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日本人は考える力がない!(完結編)=教育はいかにして国民に浸透したのか? 受験戦争=太平洋戦争。同じ構図? [日本の教育]

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日本人は考える力がない!(完結編)
=教育はいかにして国民に浸透したのか? 受験戦争=太平洋戦争。同じ構図?

日本人は自分の意見を持たない。言えない。上に対して不満を言えない。上(会社、テレビ、新聞)からの言葉は疑わない。そして「与えられたことを確実にこなす」能力のみがとても優れていること。多くの方が「確かになあ〜」と感じてくれたと思う。

詳しくは=>https://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2019-05-27-1

それは日本人の特性ではなく、すべて教育によって刷り込まれ、訓練された結果である。子供の頃から野球ばかりをやっていたら、野球しかできない大人になってしまうのと同じだ。しかし、教育はそこまで大きな効果があるのだろうか? 僕が高校の頃。こう感じた。

「こんな勉強をやって何になるんだろう? 英語教師だって英語話せない。因数分解や連立方程式が社会に出て役立つとは思えない。漢文を学ぶことが会社で必要になるのか? もっと意味のある勉強をすべきではないか?」

しかし、同級生はいう。

「そんなことを言ってもムダ。教育が変わるはずがない」

教師はいう。

「お前は勉強が嫌だからそんなことを言ってるんだろ? 嫌なら学校を辞めろ」

どちらも答えにはなっていない。今、思うと同級生たちはすでにシステムにハマってしまい「不満があってもおとなしく従う」という対応をしており、教師は質問に答えていない。「勉強に意味がない」という問いに対して「嫌なら辞めろ」と答えている。大人の対応とは思えない。

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が、その教師も考えれば当時、大学を出て数年の20代くらいと思え、生徒に教える意味、生徒たちの将来、を考えることもなく、与えられた仕事として科目を教えるだけ。システムにはめ込まれた大人だったのだろう。

注目すべきは勉強の意味を問い出す生徒を「勉強が嫌だ」というカテゴリーに押し込めていること。彼らの中で「勉強」=「意味がある」=「やらなければならないこと」という疑いようのない認識が根付いていたのだろう。これは親や大人たちも同じで、

「勉強しない」=「怠け者」

「勉強は無意味だ」=>「言い訳するな」「勉強が嫌なだけだろ?」

「成績が悪い」=「頭が悪い」

「成績がいい」=「立派な人」

とさえ思い込んでいた。そして、当時の大人(いや、今の大人も!)教育の目的が「与えられたことを確実にこなす」逆らわないサラリーマンを育てることであると、ほとんどが気づいていない。

いい成績を取り、よりいい大学に行き、一流企業に入ることこそが人生で大切なこと。その意味や意義を深く考えずに、親たちは受験戦争に我が子を送り込んだのである。

この構図。何かと似ていないだろうか? そう戦時中の日本だ。兵隊になり戦争に行くことこそが大切。その意味や意義を深く考えることなく、親たちは息子を戦争に送り込んだ。同じではないか?

そう、どちらも国策なのだ。つまり、国がその気になり教育に力を入れれば、国民はそれに従い、意味を考えずに、鵜呑みにしてしまう。そして、

「勉強しても無意味だ」=>「落ちこぼれ」

「戦争は無意味」=>「非国民」

批判する者は落伍者としか思われない。国に強制されるまでもなく、国民の1人1人が「受験戦争」=「戦争」に対して前向きに努力して、参加する。

そう考えれば、ほとんどの日本人が無意味な教育(無意味な戦争)を積極的に受け入れ、国の求める方向に進んだことも理解できる。そして戦争時は「勝って日本の領土を広げ、資源を獲得する」ことが目的であり、受験戦争は「優秀なサラリーマンを量産し経済大国になる」という目的で推進された。

しかし、太平洋戦争は負け、バブル崩壊で日本経済は破綻。これまでの方法ではもう立ちいかなくなった。ここでも共通するのは、戦争に勝てないことが確実となった段階でも、国民に対して命を賭けた戦闘を強要。多くの犠牲の上に支配者階級だけは生き残ろうとした。

今の日本も金持ちと支配者階級だけが裕福になる税制を実施して国民を切り捨てにかかっている。大きな力に操られ扇動され、不満も言わず、踏みつけられた日本人。「教育」による洗脳が原因と言える。



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考える力のない日本人!⑥=日本はタイタニック号。沈没することにまだ気づかない人たち? [日本の教育]

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考える力のない日本人!⑥
=日本はタイタニック号。沈没することにまだ気づかない人たち?

