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「報道ステ」古賀発言。「アイアム・ノット・アベ」批判する人たちの言葉から見えてくる危険な背景。 [イスラム国]

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何度か紹介した古賀発言への批判。

読んでいて分かってくるのは、どれも十分な情報を持たずに発言していること。背景にある問題に気づいていないこと。マスコミの情報を鵜呑みにしていること。

でも、それらを笑えない日本人は多いと思う。僕を含め多くの人はテレビ報道を鵜呑みしがち。そして、誰かが言った意見を無意識に自分の意見にしてしまう。そんな点を注意して以下の反論コメントを読んでほしい。

批判コメント****************************

この記事って本気で書いてんの?涙が溢れそうになったとか、正気ですか?あなたも左寄りなんですか? これは誘拐・監禁・脅迫・殺人という犯罪。悪いのはイスラム国。ただただそれだけ。 人道支援をしただけで「イスラム国を空爆する国々に仲間入りしたかった」とか、寝言も休み休みにお願いします。

放送法第4条4項には「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」と定められている。コメンテーターが左寄りなら、キャスターは右寄りな意見も出すべき。一緒になって左に寄ってどうすんの。 アイアムノット安倍。そんなプラカードを掲げたい。笑けて涙が出てくるわ。勝手に掲げてろって。

***********************************

さて、どう感じただろうか? 

このコメントはある人たちの依頼で、古賀さんの意見を否定したい人なのか? それともテレビを見て聞きかじっただけの安易な情報で批判をしているのか? いずれにしても、事態を理解していないと思える。

まず、何度も書いたことだが「人質事件」の流れをこの人は把握していない。「 人道支援をしただけで「イスラム国を空爆する国々に仲間入りしたかった」とか、寝言も休み休みに」と書いているが、そもそも、日本の首相が「ISILと戦う周辺諸国に支援する」という「宣戦布告」のようなことをいってしまったのだ。「人道支援」というのは事件が発覚してから日本で言い直したもの。

この記載も変。「これは誘拐・監禁・脅迫・殺人という犯罪。悪いのはイスラム国。ただただそれだけ」まるで時代劇。世の中、そんな簡単にはいかない。単純化して、「イスラム国を爆撃しろ」と国民を誘導したい人たちの思惑にまさに嵌っている。

そして批判文にある「左翼」という言葉。

近年、聞かなかった言葉。1、2年前からよく聞くようになったが、思い出してみると、A首相が街頭演説のときにあるグループが強い批判にさらされたあと、「左翼の人たちにスピーチを邪魔された」と語ったことがあった。

現場にいた人からも聞いたが、それは左翼グループではなく反原発グループだった。最近はイスラム国事件での政府対応を批判すると「左翼」という。つまり、政府に都合の悪いことをする人たちを「左翼」というレッテルを貼り、特殊な人々と思わせる魂胆を感じる。

アメリカでも、1940ー1950年代に何でもかんでも「共産主義者」というレッテルを貼る「赤狩り」というのがあり、あのウォルト・ディズニーまで取り調べを受け、喚問されたことがある。日本で言えば太平洋戦争中。戦争に疑問を持っただけで「非国民」と言われた。

その手法、要は政府に都合の悪いことをいう人にレッテルを貼り、封じようとする手なのだ。つまり、「左翼」などという人は政府を擁護する立場か、政府側の人たちであることが多い。

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さらに、批判コメントの方。

「放送法第4条4項には「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」と定められている」という。が、そのあとがいけない。「コメンテーターが左寄りなら、キャスターは右寄りな意見も出すべき。一緒になって左に寄ってどうすんの」と批判する。

だが、指摘は間違い。その場合は別に反対意見を持つ、コメンテーターを呼ぶというのが正しい。コメンテーターが言った意見に、なぜ、キャスターが反対意見をいうのか? 別のコメンテーターに反対意見を言わせるのが報道番組だ。

さらに、その日の「報道ステ」は論説委員も出演、さらに別のコメンテーターもいて、古賀さんを入れて3人が意見を言っている。つまり、番組側としては、いろんな意見を持つ3人を出演させ、その意見を紹介したという公正なスタイルを取っている。にも関わらず、批判コメントの人は「キャスターが右寄りな意見も出すべき」という。

「放送法」を持ち出す割には分かっていない。

自分は非常に博識であり、正当な意見を述べているように見せようとしているが、実は番組と古賀さんを批判したいために理解してない「放送法」という言葉を持ち出したようにも思える。

そして「(古舘さんが)一緒になって左に寄ってどうすんの」と批判するが、古舘さんは一緒になっていない。ぼーと聞いていると、古賀さんの意見に同調しているように思えるが、よくよく聞くと中立を維持して、客観的に古賀さんに質問しているだけなのだ。そこが古舘さんの凄いところで、キャスターとしての立場を忘れていない。

もちろん、ご本人は古賀さんの言葉に賛同しているのだが、立場上、そういう言葉を使っていない。つまり、批判コメントの方は「偏向報道」という当て外れな理屈で批判している。と言う訳で、この方は古賀さんの主張がまずいと思う人たちに頼まれたか? 或いはテレビで知った断片的な情報で批判しているか?どちらかだと思える。

