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我が子を愛しているのに、ロボット工場に送りこむ愚かな親たち④終 親たちが今という時代を理解すること? [日本の教育]

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我が子を愛しているのに、ロボット工場に送りこむ愚かな親たち④終
親たちが今という時代を理解すること?
  
(2014年の記事から)

ソフトバンクの孫社長はいう。

「考える教育を7割にしないと、日本は金輪際、アジアの企業に勝てない」

その通りだろう。しかし、日本の教育は今も「暗記」中心で、ロボット人間を作るためのもの。親は子供の幸せを願って、そんなロボット人間ー与えられたことをするだけで考える力のないーに我が子をするための学校に行かせ、優秀な成績を取らせようとしている。

そんな教育しか受けて大人になって、21世紀を生き抜いて行けるだろうか? 戦国時代は武術に優れたものが取り立てられた。が、時代が安定すると、その種の者は無用の長物となった。同じように高度経済成長からバブルまでは、ロボット人間が大量に必要だった。

今は違う。「考える力」なくしては生き残れない。つまり、親たちは、戦国の世が終わったのに、今もなお「武士は強くなくては!」といって「体を鍛えろ、剣術を学べ」と子供たちに強要しているようなものだ。

では、親たち。何でそんな愚かなことを続けるのか? それは彼女らこそが「暗記」7割。与えられたことを疑わずに、確実にこなす教育を受けて来た世代だからだ。親たちも「考える力」がない。

上から与えられた価値観「一流大学」「一流企業」というのを盲目に信じて、今やその価値が失われているのに、疑うこともせず、安定した生活を願い子供たちを無意味な受験戦争に送り込んでいるのだ。

考える力がない親たちは、今の教育がもう意味をなさないことが分からない。今、子供たちがせねばならないのは「考える」教育のはず。与えられたことをこなすだけでなく、自分で考え、自分で行動する。

時代はどこへ向かおうとしているのか? 何が必要とされているのか? そのためには何をするべきか? それは学校では教えてくれない。それに親たちが気づかなければ、子供たちは悲しい未来を生きることになるのだ...。


(了)


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我が子を愛しているのに、ロボット工場に送りこむ愚かな親たち③ 一流神話にしがみつく母親たち?  [日本の教育]

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我が子を愛しているのに、ロボット工場に送りこむ愚かな親たち③
一流神話にしがみつく母親たち?  

(2014年の記事から)

別の親に訊いた。僕と同世代の母親だ。

「何だかかんだいっても、やっぱり大手企業に入るのが一番。この時代。二流三流の会社はいつ倒産するか分からない。だからこそ、一流大学に入り、一流企業に就職することが大事なんですよ」

気持ち悪いものがこみ上げて来た。バブル以降。一流企業だって倒産している。リストラも行われている。世界のSONYといわれたあの会社ですら、赤字経営で苦しんでいる。なのに、その母親は一流神話にしがみついている。

いずれの親も大きな勘違いをしている。ここしばらく書いて来たことだが、ソフトバンクの孫社長も指摘するように、日本の教育というのは、

「暗記7割、考える勉強は3割」

なぜ、暗記が多いかというと、高度経済成長の中で、余計なことを考えず、上からの命令に逆らわず、確実に仕事をこなす、歯車のようなサラリーマンを育てるための教育だからだ。

昔はそれでよかった。でも、その種の教育を受けた者は「考えること」が苦手。ロボット人間と同じ。彼らは指導者が優秀であって初めて意味ある仕事ができる。

それが時代が変わり、日本企業の指導者たちは今の時代を乗り切れずに苦しんでいる。そんな会社が危機に見舞われると、一番に切られ、捨てられるのはロボット人間たちだ。

だからこそ、ロボット人間の教育を受ける前に、この厳しい時代を生き残るための術を学ばせることこそが、親がすべきことではないか?

(つづく)


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我が子を愛しているのに、ロボット工場に送りこむ愚かな親たち② 子供に何を言っていいか分からない父親? [日本の教育]

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我が子を愛しているのに、ロボット工場に送りこむ愚かな親たち②
子供に何を言っていいか分からない父親?

(2014年の記事から)

僕の高校時代はまさに「受験地獄」といわれた頃。親たちは戦後育ちで、日本がまだ貧しい時代を生き、結婚し、子供を生み、育てて来た。不安がいっぱいある中、子供たちの将来を案じ、安定した生活できる仕事を望んだ。

それに対して、今、受験生を抱える親たちは、そんな受験地獄を生き抜き、社会に出て結婚、子供を作った人たち。考えてみると、僕と同世代。それならば、親から「勉強、勉強」と言われて、辛かった高校時代を思い出し「そんな思いを我が子にさせたくない」と思わないのか? 疑問に思った。

学生時代から親しく、今は一児の父である友人に聞いた。彼も高校時代は「勉強は無意味だ」「親はうるさい」「大学なんて行きたくない」といって大学受験を拒否した奴。その彼が今、子供に何を伝えているか? 聞いてみた。

「とりあえず、勉強しろといってるよ....」

あれほど、勉強が嫌だ。無意味だといっていた友人がなぜ、そんなことを子供にいうのか? 

