映画監督は刑事のような仕事? =俳優は嘘の天才。政治家も上手いが必ず見抜くぜ!? [社会政治]
映画監督は刑事のような仕事?
=俳優は嘘の天才。政治家も上手いが必ず見抜くぜ!?
「太田監督は5分で俳優の実力を見抜く」
と誰かにコメントされたが、それは間違い。演技力は演技を実際に見ないと分からない。見た目だけではダメ。ただ、その人と話せば短時間でいろんなことが分かる。その意味で刑事や探偵のような仕事なのだ。
それなりに有名な俳優は別だが、新人の場合。演技力以前にどのレベルであるか?見極めることが大事。その話は以前にも書いた。刑事や警官が職務質問するのと同じ。数分の会話で相手が何者かを探り、見極める。刑事でなくても鋭い人はいる。例えば野球選手のイチローさん。ある対談でこんなことを言っていた。
「その道の大家や専門家と話て、さあ、何でも聞いてください。教えてあげますよ〜という上から目線で来る人が時々いますけど、あーこの人は限界なんだなあと感じるんです。だから、強がっている。本当に凄い人って、同じ目線で話をしてくるんですよ」
やはり、凄い選手って、アーティストでも、どんな職業でも、鋭い視点を持っている。だから、他の人たちと違う成績を出せるんだなあ。思い出すのは原発取材、「朝日のあたる家」公開後もいろんな人とお会いしたが、
「勉強不足だねえ〜」「この映画で描かれたことは全部知っていたよ」
「俺は311前から原発を知ってんだよ」
なんて言う人が何人かいたが、その人たちは原発の危険性を伝えたいのではない。311以降に関心を持った人たちを「勉強不足」と批判。つまり、自分がいかによく知っているか?を誇り、優越感を持ちたいということだろう。
そこから推理すると彼らは日常生活で認められることが少なく、どちらかと言うとバカにされている場合が多い。友達も少ない。その手の人は大抵は上から目線。イチローの指摘は正しい。
監督業では仕事柄、いろんな人に会う。政治家にもお会いする。県知事、市長、国会議員。元総理。まだ、現総理にはお会いしていないが(あまり会いたくないが)その手の人を見抜くのは難しいが、会えばある程度分かる。いくら「国民のため」と言って本心でないことは感じる。
そもそも監督は嘘を見抜くのが得意。
俳優の芝居というのはそもそもが嘘。それを本当であるかのように台詞を読む。監督はそれを見抜き、より上手な嘘をつかせるのも仕事だ。その意味で政治家も嘘が上手いが、監督業の目を欺くのは難しい。また、そんな話も記事にさせてもらう。
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