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「朝日のあたる家」を感情的な映画と批判する人たち [「朝日のあたる家」観客の感想]

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 朝日のあたる家ーある男性の感想。”何だか感情的な映画だねー。これはまさに推進派がいつも反論するときに指摘する感情論を、そのまま物語にしたような作品。それじゃ駄目なんだよ。こんな映画は伝わらない。どうせなら、もっと淡々と事実を描く方が伝わると思うがねえ”

 映画というのは、観た人がいろんなことを感じればいい。テーマと関係ないことでも構わない。ただ、その感想を聞くといろんなことが見えてくる。この人の感想からもいろんなことが見えて来た。

 まず、”朝日”を推進派が反論するときに使う”感情論”そのものだ。という意見。非常に興味深い。そして、もっと興味深いのは、その人が”それじゃ駄目なんだよね”と指摘しているところ。それらの言葉から男性は、反原発に賛同する人であることが分かる。推進派のいい分をいつも苦々しく思っているようだ。だから、”感情論ではなく理論で反論しなければ、議論には勝てない”と言っているのだ。

 その何が興味深いかというと、その男性は推進派が”感情論では駄目だ!!といえば、それに合わせて感情論ではなく。理屈で議論せねばならないと思っていること。放射線の数値、経済効率、医学的な論争で議論すべきだといっているようだ。

 不思議!! なぜ、推進派が感情論が駄目というと、それに対応してしまうのか?なぜ、推進派が求める形で議論しようとするのか? 裁判や学者の学会ではない。感情論がなぜ、いけないのか? 

 福島では今も多くの人が放射能の恐怖に晒されながら生きている。不安。恐怖との戦い。避難した人も、悲しみと苦しみに苛まれている。いや、福島だけではない。放射性物質を含んだ食べ物は日本全国に拡散されているし、全国の原発のどれが、第二の福島になるか? 多くの日本人が怖れている。それを感情論だから.....と否定していいのか?

 怖い、苦しい、悲しい.....だから、何とかしなければ!と人は思うのだ。それを否定して、経済性や科学で議論してどうなる。人は強い感情を持ってこそ動き出す。そんなときに理屈ではなく、利害を超えて人は行動する生き物。子供のため、彼女のため、家族のため。古里のため。誰かを守る。そんな感情こそが最大級のエネルギーとなる。

 原発を推進したい人は、利害で判断する。利益のために行動する。だから、得をしなくても動く人たちは困るのだ。そして、怖い、不安だ、恐ろしいという感情を持つ人を説得するのはとても大変。だから、”感情論では駄目”と批判するのだ。やりにくいから、そう主張するのに、なぜ、その反対派の男性はそれを受け入れて、推進派のいう理屈で議論しようとするのだろう?

 もっといえば、その男性は推進派と会合を持ち議論している訳ではないだろう。それならなおのこと。推進派に足並みそろえて感情論を否定する必要はない。もう一度書く。原発問題以外にもいえることだが、人が動くのは、人が真剣になるのは、理屈ではない。医学的な根拠、経済性、科学的な数値で、人は本気にならない。人が本気で動くのは感情が揺さぶられるときだ。

 この子を守りたい。この人を悲しみから救いたい。可哀想だ。許せない。がんばってほしい。そんな感情から人は利害を超えて動く。自分が傷つくことが分かっていても行動する。だから、人は素晴らしい!

 だからこそ、僕は”朝日のあたる家”では、科学、医学、経済、そんな側面から原発事故を描かず。事件に巻き込まれ、古里を失った家族の悲しみをひたすら描いた。その悲しみこそが百の理屈よりも、多くの人の心に届くと考えた。感情は大事なのだ。

 どんなに議論をしても、数値を並べても、人は納得しない。理解するのは専門家だけだ。多くの人はそれでは動かない。人を動かすのは感情。だから、感情論は大切。そう考える。


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朝日のあたる家ー本当に圧力はなかったのか? [「朝日のあたる家」観客の感想]

