テレビが絶対に扱わない病。どのような症状なのか? [精神病&精神障害]
テレビが絶対に扱わない病。どのような症状なのか?=あの人ももしかしたら?
テレビは健康番組が全盛だが、精神病はまず取り上げない。せいぜい「うつ病」まで。しかし、厳しい現実の中で精神病、精神障害、***症候群にかかる人たちはとても多い。が、局は「人権侵害だ」と批判が来るのを恐れる。また、しっかりと伝えないと差別に繋がる。だから扱わないのだ。
そこで個人レベルで書けるFacebook、ブログで時々、その手の病気(病気のカテゴリーに入らないものも)のことを書いてみる。まず、分かって欲しいのは精神病は「気が狂う病気」ではない。多種多様だが、多くが「情報処理能力の欠如」統合失調症(昔は精神分裂病と言われた)はまさにその部分が大きい。
「誰かが盗聴している!」「家族が顔の似た別人にすり替わっている!」
とか言う患者もいる。が、誰も盗聴などしておらず、家族も別人ではないのに、そう信じて込んでしまう。これが脳の情報処理能力に問題が生じている状態。が、患者はその自覚がないので、盗聴器を探して部屋中をひっくり返し返したり、壁を剥がしたりする。そこまで行くと「おかしい」ことが分かるのだが、病気になったからと、非常識な行動を取るとは限らない。常識を失うことなく、いつも通りの生活を送れる患者も多い。こんな症状の人もいる。
自身が発言したことを、後になり「私はそんなことを言っていない」と言う。言ってないことを「私は何度も言ったはずだ」と主張したり。健忘症ということもあり得るが、覚えていないのではなく「言ってない」「言った」と断言する。情報処理能力の低下で記憶が勝手に消されたり、書き換えられたりする状態だ。双極性障害に多い症状。
そんな患者が会社の上司ならどうなるか? 指示していないことを「何度も指示したのに、なぜ、お前は仕事をしない」と部下に怒る。あるいは指示されたから作業したのに「そんな指示はしていない」と言われる。
「課長からの指示でやりましたが...」
というと「嘘をつくな。そんな指示するわけがない!」と上司は怒り出す。同僚たちは、どちらが正しいか分からないが、地位がある人の側につきがち。上司でなくても同僚から頼まれたことをやったら「頼んでない」と言われる。時間もお金も無駄にした。そのことで揉める。険悪になる。それが近所付き合いだとどうだろう? 家族ならどうだろう? 被害に遭った本人は真実を知るが、周りはどちらが正しいのか?分からない。また、患者も悪意はなく、嘘をついているのではないので
「言いがかりをつけられた。俺が嫌いなんだな。だったら!」
と感情的になる。このように情報処理能力に問題がある患者と接していると、トラブルが起こりやすい。感情的な争いとなり、周りも巻き込まれ、被害者の方が責められることが多い。そして患者が病気であることはまず誰も気づかない。
もし、テレビでその種の病気を詳しく解説していれば「もしかしたら、あの上司は...病気?」と考えるのだが、マスコミは精神病に一切触れようとしない。その結果、患者も、周りの人たちも苦しむ。病気だと気づき、治療する機会を持てない。
「そんな患者。俺の周りにはいないよ〜」
とよくいう人がいるが、それは症状を知らないだけ。統合失調症患者は200人に1人と言われる。境界性パーソナリティ障害は40人に1人だと聞く。必ず身近にいる。恐れるのではなく、症状を知ることが大事だと考える。
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