こんなふうに、批判コメントも検証すると、

その人の背景がよく分かる。そして、ほとんどの批判コメントがこんなふうに、当て外れなもの。そんな声を聞いて「古賀さんの発言はみんな批判しているから、やはり違うのかな?」なんて思う人もいるはず。しかし、まずは考えよう。分析しよう。そうすれば答えはすぐに分かる。

記事はこちら=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2015-01-24-1


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「報道ステ」古賀発言を批判、中傷する人たち!⑤実は少数派? [イスラム国]

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僕が書いた「報道ステ」古賀発言の記事。150万件アクセスを超えた。多くの人が関心を持ち、もの凄い広がりを見せている。が、少数ではあるが、批判のコメントも来ている。

ただ、そのほとんどが???と首を捻るもの。批判というより誹謗中傷。たぶん、同じようなコメントがテレビ朝日や「報道ステ」宛にも届いているだろう。以下で6人のコメントを紹介する。

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読者からのコメント

「バカじゃないのか? 安倍叩きしただけのマスごみに感化されるなよ 報道ステーション自体が偏向報道番組でしょ カンペ棒読みで事故ったろ プロレス実況になにがわかる 集団的自衛権が関係がないのにこじつける まさに反日日本人の典型的なパターンだ 連絡手段も動かせる駒もないのになにができるんだ?」

「安倍さんを責めるのは論点がずれているのではないですか?」

「イスラム国と敵対する国に肩入れした?バカかお前は? イスラム国によって迫害された人がいたから、人道支援しただけだろ。平和を望む日本人として当たり前だろ。 日本人が1人囚われてるから援助出来ませんって言えばよかったのか?それが真に平和を望む日本人の姿か? 古舘礼讚にも程がある。どうせ愛読紙は朝日だろ。あー気持ち悪い」

「放送を私も見ていましたが、古賀さんの発言に私は憤りを感じます。ここぞとばかりに政権批判しているだけではないですか」

「古舘は売国奴!」

「この日の報道ステーション見ました。 この時期に「I am not ABE」と言いましょうと呼びかける古賀サンという人の人間性を疑いました。 人質事件を自分の政治的立場に利用しようという魂胆が見え見えだと思いました。 しかし、言った本人も『こんなこと言っていいのかな・・・』という躊躇の表情が私には感じられました」

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今回はひとつひとつを細かく解説する必要はないだろう。読んだ内容そのままだ。古賀さんの言わんとすることが理解できていない人。或いは理由は何でもいいからとにかく批判したいというもの。或いは古賀さんの発言がとても困る人から指示されて書いたようなものもある。

これらと同様のコメントがテレビ朝日にも大量に送られているはずだ。が、基本的にものごとに賛同する人はあまりコメントしたり、賞賛したりせず、黙って頷く。それに対して反対するものは数が少なくても、声を上げ、コメントを送りつける。

それを見た人は「反対する人が多いんだなあ」と思い、現実を見誤る。とても危険。ネットやFacebookをする人たちは今回の件も冷静な判断をしているが、それがマジョリーティと思うのも危ない。ネット人口は日本全体から見ると、さほど多くない。

この種の罵詈雑言がテレビ朝日に大量に届く。会社は大きな声に耳を傾けがち。真実の声はなかなか届かない。だから伝えよう!「報道ステ」に古賀さん応援コメントを伝えよう。誹謗中傷に負けるな!と声援を送ろう。それが僕らにできる大切なことだと思える。


記事はこちら=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2015-01-24-1


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「報道ステ」古賀発言「アイアム・ノット・アベ」記事に来た批判④ 脅迫コメント? [イスラム国]

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昨日、紹介した記事はどちらかというと認識不足。事情を把握せずにスローガンだけを主張している現実とはそぐわないもの。なので、どこが間違っているか? ひとつひとつ解説した。

本日、紹介するものは少し違う、かなり歪んでいる。こういうのを工作員のコメントと言うのだろうか? 一般の方はなかなか、見る機会もないと思うので紹介。本名を名乗らず、ふざけたハンドルネームを使っているので名前は出さない。


反論コメント**************************

それは、あなたは安倍さんではないでしょう。名字が違いますし。 アクセスが多く喜んでおられるのでしょうが、これは、あなたの事を これから政治的に利用しようと思われる勢力に、目をつけられたって事ですね。

それから、日本を護りたい人々に、あなたが要注意人物だという事を拡散されている証拠でもあります。 あなたが、日本の敵であるという事がわかりました。 今までは失礼ながら、お名前も存じ上げませんでした。

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解説する。これは古賀発言に対するコメントなのだが、矛先は僕に向けられている。だが、基本的な勘違いをしているは「アクセスが多く喜んでおられるのでしょうが」の部分。アクセスを喜んでいるのではなく、古賀さんの発言が広がったことを喜んでいるのだ。

そして「これは、あなたの事を これから政治的に利用しようと思われる勢力に、目をつけられたって事ですね」これは脅迫。「こんな記事を書くと、いろいろ怖い人たちに目をつけられるよ。止めた方がいいよ」と言う意味だ。

