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宮崎駿監督の「風立ちぬ」がテレビ放送されたとのこと。そこで当時書いた感想を再アップ。 [再掲載]

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先日、宮崎駿監督の「風立ちぬ」がテレビ放送されたとのこと。そこで当時書いた感想を再アップ。

「原発ムラとの決別ーそれが風立ちぬ」2017-11-08 記事より

「風立ちぬ」なぜ、そんな作品を宮崎監督は引退作にしたのか?(注・現在は引退撤回。新作に取り組んでいる)これはあくまでも僕の推理であり、ご本人に訊いた訳ではないので、そのつもりで読んで頂きたい。

まず、なぜ、今回はファンタジーではなく。戦中に飛行機を作る現実的な物語を選んだのか? 宮崎監督はいう「この時代。ファンタジーはもう通用しない」それは凄く納得する意見だった。

つまり、平和な時代でこそ、荒唐無稽なファンタジーの世界でドキドキして、夢想することができるが、今の時代。特に311以降は現実がファンタジーを超える困難が続出している。悪夢のような時代。その中でファンタジーを観ることは無意味であるというのだろう。

ファンタジーは現実逃避のジャンル。2時間の間。その世界に浸り、現実の嫌なことを忘れる。映画が終わると平和な現実に戻り。また平凡な生活を送る。だが、映画以上の悪夢が現実の中で続いている。そんな時代に映画館で現実逃避をしていてどうする? 今こそ、厳しい現実を見つめ。どう生きるか?を考えなければならない、映画はその助けとなるべき存在ではないか? 僕は宮崎監督の台詞をそう解釈した。

今は現実を見つめる時代。劇中では関東大震災から太平洋戦争までが描かれる、まさに今の日本ではないか? 東日本大震災があり、今また戦争に向かって秘密保護法や集団的自衛権を持ち出し「戦争の出来る国」になろうとしている。

そこで「風立ちぬ」とはどういう物語か? 思いだそう。簡単にいうと、飛行機が大好きな設計士の主人公が、大嫌いな戦争が勃発したことで、夢が叶い飛行機が作れるようになる。という物語だ。もう、分かったと思う。物語背景が現実を反映しているように、主人公にも反映がある。

映画というのは基本、主人公は監督の分身である。監督の思いが主人公を通して観客に伝えられる。その意味でこれまでの宮崎作品は女の子が主人公だったが、「風立ちぬ」では男性なので、宮崎監督自身がダイレクトに投影されていると思える。そうすると、答えが見えてくる。宮崎監督の発言を思い出そう。

「原発でない電気で映画を作りたい」

と発言したのを始め、彼は反原発を訴えていることで有名だ。そんな彼と「風立ちぬ」の主人公は大きな共通点がある。主人公は飛行機が好きだが、戦争は嫌い。けれど、その戦争のおかげで飛行機が作れる。宮崎監督はアニメーションは大好き。でも、原発は嫌い。けれど、、、、、、、、、そう、スポンサーの多くは原発推進企業なのだ。

あのテレビ局(日本テレビ)も、あの広告代理店(電通)も、皆、推進派。そんな企業からお金を出してもらい、自然の大切さ、子供たちへの思いを語り続けて来た宮崎監督は、まさに「風立ちぬ」の主人公そのもの。この作品を引退作に選んだのも。その思いを描くためではないか? そして引退宣言も。体力的なことより。そんな企業から金を出してもらって映画を作ること自体を止めたかったのではないか? 本当はこういいたかったのではないか? 

「原発推進企業でない会社のお金で映画を作りたい」

だから、映画を見ている間中。宮崎監督の思いを感じ、涙が何度も溢れた。人殺しのための戦争のお陰で飛行機を作れる主人公。原発推進企業のお陰で映画を作れる宮崎監督。本人にとって、こんな苦しいことはないだろう。だからこそ、終わらせよう。最後にその思いを伝えよう。それが「風立ちぬ」という作品だったのではないか?

2017-11-08 記事より

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人はなぜ、健康の話になると、知りもしないことをアドバイスし始めるのか? [日本人の問題]

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人はなぜ、健康の話になると、知りもしないことをアドバイスし始めるのか?

特定の食品を食べて血糖値を測る。それをレポートしている人がいる。そのコメント欄を見ると、その実験と直接関係のない。野次や批判がかなり書き込まれている。目玉焼きの回だと「こんな下手くそな目玉焼きは初めて見た」「まずそう」「オリーブオイルを使った方がいいですね」「作り方、勉強した方がいいよ」的な血糖値と関係のないものが続く。

また、血糖値について書かれたコメントでも、他の人の書き込みから「聞きかじったこと」「思い込み」のものが多い。正確な知識が少ない。僕も健康関連の話を書くと、他の記事以上に、その種の野次馬コメントが来る。明かに知識のない人が、聞いた話を得意げに書き込む。また、本論に関係ないコメントで言えば「もっと痩せた方がいいよ」「スポーツしなきゃダメだ」的な、「そんな話をしているのではない!お前誰?」というものも多い。

どうも、僕のコメント欄だけでなく「健康」関係の記事を挙げると、読者は急に上から目線になったり、的外れなコメントを始めるようだ。だから、最近は「アドバイス、指示、提案は一切いりません」と厳しく書くようにしている。と、前回はコメントゼロ。それだと記事の評判が分からないが、「いいね」の数だけでもいいか? あれこれ無神経なコメントがたくさん来るよりはいい。

しかし、「健康」の記事を読むとき、読者はどんな心理状態になるのか? なぜ、急にあれこれアドバイスしたがるのか? 専門家でもなく、自身で詳しく勉強している訳でもない人がコメント。それも多くの人がいう一般論、ありふれた話を書き込んで来る。それで感謝される?他の人が読んで参考になると思っているのか? どうも他のトピックと違い、レベルが急激に下がり、烏合の衆となりがち。

一つには健康に対する興味は強いはず。「人のために役立ちたい」という優しい気持ちもあるだろう。だが、役に立つコメントはほとんどない。急に素人評論家、素人専門家に変身。無意味なことを書き込む。その辺の背景を考えてみたい。非常に愚かで自己満足な何かが裏にあるように思える。


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ドラマで悪の秘密結社が目指したもの=世界征服、金儲け、人類削減? [社会政治]

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ドラマで悪の秘密結社が目指したもの=世界征服、金儲け、人類削減?

