戦争もオリンピックも、いかに国民を誘導、政府や企業が儲けるためのプロジェクト? [オリンピック問題]
感染拡大で映画撮影、中止。半年伸ばせばいい?=理解されない業界は多い。 [オリンピック問題]
感染拡大で映画撮影、中止。半年伸ばせばいい?=理解されない業界は多い。
感染がまた拡大。有名pが秋に予定していた映画撮影が中止。1年以上の準備が無意味となる。「半年伸ばせば、いいじゃん」と言うかもしれないが、半年後の撮影だとスケジュールが合わない俳優、スタッフが出てくる。参加っできない。またメンバーを探す。同じレベルの人が見つかるとは限らない。ロケ地の都合もある。物語にふさわしい季節でないかも? 半年伸ばせばすむ問題ではない。チームは解散。またゼロからの準備するのと同じなんだ。
そこまでにかかった経費は赤字。再開できたとしても、その分だけ製作費は下げると言うこと。作るはずだったセットを減らす。有名な俳優を減らす。映画のクオリティは確実に下がる。監督、スタッフのテンションも下がる。そのために筋トレした俳優、殺陣を習ったり、それも無駄。再開時にはまた練習からスタートだ。
撮影がスタートしてないので、多くがギャラをもらえないことも多い。映画製作中止はいろんなことが起こる。半年伸ばして済むものではないのだ。オリンピックが中止で選手が競技に出れないとなると「可哀想!」とか言う人が多くいるが、映画製作が中止になるとがどれだけ大変か?は理解されにくく、同情する人も少ない。
同じように感染拡大で被害を被った人は、いろんな業界にいる。しかし、世間はオリンピック、オリンピック「**選手が金メダル。元気をもらった!」とか言う人もいる。その陰で血を流している人たちがどれだけいるのか?想像しているのか? なぜ、選手だけ優遇されるのか? ま、利権だからね。選手たちはそんな恵まれた境遇を理解しているのか? 飲食業や娯楽産業の人たちのことをどう考えいるのか?そんなこと思わずにはいられない。
この1年苦しみ続けた後輩監督。笑顔で金メダルを喜ぶ選手=テレビを見ると腹が立つ! [オリンピック問題]
この1年苦しみ続けた後輩監督。笑顔で金メダルを喜ぶ選手=テレビを見ると腹が立つ!
後輩映画監督に相談された。この秋に低予算の映画を撮りたいそうだ。製作費は集まっている。ただ、Pは反対しているという、567感染爆発。来年の春にしようと言われたとのこと。
僕は監督業がメインだが、P業もしている。だから、どちらも気持ちも分かる。後輩はもう1年以上前から今回の準備している。この春に撮ろうと思っていたが、567が続き秋にした。もう、収束だと思っていたら、五輪開幕と共にまた感染爆発。だから、今度こそ秋に撮る。感染収まらなくても撮る!という決意だ。
かなり自腹も切っている。監督料も撮影しないともらえない。待ってる間に別の仕事!なんて監督はできない。やることはある。アルバイトしている暇なんてない。だから、生活費はサラ金で借りている。経済的な大変さもあるが、何よりも、その映画は彼の長年の夢。どうしても形にしたいという。
対してP。感染が収まらないと製作費が余計にかかる。スタッフ、俳優の検温係。マスク、消毒薬の用意。透明のプラスティク板(俳優が演じるときに立てる。レストランにあるのの大きいもの)ロケバスも満席にはできない。関係者を小分けして移動させるために車が必要。ロケ先の地方で嫌がられる。旅館が避けるかもしれない。エキストラが来てくれない。それらのために2割増の費用を考える。
春まで待って収束すれば、それらの費用はいらない。全部、本編のために使える。567対策にいくら費用をかけても、物語には関係ない。クオリティが上がる訳ではない。そして何より、もし、関係者から感染者が出たら、キャストが感染したら大変なことになる。即、撮影中止。下手したらスタッフ皆、隔離の可能性もある。参加したがために567になり重症化、あるいは死亡したら大変だ。そこまでリスクを犯して秋に撮影する意味があるだろうか?という判断。
これはPの方が正しい。それを無茶してやっているのが東京五輪。批判轟々。そのことで感染が拡大している。選手や関係者の健康、命をも危険に晒している。ただ、後輩の気持ちも分かる。製作費もある、スタッフも集まっている。ロケ地も決まっている。シナリオもある。あとは撮るだけとなって、もう半年。なのに567が収まらない。もし、春まで待って別のトラブルが勃発したら? 今度は延期ではなく中止になったら? だったら、リスクがあっても今、撮ってしまった方がいい!
客観的に見ればPが正しいが、監督の気持ちは母親に近い。妊娠したもう半年を超えた。秋、出産予定。でも、都合が悪いから中絶して、また来年、子作りしよう!と言われているのに近い。第三者からすれば理解ができるが、当事者の母親からすると「この子を降ろせ」ということ。到底、耐えられるものではない。そんな強い愛情があるから、精魂込めて映画作りができる。高額な製作費はかかっているが、誰も愛のない企業映画とは違う。
どちらの気持ちも分かるが、今、この事態を考えると他の関係者が犠牲になることもあり得る。監督一人が辛い思いをするだけでは済まない。ただ、確かに映画作りというのはタイミングがあり、その機会を逃すと、同じものはもう出来ないことが多い。来年、別の子を生むから我慢する。と、いう母親はいないだろう。後輩の気持ちはそれと同じなのである。なのにテレビをつけるとアスリートと呼ばれる人がインタビューに答えている。
「金メダル。うれしいです。この1年苦しかったけど、頑張ってよかったです」
後輩だけではない。多くの人が、俳優が、スタッフが、音楽関係者が、飲食の経営者が苦しんでいる。お前は、それを考えたことあるのか!「1回、殴ったろか!と思ってしまう。