「だって、他に何を言えばいいんだよ。何をしたから生涯安泰なんてことはもうないんだよ。だから、とりあえず、勉強しろとしかいうことがないんだ...」

悲しい話だ。大学に行き。大手企業に子供が就職したとしても昔のように安定した生活が送れないことを理解しているのだ。なのに「勉強しろ」としか言えないのか....。


(つづく)



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我が子を愛しているのに、ロボット工場に送りこむ愚かな親たち① 親からの希望NO1は「「いい大学に合格すること」? [日本の教育]

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我が子を愛しているのに、ロボット工場に送りこむ愚かな親たち① 親からの希望NO1は「「いい大学に合格すること」?

(2014年の記事)

「今時、こんな受験、受験という母親なんていませんよ!」

あるテレビ局のディレクターに言われた。僕が監督した映画「青い青い空」で描いた主人公の母親の話だ。娘に「勉強しなさい」「いい大学に行かないと!」とうるさくいう存在。友人はこう感じたらしい。

「昔は受験戦争と言われ、こんなタイプの母親がたくさんいたのは知っているが、今の時代、一流大学を出て、一流企業に入ったからと安泰という時代ではない。倒産したり、リストラされたりする。そんな可能性が強くいのに、ただ、勉強して、いい大学に行けというバカな母親はもういないんじゃないですか?」

 だが、そうではない。シナリオを書く前に受験生を持つ母親、高校の先生に何人も取材をして、ひとつの高校だけではなく、複数の学校の教師から話を聞いて現状を確認してある。

「一流大学に行かせたい!」

という母親は現在も数多く存在するのだ。先生方に聞いても親からの要望の一番はこれ。

「いい大学に合格すること」

だからこそ、受験シーズンが終わると私立高校は「***大学に**人、合格」と書いた紙を張り出したりするのだ。

学校が一流大学を目指せと煽るというより、親たち、特に母親が子供を一流大学に入れたいという希望が多いとのこと。少子化で生徒を集めるのが大変な学校はその希望に応えることで、生徒を集め学校を存続させようとしている。

しかし、友人のディレクターがいうように、今や一流大学を卒業して一流企業に就職してもリストラされたり、倒産したりすることがある。昔のように終身雇用、年功序列ではなくない。にも関わらず、相も変わらず、一流神話を信じて我が子を勉強させる親たちは何を考えているのか? 次回から具体的に考えてよう。

(つづく)


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話題の「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」とは、どんな映画か? [告知]

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「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」とは?

日本、唯一の地上戦が行われた沖縄戦。それを描いた映画やドラマは少ない。学校の授業でも駆け足で終わる。そのため多くの日本人は沖縄戦を知らない。

なぜ、沖縄戦は伝えられないのか? それは子供達には伝えられない凄惨と絶望。そして禁断の背景があるではないか? 当時、負け続いていた日本軍は本土決戦の時間稼ぎのため、沖縄を捨て石にしている。十分な兵力と武器も送らず、米軍50万8千人に対して、日本軍は11万6400人。

「1人が5人殺せば勝てる!」

と精神論で戦わせた。さらに足りない兵を補充するため、沖縄県民の14歳から70歳までを徴用。戦闘協力を強制。結果、全戦没者20万656人の内、沖縄県出身者12万2282人。当時の人口で言えば3人に1人が死んだことになる。

さらには、軍の強制により住民が自決する事件も相次いた。死に切れない子供を親が自ら手を下し殺す。そんな地獄絵が展開。

当時を知る戦争体験者、

そして専門家の証言を中心に、米軍が撮影した記録フィルムを交え紹介。上陸作戦から、戦闘終了までを描く。

監督は原発事故の悲劇を描いた劇映画「朝日のあたる家」(山本太郎出演)で話題となった太田隆文監督。原発事故に続き、沖縄戦をドキュメンタリーで描く。

「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」「沖縄スパイ戦史」「主戦場」に続く、戦争ドキュメンタリー作品の傑作。

12月に沖縄にて完成披露上映会が行われるが、それに先駆けて東京でマスコミ試写会を開催。ぜひ、ご覧いただきたい。

予告編=>https://youtu.be/sGFjWg0fo00


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Netflixオリジナルドラマ「マインドハンター」を見ていて特に興味を惹かれた場面。 [精神病&精神障害]

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Netflixオリジナルドラマ「マインドハンター」を見ていて特に興味を惹かれた場面。

