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「東京ブラックアウト」⑤ 官僚は総理をこんなふうに見ている? [読書]
小説「東京ブラックアウト」は現役のキャリア官僚が匿名で書いた原発問題の裏側を描いている。物語には実在する政治家がモデルのキャラクターが数多く登場。名前も一字違いとかで、モデルがすぐに分かるようになっており、よりリアリティを持って読める。以下は、小説内に登場する総理大臣の記述。
「第8章 五〇人の決死隊」p230
「政治家四世の血筋で、父や祖父に比べて勉強の出来が悪く、その劣等感の裏返しとして、周辺諸国に必要以上に虚勢を張る。夜郎自大的な総理にとっては、人生最大の踏ん張りどころであったかもしれない。.........こうして躁状態へのスウィッチが入った。平常時には紳士的な総理が、椅子を蹴って立ち上がった。そして、ドーンと机を叩いて、髪を振り乱しながら絶叫した」
(「東京ブラックアウト」講談社 若杉冽 著より引用)
なるほど、キャリア官僚である著者から見ると、そういうふうに見えるのだということがよく分かる。著者だけでなく、官僚から見ると、そんなふうにしか思われていないということだろう。
ただ、気になる記述がある。「こうして躁状態へのスウィッチが入った」という部分。「奮起した」ということを表現しようとしているのだと思うが、なぜ、このような表現を使ったのだろう? 意味深。
「東京ブラックアウト」が伝えたいこと④ 小泉元総理も狙われている? [読書]
【「東京ブラックアウト」が伝えたいこと 小泉総理も狙われている?】
前作の「原発ホワイトアウト」。著者は以下の理由でこの小説を書いたという。推進派は新潟の泉田知事を冤罪で逮捕することで、再稼働を進めようとしている。そのことを警告したかったとのこと。
幸い、泉田知事は現段階でも逮捕されていない。これは著者の言う通りなら推進派がしくじったか? 泉田知事が罠に嵌らなかったか?のどちらかだろう。著者は現役のキャリア官僚。小説を匿名で書くことで官僚や電力会社が本当に考えていることを伝えようとしたという。
その続編である「東京ブラックアウト」でも、同じように衝撃的な記述がある。これも泉田知事と同じ警告であり、メッセージだと思える。紹介する。
第4章 発送電分離の闇 P102−103
「日村(経産省の官僚)のもうひとつの宿題である大泉元総理の大作を始めることにした。
いまや、趣味の音楽鑑賞、脱原発講演、それに再生エネルギーの社団活動に勤しむ大泉元総理に対しては、NPOから講演依頼をして、その講演料収入での申告漏れという毒を盛るしかない。(中略)
しかし、フクシマの事故以前であれば、こうしたNPOも、世の中からはまともなNPOと見られていた。しかしフクシマの事故以降。彼らはNPOの衣で身を包んではいるが、その実態は電力に買収された原発推進団体であることがバレてしまっている。
こうした既存のNPOから大泉元総理に声をかけたとしても、勘のいい大泉は、すぐ電力からの差し金と気づくはずだ。それを避けるためには、電力会社がスポンサーであることを隠し、田舎の素朴然としたNPOを電力会社OBに急ごしらえでつくらせることだ。(中略)
大泉元総理の「偉大なるイエスマン」として保守党の幹事長を勤めた岡部晋の地元にでもこしらえて、岡部に大泉元総理への口添えをお願いでもすれば完璧だ」
(「東京ブラックアウト」講談社 若杉冽 著より引用)
んーーーー、やっぱ、こんなことしているんだー。
「東京ブラックアウト」が伝えること③ ジャーナリスト上杉隆さんが常々指摘する記者クラブ問題についても言及 [読書]
小説「東京ブラックアウト」は「原発ホワイトアウト」の作家が書いた続編的小説。著者は現役のキャリア官僚であり、自分が職場で見たこと体験したこと。聞いたことを物語にして、事実を伝えようとしている。マスコミでは報道されない、官僚の思惑。電力会社の裏工作。政治家たちの本音がリアルに綴られていて、あまりの酷さに打ちのめされる。マスコミの記者クラブ問題についても描いている。
第6章 再稼働に隠された裏取引 P163より。
「この国ではつねに、何千人もの記者を擁する大新聞ではなく、数十人規模の週刊誌の編集部か、或いは個人のフリージャーナリストが、権力の心胆を寒からしめるスクープを放つ。記者クラブ会員社の記者にとっては、大臣のスキャンダルを追求するよりも、大臣の家族の誕生日を知ることのほうが重要な仕事となっている。
(中略)前経済大臣、小口陽子の政治資金問題でも、何千人もいる新聞記者は、誰一人として、その公開されている資料を調べようとしなかった.....」
(「東京ブラックアウト」講談社 若杉冽 著より引用)
これはフリージャーナリストの上杉隆さんが常々指摘している点である。記者クラブシステムがあるから、フリーや海外の記者を閉め出し、大手各社が横並び報道になる問題が起こる。その辺のことは上杉さんが出演した先日の「週刊リテラシー」でも詳しく語っていたが、彼の著書でも詳しく説明されている。いくつもの本に書かれているが、最新の「淳と隆のなんだかおかしなニュースの裏側」(双葉社)第2章テレビはなぜ自主規制だらけなのか P69でも触れているので興味ある人は読んでほしい。
ちなみに「東京ブラックアウト」の物語の中では上記のように前経済大臣、小口陽子となっているが、誰がモデルなのか?はすぐ分かる。「ん? これは誰がモデルかな?」と思い調べながら読んでいる。
前作「原発ホワイトアウト」感想はこちらで=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2016-01-07-4
「東京ブラックアウト」が伝えること② 発送電分離が実現する前に原発が動けば阻止する政界工作資金が工面できる? [読書]
小説「ブラックアウト」第4章「発送電分離の闇」より
「発送電分離の阻止ーこれは考えようによっては、原発再稼働以上に大切な問題だ(中略)これは、電力会社の社会的パワーが、日本社会において縮小することを意味する」
「発送電分離が実現する前に原発が動けば、じゃらじゃら金が流れ出て、発送電分離を阻止する政界工作資金が『電力モンスターシステム』から工面できる」
「原発再稼働を急がなければならない本当の理由は。発送電分離阻止のためなのだ」
(「東京ブラックアウト」講談社 若杉冽 著より引用)
続き③はこちら=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2016-01-08-1