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大ヒットした「主戦場」の本当の中身。あの団体を描くことが真の目的。凄い! [映画感想]

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大ヒットした「主戦場」の本当の中身。あの団体を描くことが真の目的。凄い!

先にしんゆり映画祭でも上映中止騒動があり話題となった映画「主戦場」。あれはなかなか見事な作品だった。宣伝では「従軍違反婦問題」をテーマとした賛成派反対派によるディスカッション映画という触れ込みだった。が、それだけではない。

あの日系人監督と宣伝部はある肝心な部分を隠して宣伝をしている。というのは、そここそが映画の肝でありたいだが、それを先に言ってしまうと、必ず妨害や圧力がかかることを予測したからだろう。映画を見た方はご存知の通り。「主戦場」は従軍慰安婦問題を論じるだけの作品ではない。途中からその事実を否定するある団体をクローズアップ。彼らが何を考え、日本をどうして行きたいのか?を暴いていく。

その団体というのは日本会議である。あの菅野完さんが書いた「日本会議の研究」でも紹介された団体。そして現在の内閣。その閣僚のほとんどがその団体に所属している。安倍応援団とも言える組織だ。彼らの目的こそが「日本をもう一度戦争ができる国にすること」政権はその目的を実現すべく、この数年、様々な法案を強行採決までして進めてきた。その日本会議に切り込んだのが「主戦場」という映画。凄い作品なのだ。

それがあるから、団体側は映画自体を封印しようと、訴訟を起こしたり、映画祭での上映を中止させようとしたのではないか? また、映画祭の関係者も彼らの存在があるので上映中止を決めたと思えてしまう。マスコミですら避けようとする団体だ。映画祭サイドはかなり不安を感じたのだろう。

さて、僕が監督した「ドキュメンタリー沖縄戦」だが、「主戦場」とまでは行かないが、よく見てもらればかなりヤバイ題材も扱っている。それを描くことで苛立つ団体があるかも? そんな人たちに睨まれるのを避けたい人もいるかもしれない。その辺がとても心配。ところで、この映画の全国公開を許可しないスポンサーと交渉せねば!なぜ、許可してくれないのかなあ?



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「朝日のあたる家」事件を振り返ってみる=ありもしないものを恐れ怯える人たち? [映画業界物語]

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「朝日のあたる家」事件を振り返ってみる=ありもしないものを恐れ怯える人たち?

「朝日のあたる家」を作った時も、あれこれ問題が起こった。まずスポンサーがつかない。映画会社も、テレビ局も、ビデオメーカーも、通常映画に出資する企業が一切金を出さない。そのために製作費を一般のからの寄付で賄ったのだかが、その中に企業は一社もなかった。全て個人からの支援である。その背景にあるものは何か? 製作前から映画界の先輩たちに言われていた。

「原発映画は業界でタブー。監督したら二度と商業映画は監督できない。だからやめた方がいい」

つまり、原発を進めたい人たち。団体、企業、行政は「原発が危険だ」というイメージを持たれたくない。だから、その手の映画やドラマを嫌い。邪魔して潰したりする。また、その映画に手を貸した会社や企業をよく思わない、推進派は大手企業ばかり、銀行、商社、新聞社、テレビ局、建設会社と物凄い金を持っている。そんなところに睨まれたくないから、原発映画は作らない。関わらないということなのだ。

黒澤明監督の「夢」でも原発事故のエピソードがあった。そのために日本の企業はどこも製作費を出さず、アメリカのワーナー・ブラザースが出資することになった。ある大手映画会社は「あのエピソードを外してくれれば出資する」と提案したが黒澤は拒否。結果、アメリカ資本でしか作れなった。

天下の黒澤でさえ、企業は金を出さない。そのくらいに映画界では原発はタブーだったのだ。福島の事故が起こってからは、数本の原発映画が作られたが、数は決して多くない。そんな1本が僕が監督した「朝日のあたる家」だ。製作費だけではない。完成後も困難が続いた。映画館が上映拒否。大手メジャーのシネコンはそうなるだろうと予期していたが、ミニシアター系、単館にも拒否された。密かに理由を聞くと

「原発事故の映画なんか上映して、どこかの誰かに何かを言われたら怖い。不安だから、とりあえず上映はやめておく」

何じゃそれは!もし、経団連に叩かれる。東京電力から電気を止められる。経産省から注意されるというのなら分かるが、それもあり得ない。にも関わらず「どこかの、誰にか」「何か言われたら怖い」と怯えて上映拒否。つまり原発推進派に睨まれたくないということ。その後、心ある映画館27館が手をあげてくれて上映。全国で大ヒットしたが、どこも嫌がらせを受けたところはない。

問題作を作る、上映すると必ず、ありもしないことに怯えて、出資しない、上映しないという会社や映画館が出る。さて、僕の最新作「ドキュメンタリー沖縄戦」でも似たような事件が起きている。スポンサーが全国公開の許可を出そうとしない。さあ、今回は何が理由なのか? 

