休まずに低賃金で映画作り?ーそれでも作りたかったもの。 [2023]
休まずに低賃金で働き続けたーそれでも作りたかった映画。
僕は走り出したら止まらない。そのせいで今回、脳梗塞と心臓疾病を起こすことになったのだ。これまで映画製作の企画、編集から、編集、宣伝までのパートを全て担当。休まずに走り抜けていた。
数ヶ月間にわたるプリ・プロダクション。シナリオを書き、スポンサーを探し、スタッフ&俳優を集め、ロケハン、地元協力のお願い。全て僕が担当した。多くの人が元気になる映画を作りたかった。
撮影は1カ月、その後はポスト・プロダクション。編集作業が2〜3カ月。完成したら宣伝活動。最低1年は休みなしに働いた。ギャラは働いた分だけ貰うと、かなりの額になる。映画制作に支障をきたす。だから、1カ月、安アパートで暮らせる額だけしか貰わなかった。スタッフより安い額にした。
貯金が貯まることなど皆無。借金をせねばならないことも多かった。が、少しでも映画をよくしたい。体力と気力の限界まで働いた。当然、掃除、料理、洗濯と家事をする余裕はない。部屋はゴミ屋敷!?パンをかじりながら仕事。それも健康を害して行った。しかし、僕のような無名監督に、高額な製作費を出す大手企業なんてない。
今回、編集はスタッフにお願いした。彼にはちゃんと正規の額のギャラを払う。作業を待つ間、僕は野菜の多い昼食を作ることができる。リハビリができる。今回の映画も多くの人に希望を届けるものにしたい。
映画製作に120%を注いだ生活。健康が壊れ、半身不随の危険もあった今回。後悔はしていないが、監督業を続けるチャンスをもらえた意味。あれこれ考えねばならない。
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