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「報道ステ」古賀発言。「アイアム・ノット・アベ」批判する人たちの言葉から見えてくる危険な背景。 [イスラム国]

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何度か紹介した古賀発言への批判。

読んでいて分かってくるのは、どれも十分な情報を持たずに発言していること。背景にある問題に気づいていないこと。マスコミの情報を鵜呑みにしていること。

でも、それらを笑えない日本人は多いと思う。僕を含め多くの人はテレビ報道を鵜呑みしがち。そして、誰かが言った意見を無意識に自分の意見にしてしまう。そんな点を注意して以下の反論コメントを読んでほしい。

批判コメント****************************

この記事って本気で書いてんの?涙が溢れそうになったとか、正気ですか?あなたも左寄りなんですか? これは誘拐・監禁・脅迫・殺人という犯罪。悪いのはイスラム国。ただただそれだけ。 人道支援をしただけで「イスラム国を空爆する国々に仲間入りしたかった」とか、寝言も休み休みにお願いします。

放送法第4条4項には「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」と定められている。コメンテーターが左寄りなら、キャスターは右寄りな意見も出すべき。一緒になって左に寄ってどうすんの。 アイアムノット安倍。そんなプラカードを掲げたい。笑けて涙が出てくるわ。勝手に掲げてろって。

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さて、どう感じただろうか? 

このコメントはある人たちの依頼で、古賀さんの意見を否定したい人なのか? それともテレビを見て聞きかじっただけの安易な情報で批判をしているのか? いずれにしても、事態を理解していないと思える。

まず、何度も書いたことだが「人質事件」の流れをこの人は把握していない。「 人道支援をしただけで「イスラム国を空爆する国々に仲間入りしたかった」とか、寝言も休み休みに」と書いているが、そもそも、日本の首相が「ISILと戦う周辺諸国に支援する」という「宣戦布告」のようなことをいってしまったのだ。「人道支援」というのは事件が発覚してから日本で言い直したもの。

この記載も変。「これは誘拐・監禁・脅迫・殺人という犯罪。悪いのはイスラム国。ただただそれだけ」まるで時代劇。世の中、そんな簡単にはいかない。単純化して、「イスラム国を爆撃しろ」と国民を誘導したい人たちの思惑にまさに嵌っている。

そして批判文にある「左翼」という言葉。

近年、聞かなかった言葉。1、2年前からよく聞くようになったが、思い出してみると、A首相が街頭演説のときにあるグループが強い批判にさらされたあと、「左翼の人たちにスピーチを邪魔された」と語ったことがあった。

現場にいた人からも聞いたが、それは左翼グループではなく反原発グループだった。最近はイスラム国事件での政府対応を批判すると「左翼」という。つまり、政府に都合の悪いことをする人たちを「左翼」というレッテルを貼り、特殊な人々と思わせる魂胆を感じる。

アメリカでも、1940ー1950年代に何でもかんでも「共産主義者」というレッテルを貼る「赤狩り」というのがあり、あのウォルト・ディズニーまで取り調べを受け、喚問されたことがある。日本で言えば太平洋戦争中。戦争に疑問を持っただけで「非国民」と言われた。

その手法、要は政府に都合の悪いことをいう人にレッテルを貼り、封じようとする手なのだ。つまり、「左翼」などという人は政府を擁護する立場か、政府側の人たちであることが多い。

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さらに、批判コメントの方。

「放送法第4条4項には「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」と定められている」という。が、そのあとがいけない。「コメンテーターが左寄りなら、キャスターは右寄りな意見も出すべき。一緒になって左に寄ってどうすんの」と批判する。

だが、指摘は間違い。その場合は別に反対意見を持つ、コメンテーターを呼ぶというのが正しい。コメンテーターが言った意見に、なぜ、キャスターが反対意見をいうのか? 別のコメンテーターに反対意見を言わせるのが報道番組だ。

さらに、その日の「報道ステ」は論説委員も出演、さらに別のコメンテーターもいて、古賀さんを入れて3人が意見を言っている。つまり、番組側としては、いろんな意見を持つ3人を出演させ、その意見を紹介したという公正なスタイルを取っている。にも関わらず、批判コメントの人は「キャスターが右寄りな意見も出すべき」という。

「放送法」を持ち出す割には分かっていない。

自分は非常に博識であり、正当な意見を述べているように見せようとしているが、実は番組と古賀さんを批判したいために理解してない「放送法」という言葉を持ち出したようにも思える。

そして「(古舘さんが)一緒になって左に寄ってどうすんの」と批判するが、古舘さんは一緒になっていない。ぼーと聞いていると、古賀さんの意見に同調しているように思えるが、よくよく聞くと中立を維持して、客観的に古賀さんに質問しているだけなのだ。そこが古舘さんの凄いところで、キャスターとしての立場を忘れていない。

もちろん、ご本人は古賀さんの言葉に賛同しているのだが、立場上、そういう言葉を使っていない。つまり、批判コメントの方は「偏向報道」という当て外れな理屈で批判している。と言う訳で、この方は古賀さんの主張がまずいと思う人たちに頼まれたか? 或いはテレビで知った断片的な情報で批判しているか?どちらかだと思える。

こんなふうに、批判コメントも検証すると、

その人の背景がよく分かる。そして、ほとんどの批判コメントがこんなふうに、当て外れなもの。そんな声を聞いて「古賀さんの発言はみんな批判しているから、やはり違うのかな?」なんて思う人もいるはず。しかし、まずは考えよう。分析しよう。そうすれば答えはすぐに分かる。

記事はこちら=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2015-01-24-1


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