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「菅も安倍も同じだ。何も変わらな〜い!」という批判に感じる違和感?=批判することで単なるストレス解消? [社会政治]

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Facebookを始めとするSNSを見ていると、菅や安倍、政治家たちへの批判が多い。ま、批判されて当然の人たちなのだが、捻くれ者の私は引っかかることがある。菅や安倍を弁護する気はないが、何か違和感を持ってしまう。よく見る批判「菅になっても何も変わらない」「安倍より酷い」「日本がダメになる」「安倍も菅も同じ穴のムジナだ」それを多くの人が賛同。「いいね」や「シェア」を押している。

私は細かいことが気になる悪い癖がある。本当に「菅になっても何も変わらない」のだろうか? もちろん、菅が総理になり改善された。よくなったことはないだろう。森友事件の追及が進み出したとか? 安倍逮捕に踏み切ったとか?そんな展開はない。が、菅と安倍では大きな違いがある。安倍は戦争に前向きだった。「爺さんの仇を打つため!」と、戦争法を強行採決した。アメリカからの指示もあったが、彼も真剣だった。

一方の菅はどうだろう?真剣に戦争をするつもりか?「コロナ禍だしね〜」というかもしれないが「ウイルスは中国から拡散された。これは宣戦布告だ」と理由をつけて「戦争だ!」ということもできるが、そうは言わない。教科書会社の関係者に聞くと、菅政権になり戦争の罪を消し去る動きは減ったという。安倍時代は沖縄戦の集団自決が軍の指示というのを必死で無くそうとする動きがあったが、今はそれほどではない。先日、その手の教科書を文科省は認定したが、すでに多くの学校では別のものに決まっている段階でのことだ。文科省も以前ほど、その手の修正に前向きではない。

つまり、戦争をしたい人たちがいるから日本軍の愚行や過ちを教科書から消し去りたかった。総理がその先頭に立つから文科省も忖度していた。その影響力が弱まった。菅の思は「真剣に戦争したい」ではないのだ。安倍とはそこが違う。そもそもリーダーシップもない。安倍と言う巨悪が後ろにいたから強気になれただけの人。さらに以前の記事で紹介したが「安倍政権を引き継ぐ」と言うのはポーズであり、二階をバックにした裏切り。戦争どころか、中国寄りの立ち位置なのだ。

二階が特捜を動かして「逮捕するぞー」と脅し、安倍に辞任を迫ったのが真相。このことは以前に書いた。事情通から聞いた情報だ。多分、正解。でなければ安倍は退任しなかった。持病が原因も嘘。今は元気にしているのが何よりの証拠。その辺の事情を想像せず、考えず、建前で「安倍政権を引き継ぐ」と菅が言うと「これじゃ何も変わらない!」「同じだ!」「安倍より酷い」と批判。どれも的を得ていない。菅は安倍傀儡ではなく、バックは二階だ。このことはもう公になっている。安倍政権を引き継ぐ気なんてもともとない。

つまり、批判する国民の側は現状を見ず、分析せず、調べず、テレビニュースだけを見て「安倍はダメだ〜」「菅もダメ〜」「どちらもダメだ〜」と批判しているだけ。これは東京の不動産屋に行き「日当たりがよくて、広くて、家賃が安い、役に近い物件がいい!」というのと同じ。そんなものが東京にある訳がないのに「家賃が高い」「駅が遠い」「日当たりが悪い」と文句を言っているのと同様。では、何を優先し、何を捨てるか?を考えるのが部屋選びだ。

菅の良い部分を探せとか、我慢しろとは言ってない。ただ日本は戦争の危機からは以前よりは遠ざかった。アメリカの都合もあるが、菅は安倍ほど真剣ではない。また、安倍のようにマスコミを強行に脅してはいないだろう。だから支持率が35%と正確な数字が出ている。安倍政権が50%前後を維持したのはマスコミからの忖度。つまり、マスコミも菅をそれほど恐れてはいないということ。

考えれば、いろんなことが分かる。そこから突っ込んだ批判もできるのに、ネットでは「菅はダメだ〜」「日本をダメにする〜」「安倍と同じだ〜」「戦後最悪だ〜」と深く考えずにただ文句を言っているだけの人たちがとてもとても多い。それがもし、大多数の国民の声だとすると、そのレベルに相応しい総理が選ばれているということだ。その人たちの心理を分析してみよう。

