近所の映画館VISTA。@LA [LA 想い出の旅]
日本人はアメリカを知らない。分かった気になっているだけ=だから、現実を見ることができない? [日本人の問題]
日本人はアメリカを知らない。分かった気になっているだけ=だから、現実を見ることができない?
中学時代からアメリカ映画ばかり見ていた。テレビでは「刑事コロンボ」「刑事コジャック」「スタートレック」「バイオニック・ジェミー」「チャーリーズエンジェル 」とアメリカドラマ。音楽はB・スプリングスティーン。ビリージョエル。Cベリー。ハンバーガーを食べてコーヒーを飲む。80年頃はテレビ朝日がCNNを放送。テレビ神奈川がMTV。しっかり見ていた。アメリカ三昧?!日本にいてアメリカ生活?
「スクリーン」「ロードショー」も読んでいたからアメリカ映画界のこともバッチリ! 出来ないのは英語だけ?と言う状態。映画を見ているとアメリカの生活、習慣、価値観、歴史、事件、政治も学べる。だから、留学しても何も困らないと思っていた。が、アメリカで生活してみると知らなかったことがいろいろあった。文化芸術面ではアメリカ人より詳しい(英語学校の先生と懐かしのアメリカドラマの話なんて出来るのはクラスで僕だけ!)だが、生活面となるとそうでもなかった。当たり前のことを知らなかった。
お金にしても、日本人の大人なら会社に行く時は財布に数万円入っている。帰りに飲み会あるかもしれないし。営業中にサボって映画見たりするかもしれない。飲んでで遅くなりタクシーで帰宅するかもしれない。が、アメリカ人はキャッシュで持つのはせいぜい50ドル〜100ドル。1ドル=100円とすると、1万円ほど。多くの人がクレジットカードを使う。今でこそ、日本でもキャッシュレスとか言うが、アメリカでは80年代からそんな感じ。
理由は治安の悪さ。道歩いていても強盗に遭うことがある。銃やナイフを突きつけられる。その時に渡すためのキャッシュが50〜100ドルなのだ。最低40ドルは持っておけと言われた。でないと、強盗が「なにー!10ドルしか持ってない?こっちも体張ってやってたんだ!」と憤慨して殴られたりする。が、40ドルでも盗れれば「少ないけどまあ、いいか」と納得するらしい。こちらも40ドルで殺されなければいいか?と言うこと。それがロスアンゼルスの常識だった。
大きな買い物はクレジットカード。あと、財布にキャッシュは入れない。ズボンのポケットに分けて入れる。右に40ドル。左に50ドルとか。レジで財布開くと、客を装った泥棒が中身を確認。金が入った財布の主を尾行。人通りのない道まで来て襲撃。財布を奪うと言うことをする。だから、日本のように財布にキャッシュ、身分証、クレジットカードを全部入れたりしない。なのに多くの日本人観光客は財布にドルを入れてショッピング。レジで財布を開いて支払いをする。だから、よく狙われる。
アメリカ映画をかなり見ていたが、そのことは知らなかった。日本人旅行者が知らないのは当然だ。他にもいろんなことがある。ガイドブックには「**人を見たら注意」とか書かれていない。差別に繋がる。しかし、貧しい人たちには犯罪に走る人が多い。注意が必要なのだ。が、その事実は日本のニュースでも絶対に報道しない。偏見を煽ることになる。(マスコミは情報を脚色したり、大切なことを伝えないことが多い)そんなふうに日本にいると、知ることができない悲しい現実がたくさんある。旅行では分からない。何年も住んでみないと分からない。
一番危険なのは、その種の事実を知らないのに、マスコミ情報だけで分かったつもりになり、日本の価値観や道徳で判断。批判したり攻撃したりする人たちがいる。不法移民問題もその一つ。移民と不法移民は違う。後者は犯罪者だ。にも関わらず日本では「かわいそうな人たち」と解釈することが多い。そこから誤解と事実誤認が始まる。そうやって誘導する人たちもいる。アメリカのことを考えるなら、まずアメリカを知ることから始めるべきだ。多くの日本人はアメリカについて何も知らないと思った方が正解。そうすれば、いろんな事件も読み解くこともできる。
日本は今も鎖国状態?=情報があるのに状況を理解していない。 [日本人の問題]
日本は今も鎖国状態?=情報があるのに状況を理解していない。
ロスアンゼルスは犯罪が多く危険と言われても、留学時に僕を訪ねて来た日本の友人の多くは東京気分。カフェでバッグをテーブルに置いて料理を取りに行く。レジで財布からキャッシュを取り出して買い物をする。「犯罪者に狙ってください!」と言わんがばかりの行動をする。
彼らは日本の価値観とルールに従い行動しているのだが、その前提として「LAも東京と同じ。安全な街である」と認識していないが、理解はしてない。正確に言うと「ここはLA」は認知している「LAは危険」と言うのも理解している。「では、東京とは違う行動をせねば、危険な目に遭う」と言う思考ができていないのだ。
考えれば誰でも分かることだが、友人のほぼ全員がそれを強く意識していなかった。多くの日本人観光客も同様。その街に住む人たちはアメリカの価値観で、ルールで生きている。犯罪者であれば、獲物を狙って少ないリスクで仕事をしようとする。そんな中で「狙ってください!」と言う行動を取るのが日本人観光客。島国で、教えられたこと。ルールが染み込んでいて、母国を出ても、それに縛られる。多くが日本人である国で長年暮らすとアメリカは「違う」と言うことが認知できない。感覚が麻痺するのだろう。
それで気づいたのが、日本人は日本にいても、海外を日本の価値観やルールで判断、理解したつもりになり、批判したりしている。まずいことに日本のマスコミが流す情報は脚色されたものが多く、都合の悪いものは流さない。それを日本人は鵜呑みにし、日本の価値観で判断、分かった気になる。外部からの情報があっても、これでは鎖国状態。
北朝鮮は海外のインターネットと繋がらない。テレビでは「北はアメリカに牛肉を贈った」とか嘘のニュースが流れ「総書記、万歳」。日本は情報があっても、同じ結果に陥っている。だから、巨悪を支持したり、正しいものを否定。見え見えの悲しみに同情し、支援したり。誘導されている。ただ、北は最初から情報が遮断されていることは知っているが、日本は「十分な情報を得ている」と思っている。どちらが怖いのか? 考えてしまう
この本で印象に残った記述。在米の著者の言葉。 [2021]
**会議を知りたい方にはこちらを。イチオシは菅野さん。 [社会政治]
日本会議を知りたい方にはこちらを。
イチオシは菅野さん。