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 映画界では原発事故を題材とした映画を作ることはタブーと言われている。実際、”朝日のあたる家”を作ってみて、それを痛感した。企業はどこも製作費を出さない。大手映画館は上映拒否。なるほど、確かに原発映画を作ることは生易しいことではなかった。おまけに”そんな映画を監督したら二度と商業映画を撮れなくなるぞ!”と先輩たちに脅された。

 ただ、それら障害のほとんどは圧力ではなく、自粛が理由。企業側に立てば、その筋から”出資したらマズいことになるぞ!”と脅されなくても、自粛して出資はしない。ややこしいことは避けて通る。映画館にとっても同じ。何人もの支配人から、ここだけの話。と事実を聞かせてくれた。

 それが現実なのだが、マスコミ取材ではよく”圧力はなかったですか?”と質問され、先の経緯を説明した。原発問題に関心があるのに、そんな映画を撮ろうとしない後輩監督たちにもそう話した。圧力はなかったと。だが、原発問題に詳しい友人と話したとき、こう言われた。

 ”もしかしたら、朝日のあたる家が映画館で公開されることを快く思ってない人たちもいたかもしれない。ただ、太田監督に圧力を掛ける手だてがなかっただけじゃないかな?”

 つまり、圧力というのは、怖い人を雇って自宅に押し掛けるようなものではない。脅迫罪や暴行罪にならないようにして、証拠を残さないようにして追いつめ、都合の悪い行為を押さえつけ、止めることだ。それをマスコミに嗅ぎ付けられ、公表されてはいけない。圧力をかけるのも、なかなか大変なのだ。

 一番圧力を掛けやすいのは、テレビに出ている人。推進派=>スポンサー=>テレビ局=>プロデュサー=>出演させない。という流れで圧力をかけられる。だから、タレントは原発問題に触れたがらない。原発問題を厳しく追及する人ならスキャンダルを探され、暴露されて、社会的に葬られる。

 だが、僕の場合。テレビの仕事はない。会社にも属していない。だから、圧力のかけようがなかったのではないか?と友人は指摘する。映画人のほとんどはフリー。クビになることはない。おまけに、僕の場合は企業から仕事依頼は来ない。なので、仕事を止めるーというパターンが使えなかったのではないか?ということ。ま、実はそんなことではなく、小物だし、知名度もないし、影響力ゼロなので、誰も問題視しなかった...というのが本当のところからもしれないが。

 ただ、冤罪という手は有効。電車内で突然”この人、痴漢です!”と見知らぬ女の子に言われて逮捕! 社会的に葬る。もし、僕がそんなことになれば、”嵌められたんだ..."と思って頂きたい。が、そうなるのであれば、”朝日”がかなり影響力を持ったということであり、ヤバい!と思う人たちが多くなったということ。それはそれで映画の威力を証明したことにもなる。

 ま、いずれにしても、原発映画はもうタブーではなくなった。過敏に反応する必要がないことも実証された。これからはドキュメンタリーだけでなく、原発を題材とした劇映画がどんどん作られるだろう。ドキュメンタリーは真実を伝えると思われがちだが、それでは伝えられない真実もある。

 プライバシーに触れること。実名では語れないこと。あまりに残酷過ぎても、ドキュメントでは駄目。でも、劇映画ならそれを伝えることはできる。映画だけではない。真実を、現実を、本当のことを伝えること。大いなる第一歩になるはずだ。

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感想”泣きすぎて脱力感半端ない。全国の映画館で断られるのは当然” [「朝日のあたる家」観客の感想]

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 朝日のあたる家ー札幌公開で見つけた感想

 ご紹介させてください。

framboise @framboise731 2月19日
「朝日のあたる家」見てきた…泣きすぎて脱力感半端ない。あれが全国の映画館で断られるのは当然だわ。原発で誰が得をしてるのかはっきり言ってるし、一般市民の悲しみがリアルすぎるほどリアル。現実(とネットで見聞きした状況)そのまんまだもん。絶対見るべき映画だよ、もっと全国で広まれー!