菅を批判していると、自分の方がマシだと思える。「俺が総理をやった方がまだ良い」とさえ考える。いつも上司から注意されてばかりなので他人を否定すると気分がいい。では、誰が良い?「小泉、麻生、石破?全部ダメだ。あいつらでは無理だ!」そう言って全否定する自分に酔う。「俺は世の中を分かっているから、あいつらでは無理なことを理解している!」と自己満足に浸る。そう、批判はそこに陥る危険性=単なるストレス解消となりがち。本当に大切なことは、誰が一番マシか?を考えて、応援し、育てて行く。ダメなら引き摺り下ろす。そういう作業が必要だ。それが国民の責務。

にもかかわらず「安倍はダメだ〜」「菅もダメだ〜」「麻生も、小泉もダメだ〜」そんなことを言っていて日本がよくなるのだろうか? 上から目線で政治家を全否定するというのは、ストレス解消でしかなく、自分が世間を知る賢い存在であることを確認する(勘違いだが)ために行っているだけだ。100回、菅批判しても意味はない。それなら徹底して菅を分析。問題点を記事にする。ツイートする。それを上げている人に賛同する。拡散する。単なる批判をツイートしても意味はない。報道されない問題点を探し出すのだ。

私は捻くれ者なので「菅になっても何も変わらない」とか聞くと、「そんなことないだろう?」と思ってしまう。安倍にはない菅の資質が新たな問題点となり、そこを突けば退陣は早い!と考えたりする。ストレス解消のために批判しても無意味。ま、私は捻くれ者。そんなことを考えたりする。



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70年というのが体制の限界?! [社会政治]

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70年というのが体制の限界?!

●ソ連 1922年成立。1991年崩壊。69年で終焉。

●明治維新 1867年。太平洋戦争勃発が1941年。76年で体制終了。

それでいうと

北朝鮮民主主義人民共和国 1948年設立 すでに64年。

中華人民共和国 1949年建国 すでに72年!

太平洋戦争終結 1945年。植民地になって?67年。まもなく70年。

中国も、北朝鮮も、日本も大きな終了があってもおかしくない時期だね? ま、江戸幕府というのもあるけど、歴史的に例外中の例外だそうだ。


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**会議を知りたい方にはこちらを。イチオシは菅野さん。 [社会政治]

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日本会議を知りたい方にはこちらを。

イチオシは菅野さん。
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真実を探す方法⑥−⑩ [社会政治]

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真実を探す方法⑥
「憎しみを煽る情報に注意。これは酷い。許せない。監獄に入れろ!と感じさせる記事は危ない。冷静さを失わせて、ある種の方向に誘導するものがある。酷い!と思ったら、まず疑い、冷静に考えることが大事」


真実を探す方法⑦
「マスコミは正義の味方ではない。商売。必ずスポンサーがいる。それらに都合の悪い情報は流さない。多くが犠牲になっても目を瞑る。ただ、利害関係が変わると寝返る。それらを理解した上で情報を受け取ろう」

真実を探す方法⑧伝聞に注意する。
「**さんって前科者だって」と聞き「まじ!気をつけよう」とすぐに信じてはいけない。どこで聞いたのか? 誰に聞いたのか? 裏付けはあるのか?を確認してから信じることが大事。裁判では「伝聞」と呼ばれ採用されない。伝言ゲームのように中身が変って行くことが多い。

真実を探す方法⑨
「**さんって前科者だって」というのは伝聞。聞いた話なので信憑性が低い。それが「**さんって前科者なんだよ」と断定でいう人はより注意。裏付けがなければ単に思い込みの強い人だ。情報源にはならないタイプ。

真実を探す方法⑩
「会見で**さんは何かを隠している目をしていた」という記事。記者がどこにいたか?前後の文章から想像しよう。その会場のどこにいたのか? **さんとの距離は? 目を確認できる場所? それが成立しなければ、想像で書いている。その人を陥れる意図が存在する。




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アメリカでメディアを信じる人 [社会政治]


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アメリカでメディアを信じる人

民主党支持者 76%
無党派  42%
共和党支持者 21%

なるほどねえ。ちゃんと反映されてるねえ。

「アメリカの終わり」ーより。


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悪の組織の終焉。ドラマと現実は似ている? [社会政治]

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悪の組織の終焉。ドラマと現実は似ている?

