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平和を売り物にする団体。巧妙なすり替えに気をつけろ?! [社会政治]

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平和を売り物にする団体。巧妙なすり替えに気をつけろ?!

かなり昔だが、友人で新興宗教の信者がいて(オウムとか統一教会ではありません)誘われて、その団体の演劇を観に行った。団体の青年部の演劇発表。戦中戦後、広島に暮らす若者の青春。原爆で多くの家族や友達を失い、打ちひしがれるが、戦後を必死に生き抜こうとする主人公。

出演は皆、素人だが、頑張っている。セットも、衣装も自分たちで作ったと聞いている。まあ、大学の演劇部のような感じ。プロではないが、真剣さが伝わってくる。ところが、物語の最後で、傷ついた主人公がある宗教家と出会う。最初は拒否していたが、次第に目覚め、入信。「平和を愛する宗教」を信じ頑張って生きていこうというという結末。

は? これって団体のPR演劇? もしかしたら本当にあった話をベースに作ったかもしれないが、何だかなあと思える。物語の最後で「私たちの宗教は原爆を否定する」と宗教家に言われ主人公は感銘を受けるのだが、その展開が、

「原爆の否定」=>「宗教の肯定」

「宗教の否定」=>「原爆の肯定」

という論法になっていた。確かに原爆は否定すべき究極の兵器だ。核廃絶が叫ばれている。が、核を否定することと、宗教を肯定することは別問題。なのに、物語では宗教を否定することは、原爆を肯定することのような描かれ方。

古い話なので細かな点は思い出せないが、のちに、その団体はその種のアピールをよくすることを知る。その宗教を否定する訳ではないが、その種のトリッキーな演劇を見せられると、団体自体に疑問を感じる。

「教義」が本当に正しいと思うのなら、戦争を利用してPRするようなことをせず、ストレートに伝えればいい。戦争を背景にした舞台をするなら、団体の教えを潜り込ませるようなことをすべきではない。原爆の悲惨さを描くだけで、その団体の主張は伝わる。でないと戦争を利用していると思われ、信頼を失う。宗教団体なら一番やってはいけないこと。自らを貶めてしまう。

それから30年。友人を通してその団体を知るごとに「本当に戦争反対なのか?」と感じ、今ではそれを利用していることを強く確信。だが、最近は「平和」と言いながら実は「戦争賛成」の団体が多い。どちらも怪しい。騙されてはいけない。


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ミステリー小説を読むと「考える力」が育つ?!=教育に取り入れることはできないか? [my opinion]

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ミステリー小説を読むと「考える力」が育つ?!
=教育に取り入れることはできないか?

僕の映画のテーマは毎回「子供たちに伝える大切なこと」だ。教育で必要なもの何か考えてみたい。何よりも自分で考えること。鍛える場が必要だ。僕自身がプラスになったことを思い出してみる。尾崎豊の歌ではないが

♫「いろんな意味が分かりかけてるけど、決して学校の授業で教わったことなんかじゃない」

というのがある。B・スプリングスティーンの歌にも同じように

「クラスではなく、1枚のレコードからいろんなことを学んだ」

というのがある。実際、僕もその通りで学校帰りに隠れて行った名画座で観た映画とか、友達から借りて聞いたレコードからいろんなことを学んだ。アメリカの歴史、差別問題、戦争、原発事故、結婚離婚、親子、教育、子育て、いろんな映画がそんなテーマを扱っていた。そこからそれら社会問題を知った。

授業で習った日本史や現代国語はあとあと思い出すこともなかったのも思い出す?知識以外も大事だ。ある鋭い人に言われたことがある。

「監督はいつもユニークな考え方をしますよね。それはどこから来ているのかしら?」

考えたこともなかったが、あれこれ思い起こすと小学生時代から読んでいた推理小説ではないか?と思える。江戸川乱歩、コナン・ドイル、モーリス・ルブラン、アガサ・クリスティ。小説ではないが、「刑事コロンボ」も大好きだった。

その後は、島田荘司、綾辻行人、我孫子武丸らも読み漁った。ミステリーのいいところは論理性である。最後、犯人は悪霊だった!なんてオチはない。偶然もない。ちゃんと論理的に犯人であることが証明される。本来、そんな論理性を鍛えるのが数学の「証明」ではないか?