「与えられたことを確実にこなす能力」

それを育てる日本の教育。物事を考えたり、分析したり、その意味を考える力を育てる教育はしていない。自分の意見を伝えるという訓練もしない。その結果、上には逆らわず、意見も言わず、与えられた仕事を確実にこなす=優秀なサラリーマン・ロボットの大量生産に日本は成功した。

経済的に世界のトップクラスになった上に、支配者階級がコントロールしやすい。逆らわない。何もしても暴動を起こさない。それ以前に問題にも気づかない。「3S政策」も実施。「スポーツ、セックス、ソング」教育の行き届いた国民は政治よりも、そちらに強い関心を持つ。ところがバブル崩壊、リーマンショックで支配者階層の方針では新しい時代を進めなくなってきた。

「日本の原発は安全です」

とアピールしていたのに原発事故が起こってしまう。そこから破綻が始まる。従順なはずの国民が疑問を持った。

「放射能ヤバイよね?」「爆発で拡散したんじゃない」

「政府隠してんじゃない?」

「直ちに危険はないって、あとで危険ということ?」

皆、答えを探して勉強を始めた。政府や企業を疑い始めた。原発反対デモが起こる。官邸前に多くの人が抗議のために集まる。これまでになかったことだ。調べると、原発だけではない。政府や企業はいろんなことを隠していた。都合の悪いことを伝えなかった。それは今に始まったことではなかった。

多くの国民が目覚め、疑問を持ち、不満を訴えるようになった。が、支配者たちもバカではない。思想操作を続けた。

「原発事故は収束」「汚染水はコントロール」

「景気はよくなりました」「日本は戦争をしません」

と嘘を並べて何も問題がないことをアピール。「考える力」の育っていない多くは「もう大丈夫。原発問題は終わった。福島も安全だ」そう納得して、以前の生活に戻る。

「オリンピックをしましょう!」「海外からの旅行者数が記録的です」

「アメリカとは意見が完全一致しています」「消費税は延期します」

そんな言葉でさらに騙される。実情は金持ち優遇、多くの国民を切り捨ての政策だ。しかし、原発事故で目覚めた人たちの一部は、それを見抜いている。まだまだ数は圧倒的ではないが、もう騙されない。情報発信を始めた。が、それが知れると困る人たちがいるので、マスコミを抑え込み、フェイクニュースを連発。真実は報道させない。

もし、テレビを通して本当のことを発信すれば、あっという間に日本は変わるだろう。多くがまだテレビを信じているから。考える力がないから、テレビの言葉を鵜呑みする。それはマズイ!だから、テレビ局を押さえ込んで本当のことを言わないようにさせる。

日本丸は悲劇の豪華客船タイタニック号のように間も無く沈む。それに気づき、航路を変えることが大事。でも、愚かな支配層は自分たちだけ助かろうとしている。そしてもっと愚かな乗客はそのことにまだ気づかず、危機を叫ぶ人たちを批判する。

「あいつらヘンだよな」「工作員じゃないの?」

「この船が沈む訳ないだろ?」「日本人じゃないな!」

そして与えられた仕事を従順にこなしている。それが今の日本なのだ。



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日本人は考える力がない!⑤=自分の意見がない。意見を言えない。言わない? [日本の教育]

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日本人は考える力がない!⑤
=自分の意見がない。意見を言えない。言わない?

