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ミステリー小説を読むと「考える力」が育つ?!=教育に取り入れることはできないか? [my opinion]

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ミステリー小説を読むと「考える力」が育つ?!
=教育に取り入れることはできないか?

僕の映画のテーマは毎回「子供たちに伝える大切なこと」だ。教育で必要なもの何か考えてみたい。何よりも自分で考えること。鍛える場が必要だ。僕自身がプラスになったことを思い出してみる。尾崎豊の歌ではないが

♫「いろんな意味が分かりかけてるけど、決して学校の授業で教わったことなんかじゃない」

というのがある。B・スプリングスティーンの歌にも同じように

「クラスではなく、1枚のレコードからいろんなことを学んだ」

というのがある。実際、僕もその通りで学校帰りに隠れて行った名画座で観た映画とか、友達から借りて聞いたレコードからいろんなことを学んだ。アメリカの歴史、差別問題、戦争、原発事故、結婚離婚、親子、教育、子育て、いろんな映画がそんなテーマを扱っていた。そこからそれら社会問題を知った。

授業で習った日本史や現代国語はあとあと思い出すこともなかったのも思い出す?知識以外も大事だ。ある鋭い人に言われたことがある。

「監督はいつもユニークな考え方をしますよね。それはどこから来ているのかしら?」

考えたこともなかったが、あれこれ思い起こすと小学生時代から読んでいた推理小説ではないか?と思える。江戸川乱歩、コナン・ドイル、モーリス・ルブラン、アガサ・クリスティ。小説ではないが、「刑事コロンボ」も大好きだった。

その後は、島田荘司、綾辻行人、我孫子武丸らも読み漁った。ミステリーのいいところは論理性である。最後、犯人は悪霊だった!なんてオチはない。偶然もない。ちゃんと論理的に犯人であることが証明される。本来、そんな論理性を鍛えるのが数学の「証明」ではないか?

「これが二等辺三角形であることの証明」

とかいうアレだ。あの授業は意外に好きだったのだが、詰まらないのは公式があること。つまり、連立方程式や因数分解と同じで、決められたものに当てはめて作業するというもの。対してミステリーは提示された状況や証拠を駆使して、誰が犯人であるか?を考える。どちらが面白いか?ということ。

多分、僕があれこれ現実を疑い、追求してしまうのは、ミステリーの影響だと思える。論理の飛躍、思い込みの強さ、個人的な感情、ずさんな計算、そんなことを交えてしまうと真相を突き止めることはできない。

現実も同じで、政府が強行採決したがる法案。素晴らしい理由があるなら、強行採決する必要はない。そうするのは何かバレるとマズイことがあるからだ。これはミステリーの基本。では、どんなマズイことがあるのか? つまり、国民にとっての不利益であり、犯人(政府)にとっての利益があることのはず。それを考えれば裏側が見えてくる。

なんか、そんな風にミステリーを教育に取り入れると「考える力」が育ちはしないか? 国語の授業で森村誠一や松本清張を取り上げるとか? 社会科の勉強にもなるし! そんなことを考えたりしている。



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「知ってはいけない2 アメリカによる支配はなぜつづくのか?」 (矢部宏治著)=衝撃!政府は日本を売り渡していた!! [読書]

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「知ってはいけない2 アメリカによる支配はなぜつづくのか?」
(矢部宏治著)=衝撃!政府は日本を売り渡していた!!