脱原発に一票チーム北海道5区 @shinchannoujyou 49分
@ompfarm @magicalmako お疲れ様です。昨日、朝日のあたる家。見て来ました。無関心層には、なかなか見てもらえ無いでしょうかね。初日はほぼ満席状態でした。

Mint(脱原発に一票) @orcamie 2月21日
映画[朝日のあたる家]明日から札幌シアターキノにて公開。北海道初上陸。これは原発事故に翻弄される家族の物語。スターウオーズ並みのエンドクリップが長いのはスポンサーが無名の市民達だから。この映画は福島の時系列を忠実に再現。公式HP: http://asahinoataruie.jp/trailer.html

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”朝日のあたる家”はリアリティのない映画だーという人? [「朝日のあたる家」観客の感想]

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 「物語は福島のあとの原発事故なのに、人々の反応が福島のときと同じ。2度目なのだからもっと敏感になり、もっと恐怖を感じ。慌てふためくはず。リアリティがなく、見ていられない」

 という感想をくれた人がいた。が、この方は多分、福島の事故以降に勉強し、危機感を持った方だろう。「次、事故が起きたら大変だ!俺はそう思うのに、映画の中の人たちはあまりにも警戒心がない。福島のときと同じ反応。おかしい!あり得ない!」と思ったのだ。

 しかし、もし、2度目の原発事故が起きたなら、映画の中の登場人物こそがまさにリアルな反応となるだろう。というのも、僕は「朝日」の宣伝キャンペーンで日本中を飛びまわっている。その先々でお会いした方々。もうビックリするほど原発事故について関心がない。

 一部ではない、ほとんどの方といっていいほど「もう収束したんでしょう?」「避難は解除になったよね」という。それどころか「関心ない」「関係ない」「それより景気が大事!」という方が圧倒的。福島から離れるほどに、そんな方が多かった。

 もっと驚いたのが反原発を掲げている人たちなのに「朝日」を見て「ここまで酷いと思わなかった」「知らないことが多かった」と言う人が結構いたこと。「朝日」で描いたエピソードはスクープした事実ではなく、新聞やテレビですでに紹介されたものばかり。原発事故に関心があるのに、それすらも知らない人が多くいたということ。

 そしてあれほどテレビ、新聞ではウソが平然と流されたのに、今もそれらマスコミを信じる人がとても多い。(もちろん、事実を伝える社もあるが、相変わらず提灯持ちも多数)思い出してほしい「汚染水はコントロールされている」と首相が世界に発言しても、それを信じないのは国民の60%に過ぎない。あとの40%は信用しているということ。乱暴に計算しても4000万人は信じているのだ。

 この現状から分わかること。もし、2度目の原発事故が起こってもテレビではすぐに事実を伝えず。福島と同じように「メルトダウンはしてない」と報道。避難が遅れ。市民も「大丈夫だろう。テレビで言ってないから」と安心。福島と同じ展開となる可能性は大なのだ。先の大雪でも総理は天ぷらを食い。都知事は”問題ない”と発言するほど危機管理ができてない。

 山梨が雪で閉ざされても、NHKはオリンピック中継を止めない。また、ロケ地の湖西市近辺で取材したときも、多くの人が「ここは浜岡原発から60キロ離れているから大丈夫」と言い切っていた。飯舘村=>福島第一原発も60キロと伝えると、初めて「へーーー」というが、やはりリアリティがないようだ。

 柏崎刈羽原発から30キロ圏内の方とお話したときも「原発の近所に住んでいる人。ほんと大変よね? 可哀想だわ〜」とまるで他人事のように話すおばさんの言葉が印象的だった。自分が被害に遭うかも?という認識がまるでない。でも、それが多数の市民の感覚なのだ。

 次の原発事故が起こったら「朝日のあたる家」と同じ展開になる可能性が高い。もし、違う展開があるとすれば、福島以上の規模の事故となり。逃げる間もなく多くの人が、今度こそ大量の死亡者が出て、どこかの政治家が「原発事故で死亡者は出てない」とはもう言えない事態になること。