アメリカの学校ではディベートというクラスがある。あるテーマについて議論するのだが、もちろん日本にはない。というより、日本の教育で「意見」をいうことは非常に少ない。決められた答えにたどり着くことが大事であり、どう解釈したか? 自分はどう感じたか?はほとんど問われない。

そのせいなのか? 同世代が大学生になっても自分なりの意見を言える者は少なかった。映画を見ても

「面白かった」
「どこが?」
「最後のシーンが泣けた」
「どうして?」
「なんか、感動した...」

てな感想しか言えない。テレビ番組を見ても

「のりお。ホント馬鹿だね」

「たけし、めっちゃ笑える!」

みたいなことしか言えない。サラリーマンになっても

「安倍は本当にダメだね」
「どうすればいいと思う?」
「まあ、俺が何言っても無駄だからなあ〜」

感じることはあるようだが、具体的なことは言えない。自分の気持ちも伝えられない。理由を考えようとしない。無駄だと言って考えるのをやめる。高校時代の友人、その後の友人、皆、それなりの大学を出ているし、高校時代は僕より成績がいい奴ばかり。なのに言葉にできない。

これこそが日本の教育の成果なのだ。

自分の意見を言う。考える力を測る授業はない。だから、その種の力が育っていないのだ。意見を持たない。不満でも黙り込む。理由を言わない。考えない。

上からの指示が理不尽でも、拒否せず、疑わず、文句を言わず、与えられた方法でこなそうとする。働きアリのような存在を育ててきたのだ。だから、親しい者同士では不満を言うが、会社に対して、国に対しては想いを伝えない。決められたことに従う。集団的自衛権でも、秘密保護法でも、安保法案でも同じ。それも教育の賜物。大人しく従う。

でも、それが経済大国になった原動力だ。

指示した方向が正解だったから経済大国。それがこの20年、間違った方向に指示したから経済破綻。考えない働きアリさんはどちらでも大人しく、全力で働く。


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日本人は考える力がない!④=デマを信じる人たち。疑わずにすぐリツイート。愚かな指導者と愚かな国民。 [日本の教育]

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日本人は考える力がない!④
=デマを信じる人たち。疑わずにすぐリツイート。愚かな指導者と愚かな国民。

「マジ? 拡散しなきゃ!」

とすぐにリツイートする人。結構、多い。その情報が本当なのか?デマなのか?考えずに、鵜呑みにする。それも日本の教育による弊害だろう。与えられたことを疑わない。それが教師、上司、マスコミの場合は特に信じてしまう。ネットも同じ、メディアというと疑わない人が多い。

123便の記事でも書いたが、真実を見分ける方法がある。誰が書いたか? ニュースソースは何か? 裏付けはあるか? 整合性はあるか? デマだとしたら理由は何か? これだけでもかなりのことが分かる。が、友人ですぐにデマを信じる奴がいる。

「芸能人の***が前科あるらしいっすよ〜」

「どこで聞いたの?」

「それは問題じゃなくて、あの俳優は前科者ですよ〜」

1番の問題は=どこで聞いた=なのだ! そのアカウントの主はなぜ、その事実を知り得たか? それを知り得る立場にいたのか? それを吟味せずに鵜呑みにして騒ぐ。先日もこんなツイートを見た。

「政治家の***さんは客寄せパンダなんです。昔から私は知っていました。全部、パフォーマンスです。信じてはいけません」

アカウント名はもちろんハンドルネーム。経歴も居住地、年齢も分からない。その政治家を実際に知っているのか? その情報をどうやって知ったのか? は書かれていない。客寄せパンダって、何のため客寄せなのか? 裏を知ったようなことを書いているが、根拠が全くない。にも関わらず、コメントを見ると

