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今回の選挙で感じたこと②ーなぜ、あの候補が当選できなかったのか? [れいわ新選組応援]

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【昨日の選挙で感じたこと②ーなぜ、あの候補が当選できなかったのか?】

昨夜、選挙速報を見ていて、あの候補者(ミュージシャンの三宅さん)がほとんど紹介されないことに苛立を覚えていた。順位が低いせいかもしれない。あれだけ演説では盛り上がったのに...悔しい。そんなとき、思い出したことがある。後輩監督の映画も同じ構図だった。

彼は地方で製作費を集め映画を製作した。撮影で街は盛り上がる。有名俳優も参加。ボランティアスタッフも熱い。数がどんどん増える。連日、地元新聞やテレビの取材もあり、街が一丸となって映画を応援しているような感じだった。

それがいざ、映画館で公開すると、満員御礼にはならず、初日から客席はガラガラ。関係者一同が大いに失望した。なぜ、客が思ったほど来ないか?分からなかったという。初日、満員御礼は当然。連日、長蛇の列で、大ヒット。そのまま、東京の映画館でも公開!という目標だったのに、地元ですらヒットしなかった。

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このことを今回の選挙で思い出した。なぜ、あの候補が当選できない。おかしい!あんなに人気があり、演説でも盛り上がったのに!そんなことを思わせる候補が数人した。僕もそんな1人の演説を聞きにでかけた。もの凄い人。もの凄い熱気。圧倒的な支持。なのに、当選圏内に入れなかった。悔しい。だが、いろいろ考えてみると問題があったことも感じる。あえて、その辺を厳しく書いてみる。

先の地方映画の例で説明しよう。後輩監督のように街が最高潮に盛り上がりながら、なぜ、客が来なかったか? もちろん、その町は政令指定都市であり、小さな村で人口が少ないので客が来なかった訳ではない。その映画。市役所や商工会議所。街の青年団。地元の企業と。その町で実力あるところ、大手の組織は全て関わっていた。

その関係者が映画館に行くだけで数万人になるはずだ。なのに初日、300人の映画館を満員に出来なかった。その後も伸び悩み、1日4回の上映を3日目から1日2回にされた。映画の知名度は抜群。市民のほとんどがタイトルを知っている。人口の30%が来て2万4千人になる。なのに最終的に動員は数千人で終わる。惨敗といっていい。

いろんな原因があるが、簡単に書こう。地元の映画関係者のみが盛り上がったのだ。関係者はもの凄く熱く、がんばった。その輪は広がった。が、せいぜい数百人だ。さらに彼らは映画業界の人ではなく、宣伝についても素人。「自分たちがこれだけ盛り上がっているのだから、市民は全員盛り上がっているはずだ!」と思い込んだ。そして、撮影現場では盛り上がるが、公開前の宣伝がそれほど盛り上がらなかった。映画に関係ない人は冷めている。電話をもらっても、チラシをもらっても「へーーそう?」という感じ。わざわざ映画館まで行かない。


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地元関係者は現場では熱いが、その熱さをどうすれば多くの人に伝わるか?が分かっていない。現場では大きな声でがんばるが、それが届くのは数十人。その上「これだけ盛り上がれば大ヒット間違いなし」という思い込みもあった。その結果、一部の人たちだけが熱くなり、多くの人には伝わりきらず、映画の存在を知っている人は多いが、わざわざ映画館まで行こうという人は多くなかったのである。

同じ例がある。ネットだ。ネットで盛り上がった話題。それはネットをしている人のみが知っているだけであり、一般の人は知らない。情報拡散力に関してはまだまだテレビに敵わない。それでもネットで盛り上がると、多くがもり合っていると思いがち。地方映画と同じ構図。

さらに、ネットはFacebookでも、Twitterでも同じ思考の人。同じ趣味の人が集まりがち。あるサイトでは「自民最悪〜」というコメントばかりなのに、別のサイトでは「安倍さん。がんばれ〜」のオンパレード。それぞれのサイトを見る人は「自民はもうダメだな」と思うか?「安倍さん人気だね〜」と思うか? それぞれにそう思っている。

地方映画も同じで、ごく一部の人たち。数百人だけが盛り上がり。皆が盛り上がっていると思い込む。宣伝が十分でない。映画は百人、千人ではなく、1万人、5万人という観客動員をせねば成功とは言えない。一部の人が盛り上がっただけではダメ。だから、後輩の映画は惨敗した。

その構図と、今回の選挙。数人の候補者が近い構図だったのではないか? 僕もある候補者を応援していた。彼の主張は素晴らしい。よく勉強している。こういう人が政界に必要だ。そう思った。ただ、その人を応援する何人かから「応援してくれ」メールをもらうと、熱すぎて、冷めてる第三者を動かす何かを失っていた。そんなところにも問題を感じる。

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撮影時の宣伝時の自分を見ているようで、批判し辛い。が、映画も選挙も同じ。多くの人にいかにして伝えるか? 何万人単位で伝えるのは本当に難しい。僕自身、毎回それを痛感する。悔しい思いを何度もした。映画でも本当に素晴らしい独立系の映画が公開されても数百人しか客は来ないが、大手映画会社が億単位の宣伝費をかけた、チープで最悪の映画を100万人が見て大ヒットする。一般の人は単純であり「テレビで宣伝しているから」と安易に映画を選ぶ。

選挙も同じだ。歴史に実在しない人物の名を上げて「法律を作る」という元女優(三原順子)候補。そんな人がその県でトップ当選? 出身地のことを何も知らないで選挙に挑む元歌手(SPEEDの1人)。何の主張もない、顔が売れているだけの候補たちが次々に当選。映画業界と同じ。それがいいとは思わない。いや、間違っている! でも、候補者選びも、映画を選ぶのもそんな安易な考えで選ぶ。だから、戦い方を考えねばならない。必ず方法はあるはずだ。




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