DS記事にコメント「証拠あるのかよ！」＝本当にDSはマスコミを支配しているのか？ 説明しよう。

DS記事にコメント「証拠あるのかよ！」＝本当にDSはマスコミを支配しているのか？　説明しよう。

ここしばらくトランプやDSについて記事にしているが、僕は落合信彦でも池上彰でもない。「隠された真実」を伝えることが一番の目的と違う。いかに日本人が「考える力」をなくしているか？　教育によって育まれていないか？に興味がある。それを具体的に立証するのに、DS問題は非常に良い例となるからだ。先日も、興味深い批判があった。

「DS はアメリカのマスコミを支配しているというけど、証拠あるのかよ？」

いい質問ですね〜。こういう発言をする人は「考える力」を検証するのにピッタリだ。男性で３０〜４０代くらいの人。会社員だと思われる。おかしな団体の人でもない。では、検証しよう。マスコミというのはテレビ局、新聞社、ラジオ局を中心として、最近ではネットのニュースサイト等もあり、週刊誌、月刊誌等も含めて、いわゆるマスコミという人たちだ。

彼らの仕事はニュース、情報、を伝えること。しかし、国民のためにタダ働きしている訳ではない。営利団体だ。どうやって儲けるのか？　テレビに絞ろう。テレビはコマーシャル。ニュースやドラマを提供する代わりに番組でCMを流し視聴者に見てもらう。それによって企業や会社は製品をアピール、買ってもらい収益を上げる。つまり、テレビのスポンサーの多くは企業だ。

その企業に都合の悪いニュースをテレビは上げるだろうか？　何100億円もの広告料をくれる企業だ。よほどのことがない限り、その企業がイメージダウンする報道はしない。そんなことしたら、次から広告料をもらえなくなる。それとも「社会正義」のために報じるか？　残念ながらそんなマスコミはない。「真実の報道」とか「公正中立」とか言っても本当は利潤追求だ。

だから、原発事故があるまで、原発にマイナスなニュースをテレビはほとんど報じなかった。トヨタより、パナソニックより巨額な広告料を電力会社はマスコミに支払っていたからだ。このことは３１１以降、多くが知る話である。さて、DS だ。先の指摘

「DS はアメリカのマスコミを支配しているというけど、証拠あるのかよ？」

もう、答えは分かっただろう。DSに関わる企業をあげてみよう。軍産複合体だ。「原子力ムラ」は原発を推進することで儲かる企業だが、こちらは戦争をすることで儲かる企業。戦闘機、戦車、武器を作る会社から、コカコーラ、マルボロのように兵士に支給されるものを作る企業まで。あと、銀行、証券会社、いろいろある。それらは当然、テレビや新聞のメインスポンサーだ。そんな彼らの指示や依頼をマスコミが拒否できるだろうか？　フェイクニュースだと分かっていても、高額のCM料を払う企業に楯突いたりはしないはずだ。

日本のNHKを思い出そう。CMは流さない。それでも政府の広報になっている。多くの国民はそれを知っている。予算の認定を政府がするからだ。また、民放に対して政府は偏向報道（政府批判）があると、放送許可の取り上げをチラつかせている。あの高市早苗さんの発言はそういうこと。「ワシらに逆ろうたら、放送できんようにしたるからなあ？」という意味だ。日本でもこうなんだから、アメリカはもっと、えげつないことをしているだろう。

4年前の大統領選挙でも、4大ネットワークは全てヒラリー支持。（ABC CBS NBS CNN）目に見えてえこひいき。まさに今回の自民党の総裁選での石破いじめと同じ。明らかに潰そうとしていた。そこからの流れ、その後の報道。そしてDSのメンバーがどのような企業か？　再確認すれば彼らがマスコミを掌握し、支配していることはすぐに分かる。それを知らなくても、日本での原子力ムラのあり方を見れば「アメリカも同じだろうなあ〜」と気づくはず。指摘した人はそう考えなかったのか？

彼がわざわざ取材しなくても、僕に質問して来なくても想像がつく結論だ。が、その人は何も調べていないだろう。深く考えてもいないはず。彼の言葉にある「証拠あるのか？」こういう言い方をする人は世間一般の常識に縛られている。テレビで報道しないものは信じない。想像力が貧しい。「好き」「嫌い」で判断しがちなタイプ。そんな人が自身の想像力を超えたものに出会った時に、良く言うセリフがこれ「証拠あるのかよー！」ー「僕はもう限界です。理解できません」という意味。

そうやって想像を絶する現実を拒否、否定して自分の世界を守ろうとする防御反応に入っているのだ。証拠を見なくても、先に挙げた方法で十分に理解できる話。なぜ、それをしないか？　それは彼の想像力が乏しいということではなく、「想像力」や「洞察力」を育てない日本の教育を受けて来たからだ。与えられることのみを受け入れ、線引きされた（テレビで流れた）以上の現実を拒否するような人間、を育ててきたのが日本の教育なのだ。そんなことも見えて来る...。