「これが二等辺三角形であることの証明」

とかいうアレだ。あの授業は意外に好きだったのだが、詰まらないのは公式があること。つまり、連立方程式や因数分解と同じで、決められたものに当てはめて作業するというもの。対してミステリーは提示された状況や証拠を駆使して、誰が犯人であるか?を考える。どちらが面白いか?ということ。

多分、僕があれこれ現実を疑い、追求してしまうのは、ミステリーの影響だと思える。論理の飛躍、思い込みの強さ、個人的な感情、ずさんな計算、そんなことを交えてしまうと真相を突き止めることはできない。

現実も同じで、政府が強行採決したがる法案。素晴らしい理由があるなら、強行採決する必要はない。そうするのは何かバレるとマズイことがあるからだ。これはミステリーの基本。では、どんなマズイことがあるのか? つまり、国民にとっての不利益であり、犯人(政府)にとっての利益があることのはず。それを考えれば裏側が見えてくる。

なんか、そんな風にミステリーを教育に取り入れると「考える力」が育ちはしないか? 国語の授業で森村誠一や松本清張を取り上げるとか? 社会科の勉強にもなるし! そんなことを考えたりしている。



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「知ってはいけない2 アメリカによる支配はなぜつづくのか?」 (矢部宏治著)=衝撃!政府は日本を売り渡していた!! [読書]

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「知ってはいけない2 アメリカによる支配はなぜつづくのか?」
(矢部宏治著)=衝撃!政府は日本を売り渡していた!!

かなり正確に分析し、細かく検証しているので、読むのが大変という側面はあるが、タイトル通り「日本の主権はこうして失われた」を日米安保条約等の公文書を検証。もの凄いことを解き明かしている。いろいろ難しいので、この本が指摘していることを抜き出す。日米条約の実際はこうなのだ。

①アメリカは日本を防衛する義務はない。
②アメリカは日本の国土を自由に軍事利用する権利を持つ
③日本の基地から自由に出撃し、他国を攻撃する権利を持つ
④戦争になったら自衛隊を指揮する権利を持つ
⑤必要であれば日本政府への通告後、核ミサイルを日本国内に配備する権利を持つ

この不公平極まりないものが日本とアメリカの本当の関係なのである。推理とか想像ではない。全て公式文章に記載されたもの。ただ、それらをまともに読んでも分からないよう、様々な工夫(?)トリックがあり、日本国民からは分からないように書かれている。その技巧を具体的に説明したのが本書である。

そして岸信介(あの人のじいちゃん)が改正した日米安保条約は旧条約とは何ら変わっていないこと。そもそも、藤山外務大臣に一任しておきながら、土壇場で岸自身が登場して調印。藤山を追放して、内容が外部にバレないようした。事実上の売国条約だからだ。その意思を継いで売国を完結しようとしているのが、彼の孫なのだと本書は訴える。

つまり、基地問題から何から、アメリカの横暴と居座りで続いているのではなく、その利権にしがみつく日本側がアメリカ側に差し出しているという構図なのだ。アメリカが駐留した他の国々とは違う、あまりにも不公平な関係はそんな日本人たちによって作られたことを明らかしている。



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日本が三流後進国に落ちぶれたのは、国策教育の人材では通用しなくなったから?=「戦争発言」議員&オウム幹部が象徴! [日本の教育]

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日本が三流後進国に落ちぶれたのは、国策教育の人材では通用しなくなったから?
=「戦争発言」議員&オウム幹部が象徴!