「やっぱりそうなんですね!」

「私もそうだと思ってました」

「これからは注意しよう」

「もう応援しない!」

なんてコメントが並んでいる。本当に騙されやすい人たちが多い。これも同じだ。「考える力」が育まれてないから情報をすぐに信じてしまう。だから

「次も自民圧勝らしいね?」

「やっぱそうだよなあ。投票しても無駄だなあ」

簡単に棄権してしまう。フェイクニュース一つでこれだ。考える力のない人たちをコントロールするのはとても簡単。

「中国が攻めてくるぞー」

で、軍事費を上げても反対なし? 新しい基地も作れる。それで儲ける人たちがいる。優秀な会社員を大量に育てようとした日本の教育は、同時にそんな操るのが簡単な国民を育てていたのである。

ただ、支配する側も「考える力」がない。だから不況を打開できない。国民はすぐ騙され、愚かな指導者を支持し続ける。その無能な両者の関係が失われた20年の背景ではないだろうか?



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日本人は考える力がない!③=コントロールしやすい人材を育成。簡単にいうと奴隷だね? [日本の教育]

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日本人は考える力がない!③
=コントロールしやすい人材を育成。簡単にいうと奴隷だね?



ほとんどの日本人は「与えられたことを確実にやる」という能力が大なり小なりあるだけ。「考える力」=比較、検証、精査、推測する力は育まれず、それらを伸ばす訓練を学校教育の中では受けていない。だから、言われことは鵜呑みにする。疑わない。多くの人が政府発表やマスコミ報道を疑わずに信じてしまう。問題を見抜くことができない。

311まで「日本の原発は安全です」と言われれば、多くがそれを信じていた。そして

「原発事故はもう収束しました」

「汚染水はコントロールされています」

とあり得ないことを総理が発表しても、多くの国民が信じてしまう。

「皆、福島に戻れてよかったね〜」

と喜び、線量の高い地域に戻されたことに疑問を持たない。

「食べて応援!」

と、大幅に引き上げられた基準値以下だからと、食品(昔なら放射性廃棄物)を自ら買って食べてしまう。

「中国が攻めてくるから沖縄に基地が必要!」

と言われれば「沖縄の人。気の毒だけど仕方ないよね」と納得する。これらは全て「考える力」の弱い日本人をうまく利用したやり方だ。学校で先生に教わった通りの公式で問題を解く。教えられた英文法で英訳する。その指示に疑問は持たない。

教えられたことをしっかりと暗記し把握する。10年に及ぶ教育=洗脳作業といってもいい訓練で、それらを擦りこまれた日本人は、上からの指示に疑問は持たない。素直に従う。政府、会社、テレビ、新聞、全て受け入れる。

NHKニュースが報じれば真実だと思い、政府が発表した数字は全て事実だと受け止める。例え

「日本の政治はおかしい...」

と感じても

「どうせ俺なんかが言っても、変わらない...」

と諦める。つまり、与えられたことを確実にこなす優秀な人材を育てると当時に、命令に逆らわない、疑問を持たない、自分で考えない、支配者にとって、とても便利な人材=言い換えれば「奴隷」とも言える存在を育てているのが日本の教育なのだ。それが311を境に

「あれ?」「何で?」

「原発は安全じゃなかったのあ?」「爆発したよね?」

考える力があまりなくても、さすが気づく国民が出てきた。それは原発だけでないことを分かって来たのだ.....。

(つづく)


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日本人は考える力がない!②=高学歴の人ほど騙されやすいって本当? [日本の教育]

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日本人は考える力がない!②
=高学歴の人ほど騙されやすいって本当?

「戦争するしかないでしょう!」

発言で話題になった丸山議員。彼もまた東大経済学部出身で、経産省で働き、その後、議員となった。酔っていたとは言え「戦争するしかない」と言ってしまう背景は何か?

東大出身なのだから「戦争」発言をすればとんでもないことになるのはすぐに分かる。ま、それは酔っていたからとしよう。ただ、酔っぱらった時に出るのは本音であることがほとんど。では、なぜ、彼は「戦争をするしかない」と思っていたのか?

