編集を続けると、必ず襲われる不安感(上) [編集作業]
編集というのは、同じ場面を何度も何度も見なければならない。
最初は、俳優らの演技に感動。
泣けてしまう(演技だけで泣けるなんてことは、これまでの映画ではなかった)
だが、繰り返し繰り返し見ていると、さすがに麻痺して来て
本当にこれで観客が感動する映画になるんだろうか?
という不安がこみ上げてくる。
最初は「おお!」と思えたシーンも、次第にこれでいいのか?
と思えてくることもある。
DVDに焼き出し、大きなモニターで見ても
最初は風景の美しさにも感動するが、それも次第に失われる。
もしかしたら、最初の感動は撮影現場にいたから、思い入れがあるのでは?
自分の作った作品なので、愛情があるからではないか?
と思えてくる。
もしかしたら、もの凄い大失敗作を作っているのではないか?
独りよがりの作品を作っているのではないか?
そう考えてしまう。
そういえば「ストロベリーフィールズ」のときも、
「青い青い空」のときも、そんな不安に襲われたのを思い出す。
以前、別の作品で編集中にも、同じ不安を感じた。
そんなときに限って、それらの映像を見たプロデュサーたちが、
こう指摘してきた。
「こんなものでは、どこの映画館でも上映してくれない!
編集を根本からやり直せ!」
(つづく)
いしだ壱成さん出演シーンのスチール! [編集作業]
DVDに書き出してみる! [編集作業]
「朝日のあたる家」音声整理をしながらも
詰め編集のさらに詰め(?)で、
現在、上映時間2時間。
クレジットをつけて2時間10分くらいか?
音を整理すると、台詞のダブりがなくなり聞きやすくなる。
あと、ずっと、パソコンのモニター画面で見ていたので
何度かDVDに書き出して、プラズマテレビの大画面に出してみた。
風景が美しく、室内シーンも陰影があり深みがある。
通しで前半60分を見る。
考えていたのと違う印象、流れ、リズムを感じる。
これをどうするべきなのか?
「どうしたい」ではなく、「この映画がどう生まれたい」と思っているかを考える。
編集だけでなく、音楽、効果音をも考えながら作業を進めねばならない。
ここからはセンスの戦いでもある。
(つづく)
再び、海外向けの予告編をご紹介! [編集作業]
来月5月にロサンゼルスで開催される
JFFLA(ジャパン・フィルム・フェスティバル・ロサンゼルス)
用に作った予告編
英語の字幕スーパー入りで
編集もアメリカ人にもよくわかるように
原発事故を中心に作ってみた。
もちろん、家族愛の部分や湖西の美しい風景等も見せたいのだが
アメリカ人がまず、興味を持ってくれることが大事
福島の事故は日本以上にアメリカ人の方が関心を持っているので
第一弾はこんな感じにしてみた。
公開から数日。
すでに260回を超える再生回数
凄い
まあ、アメリカでも見られているからなあ。
さらなる張り付け。拡散。
よろしくお願いします!
(つづく)
2013-04-19 03:12
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