そして最後の「今までは失礼ながら、お名前も存じ上げませんでした」というのは、「映画監督なんていうけど、私は名前も知らないよ。大した監督ではないのでしょう?」と嘲る表現。でも、これに関しては正解。僕は有名監督ではない。ただ、この表現から分かるのは、古賀発言を記事にして、150万人もに発信した僕を中傷、否定して嫌な思いをさせたいという意図だ。

この人はたぶん、何らかの指示を受けて、ある種の人たちに都合が悪いことを指摘する者を押さえこもう。発言をやめさせようという仕事をしているのだろう。日頃、僕のブログにはこの手の批判は来ない。ということは、古賀発言は、その人たちにとても都合が悪く。150万人が知り、多くが賛同すると困るということ。

ということは、とても大切なメッセージを発信したということでもある。これはさらに拡散して行かねばならないだろう。以上のような批判は本当に少ない。記事を読んでくれた人のほとんどは賛同と思える。古賀さん、古舘さんのメッセージ。多くの人に伝えたい。「アイアム・ノット・アベ」

噂の記事はこちら=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2015-01-24-1


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おかげさまで第1位! [イスラム国]

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 古賀さんのお陰で、ここ数週間

 1位です!

 1日、数万件のアクセス。

 古賀発言の記事は150万アクセス超え

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 「アイアム・ノット・アベ」発言

 もの凄い反響を呼びました。

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「報道ステ」古賀発言への批判コメント紹介③ 危うい正義感?「日本国民は一致団結して確固たる意志をもってテロリストに対抗すること」という人。 [イスラム国]

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僕が書いた「報道ステ」古賀発言の記事に対して、

反対コメントをくれた方がいるので紹介する。

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悪いのはテロリスト一択であって、世界中で残虐非道な殺戮を繰り返す輩を一刻もはやく排除しなくてはならない。彼らに対して傍観しているだけでは世界でどんどん犠牲者は増えていく一方ではないでしょうか?

許すべきではないのはテロリストのはずだ、それなのにどさくさに紛れて安倍政権を批判するなんてお門違いもいいところなのでは?

今、日本国民に求められていることは一致団結して確固たる意志をもってテロリストに対抗することではないのでしょうか?

軍をもたない日本としての抵抗として、人道的支援をしたということは決して暴挙ではないと思いますがね

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この意見を読み「一理あるなあー」と思う人も

いるだろう。でも、非常に問題が多いこと解説する。

まず、この人がいう「悪いのはテロリスト」という主張。これは正しい。が、「安倍政権を批判するなんてお門違い」はおかしな意見。悪いのは「安倍」か「テロリスト」かという問題ではない。古賀さんが番組で指摘したのは、人質が取られていると知っていながら、イスラム国の近くの国で宣戦布告のようなスピーチをしてしまった愚行である。

つまり、古賀さんは今回の安倍総理の愚行を指摘しているのに、コメントした方は「悪いのはテロリスト。排除しよう。放っておいてはいけない」と批判している。これは完全に当て外れな批判だ。挑発した責任は重い。同時に追求すべき。テロリストが過激な行動に出たからと、総理の責任を追求せず「悪いのはテロリスト!」と主張するのは、おかしな話だ。

さらに、この方は「 今、日本国民に求められていることは一致団結して確固たる意志をもってテロリストに対抗することではないのでしょうか? 」これはどういう意味か? 身代金を払わず、人質交換にも応じず、拒否しろという意味か? それは人質の命を見捨てろという意味か? 一致団結してそれをしろというのか? 今、大事なのは一般論としてのテロへの対応ではなく、人質の命を救うことではないか? 

安倍総理のいう「テロには屈しない」という言葉も、

どうも「人質を殺されても、交渉には応じない」といっているように聞こえてしまう。コメントの人の言葉も同じ解釈ができてしまう。つまり、この方は古賀さんの指摘する意味を理解せず。「彼が単に事件を利用して安倍政権を批判しているだけ」という解釈をしたのだろう。そしてテロ=許せないこと。という正論を振り回している。

また「人道的支援をしたということは決して暴挙ではない」との指摘もあるが、安倍総理は現地で「ISILと戦う周辺国を支援する」とスピーチしている。あとになって政府は「人道支援」と言い直しているが、コメントの方はその経緯もご存知ないようだ。名目は何であれ、イスラム国からすれば同じ。宣戦布告と取られる。それも人質を取られているタイミング。暴挙以外の何ものでもない。

さらに、コメントの方はこう主張する

「日本国民に求められていることは一致団結して確固たる意志をもってテロリストに対抗」という言葉は太平洋戦争中のスローガン「進め一億火の玉だ」を思い起こさせる。そんなときにこそ、体制にもの申す存在が大切。それがまさに古賀茂明さんなのに、そこを理解せず。団結を呼びかける。

だが、この手の方は多いのではないか? そして、多くの日本人に同じことを感じさせ「テロリスト憎し」という思いを喚起させようとしている意図が今回の事件には感じられる。そのことは昨日の記事で書いたが、集団的自衛権を押し進めるために事件が利用されている感がある。

もし、安倍総理が「人道的支援だけでは足りない。一歩進んで自衛隊を出して、テロを撲滅しよう!」といえば、この方は諸手を上げて賛成するのではないか? そう考えると、コメントをくれた方はまさに思う壷といえる。

