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忘年会でどんな話をしますか?飲みながら原発、基地、戦争について話しますか?それとも避けますか? [沖縄問題]

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忘年会でどんな話をしますか?飲みながら原発、基地、戦争について話しますか?それとも避けますか?

いよいよ今日で2019年が終わる。年末に忘年会は2件。それも1対1。内容は忘年会というより「打ち合わせ」だ。「原発映画をまた作るならどんな切り口が必要か?」「沖縄戦を劇映画にするには、何に注意すべきか?」と話した。世間話とか、噂話とか、一切ない。

僕はそんな性格だから、普通の忘年会に行っても面白くない。流行の話、消費税が上がって困る話、車を買い替えたい。誰かが結婚した。忘年会だとそんな話が多い。映画業界の忘年会でも大差ない。退屈なので断っていたら、誰からもお誘いがなくなった。どちらでもいいことを、あれこれ話すのは本当に苦痛。なぜ、みんなそんな話題で酒を飲んで楽しいのだろう? 

ただ、聞いていると本音を言うと嫌われるかも?という怖れがあり、あえて差し障りのない話をしているような感じもある。飲み会で「沖縄戦の凄惨さ」や「原発事故の惨状」を語る人はいない。そんな話をしようものなら

「あの人、左翼?」「活動家?」「思想的に問題がある」

とか思われるからだろう。だから、口にしない。基地問題や原発問題。戦争については触れない。一般の人の飲み会を見ているとそん感じがある。映画人の集まりでさえそうだ。

芸人が政権を批判すると「政治的発言」と叩かれるように、一般でもそんな話をしないよう自粛しているのだろう。そんな空気が日本中を取り巻いている。推し進めたのが現政権だ。テレビ局に政権がクレームをつけるのは報道を抑制するだけでなく、一般の人も萎縮させ、口を閉ざさせる効果がある。

政治発言=左翼や活動家ではない。が、それがいけないことであるような空気を作る。そのことで政権批判を抑えこもうという戦略だ。国民の多くはまんまとハマり、基地問題、原発問題には触れない。それら問題を知る機会をさらになくす。

沖縄戦も同じ。今回の「ドキュメンタリー沖縄戦」はそれを伝えるものだが、スポンサーが映画館公開を中止した。先の構図と似たようなものを感じる。現政権は日本を戦争ができる国にしてしまった。空気は戦争に触れないようにしよう...という団体が出てもおかしくない。忘年会を考えていて、そんなことを感じた。


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今年2019年の出来事ー「ドキュメンタリー沖縄戦」のみで1年終了!それが公開中止。虚しい。 [2019]

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今年2019年の出来事ー「ドキュメンタリー沖縄戦」で1年終了!

1月、「沖縄戦」編集
2月、「沖縄戦」編集
3月、「沖縄戦」編集、完成
4月、過労でダウン
5月、過労でダウン
6月、「明日にかける橋」稚内映画祭上映
7月、過労でダウン
8月、過労でダウン
9月、過労でダウン
10月、沖縄完成披露上映会が決定。宣伝開始
11月、宣伝活動、
12月、沖縄完成披露上映会。

はあ、「沖縄戦」で1年が終わっている....。3年間全力でかかったので春に過労でダウンして、自宅入院状態が何ヶ月も続いた。毎度、医者が「休まないと死ぬよ」いうのだが、そうも行かずと映画が終わると倒れるのだが、3年分の疲労回復には数ヶ月かかる。

ようやく起きられるようになったら、完成披露上映会。何で3月に完成しているのに、9ヶ月もかかるの?っという感じだが、上層部は上映会必要なしとの意向だったが、現場職員の努力で開催できた。が、宣伝活動をしたことのない彼らでは無理。宣伝会社を雇い、僕が中心となり活動した。

映画は評価され、沖縄の方々から「ぜひ、全国で公開して欲しい」との圧倒的な声。デニー知事からも熱い要請。だが、スポンサーはそれを拒絶し、団体内のみで自主上映することを決めた。それでは数百人しか見ることができない。映画館公開をすれば数十万人、その後のテレビ、ケーブル、衛星、ネット、DVD展開も可能なので、数百万人が見ることになる。

