SSブログ

過労を説明するのは難しい [●「朝日のあたる家」序章 2012]

P1170322.jpg

 2011年 夏

 3ヶ月を越える自宅入院状態。

 最初は寝たきりだったが、本当に少しずつ実感が伴わない速度で回復。

 近所のスーパーや駅には行けるようになる。
 
 が、この間。友人たちへの連絡はしなかった。

 現状を知らせても、過労というものを理解してもらえないからだ。

 ”風邪ひいたんだ?” とか ”2、3日寝れば良くなるよ!”

 必ず、そんな対応になる。

 1ヶ月以上寝込んでいるといったら、心配するより不審がられる。

 IMG_0004.jpg

 ”大丈夫だよ!来週、飲みに行こう”

 なんて言われる。

 そんな体力はなく、電車で新宿まで行くなんてまだ無理。

 これが骨を折ったとか、胃潰瘍だなら、理解してくれるが

 過労というのはピンと来ないようだ。

 ”怠け病じゃないのか?”

 ”映画1本撮ったくらいで、そこまで疲れるか?”

 とまでいう輩もいるので、説明していても、むなしくなることが多い。

 逆に理解ある友人だと、過労は過労死に繋がる大変な症状。

 連絡すると、凄く心配される。

 それも申し訳ない。結局、誰にも連絡しない。

 しかし、業界の友人にはこういう人もいる。

 ”監督は毎回、映画が終わると倒れる!”

 連絡がない・・・、今度こそ死んだのではないか?

 
 (つづく)

IMG_2482.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。