主人公のFBI捜査官が警察で残虐な犯罪者のレクチャーをする。彼がなぜ、そんな凶行に至ったかの心理分析。だが、現場の警官たちは興味を持たない。こういうのだ。

「もともと、おかしな奴だったんだよ」「そんな奴は一生、ムショにブチこめばいい」「射殺だ」「家庭環境なんて関係ねえよ」

1970年代の警察はそんな感じだったのだ。精神異常とか残虐殺人について無知なので、そんな反応。これ、僕が精神病の話をした時の周りの反応と同じ。ある社長が理不尽の限りを尽くし、プロジェクトをギタギタにして、多くの人が振り回されたことがあった。いろいろ調べると社長は双極性障害であった。

でも、説明しても、多くの関係者はキョトンとするか「あいつはただ嫌な野郎だよ」と憤るかのどちらかだった。また、境界性パーソナリティ障害の女性のために、あれこれトラブルが起こり、多くが迷惑した時は逆の反応。

「あの人は悪い人じゃない」「ブログを見たけど普通でしたよ」「監督の方がおかしいんじゃない?」

ほとんどが患者の問題に気づかない。もちろん先の存在とは違い、患者が犯罪を犯すことはほとんどないのだが、心を病んでいるというのは共通する。凶悪殺人の犯人も多くが家庭に問題があり、幼少期にトラウマがある。患者の場合も、すべてではないが、同じような背景がある。(双極性障害などは今も正確な原因を特定できてはいないが)それを見つめることで、わかってくること。見えてくることがあるのだが、それを見つめよう、考えてようという人はまずいない。70代のアメリカの警官と同じ。

関心を持つ人のほとんどは自身が患者の被害に遭った経験がある場合。いくら言葉で説明しても一般の人は理解もしないし、想像もできないようだ。こちらが「宇宙人がやってきた」と言っているかのような冷たい視線が返ってくるだけ。

それどころかトラブルの原因が患者であることにさえ気づかない人も多い。「単なる嫌な奴」と解釈する人。その患者の嘘や妄想に振り回されている被害者が責められたり。あるいは原因は患者ではなく、何らかの別のことでトラブルが起こったと考える人も多い。結果、状況把握できず。問題は大きくなり、被害者が攻撃され、患者は同様の行動を続けてしまうことがよくある。

まさに「マインドハンター」の一場面と同じ。そんな状況を変えるべく主人公は残虐な犯罪で収監された犯罪者にインタビューを試みるという物語。「ジョーカー」もダブる部分がある興味あるドラマである。



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Netflixオリジナルドラマ「マインドハンター」は興味津々!狂気の犯罪を取材するFBI [映画感想]

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「マインドハンター」は興味津々!狂気の犯罪を取材するFBI

1990年代に映画「羊たちの沈黙」がヒットしたことで心理分析官という仕事が注目された。ロバートKレスラーの著作「FBI心理分析官」も大ベストセラーになり、犯罪者を紹介する「マーダーケースブック」なる週刊誌まで発刊になった。

僕はその手の分野がめちゃめちゃ好きで、真剣に読んでおり、当時、その手のサイコサスペンス小説まで書いてしまった。しかし、それらはブームとして終焉を迎え、多くが忘れてしまった。その後も「セブン」や「ゾディアック」という名作映画が作られたが、僕の周りで関心を示す人は少なかった。

それが「全裸監督」放送で話題となったNetflix。同じくオリジナルドラマで「マインドハンター」というアメリカの連続ドラマが配信中。これがかなり面白い!先の「セブン」「ゾディアック」のデビッド・フィンチャーが監督しているので納得。さらに、あの当時の心理分析官もので、毎回、怪事件を解く話かと思ったら大違い。

1977年当時、心理分析がまだ理解されていなかった時に、それを確立しようと調査を続けるFBI捜査官たちの物語。第1話など奇々怪怪の事件と直面。主人公が「全く分からない」と呟いて終わる。そんなドラマありか!!!!という凄いエンディング。そこから物語が始まるのだが、一気に3話見てしまった。また、夢中に見てしまうドラマ の発見だ。



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プロの俳優のためのワークショップ@東京 参加者募集中!11月23日(土) 講師・太田隆文監督 [告知]

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プロの俳優のためのワークショップ 参加者募集中!!
講師、太田隆文監督(2年振り)

11月23日(土) 13:30〜17:30

場所、東京、大塚

主催、青空映画舎

資格 プロの俳優、舞台&映画、テレビで出演した経験ありの方(セリフありの役)
    エキストラ経験は除きます。

 通常のオーディションに出すタイプのプロフィールをPDFファイルで添付
(顔社員。名前、住所ー事務所で可ー 所属事務所、身長、体重、3サイズ、学歴、出演作品等)

 参加希望理由を書いて、以下のアドレス(青空映画舎)宛にメールしてください。

 aozoraeigasya@yahoo.co.jp


 参加費5000円(当日払い)