僕が書いた「古賀発言」記事。

すでに150万人が読んでくれ、このような批判はごく一部ではあるが、一般世間にはこの手の方、実は多いのではないか?と不安に思えている。

記事はこちら=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2015-01-24-1

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「報道ステ」古賀発言紹介記事に寄せられた反論紹介② 想像力をなくした人々が日本を破滅させる? [イスラム国]

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僕が書いた「報道ステ」古賀発言紹介記事に来た批判コメントを紹介。常識を欠いたもの。思い込みの激しいものが多いが、そこから見えてくることも多い。もう少し書いてみる。

前回はある団体に雇われて批判を書く人たちと思える批判を紹介した。1通=1円という報酬で「とにかく否定してやる!」というコメントを書き込んでくるグループ。だから、1行2行と言葉少ないものが多く、「たくさん書いて報酬を上げよう」という意図にも思える。また、情報も知識も少なく、批判対象の記事をしっかり読み理解していないことが多い。

それに対して今回は多少長い文章で批判している人たちのコメントを紹介する。だが、読むと、非常に偏った考え方や危険な思想の方が多い。これらも、誰にかの指示で書いている可能性はあるが、だとしても、前回紹介した短文で無責任な意見とはかなり違う。

まずは、これらコメントをした人の背景や考え方を想像しながら、以下2人のコメントを読んで頂きたい。

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コメント①「イスラム国という脅威が目前に迫っているのに、集団的自衛権否定とか平和ボケしてんの? 戦争に加担すべきじゃないってわめくやついるけど、アメリカは必要悪だろ。 イラク戦争は確かにやってはならなかったけど、世界のセキュリティとしてアメリカが汚れ役買って出てるって面については考えもしないのか?

日本だけ綺麗ならそれでいいのか? 日本によるイスラム国に侵されてる中東の国々への支援も自国のために断ち切るべきだってのか? 博愛主義掲げてんのか知らないけど、自分だけ綺麗でありたいって考えに反吐がてる」

コメント②「テロ撲滅に向けた世界的な流れと、無謀で愚かな日本人2名の命。 国家としてどちらに重きを置くべきでしょうねぇ。 というか、果たして後者にどれほどの価値があるのでしょう(笑) 綺麗事だけを高らかに唱えても、むなしく響くだけっすよ」

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どう感じただろうか? これらのコメントをするような人は結構いると思う。「イスラム国なんて爆撃すればいいんだ」という声や「法を犯して危ない国に行った奴は殺されても仕方ない。税金で身代金払うなんてとんでもない」という意見もたまにネットで見る。

が、それらを含めて言えることは、少し古い言い方をすれば、戦争は会議室で起きているのではない。もし、自分の家族や友人が人質でも「無謀で愚かな日本人2名の命。 国家としてどちらに重きを置くべき」と言えるだろうか? 特に戦争地帯の状況を伝えて続けて来たジャーナリストが、それも人命救助のために危険地帯に向かった人を「愚か」と言えてしまうメンタリティ。

そして、ものごとの見方が浅い。「世界のセキュリティとしてアメリカが汚れ役買って出てるって面」と言うが、決してアメリカはセキュリティではなく、戦争することで莫大な収入を得ることが目的な国。無理にでも理由をつけて戦争したい。今後は日本を巻き込んで戦争しようとしている人たちがいる。さらにいえば、イスラム国はアメリカが起こしたイラク戦争で誕生したグループなのである。その辺を理解していない。

また「中東の国々への支援も自国のために断ち切るべきだってのか?」と言っているが、古賀さんは番組でそんな発言はしていない。人質が取られているのに、「イスラム国と戦う周辺諸国を支援する」という必要はないと指摘。それが脅迫のきっかけとなったといっている。その辺を理解せず、いってないことを批判している。

いずれのコメントにも言えるのは他人事として考え、偏った正義を振り回す。把握力、想像力も欠如している。「悪いのはテロリスト。やっつけろ!」と一方的な見方で結論付けてしまう。爆撃をすればテロリストではない市民も多く犠牲になる。そんな人たちまで死んでしまうことにも想像が至っていない。これはやはり会議室で考えているのと同じ。現場が想像できていない。

別のいい方をすると、非常に思想操作されやすい人たち。想像力が乏しく、情報も十分にない。それがゆえに分かりやすい構図をマスコミに流されると、そのまま受け入れて、それが自分の考えになってしまう。ある意味で、1通=1円で批判コメントする人より問題が大きいと思う。

何事も我が身に置き換えてみる。現場の状況を細かく想像する。そんな「考える力」が大切なのだ。今、日本人に問われているのはそこだと思える。

記事はこちら=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2015-01-24-1


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「イスラム国事件の画像シェアは自重してください」という人? [イスラム国]

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本日はちょっと問題がある記事を書く。これは賛同できる人もいるし、いやいや、「あんたは間違っている!」と激怒する人もあるだろう。が、それらを含めて「考える」きっかけにしてほしいので記事にする。

イスラム国人質事件。非常に関心があったので、ネットとテレビにかじり付き、情報を探した。Facebookでは、その種の記事を書き、興味ある記事をシェアした。そんなとき、1通のダイレクトメールが来た。要約するとこんな感じ。