それを伝えても映画館公開を拒否し、団体を優先する意味が分からない。何より今回は沖縄の皆さんとの合作というべき作品。なぜ、そこまで沖縄の声を無視するのか?映画スタッフもかなり低い額で全力で頑張った。それは日本中に沖縄戦を伝えたい!という思いがあったから。それもまた無視されている。平和活動をするスポンサーの意図が分からない。「政府への忖度」という関係者もいるが、それが信憑性を持ってしまう。


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「ドキュメンタリー沖縄戦」事実上の映画館公開中止!?=これまでの経緯を説明(再掲載) [沖縄戦]

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「ドキュメンタリー沖縄戦」事実上の映画館公開中止!?=これまでの経緯を説明(再掲載)

問い合わせが多いので経緯を再掲載する。昨年、春。作品完成時にスポンサー側に映画館公開を提案。なぜなら映画館公開が一番多くの人に見てもらえる形であり、マスコミも宣伝に参加してくれる。その後もテレビ、衛星、ケーブル、ネット配信、DVDといろんな形で広げることができるから。

今回の作品は「平和学習」の一環として沖縄戦を学ぶというもの。スポンサー団体が主催する会で関係者が見るというのが目的だ。そこに映画館公開も加えると、その数十万人以上に見せることができる。一度は承認されたものの。後になり却下された。理由は

「教材目的で作ったものなので映画館公開は考えていない」

??? 団体の活動も評価されるし、沖縄戦の悲しみを多くが知ることができる。が、NOと言われた。団体が非常にお堅い、真面目なところであること。さらに映像事業は初めてで、映画館公開がどれだけ有効か?が理解できないのだと思い、さらに説明を続けた。プロジェクトチームの職員さん達はかなり理解を示してくれた。沖縄上映会の後さらに上層部に進言したが、また却下。

今回は僕の提案だけでなく、沖縄で映画を観た人たちも「全国で上映してほしい」との声を数多く寄せている。デニー知事からも「ぜひ、全国の映画館で!」という要請を受けた。それらも拒否したことになる。団体内の上映。当初からの目的なので反対していない。同時に映画館公開を進めることは可能。そのことも伝えている。にも関わらず。

「先に団体内の上映。その7−80%が終わり、反応が良ければ映画館上映を考える」

という返答。つまり、映画館上映はしない。反応が良ければ「考える」という。だが、団体内であちこちで上映すれば、その時点で映画館はもう上映をしない。どこよりも先に上映するのが映画館。また、時間が経っても映画館公開は不可能になる。それが映画館というもの。来月ー2月に映画館交渉をスタートしないと全国公開はもう不可能。

それを何度も伝えているのに「団体の上映が7−80%終わって」というので、これはもう映画館公開をする気がないなと感じる。このままで多くの人が映画を見ることなく、関係者だけが観て終わる。応援してくれている方々への裏切ることになってしまう。時間もあまり残されていない。しんゆり映画祭「主戦場」上映中止と同じ構図。あの時は市民が声を上げ撤回させたが...。このままでは何より全面的に協力、応援してくれた沖縄の皆様に申し訳ない。どう伝えればいいのだろう...。


「ドキュメンタリー沖縄戦」予告編=> https://youtu.be/81I-BLROlxY



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「ドキュメンタリー沖縄戦の全国映画館公開はしない」とスポンサーから連絡あり!!=理不尽すぎるその内容? [2019]

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「ドキュメンタリー沖縄戦の全国公開はしない」とスポンサーから連絡あり!!=その内容?

沖縄での完成披露上映会は大盛況。2日間3回の上映で千人の観客がご覧になった。まさに賞賛の嵐「映画を作ってくれてありがとう!」「全国で上映してくださいね!」との熱い声を多くの方から頂いた。アンケートの回収率は80%を超え、そのほとんどに「全国公開を! 沖縄の悲しみを伝えてほしい!」と書かれていた。

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さらに上映会の大盛況をデニー知事に報告すると、とても喜んでもらえた。「ぜひ、全国の映画館で上映してほしい。沖縄を伝えてほしい!」との熱い要望も頂いた。それらをスポンサーの担当者が持ち帰り、トップに報告。その結果連絡が届いた。

「全国の映画館では上映しない。今後は団体の関連各所で希望するところが上映をする」

というものだった。意味が分からない。なぜ、沖縄から熱い要望が来ているのに、多くの人が見ることができる映画館公開をしないのか?すでに配給会社や映画館も手を上げ、来月からでも上映できる状態なのに? 確かにスポンサー側の当初の計画では、作品完成後はDVDを関係各所に配り、そこで平和学習の教材として使うというものだった。

