今、親が子供たちに伝えるべきは何なのか? =騙され続けた戦後70年。日本の教育は北朝鮮を笑えない? [日本の教育]
今、親が子供たちに伝えるべきは何なのか?
=騙され続けた戦後70年。日本の教育は北朝鮮を笑えない?
学生時代。NHKの「若い広場」とか見ると「受験戦争」とか「学校」とかをテーマに討論する真面目な番組があった。「何のために勉強をするのか?」と言う話で、ある生徒が言っていた。
「何だかんだ言っても自分のためじゃないかなあ。勉強は嫌だけど、好きなことばかりやってられないし、自分を鍛えると言うことだと僕は考えています」
一方でアメリカ人は「楽しむ」と言うことを大事にする。
「Aer you enjoing?」(楽しんでいるかい?)
とよくいう。だが、日本では「楽しむ」と言うことに罪悪感を持つ部分がある。皆が働いているときに、俺だけ遊んでいていいのか?というような。
「遊んでばかりいたらダメだ。勉強(仕事)しなきゃ!」
そんな強迫観念はないだろうか? 僕より若い世代になる程、その意識が少なくなっているとは思うが、「遊ぶこと」「楽しむこと」はいけないことで「努力する」「学ぶ」「頑張る」と言うことが人として大切なこと。と言う意識が日本人には強い気がする。
だからこそ、戦後、お父さんたちは夜遅くまで働いて、日本を経済大国した。優秀な電化製品を次々に開発して、世界マーケットをを独占した。当時は漫画を見てもスポ根ものが盛ん。ひたすら努力と練習を続ける星飛雄馬がいて、ボクシングに青春をかける矢吹丈がいた。そんな漫画を読んで育った僕らの世代は「遊んでいてはいけない」「努力しなきゃ」と言う思いが強いのだろう。
勉強することは努力すること。自分を鍛えることと思い込んでしまったのではないか? 花形満が体を壊してでも鉄バットで大リーグボール1号を打つ練習をしたり(よく分からない方は読み飛ばしてください)星飛雄馬が腕の筋が切れるのを承知で、大リーグボール3号を投げたり(説明大変なので気にしないでください)力石徹が体重を落とすために倉庫に寝泊まりしたり(先と同じです)
そんな努力を「苦しくても頑張る!」と言う解釈にして、大人は遅くまで仕事をし、子供たちは勉強をした。ある先生がよく金八先生を真似て言っていたこと。
「勉強と言う字はー勉めてー強くなるーと書く。それが勉強だ」
「嫌だと思っても、勉めてやるから強くなる」
それは飛雄馬であり、丈であり、力石だ。そこまで子供が考えてはないが、無意識に感じた。そして大人たちは司馬遼太郎の小説の武将や勤皇の志士たちに自分を重ねた。
先の「若い広場」の生徒の発言。今、考えれば、勉強は「自分のため」ではなく、国が経済大国を目指す重要な戦力(優秀なサラリマン)となるための訓練だった。与えられたことを確実にする優秀なサラリマーンになる努力させられていることに気づかず。「自分のため」と思い込んでいたのだろう。
国のため、経済大国を目指すため、それ自体は悪いことではない。が、そのために猫も杓子も動員、国のためではなく、自分のためと思い込んでいる。思い込まされていることが恐ろしい。それは戦時中と同じ構図。だが、良い大学=>一流会社=>安定した生活という流れはもう過去のもの。これからは「与えられことをするだけの会社員」では通用しない。大人は、親は、子供達に何を伝えればいいのか?
蓮池透さんの講演会。素晴らしかった! 原発で実際に働いていた人の言葉は重い。 [原発問題]
蓮池透さんの講演会。素晴らしかった!