 そのときはもう、日本という国自体が終わるときか? 国土の多くが汚染され、やはり日本という国が終わる始まりとなるか?どちらかだと思える。

 まるでSF映画。でも、それが現実。驚くほど多くの人が福島の現実を把握しておらず。「収束した!」と思い込んでいる。だからこそ「朝日のあたる家」を見てもらいたいのだ。そこに描かれているのは、あなたの町で明日起こる現実だと伝えたいから。
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感想「この映画の本当の価値は、残酷なまでのリアリティだと思う」 [「朝日のあたる家」観客の感想]

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 いつも素敵なコメントをくれる

 和歌山の梅茶さんから、また投稿を頂いたのでご紹介。

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BY梅茶 日時 2013-12-08 07:29

 私の娘も、この映画を見てくれました。

  彼女はいわゆるアニメおたく…。 あまり普通の映画を見ることは少ないです。

 そしてシャイなので、あまり感動を口にすることもありません。

 けれど、この映画が、あの場面で終わっていたこと…、

 そこに彼女は悶々としたようです。

 あそこで終わること…、

 置き去りにされたように感じたのか、 報われない家族に心痛めたのか…、

 何も解決できない現状に恐怖を覚えたのか…。

 涙を誘う映画ではあるけれど、 この映画の本当の価値は、

 この、残酷なまでのリアリティ、だと思うのです。

 なにも解決されない、できない現実…。

 映画がここまで、悶々とさせられるものだったことが、

  彼女には新しい体験だったようです。

 快い体験ではないかもしれません。

  カタルシスも得られないでしょう。

  けれど、この体験は、無駄になることはない…、

 そう信じています。


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朝日のあたる家ー感想を読みたい方はこちら! [「朝日のあたる家」観客の感想]

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 都知事選の争点にもなっている原発問題。

 その原発事故を正面から描いた話題の映画

 ”朝日のあたる家”

 2月15日から愛知県豊川市で凱旋アンコール公開。

 今週末2月8日からは、山梨県の映画館で公開(監督舞台挨拶あり)

 その映画のいろんな感想を読むができます=>
http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/archive/c2304025926-1

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「いつも写真が嫌いな私が みんなで写真を撮ろうよ。」 [「朝日のあたる家」観客の感想]

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 先のメッセージをくれた神奈川の主婦さん

 FBにも記事を書いてくれた。

 こちらも涙が零れる

 「朝日のあたる家」がんばって作ってよかったと思える瞬間

 ありがとうございます。

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家族写真にいいね!をくださったみなさまへ

昨年 横浜で観た観た 映画「朝日のあたる家」。
何度か この映画について書いたことがあるので 覚えていただいているかもしれません。この写真はその時の思いからのものでした。映画を観た日に まだ慣れないツイートをぜひしよう!と思って実行したのも、自分の行動としてはいがいなものでした。  

「観ましたか? 観ませんか? 観ましょう。 観てください!

観ましたか? 観ませんか? 観ましょう。 観てください!同じことが起こる可能性は大きい!自分のこととして考えるためにも必見! 「朝日のあたる家」横浜ジャック&ベティ 8日(金)まで上映。」 

必死で考えた140字。

慣れないことを夢中でしました。 それくらい 心に残る作品だったのです。
私たちの何気ない日常が、どれだけ不確かなものであるのか、胸に抱えながら帰宅しました。今、幸せだと感じることにも何の根拠もないのではないのか・・あの日から、いつもそのことが頭から離れません。今年の初詣で いつも写真が嫌いな私が 

「みんなで写真を撮ろうよ。」

と口にしたのも、その思いからです。 

今日こうしていることも永遠ではないのだ。守りたいものはたくさんある。しかし、守り切れずに大きく人生が変わることは誰の身にも起こりうる。「これがいつまでも続くとは限らない。今日のこの時を大切にしなければ。縁起でもないけれど、来年同じ写真が撮れるとはかぎらないから・・」と言ったのも 

