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沖縄戦の勉強ー授業で教わらなかったことが役に立っている? [沖縄問題]

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沖縄戦の勉強をスタートしてから1年以上が過ぎた。最初は全く知識がなかったが映画を見て、本を読み、現地を訪れ、地元の方の話を聞き、ドキュメンタリーを見て、少しずつ全貌が見えて来た。

そして沖縄戦だけ勉強しても把握できないことがあるのが分かり、太平洋戦争の勉強もスタートした。それだけでも分からない部分があり、日中戦争も勉強している。ものごとは一部だけ見ても分からないこと改めて痛感している。

学生時代。ローリングストーンズを聴いていて、彼らのルーツはどこにあるんだろう?と、調べて行くとブルースにたどり着く。マディ・ウォータース、ライトニン・ホプキンズ、リトル・ウォルターを聴いてみた。

映画でも、中学時代にスピルバーグやルーカスの映画が好きで見ていて、彼らのインタビューで「日本のアキラ・クロサワに影響を受けた」というので黒澤に興味を持った。その黒澤が影響を受けたのがアメリカのジョン・フォード。で、名画座で「長い灰色の線」とかも見ていた。

それによって「スターウォーズ」がいかに黒澤の影響を受けているか?(今ではもう有名な話だが)痛感したものだ。で、LAに留学したときに、サンタモニカの名画座で「隠し砦の三悪人」が上映。2時間かけてバスで観に行ったことがある。

場内は異常な盛り上がり、クロサワがアメリカ人に愛される理由がよく分かった。「裏切り御免」の場面は拍手が起こる。ルーカスも若い頃に見て、大感動。「スターウォーズ」にそれらを生かしたのだ。映画界も先人から学ぶこと大切だと教えられた。

沖縄戦の勉強も同じスタイル? 何だか学生時代に受験勉強をサボってやっていた習慣が、とても役に立っている。太平洋戦争、日中戦争。そして日米地位協定や日米合同会議の存在を勉強すると、沖縄戦だけでなく、日本という国。そして、その未来までが見えて来る。もう少し勉強を続ける。


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混迷の時代を走り抜ける方法=フェイクニュースを見破れ!新しい情報をゲットしろ! [my opinion]

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混迷の時代を走り抜ける方法
=フェイクニュースを見破れ!新しい情報をゲットしろ!

先にも書いたが、ここしばらく僕があれこれ論じていた問題。全ての背景が同じだと分かり、結構ショックだった。そんなことで人は誤解し、批判し、傷つき、仲違いし、失望している。悲しいとしか言いようがない。先の記事を読んでいない人のために少し書くと

「戦場ジャーナリストを批判する人」
「町おこしのために地方映画を作り大失敗する人」
「俳優になりたい!と努力しながら夢を掴めない人」

も、最近僕が疑問に思えて取り上げたほとんどが、同じ原因。背景。つまり、相手の職業、その業界、その世界、の情報をほとんど持たないのに、聞きかじった情報や自分の価値観、自分が携わる仕事の常識で判断。批判する。が、それで正しい結論が出るわけもないのに、その論法で斬り込むので大失敗するということなのだ。

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戦場ジャーナリストとはどんな仕事か知らないのに、それ以前にジャーナリストとは? 記者とは? それも知らないのに、会社員と同列に考えて批判したり。映画製作を知らないのに、思いつきや聞きかじった情報で映画を作ったり。それがここしばらく、僕が疑問に思った人たちの背景であり、思考パターンなのだ。

その多くは僕が直接接しているわけではないので、哀れな人たちと思うだけだが、身近にいて、同じことをしている人たちもいるので、辛い。特に若い頃からあれこれ助けられ、応援してくれてた人が最近、おかしな言動、役に立たない助言が多い。それらも同じ原因だった。もし、同様のズレた発言を初めて会った人に言われたなら

「この人の言葉に耳を傾ける価値なし」

と思うだろうが、その人たちには昔からお世話になっていたので、そんな無礼なことは言えない。今後も付き合いが続くであろう恩人。それなのに話を聞くと、明らかにズレた指摘。それどころか全く当て外れの説教やお叱り。ムカつくというより、悲しくなる。以前も書いたがまさに父と再会したアムロの気持ち。

もともと敵意を持った人が相変わらず、攻撃してくるのなら平気だ。が、他の誰よりも応援してくれた先輩や友人が、当て外れの批判をしてくるのは悲しすぎる。さらに辛いのは、その先輩たちは「良かれ」と思って、僕のためのことを考えて言っているということ。でも、明らかに間違っており、

「その通りですね」「それで行ってみます」

と以前のように心から納得し、笑顔で返事できないところだ。好意を感じる。応援もしてくれている。でも、その人たちの意見や助言はまるで役に立たない。いや、それを受け入れては大変なことになるレベルのものばかり。


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その背景。先に書いたものが当てはまる。そのお1人は数年前に東京を引き上げて、今は田舎暮らし。そのために得られる情報が急激に減った。年齢もありネットはやっていない。たぶん、情報源はテレビと新聞のみ。仕事で関わるのも地元のお年寄りだけ。当然、新しい情報は得られない。となると、僕の行動をみていて、その人は

あー監督。そんなことをしてちゃダメだ。ちょっと注意してやろう」

もちろん、時代を超えた正論というのもあるだろうが、多くは時代と共に変化していく。それに気づかずにいる。その多くは年配であり、田舎に住んでいる。ネットをやらない。同じ人たちとしか接していない。つまり、新しい情報を得る窓口を持たない。

それでなくても人は年を取り、感性のアンテナが錆び、新しい情報を得られなくなる。当然、古い情報や役に立たなくなった価値観でものごとを判断してしまう。変な例えだが、子どもの頃に僕は恐竜に詳しかった。が、少し前の恐竜ブームで恐竜図鑑を見たときに知らないものがいっぱいあった。「子ども向けの本だと思って、実在しない恐竜まで載せてるな?」と思ったら実在した。

僕が恐竜に興味をなくしてからの数十年に化石が発見され、認定されたものがいっぱいいるのだ。さらに「恐竜は鳥になった」説。今では一番支持されている説だが、僕は昔ながらに「トカゲが恐竜の子孫」と信じていた。子どもに

「お兄ちゃん。恐竜の子孫は鳥だよ」

と言われたら「この子は何も分かっていないな!」と説教しただろう。まさに、それが先輩たち、友人たちが僕にしていること。自分は正しい。と思っているが、世間はその先に行っている。古い古い考え方を信じて、愛すべき後輩に押し付けてしまうのだ。そのことで、ここ数年、かなり辛い思いをしていた。が、その背景が分かったことはプラスだ。あれだけ鋭かった先輩や友人でも、あんなにズレたことを言い出す。

それが人であり、時代から遅れないためには常に新しい情報を得ることが大事ということ。それもテレビや新聞の情報だけではない。いろんなところからの情報。都会にいると街を歩くだけでも情報は満ちている。

