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「朝日のあたる家」への道 第2章(後編)=山本太郎の言葉には嘘がないと確信。1メートルの距離で演説を聞いた日。 [れいわ新選組応援]

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「朝日のあたる家」への道 第2章(後編)
<=山本太郎の言葉には嘘がないと確信。1メートルの距離で演説を聞いた日。

今から6年前。

原発事故の映画を作ろうと取材を続けていた。不思議なのは、代々木の公園で山本太郎さんとすれ違って以来。いろんなところで彼と出会った。官邸前の抗議活動に行くと太郎さんが演説。大阪の関電前デモ取材時も、そこで彼が叫んでいた。どちらも1メートルほどの距離でマイクを持つ彼の話を聞いた。


よほど声をかけて「映画に出てください!」と言おうと思ったが、完成したシナリオを見てもらってからだ。そのことをのちに太郎さんに話すとこう言われた。

「へーそうやったんですか? 大阪は**さんが不法逮捕されたのをみんなで抗議に行こうと言ってた時ですね。あの時も監督、いたんですか!」

他でも何度か見かけた。が、当時から山本太郎批判は多かった。「売名行為」「目立ちたがり」「俳優は政治的発言をするな」等、芸能人が主張するとあれこれ叩く人が多い。でも、同時に支持者も多く。日本各地から「来て欲しい。スピーチしてほしい」という依頼が殺到していた。

あの頃から彼の演説は心に響いた。

何度も彼の目の前でそれを聞いた。映画監督というのは嘘を見抜く仕事。演技の嘘を見抜き、本当の芝居をさせる。それでこそ観客は感動する。そんな仕事をしているので本心を見抜くのは得意。だから言う。山本太郎の言葉には嘘がない。彼は心の底から福島の子供達のことを考え、何とかしたいと願っていた。

売名行為と批判する声もあったが、的外れ。彼はすでに有名。俳優業を続ける方が収入も多い。事務所を辞め、仕事を失ってまで原発問題に取り組むのは真剣でなければ出来ない。それを演説で確信。1メートルの距離で聞いて感じた。「出演して欲しい」本当に原発事故を考える人が集まることで、心に伝わる作品になる。

原発取材に2年。執筆に数ヶ月。

シナリオは完成した。タイトルをアニマルズの歌からもらい「朝日のあたる家」とつける。キャスティングをスタート。メインの家族を演じる俳優たちと共に、太郎さんにもアプローチだ。しかし、問題があった。

彼は事務所を辞めており、どこに出演依頼をすればいいのか? すでに彼は日本中を飛び回っており、超多忙。どうすれば連絡が着くのか? そして引き受けてもらえるのだろうか? ここでまた奇跡が起こる! 続きはまたいずれ。


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「朝日のあたる家」への道 第2章(前編) =「この映画に山本太郎さんに出てもらいましょうよ!」と言われた日。 [れいわ新選組応援]

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「朝日のあたる家」への道 第2章(前編)
=「この映画に山本太郎さんに出てもらいましょうよ!」と言われた日。

2011年。311で原発事故に興味を持った僕は、反原発デモや集会を取材した。参加するというのではない。どのような人たちが何人集まり、どのような主張をするのか?を知りたかった。

そんな一つ、代々木の公園で数万人が集まる大集会があり、行ってみた。超満員で入れず入口あたりでたむろしていると、1人の澄んだ目をした青年とすれ違った。遠くから見ても他とは完全に違う存在感。それが山本太郎だった。集会でスピーチするためにやって来たのだ。

何だか映画の一場面のような出会い。その後、彼と「朝日のあたる家」という原発事故の映画を撮ることになろうとは、その時は想像すらしなかった。集会やデモだけでなく、311当時の新聞記事、雑誌を遡って読み。原発関連の資料を漁った。次第にとんでもない事態であることが分かった。この辺りは何度も書いたが、そんな中で自分ができることを考えて映画を作ろうと思った。周りには大反対された。「原発映画を撮ると2度と商業映画は撮れない」と言われている、でも、撮ると決めた。

当時はまだテレビでも原発事故報道が盛んだったが、伝えられない事実もあった。また、報道は「情報」であり、被災者に同情はしても、本当の苦しみが伝わらない。物語にしかできないことがあるはず。そう考えて原発事故のシナリオを書き始める。執筆のとき、すでに俳優をイメージして書く。ある人からこう言われる。

「山本太郎さんにも、出てもらいましょうよ!」

実は考えていた。何より原発問題に真剣な人に出てもらえることで説得力が出る。それ以前に彼は「とてもいい役者」だ。ある映画で出演依頼をしようと考えたが、当時はもうNHKの朝ドラにもレギュラーで出演、国民的俳優で、ギャラの高い売れっ子。

僕の作る低予算には無理?と諦めた。その後、太郎さんの当時のマネージャーと会うことがあり、低予算をバカにせず「次、機会があったら言ってくださいよね」と笑顔で言われ感激。「あの時、頼めばよかったかなあ〜」と思ったりした。彼が事務所を辞め、反原発活動を始めてからも「朝まで生テレビ」ややしきたかじんの番組等に出ると知ると必ず見た。

いろんな意味で出て欲しい。その後、不思議なことが起こる。取材で行った場所で何度も太郎さんを見かけることになる。行く先々で出会うのだ。まるで神様がこう囁いているようだった。

「山本太郎に出演依頼をしろ...映画に出てもらうんだ...」

(つづく)


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