あの映画のシーンが頭にあったから。

当たり前だと思っていた日常が 当たり前ではないこと! 多くの人の思いと努力によって守られていたものだということに改めて気がつきます。原発事故は特別のことではない。私たちのすぐそばにある。私の出身地は大分県です。帰省のたびに「あんたたちは大変やね。」と言われることもあります。

でも、大分の目と鼻の先には伊方原発があるのです。一昨年別府からフェリーで四国に渡った時にはすぐ近くを別府を発って間もなく見ました。 どうして福島を遠いところのことと感じているのだろう。 すぐ近くにあるじゃない・・・

私はこの日常を大切にしたい。

守りたい。来年も同じように家族で写真が撮りたい。だって、こんなささやかな願いが叶えられない人がたくさんいるのだから。二度と家に帰れない人が大勢いるのだから。

私が思うことが少しずつ家族にも伝わっているような気がする。普通に暮らすことは当たり前ではない。みんなで守らなければいつ壊れるのかもしれない。そして、帰れなくなった家と集まることさえできなくなった人たちのことを忘れず 今日を大切にしよう。

大分で警鐘を鳴らし続けているFB友もいる。

みんな よそのことだと思わないで。

今の私たちの暮らしは とても不安定なものだということ、怖がらずにちょっと見てみよう。

今日の穏やかな日常 守りたいもの。


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「家族の何でもない時間を大切にしようと考えました」 [「朝日のあたる家」観客の感想]

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 新年に嬉しいメッセージを頂いた。神奈川の主婦の方から。

 本人の承諾を得たので、ご紹介する。

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 「朝日のあたる家」を観て 

  家族の何でもない時間を大切にしようと考えるようになりました。

 (今年の正月に映画と同じように)初詣で家族写真を初めて撮りました。

 当たり前のことだと思っていることは当たり前ではない! 

 多くの人の思いと努力によって今があることを感じています。 

 これから 何をしなくてはいけないか・・

 自分なりの行動をします。

 きっかけを作ってくださってありがとうございます。

 太田さんの覚悟の作品作りに心を打たれました。

 お体に気をつけて ますますのご活躍をお祈りいたします。

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感想「やっぱり、実際に故郷を失った人の悲しみは、分からないんだよね」 [「朝日のあたる家」観客の感想]

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福島県Kaoriさんの感想

ひと言では、表現できないんですが、まず、当時(の雰囲気)を思い出したのと、

ずっと感じている不安な気持ちに山本太郎さんのセリフが

真っ直ぐ刺さって、途中から涙が止まらなかったです。

他のお客さんの中にも、

すすり泣いている方、何人かいらっしゃいました。

最後のマイちゃんの「放射能がなくなったら帰ってくるぞ!」

っていうセリフも、、なんかもう切なくて切なくて。

これは、福島の現状・起こりうる日本の未来を教えてくれる映画だと思うので、

本当に、ひとりでも多くの福島県民以外の方に観て頂きたいです。

だけど、観た人は、「そんな、大袈裟な」って思うかもしれないですよね。

これが現実なのに。

きっと長くなりますが、私が一時帰宅に立ち会った時のお話を、

少しだけしますね。

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まず、、薄っぺらな防護服を渡されたのは同じです。

安っぽいガイガーカウンターも渡されました。

(浪江町に入ったものの、数値は最後までほぼ変わらず)

家に着くと、家の周りは荒れ果てて、生い茂った草や背丈以上に伸びた細かな小枝(?)達を、

手と足でかき分けながら進まなくてはならず、

玄関に辿り着くだけでも時間がかかりました。(時間限られているのに..)