「ネットは多くの人が見ます。子供たちも見ます。意識しなくても流れて来た写真がいきなり目に飛び込んできます。残酷な画像は子供によくありません。今後、シェアするのは自重、慎重に子供たちのことを考えてシェアしてください」

これはイスラム国関係の記事を指すのだと思え、まず、当時シェアした記事を遡って確認した。が、残酷と思える画像がいきなり目につく記事はなかった。もしかしたら、その記事のリンク等をクリックすれば出て来たのかもしれないが、メッセージに書かれた「いきなり目に飛び込んで来ます」というものはなかった。

もしかすると、一般的には残酷と思えない画像でも、その人にはショックで「残酷」と感じたのかもしれない。そして「子供たちに見せるべきではない」という点も分かる。が、疑問も感じた。僕が記事をシェアするのはFacebook。子供がパソコンを開き、すぐに目に飛び込んでくるものではない。

申請して承認された「友達」でなければ、僕のラインは見れない。僕がシェアした記事をさらに「シェア」すれば、僕の「友達」ではない第三者が見ることはある。メッセージをくれた方は「子供の目に残酷な画像が飛び込んでくるので、シェアは気をつけてください」というが、僕のシェアした記事が「友達」ではない人が目にする機会は非常に少ない。

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さらに、僕のFacebook「友達」に未成年者はほとんどいない。親が「友達」で子供が一緒に見ることはあるだろう。が、その場合は親が注意することができる。子供に自分のFacebookを自由に見せる親もいないだろう。そう考えて行くと、なぜ、その人は「子供によくない」「シェアするときは考えてほしい」と言って来たのだろう。

そのメッセージを読んで思い出したのは、「はだしのゲン」の事件。学校の図書館が「描写が残酷」との理由で棚から撤去したことがあった。非難囂々。新聞、テレビでも報道された。ある記事では作者は執筆時のことをこう語っている。

「残酷な描写について、あまりに残酷だと子供が読みづらい。といって、残酷な描写を避けて通ると戦争の悲惨さが伝わらない。そこを悩んだ末に、残酷さを和らげながら、残酷さが伝わる表現を模索した」

 問題点はそこに集約されると思う。イスラム国事件も、残酷な画像がかなりアップされた。さほど残酷とは言えない画像も、ある人たちは「残酷だ。見たくない」ということもある。もし、これがテレビなら、メッセージをくれた方が言う通り。スイッチを入れれば、子供の目に、いきなり残酷な画像が飛び込んでくる。危険。というのは頷ける。

だが、ネットというのはテレビでは報道できない画像や情報を得ることができる。それを見る人は選択することができる。特にFacebookならば、この人は趣味が同じだから「友達」申請しよう。という形で選ぶことができる。もし「変」と思えば「削除」することもできる。

そのFacebookで「友達」に対して「シェアをするときは考えてほしい」と指示してくるのはどうなのだろう? 子供が見るかもしれないと指摘するが、その可能性は極めて低い。にも関わらず、「自重してほしい」という。画像をアップした人ではなく、シェアした人に「慎重に」と諭す。

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でも、それら「シェア」した記事は「いいね」がいつも以上の数字となっている。意図してエロ画像や残酷な写真をシェアしたのなら別だが、テレビでは伝えない事件関連の記事を読みたい、見たい人はかなり多い。

おまけに、その人は自分が残酷な画像を見たくないというのではなく、「子供たちのために自重してください」と言っているのだ。先にも書いたが、その可能性は低い。そんなことを考えている内に、「友達削除」された。

似たような話をいくつか聞いた。「残酷な画像をシェアするな!」と激怒されたというコメントが来たとも聞く。ただ、僕の場合。その種の残酷と言える画像をシェアしてくれる人がいたから、昨日書いたような「人質処刑ビデオは作り物」という記事を書くことができた。この記事も200近い「いいね」を頂き、多くの賛同の声が届いた。

シェアされた映像を見なければ政府発表の通り。あのビデオは本物と思い込んだろう。でも、そのビデオはテレビでは放送されない。やはり、自分の目で見なければ真偽は分からない。それを「残酷だから」と、封じてしまっていいのか?と思える。テレビは子供から大人まで見る。そこで残酷な映像を流せとは思わない。が、ネットで、それもFacebookで「それはシェアするな」「自重しろ」と相手に指示してくるのは、どうなのだろう?

ただ、こうも考えられる。その方は僕が青春映画をよく撮る監督で、さわやかなイメージを持ち「友達申請」をくれたのかもしれない。なのに、ここしばらくはイスラム国事件の記事ばかり。それで余計に嘆き、Facebookのシステムがどういうものかも、あまりご存知なくて、あのようなメッセージをくれたのかもしれない。

その方を批判しているのではない。先に書いたように「さわやかな映画を作る監督」というイメージだったので、戸惑ったのかもしれない。このFacebookの「友達」は1892人! いろんな方がいる。純粋な映画ファン。熱烈応援団。原発問題に関心のある方々、「朝日」支持の方、「向日葵」の応援団、僕の記事を読みたいという方。映画監督とは思わず、ジャーナリストだと思っている方? 趣味思考もいろいろ。それぞれが別の思いで読んでくれている。

