SSブログ

ドラマ「沈まぬ太陽」を見てーあれこれ考えたこと。腐敗する組織、豪華俳優の共演、撮影方法? [映画感想]

70247742_2994218937319057_4115689820557148160_n.jpg

ドラマ「沈まぬ太陽」を見てーあれこれ考えたこと。腐敗する組織、豪華俳優の共演、撮影方法?

同じ山崎豊子原作の「二つの祖国」は「山河燃ゆ」というタイトルでNHKの大河ドラマとして1980年代に放送された。この「沈まぬ太陽」も現代劇としてNHKの連続ドラマでやるべき内容。WOWOW製作のドラマなので見る人が限られる。現在はNetflixで見ることができるが、地上波で多くの人たちが見るべきドラマだ。

ただ、描かれているのは日航をモデルにした航空会社の物語。腐りきった会社の話。それはまさにNHKも同じ。流石に自社の内情を見るようで耐えられないので、ドラマ化しなかったのかもしれない。JA Lが腐敗したのは半官半民という組織だったから。NHKも似たようなものであり、裏金作りなどもしている。

それを昔担当した社員が今の立花議員(N国)であり、彼は内部告発をした。それが「NHKをぶっ壊す!」という行動の始まり。同じく宗教団体。役所。その種の組織は腐敗しやすく、本来の目的を失い、権力争いを繰り返し、裏金作りに勤しむことが多い。

地方で市民が映画を作ろう!という時に、一番協力すべきは市役所であり、観光課であるはずなのに、一番非協力的で、邪魔ばかりするのがその部署であることが多い。市民が故郷をアピールする映画を作ろうとしているのに、役所が一番、嫌がり、足を救う。半官半民どころか、こちらは全官だが、本当の意味で協力してくれた役所は僕の経験では少ない。

ドラマを見ながら他のことも考えた。出演者は豪華だ。主人公に上川隆也。ライバルに渡部篤郎。実にはまり役。そして何より悪役の皆さんがとてもいい。陣内孝則、板尾創路、國村隼、古谷一行、高嶋政伸、袴田吉彦、佐野史郎と、これだけのメンバーがめっちゃ腹立たしい役をやるから盛り上がる。さらに平幹二朗、橋爪功、伊武雅人、というベテランがさらに悪い奴を演じている。

以前にお仕事をした俳優さんたちが何人も出ており「こんな役もできるんだなあ」と仕事モードで見てしまった。モロ師岡さん。本田博太郎さん。袴田吉彦さん。螢雪次朗さん。「やはり、いい役者さんだとなあ」と改めて感じる。板尾創路さんとは2年前にお仕事したが、変な役は多い俳優さんだが、ここまで悪役なのは初めてではないか? 國村隼さんは先日見た「全裸監督」とほぼ同じ役?この手の役が最近は多いのかもしれない。

ただ、ドラマとして製作費はかかっているが現場はかなり大変であったことも感じる。海外ロケがいくつもあるが、期間を短くするためにできる限り日本で撮っているようだ。そして國井会長と主人公の恩地が「初めて会う」場所と「別れ」の場所は同じロケ地。まとめ撮りだろう。テレビ等ではよくあることだが、時間と労力を考えて一緒に撮る。ただ、俳優は大変。映画なら低予算でも別日にすることがあるが、テレビはそうは行かない。WOWOWでもそういうスタイルなのだと知る。

映画版もよかったが、この物語を映像化するには3時間でも無理。20時間の連続ドラマという形だからこそ、ここまで表現できた。映画ではできないこと。ドラマでは可能になることがある。


m_12527945_1003590556381915_2074457293_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。