「上から与えられたことを疑わずに確実にこなす」

という戦後の教育。優秀なサラリーマンを育てることが目的であったこと。ここ何回かの記事で理解して頂けただろう。その頂点が東大。まさに「与えられたことを確実にこなす」能力が高い人たちが集まる。だが、その教育でトップの大学を卒業したのが先日から話題の人。

「戦争するしかないでしょう〜」

発言をした維新の党・丸山穂高議員である。彼は東大経済学部。「何で東大出た賢い人が?」と思うかもしれないが、先にも書いた通り、日本の教育は

「上から与えられたことを疑わず...」

である。彼はどこかで(あの組織の中でしょうね?)「戦争は必要だ」と教えられたのでしょう。だから疑わず、その方向性を酔った勢いで言ってしまった。筋が通る話。オウム真理教の幹部たちも高学歴だった。当時も

「何であんなエリートばかりが?」

と言われたが、先の議員と同じ理由。

「上から与えられたことを疑わずに」

を実践したということ。だから、どこかの省では上から言われれば「公文書偽造」という犯罪でもやってしまう。オウム信者と同じなのだ。

つまり高学歴なものほど、疑わず、違法行為だと分かることでも上から言われるとやってしまう。そんな教育を10年もされて来たので、素直に従う。同時に「自分で考える」教育をあまり受けていないので余計に歯止めが効かないということだ。

与えられたことは犯罪でもやってしまうが、与えられないこと。これまでに例のない新しい局面にぶつかると何もできない。だから、バブル崩壊、リーマンショックという日本がこれまでに体験したことのない危機に対応することができなかった。にも関わらず消費税を8%に上げたことで20年に及ぶ不況から脱することができなかった。

相変わらず「不況」というと「公共事業」という発想しかなく、最近では不況からの脱却より、支配者階級と金持ちだけが生き残るために貧乏人の切り捨てにかかっている。本来、日本を経済大国にするために育てられた優秀な人たちも、新しい時代では役に立たないということが証明されたのだ。

にも関わらず、同じ国策教育は続いており、親たちは子供をそのベルトコンベアーに乗せることを躊躇しない。この先5年、10年を

「与えられることしかできない」

「上からの指示を疑うことができない」

大人に育てる教育に子供を委ねている。まあ、その親たちがその教育で「考える力」が育っていないので、自分たちが何をやっているか?も気づいていないというのが本当のところ。では、どうすれば? 考えてみたい。


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日本の教育に欠けるもの=年寄りが「最近の若い奴は文句が多い!」と言うようになれば向上している? [日本の教育]

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日本の教育に欠けるもの
=年寄りが「最近の若い奴は文句が多い!」と言うようになれば向上している?

日本は三流後進国になった今でも「優秀なサラリーマン育成教育」を続けている。そんな人材で日本再生は不可能なのだが、育てる側も「考える教育」を受けてこなかった人たちなので無理と言えば無理。ロボットがロボットを作っている状態。

幕末に上級武士が役に立たなことが分かり、下級武士からも人材を募ったことで勝海舟が登場。軍艦奉行になり、最終的には薩摩の西郷隆盛と対決。無血開城に導いたように、今は一流大学を出た人材より、はみ出しもの、オタク、芸術家、とメインストリートから外れた人たちの知恵を借りて再生するしかないと思うのだが、そんな動きもまだない。

あるいはアメリカの教育に学ぶ。ディベート、ペーパー(小論文)という自分の考えを告げる(書く)授業がある。ディベートは議論。2手に分かれて1つのテーマを論じ合う。自分なりの意見を持つことが苦手な日本人。それを人前で言うことがさらに苦手。でも、ディベートではそれを論理的に、説得力も持って相手に伝える。

その能力は実社会でとても大事。だが、それを日本では教育の場で教えない。だから、ネット右翼みたいにイチャモンをつけるだけ、揚げ足を取るだけと言う程度の低い反論しかできない大人が多くなってしまった。

さらにペーパー。小論文。これは自分の意見を文章で主張する。形式があり、まず結論。それを3つの角度から訴えて弁証し、最後に結論つける。僕も留学中に何度も書かされたが、面白かった。いわゆる推理小説のクライマックスで

