脚本を書くということ(10)映画ファンはシナリオを理解して読む? [映画監督のお仕事]
また、一般の友人に読んでもらっても
無意味なことが多かった。
シナリオを読み慣れていないことがあり、どんな映像になるか?想像できない。
小説だと思って読んでしまう。感想はだいたい同じ「何か足りない」
でも、何が足りないか? 言える人はいない。
そして、「シナリオ。読み慣れてないから分かりづらいよね?」と訊くと
ほとんどの人がこういう
「いいや、ちゃんと読んだ。内容も分かった。でも、何か足りない」
だが、ほとんどの友人が内容を理解してなかったことはあとで分かる。
足りなかったのは友人の「想像力」だった。
ま、一般の人だからね、読ませる僕の方は悪い。
一番、参考になったのは、映画ファンの友人。
彼等は学生時代にシナリオを書いていたり、
映画を見たあとに、その作品の脚本を読んでいたり
下手なプロデュサーより見る目があった。
あと、現役の監督。脚本家。やはり、プロなので見る目は鋭い。
そんなふうにシナリオを書いては見せてまわる時代が続いた。
が、いくら映画ファンの友人が評価してくれても
映画化の権限がある人たちが認めてくれないと、監督デビューはできない。
それこそ、「漫画原作の映画化権をとってきて売り込んだ方が早い」と言われた。
それでも、オリジナル脚本にこだわり。
シナリオを書き続けた。
それだけに、若い友人の気持ちも良く分かった。
(つづく)
2013-06-15 20:00
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