トランプの本質が見えない人たち＝アメリカ在住の「友達」のコメントから見えてくること

トランプの本質が見えない人たち＝アメリカ在住の「友達」のコメントから見えてくること

こんなコメントが来た。

「私はニューヨークに１0年ほど住んでいる日本人です。トランプが大統領になってから、差別事件が多くなりました。トランプは人種差別を繰り返しています。大統領選。日本にいると分からないことが多いと思います。日本語で書かれた記事を見つけたので添付します」

文章を見る限り、多くの批判コメントのように上から目線ではなく、感情的な批判もなく、穏やかな表現。悪意や敵意はない。この「友達」は僕の記事を読み。トランプ分析を読み「分かってないなあ」と感じたのだろう。だから「日本にいると分からないことが多い」と言い、「差別事件が増えている事実も知らないのだろう」と考えた。そして「英語のニュースも読めないだろうから、日本語で書かれたものを探し、添付しよう」と言うことだ。だが、僕は大学時代、アメリカに住んでいた。今回も英語の記事も確認している。そして添付された記事はすでに読んでいるもの。つまり、この方は僕のいくつかの記事を読んだだけで

「何も知らないんだな」「日本にいるから仕方ないよな〜」「英語もできないはずだ」

と感じた。そのことをどうこう言う気はないが、その「友達」より僕の方が多くのトランプ情報を得て分析しているはずだ。「友達」は記事をいくつかしか読んでないから、僕の背景や把握する情報を知ることがな買った。何も知らない日本人と思い、気の毒に思いコメントしてくれたのだろう。そこは感謝せねばならないが、もし多くの記事を読んでくれていれば、自身の誤認に気づいたはず。実はこのような方は多い。在米の日本人でも事情を理解していない方がたくさんいる。著名な文化人でも驚くツイートをしていた。特に反トランプ 派が陥りがちなのは

「トランプ支持者は何も知らない！」

と考えること。実は反トランプの方が、よく分かってないが多い。彼らのFacebookやTwitterを見ていてそう感じる。

「DSなんて存在しない」「トランプは単なる差別主義者」「陰謀論なんてない」

てなタイプが多い。そして調べようとしない（調べたらすぐ現実が見える！）そこで、この方のコメントにある情報を解説させてもらう。「差別事件が増えている」のは事実だろう。

「トランプが差別主義者だから、事件が増えている」

と言う解釈。でも、トランプは差別主義者ではなく、マスコミのフェイクニュースで差別主義者に仕立て上げられいるだけ。（近日、記事にする）例え、差別主義者だとしても、それが事件を増やしている原因かは分からない。その２つを「友達」は自分の中で結びつけてしまっただけだろう。

ただ、アメリカには様々な差別主義者の団体がある。「ブルースブラザース」では、それらを笑いにしていたが、シリアスな問題だ。マスコミが扱わない事件もあるが、LAに長くいたので分かる。そんな団体はフェイクニュースで「トランプは白人至上主義」と流すので、大喜びして支持してしまっている側面がある。

それらを知った人は「ああ、トランプは差別主義者に支持されている。彼も同類だからなあ」と思い込む。そして多くの人はいつ、どんな差別発言をしたか？は知らない。ニュースで指摘されたのを聞き「差別発言をしたんだ」と思い込んでいるケースが多い。もちろん、口の悪いトランプだから差別と解釈されても仕方のない発言もある。それをさらにマスコミは脚色し報道。アメリカに住んでいる方が「差別主義者」だと思うし、事件はトランプのせいと思うだろう。

そして、「友達」が添付してくれた日本語記事こそが、フェイクニュースの決定版。最初の１行目からフェイクというもの。僕は文章や映像の仕事をしている。フェイクを見抜くのは得意。だが、普通に新聞を読み、テレビを見ていると、そこに気づかず誘導されることが多い。こちらはそれを送り出す立場。フェイクは簡単に分かる。

繰り返すがその「友達」には悪意も敵意もなく、親切心でコメントをくれた。ただ、残念ながらその「友達」もフェイクニュースで誘導されていると言うこと。と、書くと

「いや、誘導されてるのは、お前だろ！バカ言うじゃない」

と言いたい人もいるだろう。そこで、その添付された日本語記事を次回、検証。どのようにしてトランプを差別主義者に仕立てているか？解説する。