「なぜ、彼が犯人であるか?」

を探偵が説明するのと同じ構図。論理性が大事。思い込みや感情的、飛躍があってはいけない。アメリカでは日本と同じ詰め込み教育も存在するが、自分の意見を持ち、主張する教育も行われている。ただ、それを導入するだけでも10年後に日本は大きく変わるだろう。ただ、年寄りからは

「最近の若い奴は文句が多い。黙って目上の言うことを聞くべきだ。非常に失礼だ!」

と言う不満は出るだろう。が、それは日本がよくなったと言うこと。何でも黙って受け入れるのではなく、意見を持ち、伝えることはたいせつなことだ。


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映画監督は刑事のような仕事? =俳優は嘘の天才。政治家も上手いが必ず見抜くぜ!? [社会政治]

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映画監督は刑事のような仕事?
=俳優は嘘の天才。政治家も上手いが必ず見抜くぜ!?

「太田監督は5分で俳優の実力を見抜く」

と誰かにコメントされたが、それは間違い。演技力は演技を実際に見ないと分からない。見た目だけではダメ。ただ、その人と話せば短時間でいろんなことが分かる。その意味で刑事や探偵のような仕事なのだ。

それなりに有名な俳優は別だが、新人の場合。演技力以前にどのレベルであるか?見極めることが大事。その話は以前にも書いた。刑事や警官が職務質問するのと同じ。数分の会話で相手が何者かを探り、見極める。刑事でなくても鋭い人はいる。例えば野球選手のイチローさん。ある対談でこんなことを言っていた。

「その道の大家や専門家と話て、さあ、何でも聞いてください。教えてあげますよ〜という上から目線で来る人が時々いますけど、あーこの人は限界なんだなあと感じるんです。だから、強がっている。本当に凄い人って、同じ目線で話をしてくるんですよ」

やはり、凄い選手って、アーティストでも、どんな職業でも、鋭い視点を持っている。だから、他の人たちと違う成績を出せるんだなあ。思い出すのは原発取材、「朝日のあたる家」公開後もいろんな人とお会いしたが、

「勉強不足だねえ〜」「この映画で描かれたことは全部知っていたよ」

「俺は311前から原発を知ってんだよ」

なんて言う人が何人かいたが、その人たちは原発の危険性を伝えたいのではない。311以降に関心を持った人たちを「勉強不足」と批判。つまり、自分がいかによく知っているか?を誇り、優越感を持ちたいということだろう。

そこから推理すると彼らは日常生活で認められることが少なく、どちらかと言うとバカにされている場合が多い。友達も少ない。その手の人は大抵は上から目線。イチローの指摘は正しい。

監督業では仕事柄、いろんな人に会う。政治家にもお会いする。県知事、市長、国会議員。元総理。まだ、現総理にはお会いしていないが(あまり会いたくないが)その手の人を見抜くのは難しいが、会えばある程度分かる。いくら「国民のため」と言って本心でないことは感じる。

そもそも監督は嘘を見抜くのが得意。

俳優の芝居というのはそもそもが嘘。それを本当であるかのように台詞を読む。監督はそれを見抜き、より上手な嘘をつかせるのも仕事だ。その意味で政治家も嘘が上手いが、監督業の目を欺くのは難しい。また、そんな話も記事にさせてもらう。


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日本の戦後教育は国策? =戦時中と同じだったこと。ある取材で痛感。 [日本の教育]

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日本の戦後教育は国策?
=戦時中と同じだったこと。ある取材で痛感。

戦中の教育=「米英鬼畜」「欲しがりません。勝つまでは」という教育と戦後の教育が同じ構図であることを何度も伝えてきた。僕にとって10代の高校時代からの疑問であり、当時から「無意味な勉強」と思えていたが、40年近い月日の中で検証し、答えを得た。

確信するに至ったのは3年に及んだ沖縄戦ドキュメンタリーの取材だった。その中で当時を知る方々からお話を伺い、戦時中の皇民化教育とはどういうものか?を調べた。それがまさに、僕らが幼い頃から受けた戦後教育と同じ方法論であったこと。