原発で実際に働いていた人の言葉は重い。
北朝鮮から拉致被害者が帰国した時。テレビ取材を受ける蓮池薫さんのお兄さん。発言が理路整然。分かりやすく、的を得たものばかり。好感を持った。マスコミ取材に答えるのは難しく、普通はマイクを向けられるだけでドキドキして思うことを言えないことが多い。あるいは意味不明のことを言ってしまう。感情的になり伝わらない。取材でなくても的確な意見をいうのが日本人は苦手。
なのに蓮池お兄さんは凄い!と友人とテレビを見ながら何度も話した。何者だろう? カタギじゃないな?(ヤクザという意味ではありません)マスコミ関係か? 意見をしっかり言える。どこかの記者? 少し違う。では、広告代理店か? 電通とか、博報堂? と推理していたら、311の後、東京電力の社員だったことが分かる。
鮮拉致事件と原発事故という日本史に残る大きな事件の2つに関わっているという凄い存在だ。その後も、お兄さんの発言を見聞きすると、拉致問題についても鋭い、納得できる意見を持ち、ますます好感度アップ。著書「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」というマスコミではどこも声を出してタイトルを読めなかった本を出版。僕も拝読した。
そんな方なので講演会といっても、よくある差し障りのないことをダラダラ話すだけのものではなく、テレビでは言えない話もしてくれるだろうと期待して出かけた。500席の会場がほぼ満員! 1時間20分ほどの講演は退屈することなく、熱い発言ばかりでなく、笑える話も多く、楽しく、それでいて勉強になるもの。原発で働いていた人でないと言えない、知り得ない経験談はやはり説得力が違う。
福島第1原発の吉田所長とも懇意だったようだ。「彼を主人公にした映画が今、作られているというが、トランプと一緒に相撲を見た人の友達が書いた物語なので、注意して見ないと危険」という話も納得。講演中に話題が脱線することもあるが、それはそれで面白い話であり、役所が企画する有名人を呼ぶだけの講演では聞けない興味深い話をたくさん聞くことができた。
「今世紀中に福1の収束は不可能。断言します!」
東京電力で長年働いていた人の言葉は重い。それが原発事故の現実なのだ。
なぜ? あそこまで大統領を歓待したのか? なるほどね!という話。 [トランプ問題]
なぜ? あそこまで大統領を歓待したのか? なるほどね!という話。
トランプ大統領の来日。相撲観戦。陛下に面会、居酒屋借り切り(?)至れり尽くせりの歓待。歴代の大統領でもここまでもてなされた人はいないだろう。マスコミ報道を見ていても会談に来たのか?観光に来たのか?分からなくなる。総理も何だか異様に気を使って接待。歓待というより接待という感じ。大手企業の社長を接待する下請け会社の社長のようだ。
なぜ、そこまでするのか? それでいて日本側の要求が受け入れられたという話もない。むしろ、アメリカ側のとんでもない要求を日本は飲んだこと。大統領のスピーチで暴露されてしまった。何でそんなことになるのか? 情報通の方からこんな説明を受けた。
「もともと、彼はヒラリー派に指名されて総理になった人。だから、選挙前にヒラリーにだけ挨拶するためにアメリカに行った。それがトランプ大勝利! 彼には挨拶していない。慌てて、金のゴルフクラブをお土産に訪問しようとしたが、連絡するためのネットワークすらなかった。ほとんどの人がそうだが、ヒラリーの勝利を信じて疑わなかったんだね。
歴代日本の総理。アメリカに逆らった者は引き摺り下ろされている。田中角栄がその代表。だから、マズイ!と思ったんだろうね。クビにされる! そこですぐ落ちるオスプレイを爆買い。不良品の戦闘機もお買い上げ。来日すれば接待。ご機嫌を取る。だって、アメリカで写真撮る時も赤絨毯に上がると嫌な顔されたし、何かにつけ不快感を示される。
実際、トランプはいい印象は持ってないだろうね。他の国のトップに会う時と表情が違う。陛下に会った時の笑顔。金正恩の時の真剣な顔。比べると、系列会社の社長と対面する会長という上から目線の感じ。だって、選挙前に一国の総理が片方の候補だけに挨拶しに来て、自分の方には来ないとなると、イメージいい訳ない。絞れるだけ搾り取ってやれ!いずれクビだ....と思っているかもしれない。だから、そこまで接待するしかないだよ」
なるほど、それが先日の来日騒動だったのかあ〜。
国策に翻弄されていた同級生たち=あなたもきっと洗脳されている? [日本の教育]
国策に翻弄されていた同級生たち
=あなたもきっと洗脳されている?
