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カリーナの林檎、チェルノブイリの森ー感想 [●「朝日のあたる家」序章 2012]

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2011年 夏

 試写会というのは、30分前になっても誰も来ていないということが多い。

 それが先月、試写会で見た『カリーナの林檎~』

 その時間ですでに8割のお客!

 結果、補助椅子を出しても座り切れず、入れなかった人がかなりいた。

 試写会でこんなことは稀。それだけ多くの人が関心を持っていること感じた。

 舞台は旧ソ連。チェルノブイリ原発のある町。そこで生活する幼いカリーナ。

 母が放射能のために病気になり入院。父は単身赴任。淋しい毎日を送っている。

 そんなカリーナも放射能の影響を受け、命を削られて行く。

 自然の風景がとても美しい。青い空。緑の森。冬の雪景色。

 しかし、そこには少女カリーナの命を蝕む放射能が存在する。

 あまりにも残酷。空が美しいほどに、湖が青いほどに、胸が痛む。

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 この映画が作られたのは福島原発の事故より何年も前だ。

 まだ、テレビも新聞も原発批判は一切できない時代。

 当然、どこの会社も製作費は出さない。

 そんな時期なのにチェルノブイリの原発事故を扱った映画を作ろうと、

 監督が自費で製作したのがこの映画だ。

 幼い少女カリーナが放射能汚染で病気になり、やがて死んで行く。

 無邪気な少女がなぜ死ななければならないか? 

 涙でスクリーンが霞む。

 だが、これは外国の話ではない。5年後、10年後の日本の現実なのだ・・。

 (11月18日から六本木シネマートで公開)

 公式HP=>http://kalina-movie.com/




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