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なぜ、こだわりの有名俳優たちは東電賞賛映画に出演したのか?=推理した。 [原発問題]

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なぜ、こだわりの有名俳優たちは東電賞賛映画に出演したのか?=推理した。

この映画を見てTwitterで「感動した!」とか「素晴らしい!」と感想を言う人がいるとヤバイと思ったが、多くはそのトリックに引っかからず、問題点を見抜いたようだ。中には出演俳優を批判。「失望した」「裏切られた」「あちら側の人だったのね」「金で魂を売った」と言うコメントも見られた。

特に主演級の俳優さんたちはこだわりがあり、政権や原発ムラになびくようなタイプではない。なのになぜ?と言う憤りを感じたのだろう。その辺を解説する。批判ツイートにあるように、俳優たちはなびいたり、金で魂を売ったりした訳ではないはず。彼らはこの映画を「命がけで日本を守った人たち」と言う物語だと真剣に思い、感動し、出演を決めたはずだ。

製作側は多分「あの悲惨な事故を忘れてはいけない。それを伝える映画。現場の50人の命がけの記録です」てな説明をして出演交渉をしたはずだ。もし、そこで俳優事務所、あるいは俳優が原発事故に精通していていれば、シナリオを読み「あれ? 事実と違う!」「なぜ、嘘を事実として描いているのか?」と疑問を持っただろう。しかし、事故当時のことを詳しく把握している人はまずいない。

おまけに物語は非常に巧妙に作られている。嘘八百を並べているわけではない。90%が事実。そこに10%の嘘を入れることで「東電職員の活躍」「邪魔ばかりする官邸」と言う構図を作り上げた。その10%の嘘も、新たに作り出したものではなく、当時、言われていた情報を採用。

その情報が実はデマで、のちに真実が伝えられた。が、当時のデマを信じている人が今も多い。少しばかり詳しい人でも「あ、この話聞いたことある。やはり官邸が邪魔したんだ〜」と納得してしまう。よほど詳しくないと見破れない嘘を入れ込んだ巧妙な物語なのだ。さらに50人の奮闘は事実。そこを強調したストーリー。そこだけ見れば感動的。

そんなシナリオを見せられて「命がけで日本を守った人たちの物語です。あの悲惨な事故を忘れないために、この映画を作りたいんです!」と言われれば「それは素晴らしい!」となるだろう。スポンサーに原発ムラの企業は入っていない。大手ばかり。ギャラも十二分に払われる。「社会性のある意義ある映画だ。出演しよう!」という流れだろう。多くの俳優さんたちは純粋で真っ直ぐだ。素晴らしい人ほど、そんな傾向がある。だから彼らは全身全霊で演じた。まさか「民主党政権を悪役にした東電賞賛。事故はもう終息したかの印象を与える」映画になるとは考えもしなかっただろう。

これは原発を建設するときと同じ手法。過疎化の村に電力会社の社員がやってきて「日本は資源が少ない。石油が止まったら大変なことになる。原発は必要。日本の将来のためです。村にも十分な保証が出ます」ーなるほど。それなら協力しよう!と原発建設が始まる。危険性には触れない。あるいは十分な対策があると嘘を言う。本当の事情を知らないと納得してしまう。要は原子力ムラの手口。事実を知ることの大切さを痛感する。

内容面について記事=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-06

製作面について記事=https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-07

要は東電賞賛映画?=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-08


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