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「明日にかける橋」DVD発売決定。予約受付始まる! [2019]

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「明日にかける橋」DVD発売決定。予約受付始まる!

僕が監督した劇映画で、昨年全国公開された「明日にかける橋」。2月2日の発売が決定した。こんな早い時期に凄い! やはり地元での9週間のロングランが効いたのだろうか? 全国公開もされたし。海外でも受賞したし。全国のTUTAYAに並べばまた多くの人に見てもらえるぜよ!だが、多くの人はこう思っているはず。

「映画館で公開したんだから、当然DVDになるんでしょう?」

それは間違い。DVDメーカーが出資している作品がDVDになるだけ。地方映画の場合。その出資はまずないから基本はDVDにならない。「採算が取れる」とメーカーが踏んだもだけ、手を挙げたメーカーによってDVD化される。

僕の以前の作品では5年かかったものもある。それでもラッキーな方で、DVD化なし!という作品も結構存在する。その意味で「明日にかける橋」は公開終了から数ヶ月でDVD化というのは異例。配給会社が頑張って売り込んでくれたことも大きだろう。

今回のDVD化に際してサウンドを少しだけ手直しした。先の劇場版は映画館で最高の音を聞いてもらうための設定してある。それをそのまま家庭用の機器で再生すると、いろんな問題が出る。そこで家庭でも素晴らしい音が再現できるようにして再録音。

さらに、映像と音響を少しだけ直した。どこが違うか?ぜひ、確かめてほしい。エンディングが違うなんて事はないが、より見やすくなっているはず。あと、特典映像として、昨年、静岡あさひテレビで放送され大好評だった

「メイキング 越後はる香 16歳の挑戦」

が収録されている。これも映像を手直し、DVDで見やすいように再編集してある。プラスして、静岡版の予告編。映画館ではかかってない版だ。それと笑える特典映像が一つ。これは見てのお楽しみ!

ロケ地ではどこかのお店で販売してもらえると思える。が、ネット等でも購入できる。詳しくはまたお知らせする。



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日本はもはや経済大国ではなく、後進国になったことを痛感? [my opinion]

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日本はもはや経済大国ではなく、後進国になったことを痛感?

昨年の夏。映画祭でロスアンゼルスに行き、痛切に感じた。まず、食事が高い! 普通に食べても2000円くらいかかってしまう(1ドル〜130円)。もちろんピンキリで安いところもある。が、観光客相手でない店でもそれなりの値段。僕が留学した当時(1985年=1ドル250円くらい)もそんな感じだった。が、バブル時代(1980年代後半)に入り、円高が進んでからは(1ドル=100円)、東京より安価でいろんなものが買え、生活しやすい街になった。

映画も当時、日本だとロードショー料金が大人1800円。アメリカでは7〜8ドルだった。半額以下で映画が観れた。それが今回は日本より高め。映画だけでなく、あらゆるものが割高だった。が、考えてみると、僕が留学していたのはもう29年前だ。30年近くも経てば値段は上がる。逆にいうと、日本が30年前と変わらない値段ということだ。

映画は1800円のままだし(これは上げて欲しくないが)1000円もあれば十分に豪華なランチが食べられる。いや、サラリーマンの友人はランチはワンコイン(500円)という。LAだとその額ではハンバーガーも食べられない。

なのでこの数年、LAに行った時はマーケットで買い出してきてホテルで食べていた。レストランだと高いが素材で買えばそれなり値段。ビールなら日本よりずっと安い。でも、なぜ、アメリカの食事は高いのか? 考えればすぐに分かる。人件費が高いから。対して日本は人件費を抑えるから安くできる。ブラック企業と同様に、日本人は安い賃金で長時間働かされているということだ。

それは何か?というと後進国ということ。開発途上国というか? 安い労働力で安いものを売る。戦後日本がしてきたこと。それを韓国や中国が後追いしていた。その時代に日本は戻っているのだ。が、日本人の気分は今もバブル!

「日本は経済大国だ。一流国家だ!」

と僕らの世代の多くは思っている。「韓国に負ける訳がない!」という変なプライドがある友人もいる。だが、時代は変わったのだ。

LAでも昔はどこに行ってもメイド・イン・ジャパンだらけ。テレビ、ビデオ、ラジカセ、ウォークマン。でも、今回は韓国製とアップルばかり。LAエアーポートの大型テレビもSONYではなく、LGー韓国製ーだ。スマホはアップル。車だけは相変わらず日本車が多かったが...。電気製品ではすでに世界シェアは韓国に追い抜かれている。留学時代、日本のテレビはアメリアとの貿易赤字報道が多かった。

「日本から買うものが多いのに、アメリカの物は買ってもらえない!」

とアメリカが不満を爆発。デトロイトでは日本車を壊すデモまであった。が、今、アメリカが頭を抱えているのは、中国に対する貿易赤字。日本との貿易赤字はそれに比べると小さな額なのだ。そう考えていて思い出したのは、日本への観光客がこの数年、急激に増えていること。

「日本は人気あるし、世界に愛されているんだよ!」

友人はそういうが、実態は違う。物が安いからだ。昔、僕らが物価が安いからと韓国旅行をしたように、日本は安いから多くが来て爆買いしてくれる。1980年代後半にNYのティファニーに日本人観光客が団体で押しかけたのと同じ。LAのロデオ・ドライブも日本人ばかりだった。それが今ではLAへの日本人観光客が激減。リトル東京も多くの店が締めている。僕が留学時代にはあった観光客向けの店はほとんど潰れていた。

逆にリトル東京に店を出すのは韓国人オーナー。つまり、韓国からの観光客がたくさん来るということだ。沖縄取材でも思い知った。ホテルに泊まる多くが韓国、中国、台湾からの観光客。国際通りを歩いても同じ。アジアの国が経済的に余裕ができてバンバン旅行しているということだ。

いずれにしても、日本は物価の安い国というのは間違いない。安いのは庶民には嬉しいが、それは経済大国ではなく、貧乏国という証。その現実がありながら、多くの日本人。特に僕と同じ世代は今も

「アジアでナンバー1。世界の経済大国だ!」

と思い込んでいる。テレビを見れば

「日本人はこんなに凄い。世界で愛されている!」

という番組がやたらと多い。それも現実から目を背けさせるためにプロパガンダに見えてしまう。ドイツが敗戦で経済も気持ちを落ち込んでいる時に、ゲルマン民族の優位性を訴えたヒトラーが支持されたように、国はダメになると、そんなことでプライドを保とうとするのだろう。太平洋戦争末期も軍は

「気力で勝てる!」

というような方針でアメリカ軍に向かい、次々に玉砕していった。この玉砕という言葉も同じ。「全滅」と言わずに「玉砕」と呼ばせた。

海外にも行かない。テレビばかり見ている。そんな人たちは時代の推移に気づかず、すでに日本が経済大国でないことも知らず、安い賃金で、長時間労働させられているということなのか? ただ、こうしていつの時代も国は衰退し、滅びていくのだろう。

その日本をバブルに戻すではなく、戦前に戻そうとしている人たちがいる。時代錯誤甚だしい。でも、テレビや新聞しか見ない多くの人はこう思う。

「日本は経済大国だ。優秀な民族だ。総理頑張ってほしいなあ〜」

そんな風に願ってしまうのだろう。


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