 20人ほどで締め切り(少人数でもやります)応募多数の場合は抽選。

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太田隆文監督からのメッセージ ************

前回は映画「明日にかける橋」の撮影前だったので、映画の準備とワークショップの準備が並行してしまい大変だった。監督にとっても実力ある俳優と出会える大切な機会。参加者の中から3人、映画に出演してもらった。

オーディションでは俳優を選ぶが時間が短い。たいていは1人、10分〜15分ほどしか時間を取れない。下手すると10人一緒で1人で5分ということもある。俳優にすれば

「30分あれば本当の実力が見せられるのに!」

という人もいるだろう。実力あるのに緊張するという人もいる。だから、数分で起用に芝居ができる小粒の人が選ばれがち。時間をかければ凄い演技をする役者も多い。そこで毎回、3時間を超えるワークショップを実施。徹底的に芝居をしてもらう。

その俳優の個性、魅力を見出すと共に、何が足りないか?どんな努力が必要かも指摘させてもらう。

ただ、参加したからと出演できる訳ではない。それは理解して頂きたい。前回出会った3人はなかなか、頑張ったが、今回も実力派と出会えること。期待している!

 


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太田隆文監督プロフィール

1961年生まれ。「スターウォーズ」のジョージ・ルーカス監督らハリウッド監督の多くが学んだ南カルフォルニア大学(USC)映画科に学ぶ。

「ストロベリーフィールズ」(2005年 佐津川愛美、谷村美月)
「青い青い空」(2010年 波岡一喜、鈴木砂羽、松坂慶子、長門裕之)
「朝日のあたる家」(2013年 並樹史朗、斉藤とも子、いしだ壱成、山本太郎)
「向日葵の丘 1983年夏」(2014年 常盤貴子 田中美里、藤田朋子、津川雅彦、芳根京子)
「明日にかける橋 1989年の想い出」(2017年 鈴木杏、板尾創路、田中美里、藤田朋子、宝田明)

地方を舞台にした感動作を作り続け、全ての作品は海外の映画祭で上映。大物俳優や国民的俳優が数多く出演。また、太田作品に出演したのちの大ブレイクしたのが谷村美月、芳根京子ら。出演はしていないが、最終候補に残った若手俳優も、その後、NHKの朝ドラ等に出演。新人発見の監督と言われる。

 太田監督作品。予告編はこちらで4本見れます!=>https://cinematic-arts.blog.ss-blog.jp/2019-10-23-6




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ジョーカーが一番憎んだ人たち、それが庶民だ。=山本太郎を批判する市民にその構図がダブる。 [れいわ新選組応援]

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ジョーカーが一番憎んだ人たち、それが庶民だ。=山本太郎を批判する市民にその構図がダブる。

悪の帝王となったジョーカーがターゲットにしたのは庶民だった。それは庶民こそが、アーサーことジョーカーが傷ついて行くのを見て見ぬふりをした存在だから。「ダークナイト」ではまさに、その種の庶民から偽善の仮面を引き剥がすような行動を取る。

ジョーカーは「バットマンを突き出さないと、市民を順番に殺す!」と宣言。バットマンのお陰で犯罪が減ったのに、市民は市庁舎に集まり「バットマンを捉えて渡せ!」とデモを起こす。

僕自身の経験を振り返っても似たようなことがあった。ある街で映画を作った。地元の人たちの寄付で製作。なのに製作会社は誤魔化しの連発、スタッフに約束ギャラを払わない。スポンサーである地元関係者を集めて説明したが、皆黙り込む。ヤクザが相手でもないのに、意見も言わない。あれほど「素晴らしい映画でしたよ」と称賛したのに、それを作ったスタッフたちがもらうべきギャラをもらっていないのに、見て見ぬふりをした。

それどころか、悪徳会社の肩を持つ人までいた。なのにその人を批判する者もいない。まさにゴッサム・シティ。善良で、真面目な市民を演じているが、不利益を被ることが分かれば恩人でも、世話になった人でも犠牲にしようとする。すぐ扇動され騙され悪の片棒を担ぐ。消費税値上げも同じ構図だ。

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財務省を恐れて事実を隠し続けた議員たち。「法人税値下げ分を埋めるために使われている」と勇気ある告発をしたのは山本太郎だ。「だからゼロにできる」と訴えた。その太郎に対して人々はこういう。「言うだけなら何とでも言える」「消費税ゼロなんて無理!」法人税値下げの裏を知らない庶民が批判。

呆れてものが言えない。騙され、利用され、本当に自分たちのために頑張るものを踏みつけて、騙している悪人たちにへつらう。「そんなあなたも救いたい」そういう山本太郎の言葉に涙が出そうになるが、憎むべきはそんな庶民だというジョーカーのに思いにも、共感してしまう部分がある。


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