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困っている人を追い詰めているのに、励ましていると思う人々=その背景にある無知と貧しい経験値? [精神病&精神障害]

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困っている人を追い詰めているのに、励ましていると思う人々=その背景にある無知と貧しい経験値?

10年ほど前。過労で倒れた時。いろんな人から「怠けるな!」「さっさと仕事しろ!」「本当はサボりたいだけでしょう?」「病院へ行け」「言い訳するな」と批判してきた人たちが何人かいた。だが、過労は病院で治るものではない。長期間の休養をする以外にない。そして何より「過労」というものを知らず「怠けているだけ」と勝手な解釈で批判してくる人がいることに驚いたこと、先に書いた。

過労は「過労死」に繋がる危険な状態であること。今では理解が広まっている。が、わずか10年前に上記のような批判が相次いだ。これは「うつ病」にも言えること。医学的にも認められている病気なのに、ここでも「サボっている」「怠けている」「働け」と周りが強要することが多い。

自身に迷惑がかかる訳でもないのに、批判、指摘する。その言動が患者をさらに追い詰めてしまう。人はなぜ、自分の知らないことを調べもせずに、全く違うことに無理やり当てはめて、分かった気になるのか?

こんな例もある。理不尽な行為を繰り返す社長がいて、多くの人が迷惑。様々な事件を起こした。僕はその会社と仕事をしていた時期なので、トラブルを解決する羽目になった。社長は約束は平気で破る。嘘をつく。会議で決めたことをあとになって独断で「新しい判断」と言って反故にし、真逆のことを始める。そのためにプロジェクトは次々に問題発生。関係各社から怒りの連絡!トラブルの連続となった。

いろいろ調べて社長は双極性障害であることを突き止めた。精神科医に相談しても、ほぼ間違いないと言われる。先の行動はまさに患者の症状なのだ。悪意がある訳ではなく、病気なので、おかしなことをして、会社中をかき回してしまう。問題なのは誇大妄想ではなく、現実にありうることをいう。

そして、すでに決めたことを忘れて別の行動を始めたり。自身が部下に命じたことを「俺は絶対にそんなこと言わない」と言い張ったりする。自身の間違いを認めず、相手のミスだと言い続ける。そのことでもめる。トラブル。悪意はない。病気による症状なのだ。治療が大事。ただ、社員に説明すると皆、黙ってしまい、意見を言わなくなる。冷たい目でこちらを見る者もいる。

多くは「精神病」というだけで扉を閉じてしまう。触れてはいけないものという意識が働くようだ。あるいは「いくら社長が問題だと言っても、精神病だなんて酷すぎる!」と怒り出す人もいた。他にも「社長より、お前の方が頭おかしいよ」という人もいた。

まず「精神病は怖い。関わりたくない」という恐れを持つ人が多い。同時に「身近にそんな患者がいるはずがない」という根拠のない思い込みを持つ人も多い。そして、精神病というと「包丁を持って叫びながら暴れる人」という間違った印象を持つ人が多い。「社長は酷い。でも、そこまではしない。だから病気じゃない」という解釈する人も多かった。

要は双極性障害に対する知識。いや、精神病に関する正確な情報を全く持たない。だから「社長の悪口を言っているんだ」「お前に方がおかしい」という解釈しかできない。次々に起こるトラブルも、全て社長が原因なのに、それを見極めようとはしないで「あー参ったなあ〜」と思うだけ。

その種の患者を外から見ただけで病気には見えない。むしろ頑張り屋にさえ見えて好感を持つ場合もある。緻密に行動や言動を長期間確認しないと異常な部分を見出しにくい。それどころか社長の無神経な行動に限界を感じて怒り出す社員がいると、その社員が責められたりした。僕が矢面に立ってトラブル解決をしていたので「監督と社長は仲が悪いね?」と解釈する人も多かった。