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だから新ためて説明させてもらうと、映画作りというのは、例えそれがさわやかな青春映画であっても、何ら社会問題にも触れない絵空事の物語という訳ではない。それでは誰も感動できない。世の中にはいろんな醜い事実や残酷な現実がある。それらを正面から見つめることが映画作りのスタートなのだ。

虐待、いじめ、差別、引きこもり、そんな悲しい現実が子供たちを取り巻いている。取材をすると本当にやり切れない。教育問題だけではない。社会の矛盾、経済問題、国際問題、戦争、犯罪、原発問題。それらも正面から見つめることで、本当に大切なことが見えている。それが映画監督の仕事でもある。

僕の映画にはそれらが直接出て来ないものも多い。でも、そんな現実を見つめる映画を作ることで、今を生きる人たちの感動を呼び起こすことができる。今の時代、現実の問題から目を背け、夢のような物語を作っても意味はない。また、そんな物語を求める観客も少ない。

僕の映画のテーマはいつも「親子に伝える大切なこと」そして「幸せとは何か?」それを伝えるためには、過酷な現実を見つめることが大事。だから、イスラム国人質事件も関心を持ち、見つめ意見をFacebookにも書いた。多くの人が僕の記事を読んでくれたので、僕が関心をもった記事をシェアした。

シェアする記事は読んだ上で、紹介する価値ありというものを選ぶ。かなりな極論で、賛同はしなくても、この意見を読むことで、いろいろと考えるきっかけになると思うものはコメント付きでシェアする。いわば、僕のFacebook記事は、映画を作るに至る取材過程とも言える。そんなスタンスで記事を書いている。

そしてネットまでテレビと同じように、自粛自粛で大切な現実や情報を封印するのは違う。他人にあれこれ「自粛」を求める前に、ぞれぞれの親が子供のことを考え、何を見せて、何を見せないか?を教えることが大事なのではないか? 今回の件からいろんなことを考えた。


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「報道ステ」古賀発言紹介記事に寄せられた反論紹介① そこから分かる雇われた人たち? [イスラム国]

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150万件アクセスを超えた記事。反論もそこそこ来た。興味深い点があるので、その中から、いくつか紹介する。これらは非常に短い文章。そして共通点がある。まずは読んでほしい。

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 古賀さんへの批判コメント8人分

「日本は他国とは戦争しません。 イスラム国は国ではありません」

「馬鹿だね」

「馬鹿な妄想で話さないでください。 しっかり取材して事実を報道しなさい。 ISILは国ではなく犯罪集団です。 全世界の敵です」

「テロリストと同じ思考回路」

「だめだ、これは、頭おかしい人が番組つくってる」

「古賀や古舘が見識者かどうかという時点で、世の意見は真っ二つだと思われ」

「私は安倍ではありませんって見りゃわかるわwwwwww」

「安倍さんを責めるのは論点がずれているのではないですか?」

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以上のコメント。「馬鹿」とか「頭がおかしい」とかいう表現でも分かるように、上から目線。誹謗中傷。からかい。或いは無知から来たものがほとんど。全体として、頭から「けなしてやれ!」という姿勢である。

そして、なぜ、ここまで短い文なのか? まるで公衆トイレに書かれた落書き。 思い出すのは、お金をもらい、雇い主に都合の悪いネット記事を批判するコメントを書いている人たちがいるという話。1ツイート=1円で。

長い文章でも1円なら、短い文をたくさん書いた方が収入が上がる。そして、論理的な批判より、「馬鹿」とか「頭おかしい」という言葉を使った方が批判だと分かりやすい。

そして、このタイプの批判なら、批判するべき文章をしっかり読まなくても、斜め読み、あるいはタイトルだけで書ける批判文である。さらに、どの文章も批判ありき、つまり「批判することを念頭において、その理由を探して、安易に理由を見繕い書いている。極め付け。これらのコメントのハンドルネームは全てふざけたもの。ここからも、真剣な反論ではないことが分かる。

ネットをやっている方はすでにご存知だが、この手のコメントは、誰かにとって都合の悪い意見を封殺するために、雇われた人たちが書いたものだと思える。そうでなければ、コメントする場合。まず、自身の紹介や挨拶があり、批判だとしても、それなりの礼儀を持って批判する。

が、これらのコメントは挨拶も礼儀もなし。そんな姿勢からも「とにかく否定しろ!」という意図を持った人たちであろうと、想像できる。

つまり、それほど古賀さんの発言は誰かにとって非常に都合が悪く、多くの人が批判していると見せかけねばならない重要な発言ということなのだ。「報道ステ」応援したい!