ヒーローもの、特撮ドラマを見ていると、シリーズ全体としてはどれも同じ流れだ。悪の秘密組織(ショッカーとか、デストロン、ドクターヘルの軍団、恐竜帝国)が、世界制覇のために怪人、怪獣、機械獣、ロボットを送り込む。それを正義のヒーローが迎え撃つ。毎週、そんな形で戦いが続くが、敵の組織も次第に疲弊。「宇宙猿人ゴリ」では連れて来た怪獣がなくなり、部下のラーを差し向けるしかなくなる。ドクターヘルは大幹部をほとんど戦士させて自ら出撃。

ジオン軍に至ってはトップがすでに戦死。内部抗争まで起きて総帥のギレンがキシリアに殺されたり。そんな終焉に近づいても、悪の組織?は最終兵器を繰り出したり、一発逆転を狙った最終作戦を実施する。「ガッチャマン」のギャラクターはもう侵略ではなく地球破壊を進める。ワルダスターは全勢力を挙げて地球攻撃を計画。実はその辺、単なる子供向けドラマではなく、現実でも同じような展開をする。

ヒトラーは狂っていて、すでに全滅した舞台をベルリンに呼び戻して連合軍を背後から攻撃させるとか考える。太平洋戦争で日本は本土決戦を叫び、米軍に上陸させ国民を総動員して戦うとか、無茶な作戦を立てた。それで一発逆転ができると信じていたのだろう。沖縄戦でも摩文仁の司令部壕に隠れた牛島中将は自決するが、32軍に戦闘停止命令は出さず、戦い続けることを指示。(これは逆転狙いではないが)そのため終戦記念日となった8月15日を過ぎても沖縄でも戦闘が続いた。

特撮ヒーローものと同じように、追い詰められた組織、軍隊、国というのは現実でもドラマと同じように、負けが決まっていても、それを認めようとせず、悪あがきを続け、一発逆転を狙って最後の大勝負に出るものである。が、すでに弱体化、疲弊した組織で逆転できる訳もなく、やがて淘汰される。

ただ、その際に組織の一部、関係者が逃げ延びて、再起の機会を狙うことがある。ドラマと違い敵のボスを倒してめでたしではない。ここが現実の違うところ。その辺を逃さないためには、敵側に最後の作戦が成功したように思わせる手法をとることがある。何だか今は、まさにその最中ではないか?と感じてしまう。ま、ドラマの話なので深く考えないようにね?


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アメリカに興味のない日本人。それを伝えない日本のマスコミ? [社会政治]

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アメリカに興味のない日本人。それを伝えない日本のマスコミ?

観光で数日間、その町で過ごしても、その街の本当の姿は分からない。日本にいてテレビでその国のことを見ても、ごく一部の断面を知ることしかできない。その意味で、昨年の大統領選挙がどのようなものであったか? アメリカに住む日本人の著者が書いたこの本を読むと、とてもよく分かる。

僕も6年ほどロスアンゼルスに住んだので、ある程度のことは分かるが、著者はシカゴの大学で勉強。その後、アメリカで事業を始めて現在に至る。その情報量は何百倍。腐敗や問題。矛盾。日本とは違う状況を詳しく説明してくれる。これがアメリカ人が著者の場合。日米の違いが分からず、アメリカの常識や生活感、価値観で説明されるので日本の読者には分かりづらい。著者が日本人なので、その辺も解説してくれるところもありがたい。

著者が指摘する大事な点。日本にいてマスコミ報道を聞いていても、特派員というのはニューヨークやLAのような大都会にいて取材する(どちらも民主党の支持基盤)。だから、その他の州のことが分からず、一部の情報しか伝わらない。その通りだ。アメリカのジャーナリストが東京に住み、東京の様子を伝えても、それは日本ではなく東京のニュースでしかない。原発反対デモが注目されても、地方に行くと「原発事故は収拾されたよね」というレベルだったりする。

加えて、この本で指摘しない点を挙げれば、日本のマスコミの問題点がある。ほとんどの局が米マスコミから情報をもらい、それを検証せずに垂れ流しにしているということ。また、日本側も明かにどこからかの指示で事実を歪めて伝える。事実を隠す。フェイクニュースを作り出すということをしている。それでなくてもマスコミ大好きな多くの国民。コロッと騙され誘導されたのが、あの選挙だった。

ハリウッド映画を見て、マクドナルドを食べて、コカコーラを飲んでもアメリカの事情は分からない。人種問題、不法移民問題、教育、経済、労働問題を日本人は関心がない。僕もLAに住まなければ国境の壁問題を正確に把握はできず、メキシコ人可哀想と思ったに違いない。同じように日本にいると聞きかじったニュースで「それは酷い!」と憤慨してしまう。その裏にある社会背景など知らずに、正義を振り回してしまう。だが、その国を知らないのだから事情を把握できないのも当然なのだ。この本を読みながら、そんなことを考えてしまう。


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現在は第四章⑥「オバマ大統領と背後にいた [社会政治]