高校時代になると多くの同級生たちは夢を語らなくなった。
「将来、何になりたいか?」「どんな仕事をしたいか?」
言わなくなる。理由はいくつかあるが、将来の夢より
「どの大学に入れるか?」
ばかり考えていた。そして何を勉強したいか? 将来は****になりたいから、この大学!ではなく、知り合いに大学名を言って恥ずかしくないところに行きたいという同級生が多かった。僕は関西だったが、東京で言えば、
「東大は無理でも、早稲田、慶応と言いたい」
そんな感じ。そのくせ猛勉強することもない。そんな同級生を軽蔑していたが、彼らもまた国策に乗せられていたこと。今は分かる。
「優秀なサラリーマンを大量に育てて日本を経済大国にする」
それを目標に「与えられたことを疑わずに確実にこなす人材」を育成し、選別。優秀な人材を大手企業の社員や国家公務員第1種にする。選ばれれば生涯安泰。経済的にも豊か。という保証が得られる。親たちはそれを願って我が子は受験戦争に送り込んだ。
が、同級生たちは将来のことまで考える余裕はなく、人に言うときに恥ずかしくない大学に行きたがった。そんな世代がバブル直前のブランドブームに飛びついたのはよく分かる。一流大学は努力せねば行けないが、一流ブランドは金を出せば買える。当時での男の子ブランドで言えば、
Ys、issey Miyake 、Pacino、Kenzo 、McReger、Kansai、
等々のブランド服を着ることで、自分も一流になった気になれる。これは女子も同じ。グッチ、エルメス、のカバンやスカーフを身にまとうことで一流気分に浸る。金は大してなくてもローンがある。それと同じ。大学をブランドと考えていた。ただ、それを口に出して
「早稲田に行く」「東京外語に行く」
と言うと、すかさず
「アホか?お前に行ける訳ないやろ!」
と言うツッコミが飛んでくる。そして本当に行けるはずがないことは痛感しているので、志望校は絶対に言わない。想い出話をしているのではない。高校3年生。17〜8歳の子供たちは
大学をブランドとして認知していた。
成績というより人間のランク付け。三流大学は「アホ」。一流大学だから「賢い。凄い」。二流大学は「恥ずかしくて言えない」
一流大学なら自慢になる。
そんな意識。もし、野球が出来る。野球で有名な大学に入った。サッカーがうまい。地元のサッカーチームを持つ会社に就職した。本来はそれと同じだ。
絵が上手い。歌がうまい。魚に詳しい。それで大学に入る。でも、それを羨んだり、凄い!と思ったりしない。秀でた技能であり、技術だという認識。なのに成績だけは「人間レベル」だと思う同級生がほとんどだった。
「あいつ一流大学を出て、一流企業。一生安泰でいいなあ」
なら分かる。そうではなく「早稻田合格か...」「慶応ボーイか」そこを羨む。上の階層。別の世界。ステージが上。そんな認識。勉学による成績だけは他より重要視されていた。これも戦中の
「将来は兵隊さんになって国のために戦う」
と同じだろう。博士になり武器を開発する。農家を継ぎ米を作る。それらも戦争に貢献することなのに「兵隊になる」が一番評価された。どちらも国策。「優秀なサラリーマンになる」「兵隊になる」いずれも国のため。それを推進する中で洗脳された子供たちは、国が求める「兵隊」「優秀なサラリーマン」になることに憧れる。
その優秀なサラリーマンの第1歩が一流大学。誰も国策だなんて思わず、自ら憧れていると考える。それは今も同じ。本当に大事なことは何か?考えてみよう。
「本当に嫌な奴!最低!許せない!人間じゃない!」と思う人いませんか? 相手はもしかしたら***かもしれません。 [【再掲載】]
「本当に嫌な奴!最低!許せない!人間じゃない!」と思う人いませんか? 相手はもしかしたら***かもしれません。
約束したことを守らないどころか、あとになり「あれは決意を語っただけ」と言い訳する人。みんなで決めたことなのに、勝手に反故にして違うことを始めてしまう。指摘すると「決定は覆したのではない、新しい判断だ」と言う。そんな人がたまにいる。それでは会社だろうが、プライべートだろうが、町内会でも、サークル活動でも混乱を来してしまう。