元記事はこちら=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2015-01-24-1


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イスラム国人質事件。パイロットの処刑ビデオを見た。全て作られたもの?! [イスラム国]

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イスラム国人質事件。「処刑ビデオは全部やらせ!」

とのネット記事をいくつか読み、気になっていた。ネットであろうが、テレビ報道であろうが、それを鵜呑みにしたら危険。とくに事件となると、その裏でいろんな思惑が蠢いていることがある。僕は以前、ルポライターの仕事をしていたこともあり、今は映画の仕事。その辺がいつも気になる。

で、そのノーカット版、約20分もある。捕虜となったパイロット処刑ビデオを探し、見てみた。オープニングシーンから感じることだが、これは明らかに映像制作経験のあるプロの作品。単に処刑シーンを見せて残虐性をアピールするだけでなく、自分たちの思い、主張するためのプロモーション・ビデオとなっている。

ビデオ合成。編集。効果。確実にプロの仕事。それなりの機材を使って作っている。さて、問題の処刑シーン。ここが曲者だった。まるで劇映画のカット割り。カメラアングル! 僕は映画の仕事をしているので、ピンと来た。ただ、ドラマの演出家が担当したという訳ではなく、映像演出、編集のプロが映画風に撮影、編集したという感じ。

立ち並ぶイスラム国の兵士たち。

そこにやってくるオレンジ色の服を着たパイロット。もう、このシーンからして違和感。兵士たちがいる場所とパイロットがいる場所は別の場所で撮られたものを合成してあることは一目瞭然。たぶん、パイロットはグリーンバックのスタジオ。兵士たちがロケ。グリーンのバックは簡単に抜けるので、合成しやすい。

そのあとにパイロットのアップ。そして兵士と兵士の間から見えるパイロット。これも、まるで映画の一場面だが、やはり合成。映画ではこのように両者の位置関係が分かるようなカットを必ず撮る。そして、いろんな位置から撮影することで、サスペンスが盛り上がる。ヒッチコックが得意とした技法で、モンタージュと呼ばれる。

1台のカメラで同じ位置から延々と撮影するより、カメラ位置を変えていろんな位置から撮影する方が劇的効果が生まれる。おまけに主観のカット(パイロットの見た目の映像)まである。なぜ、そんなことをするか? それは「あーやめてくれ! 酷い」と見る人に思わせるため。

そして、次の場面は

いきなり檻に入れられたパイロット。そして、ガソリンか何か発火性の液体がまかれたライン。そこに外にいる兵士が火を付ける。良く映画で見るシーン。火が液体のラインを伝わり、檻の中に、そして液体が染み込んだ兵士の服に燃え移る。いや、ちと違う、兵士自体に炎が移る。

この火はCGだ。今の技術はよく出きていて、映画で出てくる火災のシーンの多くはCG。つまり、コンピュターグラフィックス。実際に燃えている訳ではない。コンピューターで書き込まれたリアルな絵なのだ。パイロットを包む火もまさにそれ。通常なら液体が染み込んだ服が燃えるのに、彼の顔まで炎を発している。まるでハリウッド映画!

そして最後に燃え尽きて、倒れるパイロットは人形。あの程度の炎で人がボロボロになるまで燃えない。彼にかけられた液体の料も少なく、服に多少染み込んだだけ。顔や髪にはかけられていない。だから、全身丸こげで炭になるほどは燃えない。そして劇中で液体(ガソリン)を追加、かける場面はない。

そのリアリティのなさから、

ドラマ演出のプロではなく、映像制作経験のある者がアメリカ映画をイメージして、撮影、カット割り、合成。演出したのだと思える。そして演出プランはサスペンスを盛り上げ、自分たちの残忍性をアピールし、敵国を挑発することだ。

このビデオ。映像のプロが見れば誰だって作り物だと分かる。同様の意見をネットでは見かける。それら指摘は大旨賛同したい。が、誰も指摘していないことがある。なぜ、パイロットを本当に燃やしていないのか? 

もし、本当に殺害したことを伝えるなら、カメラは1カ所から手持ちで延々と撮影した方が、サスペンスは盛り上がらないが圧倒的なリアリティが出る。映画の世界でも「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」以来、あえてカット割りを減らし、モンタージュを使わず、手持ちカメラで延々と撮影してリアリテぃを盛り上げる手法を取り入れる映画が多い。

なのに、古いサスペンス手法を使って撮影。

もし、やらせだとしても、手持ちカメラで延々撮る方がリアリティが出るはず。そこからも、プロのドラマ演出家ではないと言えるのだが、そんな面倒なことまでしてサスペンス映画のようなやらせ撮影をしている。残忍性を伝えるためだ。が、なぜ、やらせか? イスラム国側がパイロットを殺さないメリットは何もない。

後藤さんと湯川さんの殺害ビデオ。あちらも殺害シーンは一切映されない。これもネットで探して見たのだが、後藤さんの場合。覆面男がナイフを近づけ、2度ほど切る真似をする。明らかに刺さったり、斬りつけていない。血も出ない。後藤さんも顔を歪めたり、痛がる表情はしない。その内に画面はフェードアウト。次のシーンはもう、切られた首が胴体に乗っているあの写真だ。

湯川さんのビデオもほぼ同じ。どちらも首を切るシーンは映し出されない。イスラム国の人たち。「ネットに上げると子供も見るから、残酷なシーンは見せないでおこう!」と考えたのか? いや、残忍さをアピールすることが彼らの意図のはず。だったら、なぜ、2人の殺害シーンを見せないか? そして、最後の遺体写真も、どうも嘘くさい。

これもネットでは「偽物では?」という声をたくさん見かける。衣服に着いた血の量が少ない。後藤さんのズボンの色が処刑前の映像と色が違う。顔が作り物ぽいとの指摘。その辺も頷ける。なのに、政府はそれを鑑定することなく、「信憑性が高い」と声明を出しただけで、信じてしまった。当然、テレビではこの映像は放送できない。そして、鑑定した局もない。