が、地方ではそうはいかない。また、テレビ新聞は嘘が多いのも事実。トランプがいう「フェイクニュース」はまさに正解。特に日本人はフェイクニュースに振り回されている。今でも地方に行けば

「NHKは公正な報道をしている」

と思っている人がとても多い。そしてネットの情報も真偽を見抜く力がないと振り回されるばかりだ。以下は全てフェイクニュース。

「中国が攻めてくる」「トランプは不法選挙で勝った」
「アメリカのマスコミは日本と違ってがんばっている」「電気が足りないから原発は必要だ」
「原発がないと日本は経済発展ができない」
「日本は愛されているから、多くの観光客がやってくる」

踊らせれてはいけない。デマに乗せられて味方を攻撃してはいけない。真実を見抜くこと。そして行動することこそが、この混迷の時代を走り抜ける方法なのだ。



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TSUTAYAがなくなる日。レンタルDVDという業種は終焉? [2018]

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TSUTAYAがなくなる日。レンタルDVDという業種は終焉?

近所にあるTSUTAYA。何年も通っている。久々に行ったら、中が改装されていた。新しくなったはずが活気なく、客も少ない。レンタル開始の「ウォーキングデッド」シーズン8を借りようと、ディスクを探しカウンターの列に並ぶ。

それがかなり待たされた上に対応が悪く、自分たちの不手際を客側に対処を求める始末。何じゃそれ ? 頭に来てDVDをカウンターに置いて帰る。スタッフから謝罪もなく、ただ見ているだけ。いろいろ感じるところがあり、もう二度とTSUTAYAに行くことはないな...と感じて、会員証も捨てた...。

今どき区役所でも対応いいし、がんばっている。比べてそこのTSUTAYAの店員全員がやる気感じない。手際悪い。客を待たせるばかり。居酒屋でもそうだが、店員の対応が悪くなったときは本人より、店側に問題があり、店員がやる気を無くしている場合が多い。

現在、TSUTAYAの店舗は次々に閉店している。というのも、Amazonプライム等の映画配信に押されているからだ。部屋に居ながらにして多くの映画が見られる。TSUTAYAだと店まで行ってDVDを借り、1週間で返しに行かねばならない。その上、遅れると延滞金を取られる。

つまり、ほとんどが客に努力を強いるシステム。それが何とかプライムは映画観放題で月400円とか? TSUTAYAで5枚借りて1週間レンタルで1000円だ。もう勝負にならない。その昔、TSUTAYAは全国制覇をするために、かなりえげつない手も使って個人のレンタルビデオを潰しまくった。

巨大組織の前に次々に個人の店が潰れ、乗っ取られて行ったが、今、別のメディアにTSUTAYAは追いつめられている。多分、数年でレンタルDVDという業種はなくなり、TSUTAYA自体も消えるだろう。それだけではない、この数年の大激震で多くの仕事がなくなると思える。

しかし、僕も50代になり、時代に着いて行くのが息切れする年齢。何とかプライムというのを調べてみるが、今イチよく分からない。でも、ここが時代に乗るか?置き去りにされるか?の正念場だろう。

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時代を生き抜くキーワード。価値観を押し付けない。多くの情報を得ること=最近書いた記事のほとんどが同じ結論で驚く? [my opinion]

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時代を生き抜くキーワード。価値観を押し付けない。多くの情報を得ること=最近書いた記事のほとんどが同じ結論で驚く?

このところ書いて来たいくつかの記事。共通点があることに気付く。

「俳優になりたい若い人たちの問題点」
「トランプ大統領の真意を見抜けていない人」
「戦場ジャーナリストを批判する人たち」
「地方映画で失敗する人たち」

=芸能、政治、ジャーナリズム、地域活動と、全てジャンルは違うのに、構図が全部同じ?と気付いた。まず、俳優になれない若い人たち。間違うのは、以下の点。

①「私はそこそこ可愛い。テレビに出ているアイドルの**ちゃんよりは可愛い。だから、私はタレントになれるはず」そして「この俳優は下手だ。**の演技が酷い。私の方ができる。だから私は女優になれる」

以上の2つの論法は間違っている。だから、その人は俳優になれないのだが、他のジャンルも確認しよう。

②「あの戦場ジャーナリストは政府が止めたのに危ないところに行って捕まった。自業自得だ。政府に身代金を払わせて迷惑をかけた。会見ではまず謝罪すべきだ」

これも上記と同じ論理。正しくない。間違った批評をしている。トランプ問題は説明が長くなるので、あと回し。

③「町をアピールする映画を作ろう! この町の観光スポットで撮影して、名産品を出して、俳優さんに食べてもらい『これはおいしい!!』という台詞を言ってもらおう。全国で公開すれば凄い宣伝になる」

この論法も大いに間違っていることは、僕の記事を以前から読んでくれている人は分かってもらえるはず。さて、それぞれに何が間違っているか? すでに長い長い解説を書いているので、簡単に説明する。

①の俳優志望の若い人は、「私の方が可愛い、私の方が演技できる」とテレビで見た俳優やタレントと比較して「私も俳優ができる」と主張しているが、その人の尺度が間違っている。

「可愛い」=「俳優やタレントになれる」ではない。演技力、イメージ、事務所の力、運、いろんなものがあり、皆その中で足掻き努力して、デビューを目指す。なのに、その1点だけで「私も俳優になれる」というのは大間違い。そして2番目の「この俳優は演技が下手。私の方がうまい」というは、理屈になっていない。

その俳優の問題点を見抜いただけであり、だから自分がもっと上手いにはならない。その理論が可能なら、映画をあれこれ批判する映画評論家は優秀な監督になれるということだ。問題点を見つけるは「見る目」の能力であり、演技力ではない。

②の戦場ジャーナリストは「政府も止めたのに危ない国に行った」と批判するが、戦争下の危ない国に行くのが戦場ジャーナリストの仕事なのだ。そして「政府に身代金を払ってもらい、迷惑をかけた」というが、日本政府は払っていないことを公言している。

カタール政府が肩代わりしたとの情報もあるが、それが本当かどうか?分からない。つまり、そのジャーナリストは政府に迷惑をかけた訳ではない。自分の仕事を危険の中でまっとーした。なのに、ありもしないことで多くの人が批判している。

③の地方映画で町興しの人たち。「観光地で撮影。名産品を出して、俳優さんに食べてもらい『これはおいしい』といってもらう」この考え方はコマーシャルだ。映画は入場料を払って映画館で見るもの。そこで観光地を紹介したり、名産品がおいしいという物語を見せられては溜まらない。その手の地方映画が惨敗するのは、そのため。町の人たちは映画をCMとして作ろうとしている。それでうまく行く訳がない。