「私はそんなことを言った覚えはありません」
「私は前々から、そのことを繰り返し皆さんに言ってきました」
でも、その人は何度も繰り返しそう言っていたのに平然と「言ってない」と否定したり、一度も言ったことのないことを「前から言っていた!」と断定する。
180度違うことを平気でいう。ごまかすならもっとうまい嘘をつけ!と腹立たしい。嘘や誤魔化しをするとき、人はどこか後ろめたいものがあり、言葉に力がなくなったり、目を反らせたりする。が、その種の人は堂々と嘘をつく。
質問をしても、聞いていることには答えず、関係にないことを延々と話し続ける。「誤魔化してんだな?」と思え、
「聞いたことに答えろ!」
と言う。と、
「答えているじゃないか? お前こそ同じことを何度も聞くな!」
と怒り出す。話にならない。最初はこちらの勘違いがあるのかも?と思うが、事件が繰り返されるので、その人に問題があることは分かる。そんな人と会社や学校。仕事やプライベートで接したことはないだろうか?
相手はそのことでどれだけ大変なことになるか?迷惑をかけているか?考えもしない。平気で追い込み、心を踏みにじり、辛辣なことを要求。約束は平気で破る。言ったことを言わないといい。言わないことを自分は言ったと主張。聞いたことに答えず、独断で勝手なことを続ける。
頭が痛いのは、第三者から見ると原因がその人であることが分からず「仲良くやれよ」と性格が合わないかのように言われる。人に話しても分かってもらえないで、1人で苦しむ。そんな経験はないだろうか?
それは性格が曲がっているのではなく精神病という可能性がある。今回紹介したのは双極性障害。一言でいうと情報処理能力の欠如だ。決して頭がおかしいとか狂っているということではない。病気というより障害。以前の呼び名でいうと「躁うつ病」最近では「双極性障害」という。
ただ、マスコミは精神病を極端に避けたがる。人権問題に関わるので情報番組でもほぼ触れない。扱わない。そのために、多くの人はどんな病気か?障害か?知ることもなく。患者と揉めると障害とは思わず「嫌な奴」と認識してしまう。病状は先に紹介した以外にも
「私は経験がないことでもできる! どんなことでもやれる!」
という万能感を持ってしまうことがある。私財を投げ打って専門的に機械を購入したり。新しいビジネスを始めたりしてしまう。当然、できる訳がなく大失敗し財産を失う。そのために家族が路頭に迷ったり、社員がいるのに倒産して大変なことになる。まわりの人がそのたびに振り回される。
ただ、統合失調症のように「俺は神だ」とか「家族が宇宙人と入れ替わっている!」という誰が聞いても奇異に思う発言はなく、常識レベルのことなので、病気であることに気付きにくい。専門医でも診断がむずかしいので、多くの人が分からず。性格の不一致でもめているだけのように思われ、相手はは孤独感に苛まれる。
患者も自分が病気であることに気付き辛く。「相手の方がおかしい。私がこんなに誠実に対応しているのに、残念だ」とさえ思う。問題が起こっても自分のせいとは考えない。こうして誰が悪い訳でもないのに、トラブルが起こり、周りが巻き込まれ、不愉快な思いをし、ときには家庭や会社をメチャメチャにしてしまう。
僕が以前、仕事した会社の社長がまさにその症状。大変な目に遭った。今回の記事に書いた通りの発言行動ばかり。おまけにトラブル起こっても、社長に問題があることに気づかない人が多く、あちこちから「仲良くやれ」と注意された。似たような体験をされた方もいるだろう。そんなときはぜひ、一度、そのことを疑ってほしい。
精神病というとすぐに「差別だ。人格否定だ」と騒ぐ人がいるが、患者を差別するのではない。相手は病気。悪意はない。トラブルを避けることは患者のためでもある。できれば患者が気付いて病院に行くことになれば好ましいが、なかなか気づかない。相手を憎み、攻撃しても何ら解決はしない。一度「病気ではないか?」と考えてみるとこと双方にとって大事だと思える。
中国は絶対に攻めて来ない?=日本人はアメリカに踊らせているだけ?そしてあの国にも? [事件]
中国も、北朝鮮も絶対に攻めて来ない?