検証番組も記事もなく、

マスコミも殺害を皆、信じてしまった。どこかの誰かは遺体を引き取る要請はしないといいながら「テロリストには罪を償わされる」などと、事件を利用して思惑を進める。唯一、実際の映像を見たネットユーザーの一部が「やらせでは?」と記事を出しているだけだ。ただ、もし、本当は殺していない。やらせ。だとしても、イスラム国にとって何のメリットがあるのか?ということが疑問だ。

ネットでは共謀。つまり、人質がテロリストと通じていたという説を書く人がいるが、日本に家族がいる人たちが、そこまでする意味がない。二度と日本に戻れない、家族に会えないのに実はテロリストの仲間でやらせに協力したなんて、どう考えてもありえない。

では、何か? 

実はひとつだけあり得る仮説があるが、それはまた別の機会にする。その前に、3つのビデオは「やらせ」である可能性が高いということを伝えたかった。特にパイロットのビデオは完全に作り物。しかし、この手の残虐な映像、画像はテレビで報じられず、政府やテレビが「殺害された」と報道。国民は疑うことなく、信じてしまい「イスラム国は酷い!」と怒りを爆発させる。

非常に危険。何事も伝聞だけで、人の意見だけで、信用して、同調してはいけない。自分の目で見て確認して、考えて、自分なりの意見を持つこと。大切。そこから、その理由を考えて行くことで、隠された現実が見えてくるはずだ。


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「考える力」も「想像力」もなくした大人たちが日本を戦争に向かわせる? [イスラム国]

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Facebookの記事。先日はこんなのを読んだ

「小沢一郎ってバカだよね。日本政府が中東でやったのは人道支援。だから、あれはイスラム国に対する宣戦布告になんてならない。そんなことも分からないのかなあ」

小沢一郎が「日曜討論」という番組で、安倍首相がエジプトで行なったスピーチ。「イスラム国と戦う周辺諸国を支援する」というあれ、

そのスピーチはイスラム国に対して「宣戦布告」をするのと同じだ。と批判したことを書いているのだが、、、

ネットをやっている人はテレビや新聞が伝えない数多くの情報を得ることが出来るので、リテラシーが高い。なのに、こんな人がいるなんて驚いた。これがもしツイッターで流れている。或いは匿名で書き込まれたコメントであれば、その種のお仕事をしている人だと解釈する。

が、その人はFacebookなので、実名で、職業も記載して、顔写真まで載せている。趣味の欄を見ると、「好きな映画」有名な****という作品を上げている。特殊な思想とか趣味を持つ人ではない。ごく一般的な中年の男性である。にも関わらず、彼の書いた記事。目を疑った。

人道支援として渡した金だとしても、

先方が人道支援に使うとは限らない。そんなことは当然ではないか? 僕が仕事する映画界はまさに、そんな世界。スポンサーが製作費として出した金の半分以上を映画製作には使わず、飲み歩くことに使ったり、別のプロジェクトに融通。或いは自社の利益にしてしまう。そんなことは日常茶飯事。

いや、映画の世界だけではない。「福祉に使います」といって値上げした消費税も、結果、企業への税率を下げたことで、足りなくなった分の穴埋めに多くが使われたのも有名な話。企業でも、個人の商店でも、そんなふうに名目とは違う使い方をして問題になること。よく報道される。

まして、その人道支援。イスラム国から見て「あー人道支援か。なら問題ないな」と思う訳ない。テロリストの集団なのだ。それを、その男性は「あれは人道支援だから、宣戦布告にはならない」と小沢一郎を批判。唖然とした。社会人なら、そんなことはいくらでもあること。ご存知のはずなのだが。

しかし、その男性が特別に常識がない

とかではないだろう。たぶん、彼の会社内で不正に経費が使われていたりすることも知らない訳ではない。ただ、それがテレビニュースで聞いた話や海外のこととなると、自分の日常を重ねることができず。そんな発言を書いてしまったのだ。

プロ野球をテレビで見ていて「そんな球が打てねえのか!」と怒鳴るオヤジがよくいる。が、そんな球」と思っても、球場でバッターボックスに立てば、「これは打てない」ということを実感するはず。想像力を失っているのだ。毎日、繰り返す平凡な日々。仕事をして、家に帰り、テレビを見て、飯を食う。それがいつ覆されるか?分からないということ。想像できないのだ。

「日本は戦争放棄の国。だから戦争をしない」と思い込んでいる。それが危うくなっているのに、想像できない。こんなブログも見た。「集団的自衛権は戦争には繋がらない。もし、戦争になれば、そのときに反対すればいい!」何という想像力のなさ。戦争が始まれば、太平洋戦争時と同じように、とても反対などできなくなる。それが想像できない。

同じように、「人道支援」と言われれば

「これはいいことだ」と思い込み「戦争を始める」ことにはならない。という発想しかできないのだ。大人たちが(特に男性が)想像力をなくし、考える力を失っている。そんな人たちを誘導するのは簡単なこと。そして、そんな人がもの凄くたくさん、いるのではないか?ということ。最近、痛感している。


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