「戦争をしろ!」

と上から命じるだけでなく、国民自らが

「戦争をせねば!」

と考え願うようになる教育。そして親や大人たちも推奨し褒め称える。戦後教育も同じ構図。

「しっかり勉強して、一流大学に行こう!」

子供達が自らそれを目指し、親たちもまた戦中と同じようにその考え、行為を褒め称える。国策は押し付けるのではなく、国民の1人1人がその価値観に賛同し、国が求める方向に努力して進むものであること。2つの時代を検証し痛感した。

もちろん、戦後は戦争といっても受験戦争。日本を経済大国にするための国策教育。その全てを否定するものではない。が、

「与えられたことを疑わずに確実にこなす」

そんな人材を育てるものなので、それ以外の素質があって、その素質に著しく欠ける者も、例外なくそのベルトコンベアに乗せられて選別され、それ以外の力を養う機会を失った。

そのような人材ばかりを育てたために、20年も続く不況を脱することができず、日本を三流の後進国に貶めた原因にもなっている。いずれにしても戦時中は戦争に反対すると

「非国民」「死ぬのが怖いのか!」

と言われた。受験戦争を批判すると

「落ちこぼれ」「お前は勉強するのが嫌なだけ!」

と言われた。国が思う方向に子供達を思想教育し育てようとすることは、賛同できないし、非常に危険であり、大きな犠牲を伴う。

だが、いずれも国策は国民全体に浸透し、それを疑うことなく親も子供も従ったことは恐ろしいとしか言えない。もし、戦争が再び起きれば、国は同じ方法論で教育を再開。国民はまた疑うことなく従い、太平戦争の悲劇を繰り返すことになるはずだ。そんなこと「沖縄戦」で取材した当時を知る方々の話を聞いていて強く感じた。その意味でも「ドキュメンタリー沖縄戦」見て頂きたい。

沖縄戦ブログ=>https://okinawa2017.blog.so-net.ne.jp



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今、親が子供たちに伝えるべきは何なのか? =騙され続けた戦後70年。日本の教育は北朝鮮を笑えない? [日本の教育]

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今、親が子供たちに伝えるべきは何なのか?
=騙され続けた戦後70年。日本の教育は北朝鮮を笑えない?

学生時代。NHKの「若い広場」とか見ると「受験戦争」とか「学校」とかをテーマに討論する真面目な番組があった。「何のために勉強をするのか?」と言う話で、ある生徒が言っていた。

「何だかんだ言っても自分のためじゃないかなあ。勉強は嫌だけど、好きなことばかりやってられないし、自分を鍛えると言うことだと僕は考えています」

 一方でアメリカ人は「楽しむ」と言うことを大事にする。

「Aer you enjoing?」(楽しんでいるかい?)

とよくいう。だが、日本では「楽しむ」と言うことに罪悪感を持つ部分がある。皆が働いているときに、俺だけ遊んでいていいのか?というような。

「遊んでばかりいたらダメだ。勉強(仕事)しなきゃ!」

そんな強迫観念はないだろうか? 僕より若い世代になる程、その意識が少なくなっているとは思うが、「遊ぶこと」「楽しむこと」はいけないことで「努力する」「学ぶ」「頑張る」と言うことが人として大切なこと。と言う意識が日本人には強い気がする。

だからこそ、戦後、お父さんたちは夜遅くまで働いて、日本を経済大国した。優秀な電化製品を次々に開発して、世界マーケットをを独占した。当時は漫画を見てもスポ根ものが盛ん。ひたすら努力と練習を続ける星飛雄馬がいて、ボクシングに青春をかける矢吹丈がいた。そんな漫画を読んで育った僕らの世代は「遊んでいてはいけない」「努力しなきゃ」と言う思いが強いのだろう。

勉強することは努力すること。自分を鍛えることと思い込んでしまったのではないか? 花形満が体を壊してでも鉄バットで大リーグボール1号を打つ練習をしたり(よく分からない方は読み飛ばしてください)星飛雄馬が腕の筋が切れるのを承知で、大リーグボール3号を投げたり(説明大変なので気にしないでください)力石徹が体重を落とすために倉庫に寝泊まりしたり(先と同じです)