=日本人はアメリカに踊らせているだけ?そしてあの国にも?
「沖縄から基地がなくなると、中国が攻めて来るんだよ!」と言う話を聞いたことがある人、多いだろう。Twitterでも「基地反対」と言うと「だったら中国が攻めて来たらどうするんだよ!」と反論してくる奴が必ずいる。その辺のことを沖縄戦取材中に、事情通の方が解説してくれた。
「中国が日本に攻めて来たりしないよ」
ーーでも、今、空母を作ってますよね。空母って攻撃のための戦艦。自衛隊にはありません。
「空母って単独では活用できないんだよ。護衛艦が何隻もいるし、その全てを運用するために10年はかかる。今すぐ攻めては来れない。そもそも、何のために攻めてくるんだい?」
ーー日本の資源を奪うためです。メタンハイドレードとか未来のエネルギーがありますよね?
「あれは採掘に物凄い費用がかかるので、安いエネルギーにならない。これからは水素。そして自然エネルギーだよ。日本の貧しい資源を中国が欲しがったりしない」
ーーじゃあ、日本の海域ギリギリで中国が油田を掘っていますよね。あれは日本の資源を奪っているんじゃないですか?
「あれは中国じゃなくて、アメリカの会社がやっているんだ。調べてごらんよ。それに石油なんてもう過去のエネルギーだよ」
ーーでも、領海侵犯とか中国って日本を狙っているんじゃないですか?
「中国はいくつもの国と地続き。それらの国を侵略したことある? 日本の軍事費は454ドル。世界で8位。それも中国とは海を挟んでいる。そんな日本をわざわざ侵略するくらいなら、地続きの国で、軍事費も遥かに低く、軍事力のない国を先に狙うだろ? それに今の時代、侵略なんてしたら国際世論にバッシングされる」
ーー中国がアメリカと戦争する可能性は?
「ないよ。アメリカは貿易のお得意様。止められたら中国は大変だよ。同時に中国もアメリカ製品を買ってる。その関係を壊すことを両国ともしない。アメリカ側が赤字だから揉めているだけ」
ーーなのに、中国は危険。戦争しそうという感じしますよね?
「それはアメリカの戦略に乗せられているんだよ。中国が攻めてくるぞーという不安を作り出すことで、日本はアメリカから武器をたくさん買う。その環境作り。多くの日本人が引っかかっている。北朝鮮も同じ。絶対に攻めて来ない。まあ、これはもう間も無くトランプが解決しそうだけどね」
ーー中国も北朝鮮も、脅威ではないんですか?
「脅威を煽ることで、アメリカは儲かる。日本では沖縄に基地が必要と勘違いする人が増える。基地の既得権益で儲かる日本の企業や政治家いる。だから、脅威を煽るんだよ。実際は攻めて来たりはしない。ただ、ある国は本当に戦争をしたがっている」
ーーえ、中国、北朝鮮以外ですか? アメリカ?