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現在は第四章⑥「オバマ大統領と背後にいたディープステイト」

やはり、アメリカ在住で日本人である著者が書いたものは、我々日本人に分かりやすい。僕はアメリカに住んだ経験があるので、イメージしやすいが、多くの日本人はアメリカを知ってるつもりでも、ある一部であったり、美化された側面しか知らないことが多い。

観光旅行で1週間滞在しただけで分かったつもりになりがち。日常のことは意外なほど知らない。日本のマスコミもその辺をほとんど伝えないので、現実とのズレがどんどん大きくなる。この本はその日常的な部分をも解説。とても分かりやすく大統領選、アメリカという国を伝えてくれる。


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同調圧力について [社会政治]

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同調圧力について

日本という国は「皆と同じでなければならない!」という同調圧力が強い。学校でも同じだ。僕は高校時代に日本の教育に疑問を持った。「将来、役立たないことをなぜ、授業で教えるのか?」「10年勉強しても英語を話せないのは、教育が間違っているのでは?」そういうと、教師にも同級生にもこう言われた。

「そんなに勉強が嫌なら学校を辞めろ」「お前は勉強をしたくないだけの怠け者だ!」

どちらも答えになっていない。戦時中も同じだ。「この戦争に意味があるのか?」と疑問を持とうものなら「非国民。売国奴!」とバッシングされた。

「お前は戦争に行くのが怖いから、そんな言い訳をしている。臆病者だ!」

これも答えになっていない。この両者の共通点は何か?というと、目的や意味は置き去りにされ、決めたその目標を貫徹することになっている。そしてどちらも国策。意味や目的ではなく「戦争する」個人にプラスか?意味があるか?ではなく「勉強する」「大学へ行く」になっていることだ。そして多くの人がそれに対して疑問を持たず従う。疑問を持つとバッシングされる。その国策の推進力となったのが同調圧力なのだ。

時代が変わっても、日本人は同じ意見を持ち、同じ方向に進まないと同調圧力に攻撃される。皆、同じで関係性を乱してはいけない。空気を読み、「違う」と思っても同調する。そんなところが今も日本人にはある。


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地下鉄サリン事件=振り返ると多くが符号する現在進行形の事件? [社会政治]

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地下鉄サリン事件=振り返ると多くが符号する現在進行形の事件?

酷い事件であったことは言うまでもないが、人々の反応が僕には驚きだった。ご存知のように僕は捻くれ者。人が右!と言えば、左と言いたくなる。NHKでは絶対に働けない。

しかし、ジャーナリスト、作家、アーティスト、そして脚本家や映画監督という仕事はそれではいけない。多くの人と同じことを主張していたのでは意味がない。むしろ、異論、反論、オブジェクションを発信するべき職業なのだ。僕もその1人なので、皆が足踏みを揃えると粗探しをしたくなる。地下鉄サリン事件でもそうだった。数日でオウム真理教による犯行と報道された。すると、多くの人が「オウム許せない」「ひどい奴らだ」と怒りの声を上げる。が、いち宗教団体がサリンという兵器まで作ることができるのか?と疑問を持った。

その後、ワイドショーでは連日。オウム報道。サリンどころかロシア製の銃、軍用ヘリ。ボツリヌス菌を撒く。VXガス。とテロリスト顔負けの軍備と活動をしていたことが分かる。そして被害者、犠牲者の報道。今も忘れない大衆食堂で流れていたテレビニュース。それを見ていた60代のおじさん。タオルで捻り鉢巻き。ビールを飲みながら、画面に映し出された麻原彰晃の顔写真に向かって怒鳴った。

「俺にも1発殴らせろ!こいつだけは絶対に許せねえ!」

しかし、店の人と話すオヤジの会話から、彼はサリン事件の被害者ではない。家族や友人が被害に遭ったわけではない。また、警察も麻原を逮捕した訳でもない。あくまでも容疑者だ。テレビがそう報道している段階。なのに、なぜ、被害者でもない彼が麻原を殴る必要があるのか? 憤りを感じるのは理解できるが、それは単なる暴力行為であり、犯罪。オウムの実行犯と同レベル。だが、オジサンは「麻原は悪い奴なんだから暴力を加えても許される」という思いを持っているようだ。

そんな話を友人にすると、こう言われた。「お前、オウム擁護派か?あんな奴らは即、死刑になってもおかしくない。国民全員が1回ずつ殴っていいという刑とか作るといいんだよ」おかしい。それは私刑。リンチだ。犯罪者だから、いや、まだ容疑者で逮捕もされていない段階で、リンチを加えてもいいという発想だ。先のオヤジは酔っ払っていたし、テレビを見てヤジることでストレス解消するタイプ。だが、友人はまともな会社員だ。

