SSブログ

シナリオを書くには膨大な取材をする。調べないと物語は作れない? [映画業界物語]

60258393_2663541070386847_1151273624439619584_n.jpg

シナリオを書くには膨大な取材をする。調べないと物語は作れない?

先に作家になるためには、まず自分の体験を書けという話を書いた。シナリオ学校でも、どこでも物語を作る時は、どの世界でも言われることだ。そのあとに、あれこれ調べて書く。そう書いていて気づいたのだが、僕はその教えを実践していない?

監督第二作「青い青い空」シナリオも僕だが、この時は書道を物凄く勉強して書いた。三作目の「朝日のあたる家」は原発事故に付いて2年勉強した。なのに4作目の「向日葵の丘」は学生時代の体験。8ミリ映画の話だ。5作目の「明日にかける橋」は高校時代の思い出を元に書いた。

2、3作が徹底取材。4、5作が体験がベース。先の「教え」と逆。問題はあるが、どうにか評判はよかったので見逃して欲しい。僕もまた、先の記事で紹介したように、大した経験はない。父が警視庁の鬼刑事という訳でもなく、命を賭けた恋愛もせず、学生時代は映画ばかり見ていた。そのあとに、8ミリ映画をやったが、それは「向日葵の丘」で使ってしまった。やはり、あれこれ取材して新しい物語を作る段階なのだ。

漫画家の本宮ひろ志さん。当初は経験を生かして「男一匹ガキ大将」のようなケンカ漫画を描いていたが、次第に「俺の空」「俺の空」刑事編」「男樹」「サラリーマン金太郎」と刑事、ヤクザ、サラリーマンと違う世界を舞台に漫画を描いている。読んだことがある人なら分かるが、彼の漫画は本当によく取材している。「何! 殺し!」と課長が電話で叫ぶテレビの刑事ものを見て描いてはいない。それぞれに現実を調べた上でフィクションとして物語を作っている。

で、我が身を振り返り考える。実はいくつかオリジナルでやりたい話がある。1つは青春時代。8ミリ映画を始めるまでの学生時代の話。トキワ荘のように「将来は映画監督になる」という連中が集まったアパートがあり、そこでの破茶滅茶な青春もの。1980年代が舞台。これは経験に基づくもの。それと「ドキュメンタリー沖縄戦」を完成させて、どーしてもドキュメントでは描けない部分があることを痛感。それは劇映画でやらねばできないと思えている。そのためには戦争を徹底勉強せねば。

あと、10年以上勉強を続けている精神病についてのドラマ。医者ものか? 医療ものか? 家族ドラマか?どんな枠になるか分からないが、それ。最後にサイコミステリー。これはもう20年前に原作を書いている。女探偵が主人公のドラマ。2時間ドラマではない。近いのは「ジョーカー」。でも、映像化は難しい。ともあれ、4つ。これらを撮るまでは死ねない。「明日にかける橋」も物語は2006年に考えたもの。10年後に映画化。1ヶ月で考えては間に合わない。


IMG_1219.jpeg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。