社長が病気であると指摘しても、気づかず。社長ではなく被害者である社員を批判することも多いかった。それでは問題収束どころか拡大に力を貸しているのと同じ。実態を理解せず、傷ついたものを追い込んでいるだけ。

が、今、僕の周りで「怠けるな」「さっさと働け」という人はいない。一つにはこれまでの映画は全て全力でかかっていることを関係者が知っているから。手抜きをしたり怠けたりしないことを理解してくれている。むしろ、「やり過ぎて過労死するのでは?」心配さえしてくれる。

あと、ブラック企業で過労死、自殺するニュースが何度も報じられたこと。また、契約社員等で長時間働かされる人が増えたことで、過労死を人ごとではないと感じる人が増えたことが背景にあると思える。

つまりは、情報。経験値。そして知識だ。人は、特に大人は自分の知らないこと。経験値のないことは別の知識や経験に当てはめて考える。そこで間違いが起きる。正確な情報。正確な判断が大切。そして「私の判断は本当に正しいのか?」という恐れ持つこと。知らないことを貧しい経験値だけで判断してはいけない。


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「タクシードライバー」の主人公トラビスは認証欲求を求めていた。妄想癖、虚言癖。彼にも精神病の影を感じる? [精神病&精神障害]

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「タクシードライバー」の主人公トラビスは認証欲求を求めていた。妄想癖、虚言癖。彼にも精神病の影を感じる?

スコッセッシ映画の主人公が精神病患者が多いという件。もう少し考えてみる。「タクシードライバー」のトラビスは他のキャラに比べると異常性は低いが、彼もまた現実から乖離している。両親に送る手紙には自分は政府の特別な仕事をしていると綴るが、実はタクシー運転手。これは「俺って本当は凄いんだぜ。その辺の奴とは違うんだぜ」という若い兄ちゃんがよく考えがちな思いから始まっているだろう。

僕が若い頃にも「俺こそが第二の黒澤だ!」と思っている映画学校の生徒が少なからずいた。根拠のない自信。勘違い。「いずれ製作会社を作るので、お前も雇ってやるよ」と言われたこともある。が、それから40年。未だに連絡が来ない。ただ、その手の夢見がちな若者は、やがて現実にぶつかり夢破れて去って行く。

トラビスもそんな若者だったのだろう。ただ、違うのは大学に行けず海兵隊に行き、除隊したが後遺症で夜眠れず、タクシー運転手になった。それだけの存在。友達もおらず、いつも孤独。多分、最初は両親を喜ばせるために嘘の手紙を書いていたが、その内、嘘と現実の境目が分からなくなって行く。僕の昔の友人たちもそうだが、映画監督や俳優を目指していた連中も、友達の少ないやつは妄想に陥ることが多い。

その夢が現実的に難しいものでも、それを否定する存在がいないからだ。他人を見ているとバカに見える。俺の方がずっと能力がある。日本映画にはろくなものがない。俺が監督すれば素晴らしい作品いなるという、以前にも何度も書いたアウトプットとインプットの勘違いから「俺は才能がある」と思い込み、消えていった友人は数えられないくらいいる。

それが友人が少ないと批判、否定されることがないので、勘違いや錯覚が生き続け、それが肥大化して行くのだろう。ただ、逆に僕は友達がたくさんいたので「映画監督になる!」と宣言すると、いろんな人が批判、否定、助言、止めようとした。これはこれで困ったもので、そうやって多くの若者が夢を潰され、諦めてしまう。ただ、逆に誰も止めないことで本来無理なのに、いつまでも妄想を抱き続ける者もいる。

トラビスもそんな一人。彼には具体的な目的はないが、「俺は違うんだぜ!」という思いがある。これは承認欲求に繋がるもので、あまりにも無視され、認められることがない若者は何か大きいことをして見返したいという願望が強くなる。有名になり注目され、賞賛されたい。最近の若い人にも多いが「芸能人になりたい」というほとんどがその手の願望から来るものだ。長くなったので続きは別の機会に書く。

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スコッセッシ映画の主人公は皆、精神障害を持っているように思える?=そこに何を描こうとしているのか? [精神病&精神障害]

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スコッセッシ映画の主人公は皆、精神障害を持っているように思える?=そこに何を描こうとしているのか?

