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原発事故を描いた映画「朝日のあたる家」ー上映拒否が続いた頃。嘘で誤魔化し原発を避けて通る人たち。 [思い出物語]

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原発事故を描いた映画「朝日のあたる家」ー上映拒否が続いた頃。映画館の呆れた言い訳? 原発を避けて通る人たち。

2013年。原発事故の悲しみを描いた映画「朝日のあたる家」を製作、監督。山本太郎さんも出演。完成したが、上映拒否をする映画館もあり、物語の舞台となった静岡県では1館のみの上映となった。その時、静岡県のある方から、こんなメッセージを頂いた。

「朝日のあたる家、上映してほしいです。地元静岡の***劇場は私が直接、支配人に会って、上映をお願いしてきます!」

その方は原発反対している団体の主婦。「朝日」の上映を望んでくれている。訪問後に再び連絡を頂いた。映画館側の主張は以下の通り。

 ①映画配給会社の系列の関係で上映できない(詳しくは話せないと支配人はいう)

 ②「朝日のあたる家」の内容に問題があると判断したわけではない

 ③ 反原発団体が上映するなら、劇場を有料で貸す。

呆れてしまった。①の系列の関係で上映できないは明らかなウソ! 配給会社にも確かめた。「上映してほしい」と劇場側にお願いしたが、半年後に”上映できない”との返事があったとのこと。系列問題は昔のこと。今は存在しない。「系列問題」というは、こうだ。

昔は東宝系、松竹系、東映系と分かれていて東宝の映画は松竹の映画館では上映できない。ということがあった。が、今は東宝のシネコンで松竹映画が上映され、系列問題は存在しない。そんなありもしない過去の話で「上映できない」と回答をしている。「詳しくは話せない」というのも、詳しく話すとウソがバレるからだ。

劇場がやる気があれば上映できる。

では、なぜ、そんなウソを着いたのか?劇場を訪ね上映を懇願した方が反原発支持者だからだ。回答の②で上げているが「内容に問題があると判断したわけではない」がそれを物語る。原発が題材だから断ったのではないといいたいのだが、系列の問題がない以上。上映はできる。

しかし、原発関係者からクレームが来るのが怖くて上映したくない。それでウソを言ったのだ。なのにその支配人。上映拒否をしながら、上映を懇願にいった反原発団体には「上映するなら、会場を貸す」といったそうだ。

隣の町では「朝日」を上映して記録的なヒット。

上映すれば大ヒット間違いなし。でも、原発関係者からクレームがあると怖いので、反原発団体に主催させて上映、何かのときには責任を逃れができる立場でいながら儲けようということ。それも会場費がバカ高い。公共の施設で上映すれば、その10分の1以下の費用で上映できる。それが静岡県のある映画館だ。

この件。詳しく書いたのは、映画館だけでなく、多くの会社や企業。団体が同じようなパターンで、原発を避けて通ろうとしているからだ。原発問題に関わると、何か言われるかもしれない。クレームがくるかもしれない。怖い。だから、避けて通る。

でも、それでは恥ずかしい。だから、ウソの理由で上映できないと説明。推進派が怖い。同時に反原発の人たちも怖い。そんな人たち、そんな会社がまだ数多く存在する。

だが、本当に怖いのは原発推進派ではない。

その映画館から遠くない場所にある「世界で最も危険な原発」なのだ。同じことは沖縄戦にも言える。多くのメディアが避けて通る。映画化された作品も数本。原発と同じ構図だ。それを3年に渡る取材。沖縄戦がいかに理不尽で残虐なものであったか? 

「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」を作った。沖縄で秋に完成披露試写会を行うとのこと。ぜひ!見てほしい。

特報=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI


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