沖縄戦を知ると世界が見えてくる=歴史の授業では本当のことを教えない? [沖縄戦]
沖縄戦を知ると世界が見えてくる=歴史の授業では本当のことを教えない?
自宅入院状態でも、気力がある時は本を読む。この数年は沖縄戦関係を読み漁っている。「ドキュメンタリー沖縄戦」を作ってみて、いかに自分が近代史を知らないか?を思い知ったからだ。
戦国時代と幕末は大河ドラマの影響であれこれ読み漁り詳しかったが、戦争というものに興味がなく、映画好きなのに戦争映画はあまり見ていない。男性は子供の頃に戦争ごっこをするし、僕が小学生の頃も級友たちは太平洋戦争が大好きで、戦艦大和の模型を作ったりしていた。
が、僕は「宇宙戦艦ヤマト」さえも興味がなく裏番組である「猿の軍団」を見ていた?!テレビ放送された「トラトラトラ」はクラスの男子はほとんどが見ていたが、僕は見ていない。
そんな状態で沖縄戦の仕事を始めたので、あれこれ先入観なしに取材できた。何よりも関心を持ったのは、沖縄戦は原発問題と同じ構図であったこと。「朝日のあたる家」では原発の勉強をかなりやった。その理不尽さを痛感した。同じことが沖縄で70年前に行われていたのだ。
「ドキュメンタリー沖縄戦」が公開されたら、また沖縄戦の仕事が来た。それが今年公開された「乙女たちの沖縄戦」だ。依頼が来た段から沖縄戦を調べたら間に合わなかったが、こちとらもう5年も勉強している。その後も勉強を続けている。沖縄戦を深く知るには、沖縄の勉強だけではいけない。「戦争」を知らなければ、本当の意味で沖縄戦は見えて来ない。
学生時代からケネディ暗殺に興味があり、あれこれ本を読んでいた。「2039年の真実」も読んだ。だからオリバーストーンが「JFK」を作った時は狂喜乱舞!この事件の背景にも戦争がある。その辺を知っていたので、トランプの登場も理解できた。そこを知らない人にとって彼は単なる不良大統領、荒くれ者に見えただろう。そしてプーチンの行動も、その辺の背景を知っていれば想像がつく。全てが戦争と繋がっているのだ。
日本の学校で「事実の羅列だけの歴史」を学んでいては、決して理解できない。つまり沖縄戦を知ることは、歴史を学ぶだけではなく、現代を知ることにもなる。多くの人が今も安倍を批判するが、太平洋戦争の裏側を知らないと、本当の意味で彼の立ち位置が理解できない。表側だけ見て「許せない!」「辞めろ!」と言っていただけ。裏側の醜い現実を知れば、あれこれマスコミが言えない事実も分かってくる。
その意味で沖縄戦は現代の日本、世界に繋がっており、多くの謎を解く上での鍵となる。基地問題を見つめることで、日米地位協定が見えてくる。その本質を知ることで、菅や麻生の悪事も分かってくる。が、その辺をマスコミは絶対に報道しない。そんな沖縄戦。まだまだ、勉強を続ける。
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