マーティン・スコッセッシの映画を続けて見て改めて感じたのは主人公の狂気。「タクシードライバー」のトラビスも、「キングオブコメディ」のパンプキンも「レイジングブル」のラモッタも、どこかおかしい。どうにか日常生活を送ってはいるが、狂気を抱え、空回り。やがて暴走する。スコッセッシはそんな人物への興味が映画を作る原動力になっていると思える。

それとは違うかもしれないが、僕も10数年前に友人が奇怪な言動や行動をするようになって調べて以来、精神病を勉強している。精神障害を持つ人は意外にいることがわかった。多くが「あいつ変わっているなあ」とか「嫌な奴だな」といわれるのだが、病気だと気づかれない。ただ、彼ら彼女らには悪意があるのではなく、病気の症状による行動や発言。それが人を傷つけ、怒りを買うのである。

スコッセッシの映画の主人公たちも、そんな患者たちの症状がダブルものが多い。「レイジングブル」のジェイク・ラモッタはデニーロの好演もあって、かなり狂った感じがある。妻に対して嫉妬深く。ありもしない妄想をする。美しい女性なので夫としては心配なのは分かるが、弟とHしたとまで考えるのは病的。むしろ彼は妻を狙う男から守ろうとしている。これは「思い込みが激しい」という性格。そして「想像」と「現実」の区別がつかなくなる障害ではないか?

「キングオブコメディ」のパンプキンも同様(これは「ジョーカー」にも引き継がれている設定)思い込みが激しく、願望をいつしか現実と思いこみ。それが破れた時に怒り心頭となる。だから、周りは大変。何を怒っているのか分からない。これはストーカーの心理にも近い。「俺はこの子を守らなければならない。心無い狼が彼女を狙っている」という不安や心配を現実と思いこみ、女性を付け回す。手紙を開封して調べる。

異常でしかない行動だが、本人は「守っている」という意識なのだ。そんな妄想をスコッセッシは「キングオブコメディ」で現実と並列に描くことで、観客を戸惑わせる(同じ手法が「ジョーカー」でもある)パンプキンは「事務所に電話しろ」と有名コメディアンに言われただけなのに、友達感覚になり、番組の代役を頼まれ、休日に別荘で過ごそうと言われたとまで思いこむ。これも精神病にある症状だ。

境界性パーソナリティ障害の患者(女性が多い)も最初、男性に「あんたは素晴らしいです。応援させてください」と近づいて行く。そして「この人は私を理解し、救い出してくれる人だ」と思い込む。それがデートの誘いを断られたりすると「裏切られた!許せない。私を利用して捨てたのね!」と怒り狂い、報復を始める。先のパンプキンやジョーカーと共通するものがある。まだまだ、あるが、別の機会に書かせてもらう。


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「私は神だ」も「小沢一郎は悪人だ」も実は同じ背景?=思い込みの怖さからその病を説明する。 [精神病&精神障害]

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「私は神だ」も「小沢一郎は悪人だ」も実は同じ背景?=思い込みの怖さからその病を説明する。

精神病というと自分とは関係のないものと思いがちだが調べるほどの、病気でなくても同じ症状を持つ人が多くいるということ。僕自身にも当てはまることが多いことに驚いた。

例えば統合失調症患者の症状の一つだが、「私は神だ」と言い出したり、「俺はヨーロッパのさる高貴な一族の末裔だ」と主張したりするものがある。さらに「電話を盗聴されている...」「家族が皆、入れ替わっている。顔は似ているが全部別人だ!」とかスパイ映画かSFドラマのような発言をしたりする。しかし「私は神だ」と言われても、それはあり得ない。「盗聴されている」と主張されても、なぜ平凡なサラリーマン男性の電話が盗聴されるのか?という疑問を持つ。

普通は「アホちゃうか?」で終わりだが、それは症状の一つ。なぜ、そんな非常識な発言をするのか? 頭が悪いということではない。そんな発言をしても患者の多くは問題なく、会社で働き、日常生活を送っている。原因を簡単にいうと「情報処理能力の欠如」なのだ。繰り返すが頭が悪いということではない。では何か?