もう、気付いただろう? 以上の当事者たち。みんな同じ間違いをおかしている。芸能界を、ジャーナリズムを、映画製作を理解していない。情報を持っていない。なのに、自分の価値観で、勝手な憶測で、別の業界の論理で解釈している。それで正しい答えが出る訳がない。なのに間違った答えからスタート。いくら努力しても、時間をかけても、成果が出る訳がないのだ。

○可愛いだけでは芸能界に通用しない。

○演技の問題点を見抜くのは「見る目」の能力。演技力ではない。

○戦場ジャーナリストはもともと危険なところに行く仕事。それを批判しても始まらない。

○政府は身代金を払っていない。迷惑をかけたは当て外れな批判

○映画は物語を楽しむもの。CMは商品をアピールするもの。

○町の観光地や名産のアピールをする作品を観客は金を払って見ない

全て同じ論点で間違っていることが分かる。「俳優とはどんな仕事か?」「どんな人が俳優として通用するのか?」「戦場ジャーナリストとはどんな仕事か?」「映画とはどんなものか?」それらを知らない人たちが、思い込みだけで批判。或は「それなら自分もできる」という結論を導きだしているだけなのだ。

それらの人の多くは若くても経験がない人から、さまざまな経験をした大人まで、どこにでもいる人たちだ。なのに、多くが「自分の知らないこと」を調べることもなく、別の価値観や思い込みを使って批判。思わず「バカだね〜」と言いたくなるが、これが極々一般の発想なのだろう。

別の例で言えば、アメリカ人が我が家を訪ねて来る。靴のまま部屋に入ろうとする。アメリカではそれが普通だ。が、もちろん日本では玄関で靴を脱ぐ。それを「アメリカ人って酷いわね。靴を脱ぐのは常識でしょう?」と批判するようなものだ。常識や価値観が違う。でも、こんな批判をする人は少ない。アメリカ人は部屋で靴を脱がないという情報を多くの人が持っているからだ。小説家を見て、こう思う。

「あの先生、いつもブラブラしているだけ。気の向いたときに原稿書いて、作家って気楽な商売ね」

でも、それが作家。朝9時から夕方5時まで原稿を書くというものではない。ブラブラしているように見えても、あれこれ考えている。その意味では寝ているとき以外は全て仕事をしていることになる。でも、作家の生活を知らない。情報がない。なので会社員の生活を重ねてしまい、間違った批判をする。

その仕事、業界、世界、それらの情報を持っていないのに、自分の常識、価値観、仕事をダブらせて批判している。間違った判断でその世界に突き進んで行くから失敗する。

ここしばらく書いた記事のほとんどが、同じ構図であることに気づき、僕自身ビックリというところがある。なぜ、人は「自分が知らないことだ」「自分が間違っている」とは考えないのか?

今回の結論は特に日本人に言える。そうなってしまう背景がある。アメリカは様々な民族がいる。宗教も価値観もいろいろ。超金持ちから超貧乏まで。だから、人はそれぞれ違うというところからスタートする。対して日本はほとんどが日本人だ。少し前まで1億総中流と言われた。多くが大学まで行き、同じ教育を受ける。最近の若者は個性がないと言われるが、まさにその通り。大差のない大人に育ってしまうのだ。

当然、考え方も似たようなもの。文化でも、言語でも違うものがほとんどないので、いつしか、皆、同じであると思い込んでしまう。習慣も、常識も、法律も、価値観も、同じだ。同じはずだ。いや、次第に疑うことさえしなくなる。が、実際は違う。東京と大阪。都会と地方。価値観や志向が違う。サラリーマン社会と芸能界はかなり違う。映画界とテレビ界でも違う。マスコミ、広告業界、ジャーナリズム。それぞれに別の価値観や使命があり、一般からは理解し辛いものが多い。

なのに、人は自分のまわりの情報をもとにして、自分がいる業界の、自分が持つ価値観を他者に押しつけ、受け入れないと非常識だ。無礼だ。失礼だと批判する。そして、自分の持つ情報と価値観だけで

「私は女優になれる!」「タレントになれる!」

と判断。間違った努力に時間を注ぐ。町興しのための映画作りも同じ。他県の人が見たいと思わない映画を努力して作ってしまう。

僕がこの数年感じることも同じところから来ている。その町のために必死で映画を作っても「ギャラを取るのか? 金のためにやっているのか?」と批判する地元人が出てくる。最初は応援してくれたのに、最後は批判され毛嫌いされることもある。映画製作や映画人のことを知らず、ご近所付き合いで大事なことと、自分たちの価値観、習慣を押し付けてしまうからだ。

でも、同じ日本人。日本語で話し、基本的な常識は同じ。玄関で靴は脱ぐ。朝会えば「おはようございます」という。そんな交流の中で「同じ人間」と思い込み。相手をより深く知ろうとはせず次第に細かな習慣等を、無意識に押し付けてしまう。揉めると「裏切られた」「失望した」になってしまう。映画人が正しいというのではない。映画を作るときは映画界の方法論で進めるべきということ。そこにご近所付き合いの常識を持ち込むのは違うというだけだ。

戦場ジャーナリストに対して、海外旅行と同じ視点で考えるから批判する。旅行で危険なところに行く必要はないが、ジャーナリストは危険なところに行くのが仕事だ。小説家に「いつもブラブラしている」と批判するのと同じ。本質を知らないから、当て外れな批判となる。映画学校の生徒から「映画監督になると、月にいくら収入がありますか?」とよく質問されるが、それも同じ。会社員の常識で聞かれても答えにくい。

ボランティアで撮影現場に来た人が「タダ働きさせられた」と怒るのも同じ。ボランティアの意味が分かっていない。地方映画が完成したあと、ボランティアでエキストラ出演した人が、

「映画館の招待券くらいくれてもいいのに!」

とよくいうが、それも同じ。「お金はもらえないが、がんばったのだからせめて、招待券くらいは!」という発想だが、それは友達付き合いの理屈。

「引っ越しを手伝った。バイト料はなしで了解している。でも、せめて飯くらい奢れよ」

それを映画製作に持ち込んでいるのだ。ボランティアは友達付き合いではない。最初に記念品がもらえるという約束があれば別だが、それをあとで求めるのは違う。そもそも友達関係の習慣を映画作りに持ち込むのが間違い。

全てに対していえること。人はまず自分の持つ情報お価値観で判断しようとする。それが別の国でも、別の業界でも、別の町でも、そうする。受け入れられないと怒り、失望し、


「私は被害者だ。傷付けられた!あいつだけは許せない」

と思い込み、相手を憎み批判してしまう。では、国や業界だけではなく、時代はどうだろう? バブル期に青春を過ごした人と、平成不況に生まれ現在、青春を送っている人は? 価値観が違うはずだ。昭和生まれと、平成生まれと、来年以降の新しい年号で生まれる人。20代と30代と、50代と、70代。習慣も価値観もそれぞれに違うはずだ。