なぜ、そうなるのか? テレビ報道だ。オウム真理教がいかに狂った宗教で危険であるか?を連日放送していた。そのためにオウムの道場は近隣の住民が立ち退き運動を始め。様々な誹謗中傷を受け始める。サリン事件は麻原を中心とした一部の信者の犯行。多くの信者は計画さえ知らされていない。にも関わらず、テレビは全ての信者が犯罪者であるかのように、オウムの悪行を連日放送した。僕も当時はその背景を知らず、ヤバイ組織であることは理解していたが、何ら被害を受けたわけでもない人たちがオウム憎しと怒りをぶつける姿には違和感を持った。

数年後、森達也監督のドキュメンタリー映画「A 」を見て、その謎が解ける。彼はオウムの道場内から外のマスコミを取材。どのテレビもなしえなかった角度からオウムの実態を描いた。マスコミは信者が近隣の人たちと揉めるとカメラを回す。修行に勤しむ信者は極々、普通の人たち。何も考えずに遊んでいるだけの若者より真面目にさえ見える。近隣住民と問題を起こさず仲のいいオウム施設も紹介される。彼らは施設を出ることになるのだが、住民は彼らにプレゼントを渡し、見送りにまで出る。

しかし、そんな光景はテレビでは絶対に放送されない。オウムは極悪非道、殺人鬼集団でなければならない。その方が視聴率が取れるからだ。その後、僕なりにオウムのことを調べた。これもマスコミで絶対に報じない事実。オウム真理教の原型となるオウム神仙の会は長らく、宗教法人の許可がでなかった。それをある政治家の一言で認可されている。宗教法人になると様々なメリットがある。一番大きいのが法人税の免除。あの有名な新興宗教もそれで大金を持つことができるのだ。話を戻す。

それを許可した政治家こそ、都知事になる前の石原慎太郎である。彼が当時の都知事である鈴木俊一に電話して許可しろと命じたそうだ。そして彼の息子の1人(キャスターや俳優でない方)はオウム信者(幹部)であったと言われる。その辺をマスコミは全く報じない。さらに、オウムのサティアンでサリン製造は無理という専門家がいる。ではどこで? それができるんはあの組織だと言われる。

そして数年前に突然、麻原をはじめとする幹部が一挙に処刑された。まだ残る疑問もあるというのに、もう喋る機会を与えるな!とばかりに口を塞がれた感が遭った。麻原は薬漬けにされて何も話せなくされたとの指摘もある。そして、逮捕前にマスコミに登場した麻原を思い出すと、強がって見せるが、実際は気が弱く繊細。人の上に立てる器ではないように思えた。彼の裏に誰かがいて、何かの組織があって、オウムを動かしているのでは?と感じる。そしてロシアルートもいつしかマスコミは報じなくなり、解明されぬまま終わっている。

そう考えると、サリン事件直後のマスコミ騒動。オウムを悪者にして視聴率を稼ぎ。背後にいる。あるいは関係する人たちの名前は出さない。その報道を見る人たちは「オウム許せねえ」「殴らせろ」と怒りをぶつける。そして「本当にオウムが主犯なのか?」というだけで「お前はオウムの味方か!」「被害者の気持ちを考えたことあるのか!」とバッシングされる。今でこそ、あの事件を冷静に振り返る人が増えたが、当時は「オウム」=「極悪」。疑問を持つだけでも、批判された。

同じではないか?もう一度、いうが「戦争に疑問を持つだけで、戦時中は非国民!と言われバッシングされた」日本人はマスコミに誘導され、都合のいい方向に連れて行かれる。同調圧力が働き、意見の違うものはバッシング。黙るしかなくなる。オウム事件はもう26年前。だからこそ、この記事を読むあなたも「そう言えば、あの時はちょっとおかしかったなあ。処刑の時期も疑問だよなあ」と思うだろう。

だが、もし、今、同じような誘導が起きているとしたらどうだろう? 一部の日本人は気づいている。が、マスコミは一切触れない。多くは疑問にも思わない。気づいた一部の人をバッシング。沈黙せざるを得ない。「オウム憎し」同じことが進行している。でも、まだ、疑問にさえ感じないだろう。恐怖と憎しみは判断力を鈍らせる。さらに「考える力」を育てない日本の教育。そして信頼度抜群のマスコミ。日本人を誘導するのは簡単なことなのだろう。

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