例えば「電話が盗聴されている」の場合。患者は電話するときノイズが聞こえるのに気づく。普通なら混線しているのかな?で終わりだ。が、患者はこう考える。

「きっと盗聴だ」「でも、なぜ、僕の電話を盗聴するのか?」「平凡な会社員なのに?」「特別な機密も扱っていないし」「いや、何か特別な何かがあるんだ」「でなければ盗聴なんてしない」「きっと僕は僕自身も知らない何か特別な存在なのだろう」「だから国家が僕を監視しているんだ」「きっとヨーロッパの高貴な一族の末裔で...」と考えてしまう。

「それって単なる馬鹿だよ」という人もいるだろう。では、安倍総理を支持している庶民はどうだ?自分たちが散々踏みつけられているのに応援を続ける。逆に小沢一郎は悪人だ。と今だに言い続ける人も多い。まともに見ればどちらもおかかしい。根拠がない。彼ら彼女らの多くは、どんなに説明しても「安倍さんしかいない!」「小沢は信用できない」と言い張る。それは論理ではなくマスコミ等に刷り込まれた思い込みでしかない。

その種の思い込みが病的なレベルになれば、ヨーロッパの高貴な一族にだってすぐなれてしまう。一流ブラドを身につけるだけで「私はハイソ」と思う女性も多い。根拠のない思い込みが暴走したのがある種の精神病だと考えると理解しやすい。ここからが面白いのだが、続きはまた。


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「からくりハウス」の障害者パフォーマンスで感じたこと?=隠すことで偏見が助長する。 [精神病&精神障害]

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「からくりハウス」の障害者パフォーマンスで感じたこと?=隠すことで偏見が助長する。

精神病のことを書くと、すぐに批判コメントが来る。「偏見を助長する!」だが、何も伝えないことで偏見が助長されるのだ。だから、正確な情報を伝えるため勉強し、専門の医師からも話を聞き記事を書いている。なのに正体が分からない人から「差別だ」「偏見だ」と批判。精神病の知識を持った上での指摘ではないだろう。

先日、拝見した「月夜のからくりハウス」での障害者のパフォーマンスでも同じことを感じた。僕らが子供の頃は障害者の方々の演舞が存在。小人プロレスもついこの間まであった。が、「差別だ」「酷い」「かわいそうだ」という批判で出来なくなってしまった。その結果、障害者の方々は職場を奪われた。彼らのことを考えて批判したであろう人たちは、このことをどう思うのか?

プロデュースした東ちづるさんはこんなことを言っていた。人目に付かないところに隠してしまうから差別や偏見が生まれる。身の回りに彼らがいることでそれは当然のことになるはず。その通りだと思う。隠すから差別や偏見が生まれる。なのに人々は良識のあるような顔して、同情するような振りをして「かわいそうだ」「差別だ」と批判し。障害者の人たちの職場を奪った。

精神病も似た構図だ。症状を紹介する記事を書いただけで「差別だ」「偏見だ」「だからと言って精神病とは限らない」そう言って批判する。では、その人はどこまで精神病をご存知なのか? 詳しく知ることで偏見がなくなり、差別を止めることができる。ありもしない中傷が起こらない。それが分からず、とにかく触れるな!という感じだ。

というのは今の時代。とても精神病や精神障害が多い。自分が患者であることに気づいていない人もいる。周りも気づかない。症状が出て周りを振り回す。と言っても暴れたりする訳ではない、ギリギリ常識内。友人、知人、同僚はそれが症状だとは気づかずに「嫌な奴だ」「許せない」という嫌悪感を持つ。患者に悪意はない。彼から見れば周囲が自分をいじめている。攻撃されていると感じたりする。