最近、先輩や友人で、ズレているなあと思えることが増えて来た。それらの人たちは、時代に取り残されているのだろう。過去の時代の価値観で判断する。だから、正確な判断ができない。間違った答えを出してしまう。なぜ、そうなるか? 新しい時代を感じる情報が得られていないからだ。田舎に引きこもる。同じ仲間としか会わない。ネットをやらない。間違ったテレビ情報しか得ていない。それが原因だ。

僕が気になり記事にする問題。すべて同じ背景。これたぶん時代のキーワード。変化していく価値観や常識。それを掴めないと時代にとり残されるということ。つまり、大切なのは情報だ。情報がないから、手持ちの情報をもとにしてしまう。古い情報で判断うる。

映画業界や芸能界を誤解するのも、その世界の情報がないからだ。まず、情報を仕入れること。俳優を目指すにも、地方映画を作るにも、戦場ジャーナリストを語るのでも同じ。自分の持つ、自分の世界の情報だけで判断してはいけない。

そして情報には正しいものと、不正確なもの、そしてデマがある。それを見ぬくこと。その上で考えること。その辺が時代のキーワードではないか? 

え? トランプの話? それも同じ。いずれもその辺も記事にさせてもらうが、日本のマスコミ情報だけではトランプの正体は見えて来ない。安倍とトランプを同列で語るマスコミもいるが、大間違い。その件も含めて、情報の大切さ。改めて痛感する。

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沖縄を知らずして、今の日本、そして未来の日本を語ることはできない!? [沖縄問題]

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沖縄を知らずして、今の日本、そして未来の日本を語ることはできない!?

沖縄の現在から勉強を始め、基地問題、日米地位協定。さらに大田元知事の書いた沖縄戦の本。いろいろ読みあさり感じることがある。僕は本当に何も沖縄のことを知らずに人生50年も生きて来たなあということ。

まさに「朝日のあたる家」製作時に原発と福島のことを勉強したときと同じ、あまりにも何も知らなかった自分を痛感している。「福島、気の毒」「沖縄大変」と多くの人は他人事のようにいうが、それが東京、そして日本とどれだけ繋がりがあるのか? 全く分かっていないだけなのだ。

そして、現在も続く、それら問題の全ての始まりが沖縄戦なのである。沖縄戦知らずして、今の日本を理解することはできない。それはつまり、未来のことも考えることができないということなのだ。これはますます重要な仕事であること。強く感じている。



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アメリカ大統領中間選挙の日。=トランプ大統領を推理するの巻②彼の背後にいるのは誰か? [トランプ問題]

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アメリカ大統領中間選挙の日。
=トランプ大統領を推理するの巻②彼の背後にいるのは誰か?②

トランプの話。意外に好評なのでもう少し書く。ネットをやっている人たちはやはりリテラシーがあるのか? それとも僕のFacebook友達の多くが鋭い方々なのか? 意外だった。もっと多くの人が「トランプなんて単なるバカだよ!」とかコメントしてくるかと思いしや、そうではなかった。では、もう少しかっとんだ推理を紹介しよう。

決して、トランプを賞賛している訳ではない。が、彼がどんな人物で何をしようとしているのか? その背景に何があるのか ? そして何より、マスコミがなぜ、あそこまでバッシングするのか? その理由が一番気になる。大統領が不人気というのはあるが、正面切ってバッシングというのは、これまでになかった現象。そこに興味惹かれる。

トランプは何をしようとしているのか? 

彼が主張するのは「アメリカ・ファースト」これは選挙演説でも言っていたが「もう他の国ことはいい。アメリカはアメリカのことだけ考えて行く」というもの。そして「世界の警察は辞める」とも言っていた。これはどういうこと?

「世界の警察」これは世界の正義をアメリカが担って来た。平和を維持して来たという意味。だが、実際にやったのは、いちゃもんを付けて戦争を吹っかけていただけだ。ということは、戦争を止める。もうしないということ? だったら、前章でも書いた戦争で毎回、大儲けした企業は困るだろう? そのために働く政治家たちは巨額の献金をもらえなくなる。本当に戦争を止めるのか?

とにかく政治家は信用できない。どこかの国は「積極的平和外交」といいながら、実際は戦争が出来る国にしようとしている。トランプもそう言いながら、やはり戦争をして行くのだろうと思える。いかにも戦争が好きそうな顔だし、攻撃的、人種差別主義者、やらない訳がない。いやいや、イメージだけで決めてはいけない。もう少し考えよう。

アメリカが第二次世界大戦に参戦した理由。

そもそもヨーロッパでどれだけ戦争をしようと、関係ない。海を隔てているし、迷惑しない。それをわざわざ派兵して多くの兵士を死なせる。当初、参戦は考えてなかったという。それがウォール街からの圧力で大統領は参加を決めたと言われる。戦争で大儲けする人たちが裏で蠢いていたのだ。

多くの政治家は多額の献金により、活動する。当然、そんな人や会社の頼み事を聞く必要がある。断れば、次の選挙で対立候補に献金されてしまう。日本もアメリカも同じだ。オバマ自身は平和主義者と言われるが、その手のグループからの要望で、記録的な空爆をした。「華氏119」でもそれを暴露されている。では、トランプはどうか? 

トランプもカジノ業者、不動産業界等からの応援があったと聞くが、彼自身は「誰にも頼らずに寄付をもらわずに大統領選を戦った」という。確かに彼は大金持ち、それが可能だ。だとすると歴代の大統領のように、軍需産業に言われても「戦争はしない」と言えるかも?「世界の警察を辞める」発言を実行できる。

もうひとつ気になるのが、マスコミが執拗なまでに彼を批判すること。それをトランプは「フェイクニュース!」と指摘する。ここは感じるものがある。日本でも原発事故以降、マスコミが真実を伝えていないことは公然となっている。一番、批判が多いのはあの国営放送。大本営発表とさえ言われている。

が、昔からマスコミは真実を伝えてはいなかった。

テレビも新聞もスポンサーが付いている。それらの立場が悪くなることを報道はしない。アメリカも同じだ。その意味ではトランプのいう「フェイクニュース」というのは正しい。面白いのは、ここまでマスコミを敵にまわして対決する大統領はいなかったということ。何か悪役レスラーのような言動や行動が多い。ただ、やはりマスコミもおかしい。なぜ、執拗にトランプを攻撃するのか?

聞くと、選挙前、ほとんどのマスコミはヒラリー支持だったと聞く。3大ネットワークも、ニューヨークタイムズも、ワシントンポストも、日本でも有名なCNNなどは、クリントン・ニュース・ネットワークとまで(頭文字を取って)言われていたくらいだ。

トランプとヒラリーの対論をCNNが放送したとき、

トランプが話そうとするとマイクの調子が悪くなったり、司会者の質問がヒラリーに有利なものだったり、僕もネットで見たがかなりアンフェアーなものだった。

トランプを支持したのは「華氏199」でも描かれていたが、FOXテレビのみ(「ウォーキングデッド」を放送している局だ)そう考えると、マスコミは支持したヒラリーが破れて、トランプ憎しで、批判的になるのも分かる? いや、報道は公正中立(ではないが)、マスコミがそんなことで感情的になり、反トランプを続けるだろうか?

