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「東京ブラックアウト」⑤ 官僚は総理をこんなふうに見ている? [読書]

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 小説「東京ブラックアウト」は現役のキャリア官僚が匿名で書いた原発問題の裏側を描いている。物語には実在する政治家がモデルのキャラクターが数多く登場。名前も一字違いとかで、モデルがすぐに分かるようになっており、よりリアリティを持って読める。以下は、小説内に登場する総理大臣の記述。

「第8章 五〇人の決死隊」p230

 「政治家四世の血筋で、父や祖父に比べて勉強の出来が悪く、その劣等感の裏返しとして、周辺諸国に必要以上に虚勢を張る。夜郎自大的な総理にとっては、人生最大の踏ん張りどころであったかもしれない。.........こうして躁状態へのスウィッチが入った。平常時には紳士的な総理が、椅子を蹴って立ち上がった。そして、ドーンと机を叩いて、髪を振り乱しながら絶叫した」

(「東京ブラックアウト」講談社 若杉冽 著より引用)

 なるほど、キャリア官僚である著者から見ると、そういうふうに見えるのだということがよく分かる。著者だけでなく、官僚から見ると、そんなふうにしか思われていないということだろう。

 ただ、気になる記述がある。「こうして躁状態へのスウィッチが入った」という部分。「奮起した」ということを表現しようとしているのだと思うが、なぜ、このような表現を使ったのだろう? 意味深。

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