そのために争いが起こり、いがみ合いが続く。会社で、近所で、組織内で、何年も続く。多くが心傷つき、心労を重ねる。誰も悪くない。患者は症状で、奇異な発言をしたり、攻撃的になっているだけ。でも、誰も病気と気づかない。知識があれば治療を勧められる。

今はいい薬がある。周囲も病気だと分かれば理解できる。トラブルを収拾できる。そのためにも知識を持つことが大事なのだが、それを書くと「偏見だ」「差別だ」という批判が来る。だから、マスコミは精神病に触れない。視聴者は情報を得られず病気に対する偏見が続くことになる。


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精神病を知らない人。興味を持たない人。=マスコミや教育が取り上げないと人は理解できない? [精神病&精神障害]

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精神病を知らない人。興味を持たない人。=マスコミや教育が取り上げないと人は理解できない?

精神病について書いても、反響はそこそこしかない。ゼロではないが決して多くはない。その背景にあるのは「あまり知りたくない....何か怖い...」という不安。もう一つは「私には関係ないから!」という思いがあるからだろう。

僕は心理学を本格的に学びたいという思いもあったので、精神病にも関心があった。が、映画の道を選んでしまい、本格的に勉強することはできなかった。それが20年ほど前、長年の友人がおかしくなる。攻撃的になり、上から目線。つまらないことを得意げに話し、人格攻撃までしてくる。以前はそんな奴ではなかったのに...。

会うたびに心がズタズタ。何か恨みを買うようなことをしたのか? 彼の私生活で何かがあったのか? 心が荒むような経験をしたのか? あれこれ考えるが答えが出ない。悪魔が取り憑いたというのがふさわしいほどの変貌だった。

あれこれ調べて、友人は統合失調症を発症していることを突き止めた。症状がまさにそれ。「俺は神だ」とまでは言わないが、かなり症状は重かった。「お前、精神病だぞ」とは流石に言えないが、治療をするべきなので、いろんなアプローチをしたがダメ。あるとき、ストレートに伝えたら逆上。

「俺は病気なんかじゃない!病気はお前の方だ。病院でもどこへでも行け!」

と怒鳴りつけられた。自身でも

「俺はおかしい......」

と感じている部分があるので、それを認めたくないという反応に思えた。心配ではあったが、会うたびに罵倒、針むしろ、人格否定の連続。いかに自分は優れているか?を延々と話し続ける。とうとう耐えられなくなり距離を置いた。が、その後も勉強は続けた。

原因は情報処理能力の欠如。外部から入ってくる情報を正確に受け止められない。だが、その手の話をしても精神病に興味がない友人はこういう。

「その友人はただの嫌な奴だよ〜」「単なるアホじゃないの?」

だが、彼はそれなりの大学を出ているし、映画や文学にも詳しい。昔は常識ある友人で、もう20年以上の付き合いだ。決して相手をバカにしたり、踏み付けにすることはなかった。しかし、敵対するような態度。病院に連れて行くことはできなかった。ただ、本人も苦しいはず。そして多くの人は「精神病は叫んで暴れるもの」という間違った認識を持つ。だから彼が病人であることが分からない....。続きはまたいずれ。

興味ある方はこちらも=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/archive/c2305780767-1



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Netflixオリジナルドラマ「マインドハンター」を見ていて特に興味を惹かれた場面。 [精神病&精神障害]

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Netflixオリジナルドラマ「マインドハンター」を見ていて特に興味を惹かれた場面。

