脚本を書くということ(12) 野球も、喧嘩も、得意でない? [映画監督のお仕事]
留学以前から不安だったこと。
例えば、漫画家の水島新司さんは野球が好き
だから、野球漫画を書く。
本宮ひろ志さんは少年時代から河原で木刀もって喧嘩していた。
だから、「男一匹ガキ大将」や「男樹」という漫画が描けた。
皆、スペシャリティがある。
ミステリー作家の森村誠一さんは元ホテルマン。
司馬遼太郎さんは、新聞記者。
皆、バックグラウンドがある。
では、僕は何か?
高校時代は映画が趣味。その映画を仕事にしたら、何もなくなる。
プロレスが好きとか、野球が好きとか、ボクシングが好きなら
その種の映画が作れるが、特になし
高校時代からSF映画が好きで、ルーカス、スピルバーグに憧れて
LAの映画学校に留学したのが、雄一のスペシャリティか?
先の助監督を続ける若い友人と大差ないのだ。
違うのは彼は「スターウォーズ」や「インディジョーンズ」のような映画を目指し
僕は「トワイライトゾーン」や「スタートレック」(どちらもテレビ)が好きだった。
で、当時の僕はそれらの日本版ともいうべき、
物語を作りシナリオにしていた。
が、SF好きの友人以外の評判は悪く。
先のプロデュサー発言。「それ以外にものを描いてみろよ!」となる。
しかし、それ以外には何もなかった。
(つづく)
2013-06-16 04:00
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