「アメリカはもう戦争に金かけるのやめて、国内に金使おうという方向に進んでいる。だから、北朝鮮も抑えて混んで、火種を消そうとしている。今、一番、戦争をしたがっている危険な国は日本だよ」
ーーーあ〜確かに、もう戦争ができる国ですもんね。つまり、中国や北朝鮮の脅威は、アメリカと日本政府が「オオカミがくるぞ〜」と言っているだけ。本当は沖縄の基地もいらない。何百億もする戦闘機もいらないということなんですね?
「その通り。多くの日本人は踊らされているだけだよ」
限りなく納得いく話だ。そんな現実を沖縄戦とキュメンタリーの取材中に聞くことができた。
沖縄基地問題。現地で教えてもらい=ビックリ! 日本人は皆、騙されている? [沖縄問題]
沖縄基地問題。現地でいろんな方が教えてくれた
=ビックリ! 日本人は皆、騙されている?
沖縄で聞いた話。知らなかったこと。たくさんある。基地問題にしても、沖縄の人たちはアメリカに対して怒っているのだと思っていたが、むしろ日本政府に対してという人が多かった。なぜか? いろんな人に話を聞いて答えが見えた。
当初、アメリカが戦後70年が経つのに今も沖縄に居座って、基地を置いているのだと思っていた。多くの国から米軍はすでに退去している。フィリピンからでさえそうだ。戦争状態が続いている韓国は別のとして、日本からなぜ米軍は撤退せず、沖縄の人たちを悲しませるのか?
聞くと、アメリカが居座りたいというより、日本政府が「いてくれ!行かないでくれ」と引き留めている側面が強いという。そのことで既得権益がある人、組織があるからだ。つまり、米軍がいることで儲かる、得する人たちがいるから。そのために思いやり予算まで出して引き留めている。それをなるべく知られないようにする。
「米軍が居座るのだから仕方がない」
と誤解されるようにしているという。でも、本当は日本で得する人たちのためだという。でも、こういう人もいるだろう。
「北朝鮮が攻めて来るかも。その時に沖縄に基地がないと大変なことなる。それ以前にも抑止力になっている」
僕もそう思っていた。だから、基地は問題だが仕方がない。ある地元の方が解説してくれた。
「沖縄にいる米軍の多くは海兵隊です。ノルマンディ上陸作戦や沖縄戦で切り込み部隊として働いた。でも、時代は変わり、今はあんな上陸作戦はしない。兵士がたくさん死ぬ。今はまず空爆。徹底して爆弾を落とす。
反撃できないように叩いたあと上陸するので、海兵隊は必要ない。彼らは近年、米国内でも仕事がなく災害時の活動をする程度。と言ってリストラもできない。それを日本政府が莫大な予算を出してくれる沖縄に置いておけばいい。大助かり。それが本当の基地の構図。
戦争になっても海兵隊が出撃することはない。また、彼らは切り込み部隊。敵の攻撃を防ぐ役割ではない。北朝鮮や中国に攻められても役に立たない。話題のオスプレーも運搬用。戦闘用ではない。攻撃にも弱い(攻撃されなくてもすぐ墜落する)
おまけにオスプレーを運ぶ軍艦は長崎にあり、沖縄まで移動するのに1週間かかる。攻撃されてから移動したのでは間に合わない。つまり沖縄の米軍は防衛にも、抑止力にもなってないんだよ」
そう教えてくれたのが、先に選挙で当選した屋良さんだった。つまり、米軍にとってはお荷物である海兵隊の面倒を日本がみてくれる。日本側も基地があることであれこれ得をする人たち、企業、政治家がいる。
「抑止力のため基地は仕方ない....」
と国民には思わせておく。沖縄の人たちが困っても、被害を受けても「仕方ない...」と考えさせる。マスコミもその辺を詳しく報道せず、本土の人は「可愛そうだけど仕方ない」と諦める構図が作られている。それが基地問題の本質だと教わった。