主人公のFBI捜査官が警察で残虐な犯罪者のレクチャーをする。彼がなぜ、そんな凶行に至ったかの心理分析。だが、現場の警官たちは興味を持たない。こういうのだ。

「もともと、おかしな奴だったんだよ」「そんな奴は一生、ムショにブチこめばいい」「射殺だ」「家庭環境なんて関係ねえよ」

1970年代の警察はそんな感じだったのだ。精神異常とか残虐殺人について無知なので、そんな反応。これ、僕が精神病の話をした時の周りの反応と同じ。ある社長が理不尽の限りを尽くし、プロジェクトをギタギタにして、多くの人が振り回されたことがあった。いろいろ調べると社長は双極性障害であった。

でも、説明しても、多くの関係者はキョトンとするか「あいつはただ嫌な野郎だよ」と憤るかのどちらかだった。また、境界性パーソナリティ障害の女性のために、あれこれトラブルが起こり、多くが迷惑した時は逆の反応。

「あの人は悪い人じゃない」「ブログを見たけど普通でしたよ」「監督の方がおかしいんじゃない?」

ほとんどが患者の問題に気づかない。もちろん先の存在とは違い、患者が犯罪を犯すことはほとんどないのだが、心を病んでいるというのは共通する。凶悪殺人の犯人も多くが家庭に問題があり、幼少期にトラウマがある。患者の場合も、すべてではないが、同じような背景がある。(双極性障害などは今も正確な原因を特定できてはいないが)それを見つめることで、わかってくること。見えてくることがあるのだが、それを見つめよう、考えてようという人はまずいない。70代のアメリカの警官と同じ。

関心を持つ人のほとんどは自身が患者の被害に遭った経験がある場合。いくら言葉で説明しても一般の人は理解もしないし、想像もできないようだ。こちらが「宇宙人がやってきた」と言っているかのような冷たい視線が返ってくるだけ。

それどころかトラブルの原因が患者であることにさえ気づかない人も多い。「単なる嫌な奴」と解釈する人。その患者の嘘や妄想に振り回されている被害者が責められたり。あるいは原因は患者ではなく、何らかの別のことでトラブルが起こったと考える人も多い。結果、状況把握できず。問題は大きくなり、被害者が攻撃され、患者は同様の行動を続けてしまうことがよくある。

まさに「マインドハンター」の一場面と同じ。そんな状況を変えるべく主人公は残虐な犯罪で収監された犯罪者にインタビューを試みるという物語。「ジョーカー」もダブる部分がある興味あるドラマである。



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患者に悪意はないが、対峙するとトラブルが起こりがち。=でも、当事者は患者であることに気づかない? [精神病&精神障害]

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患者に悪意はないが、対峙するとトラブルが起こりがち。=でも、当事者は患者であることに気づかない?

精神病について、もう少し書いてみる。精神病患者と対峙することで揉め事が起こりやすい。「狂っているから?」と言われそうだが、そうではない。精神病=狂うというのは違う。多くの精神病は「情報処理能力の欠如」なのだ。統合失調症の例を紹介する。

例えば電話をしている。ノイズが入る。普通なら「電波状態がよくないのだろう」と考える。ところが患者の場合は

「なぜ、ノイズが入るのだろう?」=>「盗聴されているのではないか?

と考える。ま、これは僕もよく考える。実際、LINEは韓国の会社なので、そのサーバーに情報が送られ韓国がそれを管理する。だから、日本政府関係者はLINEを使わないという。アメリカではNSAが電話を傍受し、テロ対策をしている。日本でも同じようなことは行われているだろう。しかし、患者はさらにこう考える。

「なぜ、盗聴されているのか?」=>「俺はもしかしたらVIPなのかもしれない」=>「だから盗聴されているんだ!」=>「今はしがないサラリーマンだが、本当はある国の王子なのかも?」=>「そういえば両親とは顔が似ていない」=>「俺はかの国の跡取りなのだ」=>「だから、盗聴されるんだ」