そして、家の中に入る際の指示として、

「そのままでは入らないでください。更にもう一枚、足に防護カバーをつけ足してください。

足の底についた放射能を家に入れない為です。

ですので、家に入る時には新たにカバーをつけて、家から出る時には、

そのカバーを外してください。

家に出入りする度に、足の防護カバーをつけたり外したりしてください。」

というものがありました。

実際、家の中に入ってみると、、本震の後、

何度も起こった余震のせいもあったかと思います。

洋服ダンスや棚は全て倒れ、冷蔵庫の中は腐ってて、、

なんていうか、、色が無かったです。全てが灰色に見えました。

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・・彼は、自分の家だから、ギリギリまで居たかったんだと思います。

自分の荷物、お母さんにお願いされた荷物を運び出したあと、

室内や冷蔵庫の中や、すべてを撮影してました。

でも、私は、、一刻も早く、その場を立ち去りたかった。

怖かったんです、とても。

すぐ背後に、”死”や”恐怖”を感じてしまって。

寿命が縮まるんじゃないか、という恐怖、 将来もし赤ちゃんが生まれたら、

その子に影響が出てしまうんじゃないかっていう恐怖です。

それで私は、「早く、出ようよ..」と彼に言ってしまったんですよね。

後から、、彼は、私のそのセリフを聞いて、ものすごく悲しかった、と言ってました。

「やっぱり、実際に故郷を失った人の悲しみは、分からないんだよね。

俺は、最後の1秒まで、あそこ(家)にいたかった・・」

と、言われました。

私も、本当にほんと~~~に、辛かったです。

彼の気持ちを考えてあげられなかったこと、

それでも、自分や未だ見ぬ子供の”未来”を守りたいと思ったこと。

でもそれが、彼の気持ちをとても傷つけてしまったこと。。。

だから、、あかねちゃんが「ここに残る!私の家だもん!」

って言った時、 それを思い出して、本当に辛くて辛くて。 今でも涙でます。

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結局、彼の家を少し早めに出て、

そのあと、浪江の町を車内から撮影しながら、指定の体育館に戻りました。

体育館では、東電社員と思われる人にガイガーカウンターを返却するのですが、

その数値をみて、

「0.03マイクロシーベルトなので、○○レベル。問題ありません」

と、無表情でサラっと一言。

・・・・・騙されてる感たっぷりでしたが、何も言えませんよね。

私たちは、舞台挨拶の翌日に本編を観たために、

映画の内容や感想・実際はどうだった、とか、、

そういうお話をすることが出来なかったんですね。

「映画を観たあとだったら、もっと監督と深い話しが出来たかもしれないのにね」と、

帰りの車の中でしゃべってました。

『俺の母ちゃんが観たら、ぜったい大泣きすんだろうなぁ・・・・』

っても言ってましたね。

私たちは映画を観て、帰りの車の中で、

避難することも視野に入れようって話しました。

福島の皆、、だけに限らず、皆さんにも、

迫っている危険に気づいて欲しいです。


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「朝日のあたる家」に寄せられた感想(5) [「朝日のあたる家」観客の感想]

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kojikaneko生きぬくべえ! ‏@suzupap 10月8日
俺も並木士郎さんみたいに、叫んじゃうとおもう。そのあとどうすればいいかわからない ( #朝日のあたる家 朝日のあたる家 監督対談 http://moi.st/14afaeb )


くろすけ ‏@55kurosuke 10月8日
映画「朝日のあたる家」のパンフレットを、地元の図書館に貼らせてもらった。これを見て、映画を見に来る人がどれだけいるか分からないけど、関心を持ってくれるといいな。

hainori ‏@hainori2 10月7日
@kiriyama99 上映され、この悲しみを少しでも多くの日本人に、いや世界中の人たちと共有してほしい。そこに日本最後の希望が残っていると思う。上映を続けてください。みんなで語り続けましょう!「朝日のあたる家」を観て、上映できること、上映をし続けることが希望への道と感じました。

kojikaneko生きぬくべえ! ‏@suzupap 10月7日
『朝日のあたる家』もの凄くスタンダードなホームドラマだ。それが一瞬に転じる何でも無いような地震。靜にこっそり忍び寄ってくる国策という悪意。情報も無いままに蹂躙される運命。山本太郎さんの言葉が本当に刺さる。何も出来ないでいる自分がつらい http://coco.to/movie/35363