例えば湾岸戦争。

日本のテレビでも映像が放送されたが、まるでテレビゲームを見るように、爆撃機、或は衛星からの俯瞰映像。地上では美しいばかりに爆発の光が見える。犠牲者も破壊される建物も映らない。確かCNNあたりがそんな映像を何度も流していたが、これはベトナム戦争時の反省があったと言われる。

当時、マスコミはかなり自由で、戦地に行き、様々な光景を撮影。軍もそれを許した。が、その残酷な悲惨な映像や写真を見て、国内では反戦の声が広がり、大きなうねりとなった。ニクソンは当初、ベトナム戦争を止めると公約して大統領選に立ったほどだ。結局、当選後は戦争を長引かせる決断をするのだが、ここでも軍需産業が働きかけ、大統領の意思を変えてしまった。

話を戻す。ベトナム戦争の反省からマスコミを戦地には入れず、CNNだかに独占させて、軍からの映像を放送させたように記憶している。悲しみや破壊の映像を見せないことで、戦争反対の思いを起こさせない戦略である。それに協力したのが、多くのマスコミだった。

それを思うと、彼らはヒラリー支持だったというより、別の意図を持ってヒラリーを応援していたのではないか? もっというと、トランプが大統領では困る事情があるのでは? だから、徹底批判して、不人気にして、大統領の座から引きずり降ろしたい?そのあとは? 彼らの目的を実現してくれる別の大統領を応援する。

日本のマスコミ。例えばテレビ局はアメリカの局と提携している。先のクリントン・ネット・ワークではなくCNNはテレビ朝日。そこはCNNからもらったニュースや映像を使ってアメリカを報道する。他のテレビ局も同じだ。ここでくれば、かなり繋がった。軍需産業は戦争をしたい。大儲けしたい。ヒラリーを大統領にすればまた、戦争ができる。それを仲間のマスコミも応援した。

なのに、トランプに負けた。

おまけに「世界の警察辞める」という=戦争はしない。これはマズい。引きずり降ろそう。こうして、マスコミは全力でトランプを攻撃する。でも、本当にトランプは戦争をしないのか? いかにもやりそうな顔をしている。ヒラリーの方が女性だし、知的だし、戦争の無意味さを理解しているようにさえ感じる。その試験石が北朝鮮だった。

「空母を差し向け、人工衛星で金正恩を探し、暗殺部隊を送り込んだ」

と言われ、ついに朝鮮戦争再開か?と思えた。が、ここでもヘンに思えたことがある。なぜテレビで暗殺部隊派遣なんて報道するの? それも日本の番組で!北は日本のテレビ見れるのに?

もし、本当なら絶対にマスコミには漏れないようにして送り込むはず。空母にしても同じ。本当に攻撃するなら、真珠湾のように奇襲でないと。北朝鮮から発射されたミサイルは韓国にいる米軍にはすぐ届く。多くのアメリカ人が死ぬ。攻撃は一瞬で決めないと。

「トランプ戦争する気ないな?」

まさにトランプゲーム。ポーカーだ。凄い手があると思わせておいて、相手に降りさせる。まさにそうなった。攻撃どころか、2人が握手する映像が数ヶ月後に中継された。そして、南北は朝鮮戦争終結に動きだした。トランプはTwitterで「チビ」とか「デブ」とか「ミサイル野郎」とか批判していたのに、今では褒めちぎっている。

歴代の大統領ができなかった朝鮮戦争をトランプは終結させたのだ。しかし、このときもマスコミはトランプを批判した。中身のない条約。何ら進展はしていない。日本の政治家などは

「安易に戦争を終わらせるのは危険だ」

とまで言った奴がいる。え? 戦争続けてほしいの? でも、これでアジアの火種は消えようとしている。つまり、北が暴発して戦争を始めれば米軍はどうしても対応せねばならない。トランプのいう「世界の警察」を辞められなくなる。

が、これでアジアの大きな危険がなくなりそうだ。ということは、アメリカは「世界の警察」を辞めて、「アメリカファースト」に専念して行ける環境がひとつできた訳だ。おーー、トランプは本当に公約を果たそうとしているのか? こうなると、困る人たちもいる。そう、多額の献金をして政治家やマスコミを動かし、10年に1度の戦争をせねばならない人たちだ。死活問題。

同じことを50年前にしようとした人がいる。

ジョン・F・ケネディ大統領だ。ベトナム戦争を止めようと、その発言をしたあとにダラスで暗殺された。あとを継いだ副大統領だったリンドン・ジョンソンは、ケネディの意思は継がず、ベトナムへの増兵を指示する。

そのあとのニクソン大統領は先に書いた通り、ベトナム終結を公約で立候補し、当選後は戦争継続に舵を切った。その背後にいた人たち。めっちゃトランプを許せないだろうなあ。

「お前、何を勝手なことやってんだよ!」

というところだろう。それこそ、暗殺だって考えているかもしれない。或はスキャンダルを探して、引きずり降ろす。でっち上げでも何でもいい。マスコミにも攻撃させよう。日本でもある政治家はそんな大企業グループのネガティブキャンペーン攻撃を受け、国民の多くが「悪い人」と思い込んでしまった事件がある。

では、トランプは正義の人なのか?いや、正義とか悪ではない。彼は政治家ではなく、もともとビジネスマンだ。彼にとってアメリカ合衆国株式会社なのだ。それがこの数十年、会社のことより、他の国のことばかりに関わり、社員や家族が大変な思いをしている。

「アカンやろ! まずは社員と会社のこと考えようぜ!」 

というのが「アメリカンファースト」会社の経営者の発想だ。悪を正すとかではない。一部の部署だけが儲かり、大多数の社員が困っている。「それはいかんぜよ!」ということだ。

ただ、分からないことがある。トランプがそんな真面目な経営者に見えない。大きな力を持つグループを敵にまわして、国民を守ろうというタイプに見えない。むしろ、裏で悪事をしても儲かれば何でもいいというタイプに思える。また、命を狙われてまで、大改革をする意味もないはず。金持ちだし、それなりの人生を送ればいい。むしろ、あちら側の人だ。

そこが一番の謎だった。

そこまでする理由がない。だが、その理由の一端が見えて来た。彼を支持する人たちがいる。人たちではなく、団体、グループだ。謎の秘密組織ではない。実在する。ペンタゴンだ。え? 軍人でしょう? それなら戦争したい人たちじゃないの? と思うが、そこにも背景がある。そして目的を持つのはその人たちであり、代理人がトランプなのだ…。

これでトランプの背景が見えた。ここまでは一応、筋が通るし、整合性がある。そうすると、残る疑問は? そして、日本のあの人に対しては? その辺はまた別の機会に!


