「大本営発表」と言う言葉。意味を知っていますか？＝トランプ事件は同じ構図！

安倍政権時代によく使われたが、若い人たちはその意味を知っているだろうか？　僕らの世代はドラマや映画で学んだ。戦時中、国民への戦況報告は戦時中に設置された日本軍の最高統帥機関である「大本営」の発表を受けて当時のマスコミが放送した。だから、戦争映画を見ているとラジオで「大本営発票によりますと、我が艦隊はアメリカ軍の巡洋艦５隻を撃沈！」とか報じる場面がよくあった。それを聞き国民は「日本は勝ち進んでいる！」と大喜びした。

しかし、大本営発表は日本軍の勝利ばかり伝える。撃沈した船を数えていたら、米軍はもう全滅したのではないか？と思った人もいたかもしれない。あるいはどれだけ米軍は戦艦を持ってるの？と感じたり。つまり、それら発表の多くは嘘。当初は事実だったかもしれないが、戦局が悪くなってからも「日本軍は快進撃している。戦果をあげている」と大本営は伝え続けた。




実際は物凄い数の日本兵が戦死、多くの空母を失い、占領した場所を奪還され、敗戦の色が濃くなる一方だった。それを踏まえて、安倍政権のありもしない功績をNHK等が報道していたことを「大本営発表」と呼ぶようになった。「ドキュメンタリー沖縄戦」取材で知った事実も同じ。４月１日の上陸作戦。日本軍は一切反撃せずに米軍の沖縄上陸を許すのだが、大本営は「米軍戦艦＊＊隻、撃沈...」と多くの戦果を上げたと全国に伝えた。

実際は米軍被害ゼロ。日本軍は何もしていない。数値を水増しにするとか、事実を脚色するとかではなく全部「嘘」。軍、日本政府は国民に嘘を伝えていたのだ。なぜか？「日本が負けそう」と伝えると国民の戦意が萎えてしまう。勝っていると伝えて、喜ばせ、戦争により協力させるためだ。

それでも国内の食料事情が悪くなり、本土決戦と言われるようになるとさすが気づく人も出てくる。しかし、同調圧力。「負けるかもしれない？」と言おうものなら「非国民！」と怒鳴られ、疎外されてしまう。アカ（共産主義者）と呼ばれ村八分。だから、言えない。「鬼畜米英」「欲しがりません勝つまでは」こうして日本人は違和感を隠し敗戦まで突き進んで行く。

当時の国民。どんな思いだったか？想像はできるが実感はしづらい。歴史を知っている僕らからすると「愚かだ」とさえ思える。アメリカに竹槍で勝てる訳が無い。どうすれば当時の気持ちを痛感できるのだろう？　ずっと考えていた。それが今。大統領選挙、まさに同じで構図であることに気づいた。

トランプが「不正投票があった」と発言しても、米マスコミは「嘘」と決めつけて放送を途中で止めた。日本でも同様。コメンテーターたちは「証拠がない」「言い訳」「泣き言」と決めつける。郵便投票開票になった途端にバイデン 票が何万も増えている。それも深夜に。そこに誰も疑惑を向けず、「トランプ は嘘つき」と決めつける。日米ともにマスコミは一方的な報道。明らかにトランプを貶めるものばかり。




これ大本営発表の逆をやっている。ありもしない日本軍の戦果ー嘘ーを繰り返し伝えるのと、トランプの発言は全て嘘と決めつけて否定。事実を伝えない。真逆だが、同じ方法論。今の日米マスコミは大本営と同じことをしている。さらに、トランプ支持、擁護をしようものなら、多くの人が「バカじゃないか？」「最低の奴だろ」「お前おかしいぞ」てなことを日米ともに言われバッシングされる。

僕の友人にも１人いるが、トランプに対する憎しみは半端なく、戦争屋だと信じ込んいる。彼は馬鹿ではない。むしろ頭のいい奴。原発反対でも頑張っていた。戦時中の日本人も彼と同じで「米英鬼畜。許さない」と思い込んでいたのだろう。当時の日本人はアメリカ人に会ったことさえなかった。アメリカのことを詳しく知らない。友人もトランプには会ったことはない。詳しい知識がない。テレビで見ただけ。なのに「最低の奴」と思い込み「落選しろ！」と毎日ツイート。支持者を攻撃している。

戦時中と同じだ。大本営の主張に疑問を持つ、批判する者は同じ国民から叩かれる。戦時中は勝てない戦争を続け、多くの日本人が死んで行った。多くの都市が焼け野原になった。大本営発表を信じたばかりに国民は多くの犠牲を強いられたのだ。そして今、４年間戦争をしなかったトランプが大きな力で引き摺り下ろされようとしている。が、マスコミは事実を伝えない。嘘を伝え国民を誘導する。戦時中と同様、何か目的があるはずだ。

そう。再びアメリカを戦争ができる国にしたい。そのために戦時中と同じ手法を使って国民を誘導。トランプを抹殺して、以前のように戦争で大儲けしたいということ。実感できなかった戦時中の気持ち。今、実感することができる。発言すれば周りからバッシング。マスコミは真実を伝えない。75年経っても国民は同じように誘導され騙される。そんな風に感じている。