アニメや特撮ヒーローの話。いい大人がしていると、ふた昔前なら「幼稚だなあ」「幾つになっても大人になれない」「オタクだ!」とか批判の対象になった。が、今の時代。その辺のジャンルを論じることは一つのカルチャーであり、社会学や歴史に通じるものがあること。多くの文化人が認知している。今や映画やロックを論じるように、アニメや特撮ものを語る番組はNHKでも、ネットでも多く存在する。

実は僕もその辺に詳しい(と言っても昭和で止まっているのだけど)あの時代の番組を振り返り分析すると、いろいろ面白い。特に興味を引くのはヒーローより悪役。悪の組織。有名なのはショッカー。「仮面ライダー」の適役。彼らの目的はOPナレーションでも紹介されるが、「世界征服を企む悪の秘密結社」だ。だが、組織運営のための資金源はドラマ内では紹介されない。当時の子供番組でそこまで設定する必要がなかったのだろう。

だが、「キカイダー」は違う。的は「ダーク破壊部隊」プロフェッサー・ギル(人間です。ロボット工学の天才教授)率いるロボット軍団が世界を征服しようとする設定。資金源は彼が作った戦闘ロボットを兵器として海外に売ること。それが収入の一つになっていることを、ブルーバッファローの回で紹介している。のちの「ガンダム」と同じようにロボットというより、戦車や戦闘機と同じ兵器という認識なのだ。

ただ、この時代の悪の組織。目的は皆、世界征服。番組を作ったクリエーターたちが戦中育ち、戦後育ちの世代なので、悪の組織=ナチスドイツを重ねていることが多い。ショッカーのシンボルは鷲であり、まさにナチス。大幹部のゾル大佐もナチスっぽい。

ただ、もしかしたら、クリエーターたちは悪の組織にナチスだけではなく、日本軍も重ねていたような気もする。ストレートには描いていないが、「ガンダム」のジオン公国もナチスと思わせて、やってることは日本軍?(実は味方であるはずの連邦も日本軍がダブる)あと、ジオン軍の目的はとりあえず連邦からの「独立」であり、世界征服ではない。

そんな中で興味を引くのは特撮番組ではないが、近年の映画「アベンジャーズ 」その「エンドゲーム」だ。正義のヒーローが悪の軍団から地球を守る!という日本の特撮ものと同じ構図なのだが、敵の目的が今日的なのだ。悪の帝王サノスはいろんな星を渡り歩いて、人口の半分を抹殺している。それは征服や支配のためではない。それらの星は環境問題、エネルギー問題、食料問題で苦しんでいる。原因は人口の増えすぎ。だから、半分を抹殺する。そのことで全ての問題が片付き、その星はまた栄えて行く。

そのサノスが地球にやってきて、アイアンマンらヒーローと対決するのだが......。彼の目的は大量殺戮であり、褒められるものではない。ただ、人口問題は大きい。それを解決する努力を人類はしているだろうか? 簡単に解決するにはサノスのやり方は有効なのだ。彼は選別しない。無差別に2人に1人を抹殺。消し去ってしまう。銃も使わず、血も流さない。刀も爆弾も使わず。ただ、消し去る。前作はそこで終わっており、続編の「エンドゲーム」でヒーローたちの逆襲が始まる。

そのサノスと同じことを以前から言っている人物がいる。ビルゲイツだ。彼は「人口を削減しないと、世界に未来はない」とか、「生物兵器が使われれば人口が半減する」とかあちこちで発言している。そのゲイツはWHOに莫大な寄付をしている。国で一番寄付しているのは中国だ。アメリカはトランプ時代に寄付を止めた。ちなみに小泉進次郎もゲイツと同じことを言っている。「やる気のない1億2千万の国民より、6千万の元気な国民の方が希望がある」と。

ある事情通はいう「567は単なる脅し。弱い風邪のようなもの。それで恐怖を煽り枠てんを打たす。それが本命!」それだけ聞くと「えーそーかなー?」と思うかもしれないが、先のゲイツ発言を思い出すとどうか?サノスの作戦も重なる。人類削減計画。あり得るかも?と考える人もいるはずだ。「映画じゃないんだから、そんなことあり得る訳ないだろう?バーカ!」という人もいるだろう。ただ、この1年の政府とマスコミの対応を見ていると、何かを隠し、どこかへ国民を誘導しているのは明かだ。

多くが口を揃えて同じことを言うときは危険。注意が必要だ。同じことが起きるのは戦争の時。誰も反対しない、誰もが賛成し、応援する。政府の指示に国民は従う。常識ある人こそが誘導される。そして何より、今後、急激に人口が減れば政府は大助かり。年金を払わずに済む。健康保険に巨額な予算を注がなくて済む。老人問題。人口問題。エネルギー問題も緩和される。政府にとってはプラスばかり。AIが普及すれば労働者不足も解消.....。やばいなあ。

特撮ものを見て喜んでいるような大人たちの発想も、今は大事なのではないか?と思えてくる。



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