「教材のために作ったもので映画館上映は想定していない」

と言っているが、より多くの人が見るのだから問題ないはずだ。「朝日の」と同じく、どこかの誰かに何かを言われたら?ということか? あのときは原発推進派。では、今回も誰かを恐れているのか? 交渉を続ける。



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「朝日のあたる家」事件を振り返ってみる=ありもしないものを恐れ怯える人たち? [映画業界物語]

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「朝日のあたる家」事件を振り返ってみる=ありもしないものを恐れ怯える人たち?

「朝日のあたる家」を作った時も、あれこれ問題が起こった。まずスポンサーがつかない。映画会社も、テレビ局も、ビデオメーカーも、通常映画に出資する企業が一切金を出さない。そのために製作費を一般のからの寄付で賄ったのだかが、その中に企業は一社もなかった。全て個人からの支援である。その背景にあるものは何か? 製作前から映画界の先輩たちに言われていた。

「原発映画は業界でタブー。監督したら二度と商業映画は監督できない。だからやめた方がいい」

つまり、原発を進めたい人たち。団体、企業、行政は「原発が危険だ」というイメージを持たれたくない。だから、その手の映画やドラマを嫌い。邪魔して潰したりする。また、その映画に手を貸した会社や企業をよく思わない、推進派は大手企業ばかり、銀行、商社、新聞社、テレビ局、建設会社と物凄い金を持っている。そんなところに睨まれたくないから、原発映画は作らない。関わらないということなのだ。

黒澤明監督の「夢」でも原発事故のエピソードがあった。そのために日本の企業はどこも製作費を出さず、アメリカのワーナー・ブラザースが出資することになった。ある大手映画会社は「あのエピソードを外してくれれば出資する」と提案したが黒澤は拒否。結果、アメリカ資本でしか作れなった。

天下の黒澤でさえ、企業は金を出さない。そのくらいに映画界では原発はタブーだったのだ。福島の事故が起こってからは、数本の原発映画が作られたが、数は決して多くない。そんな1本が僕が監督した「朝日のあたる家」だ。製作費だけではない。完成後も困難が続いた。映画館が上映拒否。大手メジャーのシネコンはそうなるだろうと予期していたが、ミニシアター系、単館にも拒否された。密かに理由を聞くと

「原発事故の映画なんか上映して、どこかの誰かに何かを言われたら怖い。不安だから、とりあえず上映はやめておく」

何じゃそれは!もし、経団連に叩かれる。東京電力から電気を止められる。経産省から注意されるというのなら分かるが、それもあり得ない。にも関わらず「どこかの、誰にか」「何か言われたら怖い」と怯えて上映拒否。つまり原発推進派に睨まれたくないということ。その後、心ある映画館27館が手をあげてくれて上映。全国で大ヒットしたが、どこも嫌がらせを受けたところはない。

問題作を作る、上映すると必ず、ありもしないことに怯えて、出資しない、上映しないという会社や映画館が出る。さて、僕の最新作「ドキュメンタリー沖縄戦」でも似たような事件が起きている。スポンサーが全国公開の許可を出そうとしない。さあ、今回は何が理由なのか? 

「教材のために作ったもので映画館上映は想定していない」

と言っているが、より多くの人が見るのだから問題ないはずだ。「朝日の」と同じく、どこかの誰かに何かを言われたら?ということか? あのときは原発推進派。では、今回も誰かを恐れているのか? だとしたら誰を恐れているのか? 交渉を続ける。



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「スターウォーズ =スカイウォーカーの夜明け」初日1回目に観た! [2019]

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「スターウォーズ =スカイウォーカーの夜明け」初日1回目に観た!

詳しくは書けない。「えー!」と驚かせられる真実もある。泣けるシーンもある。でも、期待してはいけない。期待しないで観ても、それなりでしかない。その理由はまたいずれ。




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