かなり正確に分析し、細かく検証しているので、読むのが大変という側面はあるが、タイトル通り「日本の主権はこうして失われた」を日米安保条約等の公文書を検証。もの凄いことを解き明かしている。いろいろ難しいので、この本が指摘していることを抜き出す。日米条約の実際はこうなのだ。

①アメリカは日本を防衛する義務はない。
②アメリカは日本の国土を自由に軍事利用する権利を持つ
③日本の基地から自由に出撃し、他国を攻撃する権利を持つ
④戦争になったら自衛隊を指揮する権利を持つ
⑤必要であれば日本政府への通告後、核ミサイルを日本国内に配備する権利を持つ

この不公平極まりないものが日本とアメリカの本当の関係なのである。推理とか想像ではない。全て公式文章に記載されたもの。ただ、それらをまともに読んでも分からないよう、様々な工夫(?)トリックがあり、日本国民からは分からないように書かれている。その技巧を具体的に説明したのが本書である。

そして岸信介(あの人のじいちゃん)が改正した日米安保条約は旧条約とは何ら変わっていないこと。そもそも、藤山外務大臣に一任しておきながら、土壇場で岸自身が登場して調印。藤山を追放して、内容が外部にバレないようした。事実上の売国条約だからだ。その意思を継いで売国を完結しようとしているのが、彼の孫なのだと本書は訴える。

つまり、基地問題から何から、アメリカの横暴と居座りで続いているのではなく、その利権にしがみつく日本側がアメリカ側に差し出しているという構図なのだ。アメリカが駐留した他の国々とは違う、あまりにも不公平な関係はそんな日本人たちによって作られたことを明らかしている。



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日本が三流後進国に落ちぶれたのは、国策教育の人材では通用しなくなったから?=「戦争発言」議員&オウム幹部が象徴! [日本の教育]

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日本が三流後進国に落ちぶれたのは、国策教育の人材では通用しなくなったから?
=「戦争発言」議員&オウム幹部が象徴!

「上から与えられたことを疑わずに確実にこなす」

という戦後の教育。優秀なサラリーマンを育てることが目的であったこと。ここ何回かの記事で理解して頂けただろう。その頂点が東大。まさに「与えられたことを確実にこなす」能力が高い人たちが集まる。だが、その教育でトップの大学を卒業したのが先日から話題の人。

「戦争するしかないでしょう〜」

発言をした維新の党・丸山穂高議員である。彼は東大経済学部。「何で東大出た賢い人が?」と思うかもしれないが、先にも書いた通り、日本の教育は

「上から与えられたことを疑わず...」

である。彼はどこかで(あの組織の中でしょうね?)「戦争は必要だ」と教えられたのでしょう。だから疑わず、その方向性を酔った勢いで言ってしまった。筋が通る話。オウム真理教の幹部たちも高学歴だった。当時も

「何であんなエリートばかりが?」

と言われたが、先の議員と同じ理由。

「上から与えられたことを疑わずに」

を実践したということ。だから、どこかの省では上から言われれば「公文書偽造」という犯罪でもやってしまう。オウム信者と同じなのだ。

つまり高学歴なものほど、疑わず、違法行為だと分かることでも上から言われるとやってしまう。そんな教育を10年もされて来たので、素直に従う。同時に「自分で考える」教育をあまり受けていないので余計に歯止めが効かないということだ。

与えられたことは犯罪でもやってしまうが、与えられないこと。これまでに例のない新しい局面にぶつかると何もできない。だから、バブル崩壊、リーマンショックという日本がこれまでに体験したことのない危機に対応することができなかった。にも関わらず消費税を8%に上げたことで20年に及ぶ不況から脱することができなかった。

相変わらず「不況」というと「公共事業」という発想しかなく、最近では不況からの脱却より、支配者階級と金持ちだけが生き残るために貧乏人の切り捨てにかかっている。本来、日本を経済大国にするために育てられた優秀な人たちも、新しい時代では役に立たないということが証明されたのだ。

にも関わらず、同じ国策教育は続いており、親たちは子供をそのベルトコンベアーに乗せることを躊躇しない。この先5年、10年を

「与えられることしかできない」

「上からの指示を疑うことができない」

大人に育てる教育に子供を委ねている。まあ、その親たちがその教育で「考える力」が育っていないので、自分たちが何をやっているか?も気づいていないというのが本当のところ。では、どうすれば? 考えてみたい。


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日本の教育に欠けるもの=年寄りが「最近の若い奴は文句が多い!」と言うようになれば向上している? [日本の教育]

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日本の教育に欠けるもの
=年寄りが「最近の若い奴は文句が多い!」と言うようになれば向上している?