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アメリカ大統領中間選挙の日。=トランプ大統領を再び考えるの巻。 [トランプ問題]

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アメリカ大統領中間選挙の日。=トランプ大統領を再び考えるの巻①

先日観た「華氏119」マイケル・ムーア監督作にしては切り込めていない作品であったこと。記事にした。どうも反トランプ陣営から頼まれて作ったような? 或はトランプ批判!という看板で実はフリント市の水道問題を伝えたかったのか?「トランプ許せない!」という思いが伝わらない作品だった。

むしろ、「ヒラリーって汚ねえなあ〜」「オバマってそんな奴だったの?」という印象が残る。でも、今さら前大統領や落選した人を批判しても盛り上がらない。で、「嫌われ者のトランプを!」という趣向にも思える。

さて、トランプ大統領だが、選挙前から注目している。僕自身も「華氏119」で描かれたように「絶対にヒラリーが勝利する!」と思っていた。不動産王で、ビフ(?)の見るからに怪しい男より、「初の女性大統領!誕生。さすがアメリカ」となること想像していた。

が、そのヒラリーも問題あること。あれこれ聞いていた。先のムーア監督の映画「シッコ」で描かれていたが、以前ヒラリーは日本のような国民健康保険を提案。「いいぞ、ヒラリー!」と思ったが、製薬会社から高額の献金をもらうとあっさり断念。

さらに、彼女が非常に野心家であること。旦那が大統領の頃からよく知られている。そして、オバマ政権で国務長官となったが、次の内閣では外されている。強行に戦争路線を主張したことで、オバマに遠ざけられたと言われる。

ただ、基本アメリカは戦争をしたい国だ。10年に1度戦争する。「世界の警察」といいながら、いちゃもんを付けてでも戦争を始める。イラク戦争がまさにそれだ。「華氏119」の中でも、大統領候補の討論イベントで、パパ・ブッシュの息子(弟の方)がトランプに

「大量破壊兵器は見つかったのか? あの戦争は犯罪だ!!」

となじられていたが、まさにその通り。侵略行為と同じ。それがアメリカという国。911も自作自演との説が最近は有力視されている。あの事件がきっかけでアメリカは「テロリストは許せない!」となり、戦争になだれ込む。日本軍の真珠湾奇襲のときと同じ構図。当時、アメリカは太平洋戦争には加担せずという方針。世論も大半が「関わるべきではない」だった。それがパールハーバーアタック「日本許せない!」となり、参戦。

やらせではないが、日本が宣戦布告するように追いつめ、真珠湾奇襲を知りながら、わざと攻撃させた。事前に知っていたので、主力空母は全て別の場所。それらが撃沈されていたらミッドウェイ海戦も別の結果になっていただろう。それだけでなく、ベトナム戦争にアメリカが参戦するきっかけ=トンキン湾事件。あれも実際にはなかった事件。でっち上げだ。それを理由にベトナムに乗り込んだ。

つまり、理由をつけて、理由を作ってでも、ウソだとしても戦争したいのがアメリカという国だ。

「なぜ、戦争がそんな好きなの?」

と思うだろう。好きとか嫌いではなく、儲かるから。戦争をして儲かるのは軍需産業、ロッキードやグラマン(戦闘機を作る会社)だけではない。例えばコカコーラ。マルボロも軍需複合体の1社。戦争になると国が製品を買い上げて、兵士に配給する。それら軍需複合体と呼ばれる、戦争で儲かる巨大なグループが政治家に、政党に献金する。だから政治家たちはがんばって戦争ができるよう、あれこれ努力(?)する。

そんな軍需産業の支援を受けている1人がヒラリーだ。女性で、聡明に見え、元大統領夫人でもあるし、イメージはいい。が、実は戦争屋の手下。国民保険も製薬会社から多額の献金をもらえば諦める。アメリカは医療費がバカ高い。それで儲けている人たちがいる。国民保険はそれを妨げるのだ。

日本は国民保険がある。これはアメリカにない素晴らしい制度。その意味を分かってない人がいるが、アメリカには同じものはない。(その後、オバマがオバマケアという制度を作ったが、実はとんでもない代物で、問題となっている。日本の国民保険とは違う。これはまたいずれ)

だから、前の大統領選。戦争屋の子分であるヒラリー。不動産王=見るからに怪しいトランプ。「どちらがいい?」というより、どちらが「マシか?」と言われていた。が、圧倒的に印象がいいのはヒラリーだ。それがなぜ、破れたか? 不正選挙? いやいや、それをするなら権力を持つヒラリーだろう。そしてムーア監督が映画で追及するはず。でも、それもなかった。

つまり、支持する人たちがいたのだ。例えばトランプはメキシコからの不法移民を止めるために国境に壁を作ると言っていた。日本では人種差別にさえ思える。が、僕はLAに6年住んでいたので分かるが、その不法移民が町に住み着き、仕事を奪い、犯罪を犯し、大きな社会問題になっている。

毎年、何万人もの不法移民。対応に巨額の税金を投入。数多くの人員も必要。「ある年より以前に不法入国したものは市民権を与える」という無茶な制度まで実施された。だから、国境に壁を作り、不法移民を止めるという主張は大いに支持されたのだ。

日本から見ると「移民の人が可哀想」と思うかもしれないが、もし、日本に毎年何万人ものが、観光でなく、アジアの国々から不法もやって来て日本に住み着き、犯罪を多発させたらどうだろうか? 可哀想と思えるだろうか? 優しく受け入れるだろうか? つまり、トランプの政策は国民を喜ばせるものがいくつもあった。それを支持する人たちも多いということ。

日本のニュース番組を観ていると、インタビューでトランプを批判する人を多く放送しているように思える。それらも真実の声だろう。でも、支持する人もいるから選挙で勝利した。そう考えると日本のマスコミはやたらトランプ批判が多い気がする。そのくせ自国の総理を批判するのを控えるが...。 

その辺を考えて行くと、いろんなものが見えて来る。最近、噂のQの存在。朝鮮戦争の終結。南北の和解。なるほど、繋がって来るなあ。かなり書いたので、その辺はまたいずれ。中間選挙のあとに一斉検挙があるとの噂もあるが、本当に行なわれるかどうか? 期待している。



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なぜ、人は自分が住む世界の常識や価値観を相手に押し付けてしまうのか?=変人たちの世界。そこにある別の価値観? [2018]

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なぜ、人は自分が住む世界の常識や価値観を相手に押し付けてしまうのか?=変人たちの世界。そこにある別の価値観?