1984年生まれの35歳。戦争を知らない子供の1人だ。どこから戦争という発想が出てきたのか? 戦争映画で憧れた?  小林よしのりの「戦争論」読んだ? 軍事オタク? いやいや石破とは違うだろう。彼の所属する組織を考える。そこが迎合する党は? 戦争したい人たちがたくさんいるところだ。その党に擦り寄る彼の所属団体も同様に違いない。そんな先輩たちに話を聞かされ「戦争するしかない」と日頃から言われていたら? 

「東大出身でバカではないのだから、それはダメだろう?と考えるんじゃない?」

いやいや逆なのだ。前回も書いたが日本の教育は

「与えられたことを疑わずに受け入れ、指示された方法でそれを確実にこなす」

というもの。国語、数学、理科、社会、英語。僕の学生時代前から今に至るまで「考える」は少々。むしろ

「考えず、疑わず、指示されたことを確実にやれ」

という訓練。その最高峰である東大で学んでいれば、より与えられたことに疑問を持たず、素直に受け入れて、確実にこなすことをするだろう。丸山議員はまさにそれを実践したのだ。先輩たちに教えられた「戦争するしかない」論を主張してしまった。ここから彼の所属する組織の思惑が見えるだけでなく、日本の教育が高学歴者にも染み付き、行動を支配しているかも分かる。

彼が特別という訳ではない。オウム真理教の幹部たちも皆、高学歴だった。にも関わらず、サリン、VXガスを製造。尊師・麻原の命令で大量殺人まで計画、実行した。「一流大学を出ている人たちがなぜ?」当時も話題になったが、背景は丸山議員と同じだろう。高学歴の者ほど、「与えられたことを疑わず、それを確実にこなす」という教育が行き届いているから。

こうして考えると、やはり日本の教育は命令に従う優秀なロボットを育てて来たことが分かる。その指示が間違うと大変なことになる。そして、今の時代に合った指示ができる者がいなくなったことで、日本が停滞し、没落に向かっている。指示する立場にいる者たちもまた、指示されて動いて来たので、過去の古い方法論しか指示することができないのだ。それが日本没落の背景だと思える。


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日本人は考える力がない!①=サラリーマンロボットして育てられたって本当? [日本の教育]

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日本人は考える力がない!①
=サラリーマンロボットして育てられたって本当?


テレビで「内閣の支持率は46%」といえば、多くの人が

「何だかんだいっても安倍さん。やっぱ人気があるんだなあ〜」

と思う。「***が健康にいい」と情報番組がいえば、翌日にはその食品が売り切れる。与えられたことを素直に受け入れている。「本当に総理は人気あるのかあ?」と思うのは少数派。多くが健康食品を求めて翌日はスーパーに走る。疑うことを知らない。なぜか?

理由は学校教育。「考える」ことを教えないからだ。国語、数学、理科、社会。英語。僕の学生時代も、多くの科目は暗記が中心。与えられた方程式で数式を解く。10年勉強しても英会話ができない。これも覚えた文法で英訳することが中心だからだ。

つまり、命じられたことを疑わずに記憶し、与えられた方法論で確実に作業するという訓練が日本の教育なのである。それは優秀なサラリーマンを育成するもの。その能力が高い者を成績順に上から、国家公務員1種(キャリア)。大企業が採用して行く。与えられたことを確実にこなす歯車として、日本を経済大国に押しやるというのが目標だった。

それは成功して日本は経済大国になり得た。なのに、この20年不況から脱出できず、給料は上がらず、物は売れず、餓死する子供まで出てしまう。低賃金の長時間労働、アジアの国国にも経済的に抜かれ、日本は今や三流の後進国である。なぜ、優秀な人材を育てているのにダメになってしまったのか?

不景気になれば公共事業。時代遅れの大企業を国が支える。経済性でも安全性でも問題のある原発を推進する。過去のやり方を続けるばかりで、新しい政策を打ち出せていない。なぜか? 

