったり、さわやかな青春ドラマでもない。

 ”ストロベリーフィールズ”は生と死を見つめる物語であり

 ”青い青い空”は社会問題に向かい合った物語

 もともと、青春映画は好きではなく、

 社会派のアメリカンニューシネマが好きだった。

 ”俺たちに明日はない””いちご白書””イージーライダー”

 実はオリバーストーンやアランパーカーの映画も好き。

 ”JFK” ”ミッドナイトエキスプレス”

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 そのせいか、自分で監督すると、青春映画でも社会派的内容になる。

 ”青い青い空”も自分で気づかない内に
 
 ”さらば青春の光” ”いちご白書”の影響が出ている。

 この半年くらい、いろんなことを考えていて

 社会派の映画。必要とされていくように思える。

 2時間の間現実を忘れられるエンタテイメントではなく、

 主張やメッセージ性のある作品。

 そうなると、社会派の血が騒ぐ。

 でも、その前に体調がよくなったら、ゴミ屋敷化した部屋を片付けよう。


(つづく)

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広島型原爆168個分の放射能 [●「朝日のあたる家」序章 2012]

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 2011年 秋

 広島型原爆168個分の放射能。

 事故を起こした福島第一原発から放出されてしまった。

 それは福島だけでなく、東京や静岡にまで届いている。

 野菜や肉にも影響し、それは全国に流通して行く。

 放射能が届かなかった地区でも、内部被曝するのだ。

 子供は大人の4倍被曝する。

 放射能によって細胞がズタズタにされると、それはがん細胞になる。

 あるいは白血病。心不全。気管支の病気にもなる。

 でも、医学的に放射能が原因ということは証明できない。

 チェルノブイリでも、多くの子供が甲状腺がんにかかったが

 IAEA(国際原子力機関)は原因は放射能と認めようとしない。

 今後、日本で子供たちの病気が増えても、政府は同じ対応を取るだろう。

 放射能で汚染された食品。

 身のまわりに降り注いだセシュウム。半減期は30年だ。

 プルトニュウムがどれだけ拡散されたかは、未だに発表されていない。

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 これが肺に入ると、放射線を出し続け、肺がんになる。

 プルトニュウムの半減期は2万4千年。

 その人が肺がんで死んでも放射線を出し続ける。

 そして遺体を焼けば煙に乗って、また拡散。

 放射線を出し続ける。

 とんでもない時代になってしまった。

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 チェルノブイリで癌の急増は事故の2年後から、5年後がピーク。

 日本が同じなら、2013年の春から激増するはずだ。

 それに気づいた親たちは子供たちに安全なものを食べさそうと、

 関西や九州から野菜を取り寄せたりしている。

 しかし、今も避難出来ずに、線量の高い地区に住む子供たちもいる。

 それどころか、放射能値がまだまだ高い地区に、住民を戻そうとさえしている。

 マスコミはまだまだ、放射能の本当の怖さを伝えようとしない。

 安全だ。心配ない。食べて応援。とか、信じられないことを報道。

 多くの人がそれを信じている。

 子供たちを被曝させるようなことを続けている。

 僕の仕事は映画を作ること。
 
 子供たちに大切なことを伝えるのテーマ。

 そんな時代に、この国で、何を伝えればいいのか?
 
 ”親子に伝える大切なこと”とは何なのか?

 (つづく)


  原発事故に関しては、ツイッターでも呟いています

  こちら=>  http://twitter.com/#!/kiriyama99



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