作家、演出家、音楽家、シンガーソングライター、とかいうと、世間の人たちは芸術家、アーティストと呼び、一目置くこと多い。売れていないとクソミソに言われるが、名が売れた人たちは尊敬さえ受ける。

だが、その手の職業の人にはひねくれ者が多い。おまけに世の中を斜めに見て、頑固で思い込みが激しく、付き合うととても大変な人種だ。正常とは思えない人、狂っているとしか思えない者もいる。(ただ、すぐには本性を見せない?)

それを知らない人たちが多く、尊敬や興味を持ち、チャンスがあると近づいて行く。が、親しくなると、トラブったり、揉めたりしがち。最初は腫れ物に触るように扱うが、付き合いが長くなると、通常の接し方をしてしまうからだ。

アーティストはもともと変人。どうでもいいことに拘ったり、意味不明なことで怒り出したりする。結局、多くの人は「失望した!」「裏切られた!」と離れて行く。だが、もとも彼らは変り者。間違った期待をしただけ、裏切られたのではなく、最初からヘンな人たちなのだ。

確かにこの業界。先輩や後輩を見ても変人が多い。一般常識では計れない人たちがいる。ただ、おかしい人ほど素晴らしい作品を撮っているところがあり、常識的で無い人ほど能力があることが多い。

そして変人というばかりでなく、この業界、歌でも、芝居でも、映画でも、小説でもそうだが、一般の社会とそれら業界の価値観やルールが違うというのも大きい。そんな世界の人たちに、一般社会の価値観やルールを押し付けるとトラブルになるのは必至。

映画学校に行くと生徒から「監督業は食えますか  月給に直すといくらになりますか?」などと聞かれる。それこそ時給50円のときさえある。でも、月給に換算したり、食える食えないというのは一般社会での価値観。そんなことで「監督になる」「ならない」を判断するのはおかしい。

このところの戦場ジャーナリストバッシングも同じ。一般の価値観で批判している。あるお笑い芸人は登山家に例えて「その意味では失敗だった」と発言していたが、ジャーナリストを登山家に例えること自体が無意味。

金をもらわなくても、安いギャラでも手抜きをせず、やらねばならないー命がけの仕事というのも存在する。が、それが多くの人には分からない。「危険なところに行くのはバカだ!」という発想でしか見れない。

俳優の松田優作さんは、「ブラックレイン」の出演が決まったとき、膀胱ガンにかかっていた。手術をすれば下半身不随。映画には出れない。出演すれば症状が悪化、死亡すると言われた。が、出演を選び、亡くなった。

一般の人には理解できないかもしれないが、役者には命がけで演じている人が少なからずいる。戦場ジャーナリストも同じだ。それを外野から一般の論理で批判するのは無意味だ。

親が危篤になれば、多くのサラリーマンは仕事を休み、病院に駆け付ける。が、芸能人は「親の死に目に会えない」と言われる。舞台公演を休んで病院にはいけない。そのために公演ができず、多くのお客が迷惑するからだ、映画撮影でも同じ。1人の俳優が来ないだけでも、その日の撮影はできない。それが芸能の世界。

他にも映画スタッフは最初、無給で見習いをすることがある。現場で技術を学ぶ。それを「ただ働き!」「若者を利用している」「せめて時給を払え」と批判する人がいる。でも、職人や調理師の世界にも同じ習慣がある。そしてタダで働くのではなく、授業料を払わずに学べるのだ。それに気付かない人がいる。

高い授業料を払い役に立たない知識を教える映画学校が多い。現場のベテランスタッフから直接、授業料なしで学べる見習い。どちらに意味があるのか? 学校を批判しないで、見習い制度をなじるのは違うように思える。

人は知らない内に、自分のいる世界の価値観や常識に縛られてしまい、当然のようにそれを相手に押し付ける。受け入れないと「おかしい!」「失礼だ!」「常識がない!」と批判。自分は正しい。相手が非常識なのだと考える。

アーティストたちも世間の常識から見ると変人なのだが、実は彼らなりの価値観やルールが存在する。でも、それが分からない。カタギの世界から見ると意味不明。だから、変人だと思ってしまう。

だが、東京と大阪でも価値観が違うし、日本とアメリカも違う。宗教によって、世代によって、男女によっても違う。業界だって、それぞれの価値観やルールがある。違うということからスタートすること。大事なことだと思える。


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マイケル・ムーアの新作「華氏119」何かヘン?どうしたんだろう [映画感想]

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マイケル・ムーアの新作「華氏119」何かヘン?どうしたんだろう

「ボーリング・フォー・コロンバイン」以来、どの作品も素晴らしい。社会問題を分かりやすく解説、批判、ラストは感動さえ覚える。そんなドキュメンタリーがあるとは思わなかった。「華氏911」ではブッシュ大統領を敵にまわしす作品。そのムーア監督が今回はトランプ批判の映画を作った。

が、引っかかる。トランプ大統領は非常に評判が悪い。ただ、彼を支持する人たちの声に「え?」というものもある。実はムーアと同じように、アメリカの恥部を描き続けるオリバー・ストーン監督はトランプを支持している。なぜだろう?

また、これまでのムーア作品は多くの人が気付かない、少なくても日本人が知らなかった事件や問題を取り上げ、鋭く斬り込むことが多かった。が、すでに多くのマスコミが彼を批判している。それを今さら批判することの意味とは、何か決定的な事実を掴んだのか? いくつも気になる点がありながら映画を観た。

お馴染みのスタイルで映画は始まり、ヒラリーではなく、トランプが大統領になったことを当選発表の日の映像を使い見せて行く。が、すぐに話題はトランプ以外に進む。フリント市の水道問題だ。「トランプも同じことをしている」と展開すると思いきや、延々と水道問題。確かに酷い話。福島と同じ構図。鉛が入った水道水を飲んで、多くが病気になっているのに、市政は「基準値には達していません」と対応を拒む。

だが、その話題はいつまで経ってもトランプに結び着かない。やっとトランプ登場。その町の水道局に遊説中のトランプが訪れたことを紹介。でも、それだけ。話はその後、銃乱射事件に進み、生徒たちが反対運動を起こす話を紹介する。「ボーリング・フォー・コロンバイン」を彷彿とする。

その後、ようやくトランプの話題になるが、先の2つの話とは繋がらない。ヒットラーがいかにしてトップに立ったか?をトランプの言動に重ねて見せて行く。が、これはトランプの問題を描いたものではなく、危険なトランプに権力を持たせてはいけないという表現。でも、なぜ、トランプが危険なのか?が描かれていない。

途中で「トランプは人種差別主義者だ」というよく言われることは描かれる。彼を会場で批判した女性たちが係員に連れ出される映像を紹介。数々の問題発言も見せる。が、それだけだ。移民の親子を別々に収容した。親子を引き離した。酷い。という話も紹介されるが、それはトランプ以前から行なわれていたことで、その後解消されたというニュースを聞いている。