日本は三流後進国になった今でも「優秀なサラリーマン育成教育」を続けている。そんな人材で日本再生は不可能なのだが、育てる側も「考える教育」を受けてこなかった人たちなので無理と言えば無理。ロボットがロボットを作っている状態。

幕末に上級武士が役に立たなことが分かり、下級武士からも人材を募ったことで勝海舟が登場。軍艦奉行になり、最終的には薩摩の西郷隆盛と対決。無血開城に導いたように、今は一流大学を出た人材より、はみ出しもの、オタク、芸術家、とメインストリートから外れた人たちの知恵を借りて再生するしかないと思うのだが、そんな動きもまだない。

あるいはアメリカの教育に学ぶ。ディベート、ペーパー(小論文)という自分の考えを告げる(書く)授業がある。ディベートは議論。2手に分かれて1つのテーマを論じ合う。自分なりの意見を持つことが苦手な日本人。それを人前で言うことがさらに苦手。でも、ディベートではそれを論理的に、説得力も持って相手に伝える。

その能力は実社会でとても大事。だが、それを日本では教育の場で教えない。だから、ネット右翼みたいにイチャモンをつけるだけ、揚げ足を取るだけと言う程度の低い反論しかできない大人が多くなってしまった。

さらにペーパー。小論文。これは自分の意見を文章で主張する。形式があり、まず結論。それを3つの角度から訴えて弁証し、最後に結論つける。僕も留学中に何度も書かされたが、面白かった。いわゆる推理小説のクライマックスで

「なぜ、彼が犯人であるか?」

を探偵が説明するのと同じ構図。論理性が大事。思い込みや感情的、飛躍があってはいけない。アメリカでは日本と同じ詰め込み教育も存在するが、自分の意見を持ち、主張する教育も行われている。ただ、それを導入するだけでも10年後に日本は大きく変わるだろう。ただ、年寄りからは

「最近の若い奴は文句が多い。黙って目上の言うことを聞くべきだ。非常に失礼だ!」

と言う不満は出るだろう。が、それは日本がよくなったと言うこと。何でも黙って受け入れるのではなく、意見を持ち、伝えることはたいせつなことだ。


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映画監督は刑事のような仕事? =俳優は嘘の天才。政治家も上手いが必ず見抜くぜ!? [社会政治]

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映画監督は刑事のような仕事?
=俳優は嘘の天才。政治家も上手いが必ず見抜くぜ!?

「太田監督は5分で俳優の実力を見抜く」

と誰かにコメントされたが、それは間違い。演技力は演技を実際に見ないと分からない。見た目だけではダメ。ただ、その人と話せば短時間でいろんなことが分かる。その意味で刑事や探偵のような仕事なのだ。

それなりに有名な俳優は別だが、新人の場合。演技力以前にどのレベルであるか?見極めることが大事。その話は以前にも書いた。刑事や警官が職務質問するのと同じ。数分の会話で相手が何者かを探り、見極める。刑事でなくても鋭い人はいる。例えば野球選手のイチローさん。ある対談でこんなことを言っていた。

「その道の大家や専門家と話て、さあ、何でも聞いてください。教えてあげますよ〜という上から目線で来る人が時々いますけど、あーこの人は限界なんだなあと感じるんです。だから、強がっている。本当に凄い人って、同じ目線で話をしてくるんですよ」

やはり、凄い選手って、アーティストでも、どんな職業でも、鋭い視点を持っている。だから、他の人たちと違う成績を出せるんだなあ。思い出すのは原発取材、「朝日のあたる家」公開後もいろんな人とお会いしたが、