そんな努力を「苦しくても頑張る!」と言う解釈にして、大人は遅くまで仕事をし、子供たちは勉強をした。ある先生がよく金八先生を真似て言っていたこと。

「勉強と言う字はー勉めてー強くなるーと書く。それが勉強だ」

「嫌だと思っても、勉めてやるから強くなる」

それは飛雄馬であり、丈であり、力石だ。そこまで子供が考えてはないが、無意識に感じた。そして大人たちは司馬遼太郎の小説の武将や勤皇の志士たちに自分を重ねた。

先の「若い広場」の生徒の発言。今、考えれば、勉強は「自分のため」ではなく、国が経済大国を目指す重要な戦力(優秀なサラリマン)となるための訓練だった。与えられたことを確実にする優秀なサラリマーンになる努力させられていることに気づかず。「自分のため」と思い込んでいたのだろう。

国のため、経済大国を目指すため、それ自体は悪いことではない。が、そのために猫も杓子も動員、国のためではなく、自分のためと思い込んでいる。思い込まされていることが恐ろしい。それは戦時中と同じ構図。だが、良い大学=>一流会社=>安定した生活という流れはもう過去のもの。これからは「与えられことをするだけの会社員」では通用しない。大人は、親は、子供達に何を伝えればいいのか?



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静岡県の袋井市、磐田市、森町が舞台の感動物語。 「明日にかける橋 1989年の想い出」 北海道のわっかない映画祭で招待上映されます! [2019]

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静岡県袋井市、磐田市、森町を舞台にした

映画「明日にかける橋」

-東京、立川駅側のTUTAYAでもレンタル中です




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蓮池透さんの講演会。素晴らしかった! 原発で実際に働いていた人の言葉は重い。 [原発問題]

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蓮池透さんの講演会。素晴らしかった! 
原発で実際に働いていた人の言葉は重い。

北朝鮮から拉致被害者が帰国した時。テレビ取材を受ける蓮池薫さんのお兄さん。発言が理路整然。分かりやすく、的を得たものばかり。好感を持った。マスコミ取材に答えるのは難しく、普通はマイクを向けられるだけでドキドキして思うことを言えないことが多い。あるいは意味不明のことを言ってしまう。感情的になり伝わらない。取材でなくても的確な意見をいうのが日本人は苦手。

なのに蓮池お兄さんは凄い!と友人とテレビを見ながら何度も話した。何者だろう? カタギじゃないな?(ヤクザという意味ではありません)マスコミ関係か? 意見をしっかり言える。どこかの記者? 少し違う。では、広告代理店か? 電通とか、博報堂? と推理していたら、311の後、東京電力の社員だったことが分かる。

鮮拉致事件と原発事故という日本史に残る大きな事件の2つに関わっているという凄い存在だ。その後も、お兄さんの発言を見聞きすると、拉致問題についても鋭い、納得できる意見を持ち、ますます好感度アップ。著書「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」というマスコミではどこも声を出してタイトルを読めなかった本を出版。僕も拝読した。

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そんな方なので講演会といっても、よくある差し障りのないことをダラダラ話すだけのものではなく、テレビでは言えない話もしてくれるだろうと期待して出かけた。500席の会場がほぼ満員! 1時間20分ほどの講演は退屈することなく、熱い発言ばかりでなく、笑える話も多く、楽しく、それでいて勉強になるもの。原発で働いていた人でないと言えない、知り得ない経験談はやはり説得力が違う。

福島第1原発の吉田所長とも懇意だったようだ。「彼を主人公にした映画が今、作られているというが、トランプと一緒に相撲を見た人の友達が書いた物語なので、注意して見ないと危険」という話も納得。講演中に話題が脱線することもあるが、それはそれで面白い話であり、役所が企画する有名人を呼ぶだけの講演では聞けない興味深い話をたくさん聞くことができた。

「今世紀中に福1の収束は不可能。断言します!」

東京電力で長年働いていた人の言葉は重い。それが原発事故の現実なのだ。



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