が、作品の出来は良く、多くの人が全国の上映を希望している。関係各所で教材として使用しても団体の関係者他、限られた人しか見ることができない。映画館で公開すれば何万、何十万の人が見るし、その後の衛星、ケーブル、テレビ、ネット配信に展開できる。教材にすると、そこで終わりだ。関係者しか見れない。

沖縄の人たちの多大な協力で完成した作品。全国で上映してほしいという熱い希望があるにも関わらず、デニー知事からも要望をもらっているのに外部では上映しないということ。これは沖縄を利用して自社のための教材を作っただけと言われても仕方ない行為だ。なぜ、多くの人が見られる映画館で公開しないのか? 多くの人に見られては困ることでもあるのか? 何のために「沖縄戦」を取り上げたのか?

予告編=> https://youtu.be/81I-BLROlxY



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「ドキュメンタリー沖縄戦」公開中止か?の記事について=スポンサー名を伏せる理由? [2019]

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「ドキュメンタリー沖縄戦」公開中止か?の記事について=スポンサー名を伏せる理由?

「沖縄戦」全国公開をしようとしないスポンサー。その名を伏せているのは、絶対に戦争ドキュメンタリーを封印するような行為をしてはいけない団体だからだ。名前が知れれば大きな打撃を受け信頼を失う。その前に事態に気づき全国公開を決めればと願っている。

戦争の悲しさを伝える作品を作ろうと、自らの団体で企画推進、素晴らしい活動をしている。なのに、完成後に封印するのは一部の人がどこかに忖度したからだろう。沖縄で映画の協力をしてくれた皆さんのためにも、早く問題に気づいて頂きたい。裏切るようなことはして欲しくない。

でも、事態が理解できないようなら、実名を上げ様々な形でアプローチするしかなくなる。進行は逐次、Facebook、ブログ、Twitterでお伝えし、民意を彼らに伝えて行きたい。しんゆり映画祭の「主戦場」上映中止問題と同じになってしまった。注目、応援をお願いしたい。


予告編=> https://youtu.be/81I-BLROlxY



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「ドキュメンタリー沖縄戦」は平和学習が目的で制作されたのだが、なぜスポンサーは全国公開を渋るのか? [事件]

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「ドキュメンタリー沖縄戦」は平和学習が目的で制作されたのだが、なぜスポンサーは全国公開を渋るのか?

そもそもはスポンサーである団体が「平和学習」の一環として映像教材を作ることを企画。その監督を僕に依頼。宗教や思想は持ち込まず、純粋に沖縄戦の現実を考えるためのビデオということで引き受けた。

取材は3年がかかり、今年2019年3月に完成。かなりいいものができた。教材というレベルを超えて沖縄戦の全貌を1時間45分で把握することのできる。映画館で上映できるクオリティ。スポンサー幹部に提案すると快諾。その方向で進めたいとの返答を頂いた。

その後、「上層部が映画館公開はしないと決めました」との連絡が来る。「この作品は教材として作ったものであり、映画館公開を目的はしていない」というのが理由とのこと。お堅い組織であることは知っているが、意味が分からない。そもそも教材を作ったのは団体の関係者が沖縄戦を学ぶのことが目的。映画館で上映すれば団体以外の人たちも学ぶことができる。そもそも「平和学習」のための教材。広く活用すべき。

お堅い組織なので、映画館公開で何十万人が見ることを想像できないのかもしれないと思い、説明を続けた。そして沖縄での完成披露上映会。千人近い人がご覧になり、絶賛に次ぐ絶賛。観客の多くから「ぜひ、全国で上映してほしい」との声。デニー知事からも「映画館で公開して多くの人に見てもらいたい」という要請を頂いた。

そのことはすでにスポンサーには伝えられている。沖縄県民が、沖縄県知事が、そして沖縄県が、全国での公開を願っている。にも関わらず、スポンサーから聞こえてくるのは相変わらず「映画館公開は必要ない」という声。意味が分からない。沖縄からの希望に応える気持ちがないのか? 県知事の要請を拒否するつもりなのか?

沖縄で上映したから終わりでは全く意味がない。そこからがスタートなのだ。交渉を続ける。



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大ヒットした「主戦場」の本当の中身。あの団体を描くことが真の目的。凄い! [映画感想]

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大ヒットした「主戦場」の本当の中身。あの団体を描くことが真の目的。凄い!