「東大や京大を出ている人は頭いいし、いろいろ考えるはずだよ」

そう思うかもしれないが、答えは先に書いた通り。彼らは「与えられたことを確実にするしかできないから」だ。優秀なサラリーマン、官僚たちも「考える力」がない。数式や文法を与えてやらないと、自分でそれを考えることができないのだ。

子供の頃からそんな訓練だけを受けて育った人に、考える力。分かりやすくいうと「考え出す力」は備わっていない。育っていない。日本の教育は独創的なアイディアを考えたり、過去になかった方法論を生み出す教育ではない。

東大=頭いい。と思いがちだが「記憶力がいい」「与えられたことをこなす能力が高い」というだけ。つまり、上からの命令に従うだけで、自分で新しい方法論を考えたりできない。だから、バブル以降の新しい時代に対応できず、不況から脱することができないのである。このこと。もう少し考えよう。

(つづく)


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日本人は考える力がない③ =東大を出て「戦争しよう!」という人。その背景は? [日本の教育]

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日本人は考える力がない③
=東大を出て「戦争で北方領土を取り返そう!」という人。その背景は?

東大卒というと、めちゃめちゃ頭がよく、何でもできる人って印象ある?でも、今、話題の議員。北方領土で「(ロシアと)戦争するしかないっしょ」と驚愕発言し、非難殺到した彼も東大の経済学部。「まあ、東大でもいろいろいるよねえ?」と思うかもしれないが、ちょっと考えてみよう。

今、北方領土を占領しているのはロシアだ。

プーチン率いるロシアの軍隊は世界最強と言われている。実はアメリカでさえ今のロシアには勝てないいうのが事情通の意見。日本が軍事費をかなりつぎ込んでいるとはいえ、不良品の戦闘機や直ぐに不時着(本当は墜落)するオスプレイなんかを買い込んでいる。その国の自衛隊で本当に勝てると思っているのか?という疑問がまず起こる。

プーチンとトランプは友好な関係。そんなロシアを日本が攻撃したらどうなるのか? 北方領土を取り戻すどころか、それを口実に北海道まで占領されるのではないか? 自衛隊員が多く死亡した上に、莫大な賠償金を要求され、北方領土は完全にロシア領として認めることにならないか?

その議員は「酒に酔っていた」というが、

酒に酔っての発言はほとんど本音だ。また、百歩譲っても、それを国会議員が発言すればアウトだろ。つまり、彼の発言はちょっと考えれば「戦争で取り戻すのは不可能」と分かる。成功の確率はまずない。失敗した時のリスクはとんでもないものになることも、直ぐに想像できる。にも、関わらず、そんな発言をした。

街のアル中オヤジが自宅で、テレビ見ながら言うのならまだ分かる。が、彼は最高学府の東大。それも経済学部を卒業し、経産省に就職。衆議院議員になった人なのだ。ここから言えることは「単なるアホ!」ではない。前回、書いたように日本の教育は「考える」力を育てない。「与えられたことを確実にこなす」能力を育てるだけのもの。

東大もまた、その能力が高い者を上から順に合格とする。聡明で分析する力がある者を探してはいない。当然、彼も「考える力」があまり育っていない。想像力がない。戦争とはどういうものか? 映画で見る程度のかっこいい場面しか想像しないだろう。自衛隊員の気持ち、その家族の気持ちを考えることができない。戦争後のことも想定できない。そんな能力を育む機会が教育の中ではなかったからだ。

実は、僕の知る高校生。東大に合格した。

親しくはないが、彼のブログを読んでいたのでいろいろ知っている。朝から晩まで勉強。たまに映画を観に行くことだけが楽しみ。世間を知らない。考え方が著しく幼い。なのに、人のブログに「あなたは間違っています!」と強烈なコメントをする。高校生だからなあとも思ったが、東大生になった。そのあと経産省に就職したなら?