「勉強不足だねえ〜」「この映画で描かれたことは全部知っていたよ」

「俺は311前から原発を知ってんだよ」

なんて言う人が何人かいたが、その人たちは原発の危険性を伝えたいのではない。311以降に関心を持った人たちを「勉強不足」と批判。つまり、自分がいかによく知っているか?を誇り、優越感を持ちたいということだろう。

そこから推理すると彼らは日常生活で認められることが少なく、どちらかと言うとバカにされている場合が多い。友達も少ない。その手の人は大抵は上から目線。イチローの指摘は正しい。

監督業では仕事柄、いろんな人に会う。政治家にもお会いする。県知事、市長、国会議員。元総理。まだ、現総理にはお会いしていないが(あまり会いたくないが)その手の人を見抜くのは難しいが、会えばある程度分かる。いくら「国民のため」と言って本心でないことは感じる。

そもそも監督は嘘を見抜くのが得意。

俳優の芝居というのはそもそもが嘘。それを本当であるかのように台詞を読む。監督はそれを見抜き、より上手な嘘をつかせるのも仕事だ。その意味で政治家も嘘が上手いが、監督業の目を欺くのは難しい。また、そんな話も記事にさせてもらう。


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日本の戦後教育は国策? =戦時中と同じだったこと。ある取材で痛感。 [日本の教育]

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日本の戦後教育は国策?
=戦時中と同じだったこと。ある取材で痛感。

戦中の教育=「米英鬼畜」「欲しがりません。勝つまでは」という教育と戦後の教育が同じ構図であることを何度も伝えてきた。僕にとって10代の高校時代からの疑問であり、当時から「無意味な勉強」と思えていたが、40年近い月日の中で検証し、答えを得た。

確信するに至ったのは3年に及んだ沖縄戦ドキュメンタリーの取材だった。その中で当時を知る方々からお話を伺い、戦時中の皇民化教育とはどういうものか?を調べた。それがまさに、僕らが幼い頃から受けた戦後教育と同じ方法論であったこと。

「戦争をしろ!」

と上から命じるだけでなく、国民自らが

「戦争をせねば!」

と考え願うようになる教育。そして親や大人たちも推奨し褒め称える。戦後教育も同じ構図。

「しっかり勉強して、一流大学に行こう!」

子供達が自らそれを目指し、親たちもまた戦中と同じようにその考え、行為を褒め称える。国策は押し付けるのではなく、国民の1人1人がその価値観に賛同し、国が求める方向に努力して進むものであること。2つの時代を検証し痛感した。

もちろん、戦後は戦争といっても受験戦争。日本を経済大国にするための国策教育。その全てを否定するものではない。が、

「与えられたことを疑わずに確実にこなす」

そんな人材を育てるものなので、それ以外の素質があって、その素質に著しく欠ける者も、例外なくそのベルトコンベアに乗せられて選別され、それ以外の力を養う機会を失った。

そのような人材ばかりを育てたために、20年も続く不況を脱することができず、日本を三流の後進国に貶めた原因にもなっている。いずれにしても戦時中は戦争に反対すると

「非国民」「死ぬのが怖いのか!」

と言われた。受験戦争を批判すると

「落ちこぼれ」「お前は勉強するのが嫌なだけ!」

と言われた。国が思う方向に子供達を思想教育し育てようとすることは、賛同できないし、非常に危険であり、大きな犠牲を伴う。

だが、いずれも国策は国民全体に浸透し、それを疑うことなく親も子供も従ったことは恐ろしいとしか言えない。もし、戦争が再び起きれば、国は同じ方法論で教育を再開。国民はまた疑うことなく従い、太平戦争の悲劇を繰り返すことになるはずだ。そんなこと「沖縄戦」で取材した当時を知る方々の話を聞いていて強く感じた。その意味でも「ドキュメンタリー沖縄戦」見て頂きたい。

沖縄戦ブログ=>https://okinawa2017.blog.so-net.ne.jp



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