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真実と虚栄の間に...加害者を応援し、被害者を踏みつける日本人? [社会政治]

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真実と虚栄の間に...加害者を応援し、被害者を踏みつける日本人?

1980年代前半に「三浦知良事件」というのがあった「週刊文春」で「疑惑の銃弾」というタイトルで連載されたLAでの殺人事件。「ロス疑惑」とも呼ばれた。そして保険金疑惑事件の真相を追求したもの。当時を知る人なら分かるが、今から考えると異常な事態であった。逮捕もされていない市民を実名報道。犯人だと断定するかのような記事やニュースが連日のように流れた。マスコミは三浦氏を追い回し、彼は生活が成り立たなくなる。一般人はテレビや雑誌を見ているだけなのに「あいつが犯人だ。酷い野郎だ」と信じていた。

僕もまさにその一人だったが、今の商売を始めた頃から、裏の裏を考えるようになり、また、いろんな事件や騒動を取材すると、言われていることとは違うことを実感。マスコミ情報を信じる危険性を学んだ。昨年見た森達也さんの「A」を見ても感じたが、報道は真実を伝えない。それよりも、おもしろかしく、視聴率や売り上げ部数が上がることを重要視する組織なのだ。今では流石に「ロス疑惑」的な報道はされないが、限りなく近いことは今も続けている。また、それ以上に酷いことがネットの世界ではある。実名を挙げ、住所や顔写真まで晒して、相手を中傷する人たちも多い。

そんな中で、注意して情報を選択せねばならないことは誰しも気づいているはずなのに、トランプ大統領の「フェイクニュース」という言葉があちこちで使われるようになったのに、デマやフェイクを安易に信じてしまい、振り回される人が多いこと。痛感する。本当に問題ある人は応援したり、庇ったりして、本当は犠牲者である人を加害者だと思い込んで攻撃したりする。

ネットもあまりやらない会社員の友人と話すと、そのことを思い知る。「小沢一郎は悪人だ」「トランプはとんでもない!」と未だに思い込んでいる彼らに何度、その背景を説明したことだろう。でも、仕事が多忙でテレビニュースさえ見れない。Yahoo!ニュースを見て世間を把握した気になる彼らが真実に気づかないのは当然だとも思える。

が、ネットをやり。Twitterでもかなりのフォロワーがいて、いつも鋭い意見を述べているTwitter有名人たちでも、そのことに気づかず、その人が加害者だと気づかず、可哀想な被害者だと思い込んでいることがある。その加害者にエールを送り、本当の被害者を批判。彼らさえも気づかないのなら、僕の友人たちが総崩れなのも当然だろう。その光景。まるで三浦知良事件を彷彿。要は田舎の噂話と同様、根拠のないデマを疑わず、鵜呑みにして、皆で批判する。

「疑惑の銃弾」から40年も経つというのに、日本人はまだ同じことを繰り返している。そんなリテラシーの低さを、キャリア官僚たちに利用され、権力に踏みつけられ蹂躙されていることに気づかない。何もしようとしない。リテラシーがないので、コロっと騙され利用されてる。何が真実なのか?何がフェイクなのか? それを見抜く力。令和時代を生き抜く鍵だと感じている。


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