幼稚な考えを持ったまま大人になってしまう。与えられることしか出来ない公務員になる。社会経験が少ない。「自分の発言がおかしい」ことに気づかない。あの議員と共通のものを感じる。東大でなくても、他の一流大学でも同じ。いずれでも日本人は「考える力」を育てる教育は受けていない。

有名大学を出て、若手議員として活躍する知人

が何人かいるが、彼ら彼女らを見ても、「へ?」と思うことがある。なのでその議員だけが特別とは思えない。ただ、それでも一流大学に行く者は「与えられたことを確実にできる」では、そんな偏った教育の中で、優秀な成績があげられない人たちはどうなのか? 社会に出て何が待っているのか? 次回、考える。

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日本人は考える力がない?② 国策教育で経済大国になったが、その人材では不況から逃れられない [日本の教育]

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「日本人は考える力がない?」②
国策教育で経済大国になったが、その人材では不況から逃れられない

なぜ、日本人は考える力がないのか? その現状はここ何回か記事にした。一時は経済大国として「ジャパン・アズ・ナンバー1」と呼ばれた国であり優秀な国民なのに? そして本当に考える力がないのか? 検証したい。

日本の教育は優秀で文盲率がほぼゼロだ。つまり文字が読めない人はほとんどいない。留学時代に教師に言われたが、アメリカでは文字が読めない人が結構いる。それに対して日本は文章が読めるのはもちろん、足し算、掛け算は暗算でできる。これもアメリカ人が聞いたら驚愕する。分数ができたら「天才」と言われる。

やはり日本人は優秀?

でも、これらは文字が読め、計算ができると言うだけのこと。日本の教育を考えてみよう。僕の高校時代。科目は現国(現代国語)、数学、化学、日本史、英語R(リーダー読み)、英語G(グラマー文法)を中心として学年で多少変わる。古典、漢文、体育、美術(あと音楽、書道と3つから選択)、武道などもある。

大学受験、文系なら現国、日本史、英語が重要だった。それ以外のものは「どーでもいい!」という風潮が生徒にもあった。では、それらメイン科目の授業を思い出してみよう。

現国は近代の文学を取り上げていた。

夏目漱石、森鴎外、太宰治等、新しいものでは北杜夫があった。それらの小説を教師が解説、その文章は何を表現しており、どのようなことを伝えようとしているかを教えてくれる。また、小説に出てくる漢字、熟語、慣用句、等を覚えさせられた。

現代国語なので、目的は近代の小説等を味わい。その意味や主張を理解し、文学の世界を堪能し、読解力や感受性を育てると言うことだと思えた。が、テストになると教科書で習ったのと同じ小説の一部が出て、教師が教えてくれた意味や意図を質問してくる。つまり、読解力ではなく、授業で教わった通りに答えを書けばマル!になる。

あとは漢字や熟語の読み方。

意味。つまり、現代国語と言いながら、記憶力なのだ。「すでに教えられたことを覚えているか?」「その通りの答えが出来るか?」それが当時の現国だった。本当の意味での「読解力」や「文学を味合う感性」は問われない。

英語の授業では

「発音」や「イントネーション」は問われない。ベタな日本語英語でオーケー。教師も日本人なのでネイティブな発音はできない。メインは翻訳だ。英語の文を読ませて、それを日本語にする。単語の意味を問われる。題材はシェークスピアやオ・ヘンリーの短編小説があった。それが「R =リーダー」。

もう一つの「G =グラマー」の授業は文字通り文法。現在完了形。現在完了進行形。過去進行形等の文法を教わる。こちらも発音やイントネーションは関係ない。文法を覚えるだけ。つまり、英語文法を覚え、それに従って英文を翻訳する。単語の意味を覚える。それが英語の授業。英会話もない。自分の思いを英語で表現することもない。ディベートもない。

単語の意味を暗記する

文法を覚える。その文法を使い英訳という作業をする。それを間違いなくすることが「英語」のテストで高得点を取れる。だから、10年勉強しても英会話はできない。外国人が話す英語を聞き取ることもできない。そもそも、英語の授業というのは翻訳家を育てるのではなく、外国語を学び、海外の人とコミニュケーションができるようになり、視野や見聞を広げるための英語教育ではなかったか?

