「みんなで考えよう!」では、よい映画はできない?(下) [編集作業]
その弊害が出たのが1980年代の日本映画。
若手監督の企業映画がことごとく詰まらなかった。
事情を聞くと、現場ではいいものが撮れていたのに、
年寄りPたちがあれこれ編集時に口を出し、いい場面を次々にカット
結局、無難で、毒のない、平凡な作品にしてしまったことが多々あったという。
名作になる映画も、編集で凡作にしてしまう。
ちなみに、先のP。編集方針会議をボイコットしたら、
1人で方針を決めて、指示して来た。
「2時間ドラマのような編集をしろ!」
・・・・・・・・・。
何で映画なのに、わざわざ、テレビドラマのような編集をするのか?
80年代の若手作品も、老人たちに同じようなことを言われ
若さのない映画になってしまったのだろう。
音楽でも、小説でも、漫画でも、映画でも同じ。
今の時代。いろんな人があれこれ口を出しては、いいものは絶対できない。
思いのある作家が、全てを担当して「思い」をぶつけてこそ
魂を揺さぶる作品ができる。
映画でいえば、企画、シナリオ、監督、編集、仕上げまで1人の監督がやるべき。
歌だって、作詞、作曲、演奏、歌・・と全部やってるバンド系が人気
同じ発想なのだ。
(つづく)
2013-03-28 01:56
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