日本人は考える力がない!⑤=自分の意見がない。意見を言えない。言わない? [日本の教育]
日本人は考える力がない!⑤
=自分の意見がない。意見を言えない。言わない?
アメリカの学校ではディベートというクラスがある。あるテーマについて議論するのだが、もちろん日本にはない。というより、日本の教育で「意見」をいうことは非常に少ない。決められた答えにたどり着くことが大事であり、どう解釈したか? 自分はどう感じたか?はほとんど問われない。
そのせいなのか? 同世代が大学生になっても自分なりの意見を言える者は少なかった。映画を見ても
「面白かった」
「どこが?」
「最後のシーンが泣けた」
「どうして?」
「なんか、感動した...」
てな感想しか言えない。テレビ番組を見ても
「のりお。ホント馬鹿だね」
「たけし、めっちゃ笑える!」
みたいなことしか言えない。サラリーマンになっても
「安倍は本当にダメだね」
「どうすればいいと思う?」
「まあ、俺が何言っても無駄だからなあ〜」
感じることはあるようだが、具体的なことは言えない。自分の気持ちも伝えられない。理由を考えようとしない。無駄だと言って考えるのをやめる。高校時代の友人、その後の友人、皆、それなりの大学を出ているし、高校時代は僕より成績がいい奴ばかり。なのに言葉にできない。
これこそが日本の教育の成果なのだ。
自分の意見を言う。考える力を測る授業はない。だから、その種の力が育っていないのだ。意見を持たない。不満でも黙り込む。理由を言わない。考えない。
上からの指示が理不尽でも、拒否せず、疑わず、文句を言わず、与えられた方法でこなそうとする。働きアリのような存在を育ててきたのだ。だから、親しい者同士では不満を言うが、会社に対して、国に対しては想いを伝えない。決められたことに従う。集団的自衛権でも、秘密保護法でも、安保法案でも同じ。それも教育の賜物。大人しく従う。
でも、それが経済大国になった原動力だ。
指示した方向が正解だったから経済大国。それがこの20年、間違った方向に指示したから経済破綻。考えない働きアリさんはどちらでも大人しく、全力で働く。
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