とすると、この映画で描かれたトランプの悪業は、差別主義者であること。問題発言をしたということだけ。おまけに水道問題の方が圧倒的に長く描かれている。銃乱射事件もトランプとは直接関係ない。なんじゃこれは? 今までのムーア作品とかなり違う。

ドキュメンタリーでも、ドラマでもそうだが、映像というのは演出次第で、取材対象を悪くも、良くも描くことができる。その一番安易な方法は誰もが「悪人!」と思う過去の人物を重ねることだ。よく使われるのがヒットラー。ムーア監督はその手法を今回の作品で使い、

「トランプは差別主義者だ。だから、ユダヤ人を虐殺したヒットラーと同じようなことをするだろう。危険だ!」

と警告する。が、過去の作品のように、細かな行為に切り込み、その被害を描いてはいない。つまり「危険だと思うよ。ヒットラーになるかも?」という予想でしかない。

思い出すことがある。検察が小沢一郎の事務所を捜査。有罪に持ち込もうとしたのに結局何ら問題は発見されず、無罪になった。イメージとして悪徳政治家だと思う人が多いが、実際は問題なかった。特捜部が何ヶ月もかけて調べて証拠がでないということは何もなかったということだ。「ロス疑惑」の三浦一義もあれだけマスコミに「怪しい」とバッシングされながら、結局、無罪。

怪しい=悪人と攻撃するのはアウト。イメージだけで決めてはダメ。同じようにトランプが大統領になり、2年も経つ。その間に彼が行なった悪業をムーア監督は批判すべき。それが描かれていないというのは、何ら発見できなかったということ? 

だから、直接関係のない水道問題と銃乱射問題を延々と描いた? あるいは、その2つこそがムーア監督が本当に描きたかったことで、そのネタだけで弱いので、今回はトランプ批判という看板を着けた?何だかそんな感じさえする。もし、トランプを批判するなら

「ヒラリーが大統領になっていれば...アメリカはこうなった」

という展開もありだ。「ボーリング...」でも銃社会アメリカと、お隣の銃のない社会カナダを比較したように。だがヒラリーの話は冒頭しか出て来ない。そしてヒラリーを描くと、もっとどす黒い事実が出てくることも予想できる。

ただ、おもしろいのはオバマ批判は出てくる。平和主義者のイメージ。良識ある人気の大統領と思われがちだが、そうではない!とムーア監督は斬り込む。先の水道問題。その町にオバマがやってきてスピーチをするが、その問題を隠蔽しようとする市長を庇い、問題を矮小化するような発言。彼に期待した市民は大いに失望する。

また、オバマは記録的な空爆を許可しており、多くの犠牲者が出ている。さらに、これまた記録的な数の移民を追い返している。これらの事実は説得力あり、オバマの正体を暴くものだ。トランプに対しても問題発言があるとかではなく、こんな酷いことをやっている!という事実を暴けばいいのに、それがない。だから、ヒットラーと重ねることしかできないのだろう。

あと、ヒラリー問題も少しあった。本来、全米で勝ち抜いたのはバーニー・サンダースだったのに、それをすり替えヒラリーが勝利したことになったという指摘もある。が、深く追及せずに別の話題に行く。そしてトランプが不正選挙をしたという指摘はない。「なぜ彼が大統領に成りえたか?」についても追及せず、「そこに不正がなかったのか?」も触れない。ということは不正選挙はなく、正式に国民が選んだということだ。

では、なんでこんな映画を作ったのか? トランプの政敵から金をもらった? でも大した違反材料が見つからずこうなった? 或は先に上げたように本当にやりたかったのは水道問題? いずれにしても、これまでの彼の作品とは違い。納得も、驚きも、感動もなかった。

確かにトランプは問題発言が多い。見かけも悪の大ボス風。口も悪い。そもそもビフ(?)のモデルだし。イメージはとても悪い。が、それだけで悪人 ! と決めつけることはできない。ムーア監督であれば、その先に斬り込むべきなのに、描いていることは、ネガティブキャンペーンと同様のものばかり。なぜ、トランプは北朝鮮を攻撃しなかったか?も描かれていない。

そこが一番のポイント。ブッシュのようにありもしない大量破壊兵器があるといちゃもんつけて戦争すればいいのに、していない。でも、そこにトランプの目的があると思え、それを追及すると、映画が成立しないからだと思える。まだまだ、真実は分からないが、トランプの動向は注目したい。



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「見えてる世界が全てじゃない...」が今の時代に大切なこと。 [my opinion]

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「見えてる世界が全てじゃない...」が今の時代に大切なこと。

これは新シリーズの「ゲゲゲの鬼太郎」のキャッチコピー。アニメと思って侮るなかれ、今回のシリーズはかなり社会派。ブラック企業、食品問題、移民問題、と社会問題をテーマにしたエピソードが多い。そして先の「見えてる世界が全てじゃない..」は今の時代にとても必要な発想だ。

映画製作のときに、一般の人が自分たちの価値観や習慣を押し付けることでトラブルが起きること。何度も書いた。自分たちの知らない映画の世界を理解せず、自分たちの価値観しか分からないことで問題が起こる。戦場ジャーナリストが誰に迷惑をかけた訳でもないのに、批判する人々。お笑い芸人が登山家に例えて非難したり。皆、自分の価値観や習慣を、まるで正義のように掲げ、自分たちが知らない業界の人たちを糾弾する。

まさに彼らに見えている世界が全てだと思っているのだろう。自分の知らない世界。見えないから分からない。なのに知ろうとしない。自分たちの価値観で判断。押し付ける。そんなことをいろんなところで感じる。俳優になりたい人たちへの記事も、このところ続けて書いたが、夢破れる人の多くは一般の価値観、大学=>就職=>会社員という流れ、それを芸能世界に当てはめて考えてしまう。

アルバイトと同じように、1時間いくら?で判断する。会社員のように固定給があって生活が安定する。それと同じものを映画監督業に求める若い人もいる。皆、一般社会の理屈やシステム。価値観が芸能界も同じと思い込んでいて失敗している。

芸能界に一般の常識は通用しない。が、似たような世界でも音楽と映画の世界は違う。テレビと映画も違う。CMもまた違う。それぞれに別の価値観がある。当然、国と国とは全然違う習慣やルールがある。そこは分かりそうだが、分からない。

留学時。LAに遊びに来た友人たち。危険ということが分からない。財布にいっぱい札を入れて買い物する。危ない地域に行きたがる。フードコートでテーブルにバッグを置いて、買いに行く。LAでは絶対にやってはいけないことだ。が、安全な日本に住んでいると分からなくなる。そこは仕方ないかもしれないが、アメリカは違うということを考えもしない。

いろんなことが「見えてる世界が全てじゃない...」という同じキーワードで納得できる。つまり、当たり前と思うことを疑うことだ。見えてない世界が存在する。そこには別の価値観がある。だから、まず、疑うことだ。


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