現国、英語以外の授業も同様

数学も、古典も、日本史も、暗記が中心。教えられたことを再現できるか?それをテストで試される。鋭い方はもう、お分かりだろう。これはあることを目的とした訓練になっている。特定の職業のための能力がどれだけあるか?を測るのが、日本の学校教育なのだ。

その成績で大学が決まり、その上位にある大学を卒業をした者を採用すれば、与えられたことを確実にこなし、記憶力優秀なビジネスマンとして働いてくれる。つまり、優れたサラリーマンになる人材を育て、選別するのが日本の教育システム=学校教育なのだ。その優秀な人材を国や大企業が使って、政治や経済を動かして行く。それによって経済大国を目指す。戦後の復興を進める。

それが国策として行われて来たのが日本という国。

その政策は機能し、一時は世界1の経済大国にまでなった。が、世界は変わった。バブル崩壊、リーマンショックで、それまでの発想では立ち行かなくなって来た。なぜか?

日本人は与えられたことはできるが、与えられないことを自分で考える力が育っていない。状況を把握し、新しい方法論で問題を解決することに不慣れなのだ。過去の方法論でしか対応できない。その結果がこの20年の不況。なのに、今も国策教育を続けている。そのこと。次回も詳しく説明する。


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日本人は考える力がない?① =政権批判をしても選挙に行かず、戦争法案が可決されても平和は続くと信じる国民?! [日本の教育]

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日本人は考える力がない? 
=政権批判をしても選挙に行かず、戦争法案が可決されても平和は続くと信じる国民?!

日本人に一番欠落しているもの。「考える力」ではないか?と思えている。というと

「考えてるよ〜。バカじゃないんだから」

と反発する人がいるだろう。あるいは

「どーせ、俺は大した大学に行ってねえし、バカだと言いたのかよ?」

と言ってないことで反論する人もいるだろう。でも、いろんな局面で日本人が「考えない」民族であること痛感する。

「安倍政権は支持できない。絶対に嫌だ」


「でも、応援したい政党がない。だから、抗議の意味も込めて投票には行かない!」

友人にそんな奴がいる。だが、それが「絶対に嫌だ」という安倍政権を応援することに繋がることを考えない。何度も書いたが自民に投票するのは有権者の20%少々。他の有権者30%が別の党に投票すれば簡単に政権は崩壊。そんな自民は組織票頼み。投票率が低いほど強みを見せる。

戦争法の強行採決が行われた時。野党と一部の国民たちは大反対したが、多くは何事もなかったように日常生活を続けた。先とは別の友人に訊いた。これで日本は戦争ができる国になった。

「大丈夫ですよ。9条がありますから。日本は戦争なんてしませんよ」

その9条がありながら、解釈を変えて戦争できるようにするのが、集団的自衛権、特定秘密保護法、共謀罪だよ。それらを並べて行けば国が戦争できるようになり、国民が反対できなくなる環境が作られるだろ? それに友人はこう答えた。

「安倍さんがそこまで考えているとは思えませんよ。日本が戦争なんてする訳がないでしょう?」

バカというのではない。情報もある。無知ではない。なのに選挙に行かず、戦争法が可決されても気にせず、これまでと同じように日本は平和で経済大国だと思い込んでいる。これは何か? そんな日本人はとてもとても多いだろう。日本人はお花畑の住人か? そうではない。今はもう後進国だが、一時期は経済大国として知られた国だった。優秀な人材が数多くいた。では、何か?

考える力が欠如している。

記憶力はいい。勤勉だ。与えられたことをこなす能力も高い。だが、考える力が足りない。逆にいうと、言われたことしかできない。暗記することしかできない。物事を分析して、状況を把握することができない。要は優秀なサラリーマン・ロボット。上からの命令に従うだけで、自分で考えて行動することができない。そのために日本が間違った方向に進んでいても気づかない。驚かない。反対しないのだ。

本当に日本人はサラリーマン・ロボットなのか? だとしたら、どういう経緯でそうなったのか? その背景にあるものは? その辺を解き明かして行きたい。次回よりスタート。

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