先にしんゆり映画祭でも上映中止騒動があり話題となった映画「主戦場」。あれはなかなか見事な作品だった。宣伝では「従軍違反婦問題」をテーマとした賛成派反対派によるディスカッション映画という触れ込みだった。が、それだけではない。

あの日系人監督と宣伝部はある肝心な部分を隠して宣伝をしている。というのは、そここそが映画の肝でありたいだが、それを先に言ってしまうと、必ず妨害や圧力がかかることを予測したからだろう。映画を見た方はご存知の通り。「主戦場」は従軍慰安婦問題を論じるだけの作品ではない。途中からその事実を否定するある団体をクローズアップ。彼らが何を考え、日本をどうして行きたいのか?を暴いていく。

その団体というのは日本会議である。あの菅野完さんが書いた「日本会議の研究」でも紹介された団体。そして現在の内閣。その閣僚のほとんどがその団体に所属している。安倍応援団とも言える組織だ。彼らの目的こそが「日本をもう一度戦争ができる国にすること」政権はその目的を実現すべく、この数年、様々な法案を強行採決までして進めてきた。その日本会議に切り込んだのが「主戦場」という映画。凄い作品なのだ。

それがあるから、団体側は映画自体を封印しようと、訴訟を起こしたり、映画祭での上映を中止させようとしたのではないか? また、映画祭の関係者も彼らの存在があるので上映中止を決めたと思えてしまう。マスコミですら避けようとする団体だ。映画祭サイドはかなり不安を感じたのだろう。

さて、僕が監督した「ドキュメンタリー沖縄戦」だが、「主戦場」とまでは行かないが、よく見てもらればかなりヤバイ題材も扱っている。それを描くことで苛立つ団体があるかも? そんな人たちに睨まれるのを避けたい人もいるかもしれない。その辺がとても心配。ところで、この映画の全国公開を許可しないスポンサーと交渉せねば!なぜ、許可してくれないのかなあ?



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「朝日のあたる家」事件を振り返ってみる=ありもしないものを恐れ怯える人たち? [映画業界物語]

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「朝日のあたる家」事件を振り返ってみる=ありもしないものを恐れ怯える人たち?

「朝日のあたる家」を作った時も、あれこれ問題が起こった。まずスポンサーがつかない。映画会社も、テレビ局も、ビデオメーカーも、通常映画に出資する企業が一切金を出さない。そのために製作費を一般のからの寄付で賄ったのだかが、その中に企業は一社もなかった。全て個人からの支援である。その背景にあるものは何か? 製作前から映画界の先輩たちに言われていた。

「原発映画は業界でタブー。監督したら二度と商業映画は監督できない。だからやめた方がいい」

つまり、原発を進めたい人たち。団体、企業、行政は「原発が危険だ」というイメージを持たれたくない。だから、その手の映画やドラマを嫌い。邪魔して潰したりする。また、その映画に手を貸した会社や企業をよく思わない、推進派は大手企業ばかり、銀行、商社、新聞社、テレビ局、建設会社と物凄い金を持っている。そんなところに睨まれたくないから、原発映画は作らない。関わらないということなのだ。

黒澤明監督の「夢」でも原発事故のエピソードがあった。そのために日本の企業はどこも製作費を出さず、アメリカのワーナー・ブラザースが出資することになった。ある大手映画会社は「あのエピソードを外してくれれば出資する」と提案したが黒澤は拒否。結果、アメリカ資本でしか作れなった。

天下の黒澤でさえ、企業は金を出さない。そのくらいに映画界では原発はタブーだったのだ。福島の事故が起こってからは、数本の原発映画が作られたが、数は決して多くない。そんな1本が僕が監督した「朝日のあたる家」だ。製作費だけではない。完成後も困難が続いた。映画館が上映拒否。大手メジャーのシネコンはそうなるだろうと予期していたが、ミニシアター系、単館にも拒否された。密かに理由を聞くと

「原発事故の映画なんか上映して、どこかの誰かに何かを言われたら怖い。不安だから、とりあえず上映はやめておく」

何じゃそれは!もし、経団連に叩かれる。東京電力から電気を止められる。経産省から注意されるというのなら分かるが、それもあり得ない。にも関わらず「どこかの、誰にか」「何か言われたら怖い」と怯えて上映拒否。つまり原発推進派に睨まれたくないということ。その後、心ある映画館27館が手をあげてくれて上映。全国で大ヒットしたが、どこも嫌がらせを受けたところはない。

問題作を作る、上映すると必ず、ありもしないことに怯えて、出資しない、上映しないという会社や映画館が出る。さて、僕の最新作「ドキュメンタリー沖縄戦」でも似たような事件が起きている。スポンサーが全国公開の許可を出そうとしない。さあ、今回は何が理由なのか? 