と結論し、「俺は人と違う」「お前ら庶民とは別世界の人間だ」という上から目線で、傲慢な発言をするようになる。

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「それって単なるバカだろ?」

精神病を知らない人は必ずそういう。しかし、その手の人が患者に会うとどうなるのか? 「その手の人」を2流会社のサラリーマンとしよう。「患者」は取引先の3流会社の社員とする。情報処理能力のない患者は先の電話ノイズの件で「本当はかの国の跡取りだ」と思っている。2人が仕事で商談をする。

患者は悪意がある訳ではないが、態度がでかくなる。自分は彼の国の跡取りだと信じている。だからしぜんと上から目線。相手は「三流会社の社員なのに、何を偉そうな!」とムカつく。「バカにされた」「何なんだ!」と怒りだけが残る。患者とは気づかず「ムカつく嫌な野郎」という認識になってしまう。

「なぜ、三流会社の人間が上から目線で偉そうに話しをするか?」

を疑問に思わない。

「一流会社ならそれを鼻にかけて偉そうにいうのはまだ分かる。が、三流の奴がなんで上から目線で話すのか?ムカつく」

と常識的な考えをする。他者の社員ならいいが、同僚なら大変。そのことで毎日、諍いが起こる。思わず殴りそうになる。でも、トラブルを起こしたらクビになるかもしれない。上司からは「仲良くやれ」と言われる。次第に患者から人格否定が始まる。我慢ならねえ!そんな経験がある人もいるだろう。

こんな風に患者には悪意がなくても、その症状が原因でトラブルが起きることがある。ただ、多くの人は相手が患者とは気づかずに終わる。精神病をマスコミが伝えず、学校でも教えないからだ。


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ジョーカーの行動パターンは精神病を反映させている? [精神病&精神障害]

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ジョーカーの行動パターンは精神病を反映させている?

「ジョーカー」ネタが続く。ジョーカーの行動パターン。特に「ダークナイト」では精神病患者を意識して書かれているように思えた。そして今年の「ジョーカー」では治療を受けており、妄想を見る描写があり確信。しかし、病気であっても悪意はない。刑法39条にも規定されている通りに「心神耗弱のモノ。これを罰せず」なのだ。

ご存知の通り。10年ほど前から僕は精神病の勉強を独自にしている。マスコミが一切触れないことで一般の知識は極めて低く、偏見や誤解がとても多い。「包丁を振り回し暴れるのが精神病」という間違った認識を持つ人が多い。日記に「死ね死ね死ね死ね」と書き続けているとか。それは極々一部の患者であり、多くは問題なく日常生活を送っている。知識のない人には、まず患者を見抜くことはできない。

おかしな行動を取っても「あいつは変わってる」と解釈したり、「嫌な奴だ」と考える。患者だと気づかない。それどころか患者の妄想や虚言に振り回されることが多い。僕の周りでも、その種の患者によってトラブルが起こったことが何度もある。が、ほとんど人は問題の主が誰であるかすら分からず、ましてその人が患者であり、その症状でおかしな発言をしたことを理解できない。

患者の言葉に振り回されて、本来は犠牲者であるはずの人を批判したり、攻撃したりしてしまう。まるで患者にコントロールされているかのように、罪のない人が踏みつけられる。特に境界性パーソナリティ障害の患者が関わると、まさにその構図。被害者であるはずの男性がバッシングされ、人間関係を破壊され、仕事を失い、全てをなくすことがある。加害者である患者は多くに同情され、優しく扱われるという信じられない事態となりがち。

だが、ほとんどの人は真相に気づかない。ジョーカーの犯罪。計画というのもそれに近く、市民同士が疑心暗鬼になり憎み合い、傷つけ合う。市民を守ってきたバットマンに怒りを向ける。その辺が「ライジング」の悪役ベインのように、武力のみで街を鎮圧。支配するという昔ながらの単純な悪ではないところ。そんなジョーカーは精神病の症状を取り入れたキャラであろう。

精神病を説明するのは難しい。自分が被害に遇わないとまず理解できない。何よりマスコミは一切触れないし、精神病を描く映画も少ない。僕が記事にしてアップしてもよく「差別だ」「人権侵害だ」と何も知らない奴がよく批判してくる。テレビもそんなことがあるので番組を作ることができない。