くろ (脱原発・脱被曝)命が一番大切 ‏@tkurokawa31 10月7日
「朝日のあたる家」決して多くの人が見終わったわけでは無いはず。なんだか悲しい。原発事故の起こったこの国で国民の関心はAKBの総選挙?
みんなに見て欲しい、福島で何が起こったか何が起こっているか。民度が試されている…


tomomi ‏@oddity_pure 10月7日
『朝日のあたる家』いしだ壱成のファンで彼の出てる作品なので見に行きました。未成年ファンには嬉しいシーンが。グレチキの北原雅樹くんも「じゅんぺい」役で出てます。私は静まり返った映画館で大爆笑をしてしまいました。
未成年ファンにはこれはお得な1シーンだと思います。是非^^


デラララ ‏@ALALALED 10月7日
きのうは映画「朝日のあたる家」太田監督とのトークイベントに、反原発抗議参加者としてお話させていただいた。監督ご自身何度も参加された官邸前。その熱気に触発され、今回の作品を作るに至った経緯を直にお聞きして、その抗議の場にいた者として、決して無駄じゃなかったんだと報われた思いがした。

高木淳司 ‏@heavyshoulder 10月7日
『朝日のあたる家』で描かれていることは、全ての核燃料の処分が終わらない限り、いつでも起こりうること。原発が稼働していなくても事故は起きる。この先数十年以上の長い間背負い続けていかなければならないリスク。

100bit丑密 ‏@100bitushimitsu 10月7日
RT 映画「朝日のあたる家」多くの人が観たいと言う。が市民の寄付だけで製作した映画。TVCMや新聞広告を打てず、すでに上映中な事を知らない人が多い。劇場・上映時間・公開日等ツイートして頂ければ「もう上映中なんだ」と気づき劇場に行ってくれるはず。お願いします!

たま ‏@tama1203 10月6日
【朝日のあたる家】を観てきた。太郎さんのセリフは全国の親たちへのメッセージの様で、私の心にもずしっと来た。現状に置かれている家族がテレビから現状とは違う報道を見ている姿、今なお福島にいる住人の方々もこんな感じなんだろうという疑似体験のようで・・途中からぼろぼろ涙が最後まで

5manson ‏@5manson 10月6日
『朝日のあたる家』『朝日のあたる家』 パニック映画・家族/故郷の意味を知る映画だと思って多くの人に観てもらえればいいと思う。ただ地震大国で原発推進を掲げどんどん再稼働されていくことに疑問を持つ人が一人でも多くいてくれることを願う。 http://coco.to/movie/35363

亜悸 ‏@akkieC 10月6日
朝日のあたる家は息子と観たんだけど「30まで生きられないかも」的なフレーズがめっちゃ効いて息子も再度褌を締め直し。荒療治でゴメン。でも君にはどうしたって海外に出て欲しいから。

デラララ ‏@ALALALED 10月6日
@kiriyama99 今日は拙いトークを盛り上げてくださりありがとうございました。ブルース・スプリングスティーンの曲「マイ・ホームタウン」になぞらえたシーンのお話等々聞けて、監督の「朝日のあたる家」への熱い思いを知ることができました。今度は母を連れて観に来ようと思っております。

sachi ‏@deEerens 10月6日
映画『朝日のあたる家』は原発の危険性や賛否に焦点をあてた作品ではなく、原発過酷事故が起きると「失うもの」を描いています。土地、家屋、仕事、家族人々の関係、故郷、文化、優しさ、心。そして、私達自身が変わらないと何度でも繰り返すと伝えています。失う「痛み」を伝えています。


C.012 ‏@hikaru0508reo 10月6日
「朝日のあたる家」観てきました。朝から涙と鼻水の洪水状態。マスクしていて良かった。福島の人たちが置かれている状況を、今なお続いている状況を知らない人には是非観てもらいたい映画です。

亜悸 ‏@akkieC 10月6日
朝日のあたる家を観てきた。上の娘が鼻血噴いて泣くシーンが一番キツかった。サイタマで息子が制服を鼻血まみれにしてベソかいて帰ってきた日を思い出して鼻の奥がツンとした。 http://p.twipple.jp/vQqMY


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