「教材のために作ったもので映画館上映は想定していない」

と言っているが、より多くの人が見るのだから問題ないはずだ。「朝日の」と同じく、どこかの誰かに何かを言われたら?ということか? あのときは原発推進派。では、今回も誰かを恐れているのか? 交渉を続ける。



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「朝日のあたる家」事件を振り返ってみる=ありもしないものを恐れ怯える人たち? [映画業界物語]

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「朝日のあたる家」事件を振り返ってみる=ありもしないものを恐れ怯える人たち?

「朝日のあたる家」を作った時も、あれこれ問題が起こった。まずスポンサーがつかない。映画会社も、テレビ局も、ビデオメーカーも、通常映画に出資する企業が一切金を出さない。そのために製作費を一般のからの寄付で賄ったのだかが、その中に企業は一社もなかった。全て個人からの支援である。その背景にあるものは何か? 製作前から映画界の先輩たちに言われていた。

「原発映画は業界でタブー。監督したら二度と商業映画は監督できない。だからやめた方がいい」

つまり、原発を進めたい人たち。団体、企業、行政は「原発が危険だ」というイメージを持たれたくない。だから、その手の映画やドラマを嫌い。邪魔して潰したりする。また、その映画に手を貸した会社や企業をよく思わない、推進派は大手企業ばかり、銀行、商社、新聞社、テレビ局、建設会社と物凄い金を持っている。そんなところに睨まれたくないから、原発映画は作らない。関わらないということなのだ。

黒澤明監督の「夢」でも原発事故のエピソードがあった。そのために日本の企業はどこも製作費を出さず、アメリカのワーナー・ブラザースが出資することになった。ある大手映画会社は「あのエピソードを外してくれれば出資する」と提案したが黒澤は拒否。結果、アメリカ資本でしか作れなった。

天下の黒澤でさえ、企業は金を出さない。そのくらいに映画界では原発はタブーだったのだ。福島の事故が起こってからは、数本の原発映画が作られたが、数は決して多くない。そんな1本が僕が監督した「朝日のあたる家」だ。製作費だけではない。完成後も困難が続いた。映画館が上映拒否。大手メジャーのシネコンはそうなるだろうと予期していたが、ミニシアター系、単館にも拒否された。密かに理由を聞くと

「原発事故の映画なんか上映して、どこかの誰かに何かを言われたら怖い。不安だから、とりあえず上映はやめておく」

何じゃそれは!もし、経団連に叩かれる。東京電力から電気を止められる。経産省から注意されるというのなら分かるが、それもあり得ない。にも関わらず「どこかの、誰にか」「何か言われたら怖い」と怯えて上映拒否。つまり原発推進派に睨まれたくないということ。その後、心ある映画館27館が手をあげてくれて上映。全国で大ヒットしたが、どこも嫌がらせを受けたところはない。

問題作を作る、上映すると必ず、ありもしないことに怯えて、出資しない、上映しないという会社や映画館が出る。さて、僕の最新作「ドキュメンタリー沖縄戦」でも似たような事件が起きている。スポンサーが全国公開の許可を出そうとしない。さあ、今回は何が理由なのか? 

「教材のために作ったもので映画館上映は想定していない」

と言っているが、より多くの人が見るのだから問題ないはずだ。「朝日の」と同じく、どこかの誰かに何かを言われたら?ということか? あのときは原発推進派。では、今回も誰かを恐れているのか? だとしたら誰を恐れているのか? 交渉を続ける。



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「スターウォーズ =スカイウォーカーの夜明け」初日1回目に観た! [2019]

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「スターウォーズ =スカイウォーカーの夜明け」初日1回目に観た!

詳しくは書けない。「えー!」と驚かせられる真実もある。泣けるシーンもある。でも、期待してはいけない。期待しないで観ても、それなりでしかない。その理由はまたいずれ。




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