「食べて応援」の実態? 吉野家、福島の米を使い、野菜栽培も開始ー日経のニュースから考える。 [原発問題]
「吉野家、福島の米を使い、野菜栽培も開始」
昨日、そのニュースを知った。これも「食べて応援」ということなのだろう。だが、吉野家が考える「食べて応援」とはどういうことか? 推測してみた。
①放射能被害はあるが、問題のない地区もある。福島全体の作物が問題ある訳ではないので、風評被害等の払拭も兼ねて、あえて福島の安全な地区で米や野菜を作り、全国の店舗で使う。
②放射能汚染は単なる風評被害である。福島の米や野菜は全て安全だ。だから、我が社が率先して、それらを使い、全国の店舗で使う。安全性をアピールする。
このいずれかだと思える。もちろん②であれば間違っている。少し前に福島産の米の検査で100ベクレルに限りなく近い、90ベクレル台の米が発見された。が、100ベクレル以下なので出荷されたことは報道されている。全て安全と思っているなら怖いものがある。が、ここでは仮にそう思い込んでいるとどうなるか?を考える。
もし、①ならば吉野家、各店舗で米や野菜の数値を公表すればいい。当店で使用する米****ベクレル。玉ねぎ***ベクレルと紙に書いて貼り出せばいいのだ。そうすれば「おー福島の米は安全だ」と伝わる。
もし②だとしても、同じ。それによって客は「あーほとんど0に近い。安全だ。やはり風評被害だったんだ」と思える。
だが、吉野家はそんな試しみはしていない。米は今年の始めからすでに福島産であり、野菜も今後は福島産にするという。①であろうが、②であろうが、なぜ、そういう試みをしないのだろう? それこそが福島の応援になり、風評被害払拭につながる。でなければ、汚染された米を安く買ってきて全国で牛丼にしていると勘ぐられてもおかしくない。
そこでHPを見てみた。http://www.yoshinoya.com/ が、牛肉に対する安全性の説明はあるが、米がどこのものか?すら書かれていない。要は日経新聞が報じただけで、吉野家自体は「福島産の米」を使っていることはアピールしていないのだ。
これでは①が目的であるとは思えない。②でさえないだろう。日経新聞2013年10月1日の記事にこう書かれている。
「新法人の資本金は1000万円で吉野家の議決権ベースの出資比率は49%。生産した農産物は吉野家が全量を市場価格より3割程度安く買い取る」
3割程安く買い取る。つまり、これが最大の目的ではないだろうか? 本当に「食べて応援」なら①でも、②でも、ベクレル表示をすればいいのだ。それをしない。HPに目的や意思表示もない。これは「食べて応援」ですらないように思える。
記事には自主検査をするとの記述もあるが、だったら、あえて福島で生産する必要性はない。あるとすれば「安いから」だ。ちなみによく「食べて応援」という人がいるが、実際は応援にはなっていない。
福島では安全な食材でもなかなか売れない。それを業者が安く買い叩き、全国で販売する。それも定価で売る。「食べて応援」と言われて、消費者はがんばって購入する。この構図で儲かるのは業者だけだ。安く買い叩いたものを定価で売れば、儲けが増える。キャッチコピーは「食べて応援」同情して買う人も多い。だが、福島の人たちの利益にはあまりなっていない。
もし、食べて応援なら他の地区と同じ値段で購入し、それを定価で売るべきだろう。それでこそ本当の応援になる。そう考えると吉野家の取り組みも、本当の意味で福島支援と言えるのか? 疑問を感じる。自社の利益のためが優先ではないか?もし、そうでないなら、ぜひ、店頭に米や野菜のベクレル表示をしてほしい。
*ちなみに海外の吉野家では
「福島の米は使っていません」と表示しているという=>http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/245872/101500008/?rt=nocnt
2013・10・1日経記事=>
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD010J3_R01C13A0TJ1000/
2015-05-17 12:56
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コメント(3)
吉野家はクズだな。もう行かないがな
by ああ (2016-09-23 16:55)
狂牛病の時も、今回と同じパターンでした。日本人を殺してでも、目先の利益最優先なのが一貫していますね。
最低な人間が経営しているのでしょう。
by 吉野家は避けるといいです (2017-08-08 18:25)
福島産を使うような吉野家にはもう行かない
by ああ (2023-05-22 11:53)