確かに患者には悪意はない。行為は症状なのだ。だが、多くが巻き込まれ苦しむ。その背景を知れば関係者が傷つけ合うわずに済むはず。蓋をするべきではない。その意味で「ジョーカー」が正面からそれを描いたこと。とても大きなことだと思える。


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テレビが絶対に扱わない病。どのような症状なのか? [精神病&精神障害]

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テレビが絶対に扱わない病。どのような症状なのか?=あの人ももしかしたら? 

テレビは健康番組が全盛だが、精神病はまず取り上げない。せいぜい「うつ病」まで。しかし、厳しい現実の中で精神病、精神障害、***症候群にかかる人たちはとても多い。が、局は「人権侵害だ」と批判が来るのを恐れる。また、しっかりと伝えないと差別に繋がる。だから扱わないのだ。

そこで個人レベルで書けるFacebook、ブログで時々、その手の病気(病気のカテゴリーに入らないものも)のことを書いてみる。まず、分かって欲しいのは精神病は「気が狂う病気」ではない。多種多様だが、多くが「情報処理能力の欠如」統合失調症(昔は精神分裂病と言われた)はまさにその部分が大きい。

「誰かが盗聴している!」「家族が顔の似た別人にすり替わっている!」

とか言う患者もいる。が、誰も盗聴などしておらず、家族も別人ではないのに、そう信じて込んでしまう。これが脳の情報処理能力に問題が生じている状態。が、患者はその自覚がないので、盗聴器を探して部屋中をひっくり返し返したり、壁を剥がしたりする。そこまで行くと「おかしい」ことが分かるのだが、病気になったからと、非常識な行動を取るとは限らない。常識を失うことなく、いつも通りの生活を送れる患者も多い。こんな症状の人もいる。

自身が発言したことを、後になり「私はそんなことを言っていない」と言う。言ってないことを「私は何度も言ったはずだ」と主張したり。健忘症ということもあり得るが、覚えていないのではなく「言ってない」「言った」と断言する。情報処理能力の低下で記憶が勝手に消されたり、書き換えられたりする状態だ。双極性障害に多い症状。

そんな患者が会社の上司ならどうなるか? 指示していないことを「何度も指示したのに、なぜ、お前は仕事をしない」と部下に怒る。あるいは指示されたから作業したのに「そんな指示はしていない」と言われる。

「課長からの指示でやりましたが...」

というと「嘘をつくな。そんな指示するわけがない!」と上司は怒り出す。同僚たちは、どちらが正しいか分からないが、地位がある人の側につきがち。上司でなくても同僚から頼まれたことをやったら「頼んでない」と言われる。時間もお金も無駄にした。そのことで揉める。険悪になる。それが近所付き合いだとどうだろう? 家族ならどうだろう? 被害に遭った本人は真実を知るが、周りはどちらが正しいのか?分からない。また、患者も悪意はなく、嘘をついているのではないので

「言いがかりをつけられた。俺が嫌いなんだな。だったら!」

と感情的になる。このように情報処理能力に問題がある患者と接していると、トラブルが起こりやすい。感情的な争いとなり、周りも巻き込まれ、被害者の方が責められることが多い。そして患者が病気であることはまず誰も気づかない。

もし、テレビでその種の病気を詳しく解説していれば「もしかしたら、あの上司は...病気?」と考えるのだが、マスコミは精神病に一切触れようとしない。その結果、患者も、周りの人たちも苦しむ。病気だと気づき、治療する機会を持てない。

「そんな患者。俺の周りにはいないよ〜」

とよくいう人がいるが、それは症状を知らないだけ。統合失調症患者は200人に1人と言われる。境界性パーソナリティ障害は40人に1人だと聞く。必ず身近にいる。恐れるのではなく、症状を知ることが大事だと考える。


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