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政治家を熱く応援する人ーその思いは素晴らしいが、陥る危険性。感情は判断を阻害する [my opinion]

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政治家を熱く応援する人ーその思いは素晴らしいが、陥る危険性。感情は判断を阻害する

いろんな人が自説をコメント欄に書き込んでくれる。なるほどと言うものもあるが、うーーんと思えるものも多い。それら一つ一つに返事飯しない。その理由は先の記事で説明した。それとは別に、それら間違った考え方のコメントを見ていると、なぜ、間違いに至ったか?間違いに気づかないか?が見えてくる。ある例を解説しよう。

ある「友達」ー彼は政治家のAさん支持。その選挙には大手政党が推薦するBさんと、知名度あるCさんも立候補。最有力の3人となった。だが、Aさんは落選。大手の政党が推薦するBさんが当選。その人は「知名度あるCさんがAさん潰しのために立候補した!大手政党が指示して出た」と推理する。この説を唱える人は他にもいる。が、僕はその選挙。3人とも街頭演説を複数取材。興味あって、いろんな情報を集めた。その事情に詳しい。

事情通の推理だと、知名度あるCさんはAさん潰しではなく、むしろ、Aさんの立候補がBさん潰しに繋がったと指摘。その説に従い、僕なりに調べたが、Aさんー人気はあるが、他の選挙での得票数を見ても当選ラインには一度も入っていない。大手政党はその辺はリサーチしているから問題にしない。刺客など立てない。

また、大手政党はテレビ局に圧力をかけてCさんを特別にアピールしないさせた。報道番組はそれに従い、討論会でもCさんが一押しの主張ができないような構成にした。このことからもCさんは大手政党の指示で出馬したのではないことが分かる。指示した候補の邪魔をするはずがない。とすると「友達」が指摘するように「Aさん潰しのためにCさんが候補になった説」は否定される。

では、なぜ、「友達」はそんな結論にたどり着いたのか? まず、Aさんを熱く応援していた。当選して正しい政治をしてほしいと願った。そこにCさんが立候補。知名度のある人だ。「こんな奴が出てくると、Aさんの票が奪われる!」と焦る。「許せない」「引っ込んでろ」そんな感情が冷静さを奪う。そして、「大手政党に頼まれて立候補したんだ!」と憤る。

友達はAさんがBさんに次ぐ票数だったことは知っているが、それが何票であり、前回は何票だったか?までは確認していない。「次点!惜しい」「Cさんさえ出なければ...」という認識。だが、当選者には倍以上の差をつけられている。そこから考えても、Aさん潰しの刺客は必要なかった。そして、次の選挙でもAさんは同じくらいしか票を取っていない。残念ながら彼では当選ラインまで行かないのだ。ただ、支持者としては他に理由を探したくなる。「Aさんに勝ってほしい」と言う熱い思いがあるからだ。

熱い思いーは本来美しいもので、強い原動力となる。が、感情は冷静さや論理性を奪う。嫉妬になり憎しみになり、判断を鈍らせる。だからこそ、トランプを追い落とすのに「差別主義者」とレッテルを貼る。小沢一郎に対しては「悪徳政治家」と言うイメージを国民に刷り込む。国民を感情的にして冷静な判断をなくさせるためだ。「トランプ嫌い!」と言う人の多くが誘導され、現状認識が出来なくなった。

大手政党はよくその手を使う。そうでない場でも、熱い思いがある人が自ら、そこに陥り、状況判断が出来なくなっている姿も見かける。大切なのは冷静さ、論理性。状況判断。熱い感情はそれを阻害する。


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