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その世界で高く評価された人=でも、他の世界には無知。それに本人は気づかない? [社会政治]

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その世界で高く評価された人=でも、他の世界には無知。それに本人は気づかない?

昨日はU医師の件で大盛り上がり大会となってしまった。本を読むと、567と枠てんについて明快に解き明かしているのに、寅問題に関してはとんでもない勘違いをしている(悪魔崇拝者、小児性愛者たちが寅を支持?と指摘)ドキュメンタリー映画でもそうだが、99%真実を伝えても、最後の1%で嘘や誤認を描いてしまうと全ての信頼を失う。

その1%が嘘だと分かると、後の99 %も嘘では?と疑われる。それがドキュメンタリーだ。ノンフィクションの本も同じ。医学とは関係のない政治の話。著者の専門ではない。にも関わらず分かった顔であれこれ指摘しているが、どれも根拠がなく、言われている話とも違う。そんな説、初めて聞いたよ!でも、エビデンスなし。聞きかじった話を自身の想像で語っているだけ。そこだと飲み屋でよく見る酔っ払いオヤジの暴言と変わらない。

どんな人なのか?と思っていたら、多くの「友達」が情報をくれた。動画を見せてくれた人もいた。文章ではなく、顔、表情、声、喋り方を見るとその人がよく分かる。思い出したのが松本人志。漫才師としては実力ある人なのだが、全く知らない政治のことを番組でしゃべる。的外れなのに、本人は鋭い指摘をしているつもり。漫才で高く評価されたことで「俺は何でも分かる」という勘違いをしているように思える。

同じような傲慢さ。その医師にも感じる。「お前らバカだから分からないだろうけど? 俺は分かってんだよ」という似たような尊大さが言葉から滲む。ただ、思うのは、漫才一筋。医学一筋にやってきた人たち。他の分野が分かる訳が無い。五輪選手と同じ。自分の競技のことをしか考えない。だから、緊急事態宣言、感染爆発でも「1年、苦しかったけど、頑張ってよかった。金メダル取れました!」なんて言える。

他の世界を知らない。生活をすべて賭けて来た。だから、世界のトップに立てた。漫才で1番になった。医学の世界で注目された。けど、彼らは他の世界を詳しく知らない。選手は患者の苦しみや自粛中の居酒屋の苦悩が分からない。考えもしない。漫才や医療の世界で評価されれば、(学会でなくてもファンや支持者が多いと)「俺はすげーんだよ」と思い込み、知らないことも分かった気になる。

そんな側面を強く感じた。人のことは言えない。僕も監督デビューするまでは映画のことしか考えてなかった。映画を見て、映画関係の本を読み、友達は映画ファン、旅行にもいかず、時間があれば映画館。自宅ではDVDという生活。映画には詳しくなるが、他の世界はまるで分からない。デビュー前にライターをしていたが、編集者から「太田さんは一般常識がない!」と言われたことがある。

「巨人の星」で主人公の飛雄馬がオズマに言われるセリフ「お前は野球ロボットだ」まさに同じものを感じた。ただ、ライター時代にいろんな人にインタビュー。様々な経験をさせてもらった。単独で韓国ヤクザの親分にインタビュアーもした。そして「女子高生コンクリート詰め殺人事件」を徹底取材したり、監督デビューしてからは書道、原発、沖縄戦と、物凄く勉強した。だからこそ今がある。

まあ、その世界のトップに立ったり、高い評価されたりしていないし、己を知っているので「何でも語れる」とは思っていないが、むしろライター時代前の方が傲慢だったかも? 「どうせ芸能人なんて」とか「政治家なんてバカだよ」とか何も知らないで批判していた気がする。よくいるバカな若者だった。そう考えると偉そうに批判はできない。いろんな分野を勉強すると、本当にそれぞれに違い、外から見ているだけでは分からないこと痛感する。が、1つの世界しか知らないとそれに気づかない。

彼の567指摘は正しいと思うが、知らないことをあれこれ上から目線で批判することで、彼の正しい意見まで信憑性を失う。事実であっても「あの人の意見はねえ」と言われるのが世間。いろんな意味で学ぶことが多い事件?だった。


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