あれこれ口を出したい人たち。その心は?=子供食堂で文句を言う大人たちから思い出したこと [心理を分析]
あれこれ口を出したい人たち。その心は?=子供食堂で文句を言う大人たちから思い出したこと
あれこれ口出しをしてくる人たちの話。少し前に書いた。「子ども食堂」で貧しい子達に食事を振る舞う店主の、何もしない近隣の人たちが「自然食にしろ」「手作り出ないと」「勉強も教えろ」とか言いに来るという。店に集まりたむろする。
彼らはアドバイスをしているつもりなのだろうが、要は安易な承認欲求を求めているだけ。口出しをすることで、自分の存在をアピールしているのだ。深層心理では「俺たちも注目されたい、賞賛されたい」と思っている。それも努力せずに認められたい。だから行動せずに口出ししてくるのだ。
そんな連中はどこにでもおり、僕の周りにもた。学生時代に映画監督になりたい!といえば、頼みもしないのに友人、教師、親戚たちが「現実を見ろ」「子供みたいなことを言うな」「お前、才能があるのか?」「簡単なことじゃないぞ!」と説得しようとした。誰も「応援するよ」とは言わなかった。
「朝日のあたる家」の時も同じ。公開したら、反原発のおじさんが寄って来て「これじゃダメだ」「全部知っていることだよ」「初心者向けだね」「内部被曝が描かれていない」と批判して来た。「だったら、お前らも映画作れよ!自分たちが満足できる作品をやれよ!」そう思えた。
彼らは行動する者を批判することで「自分たちの方が上だ」と満足。「詰まらない映画を作った奴を諭してやったよ」と承認欲求を満たす。「俺はすげーんだよ」と勘違いする若い奴ならまだしも、60代70代のおじさんたちが、そんなことを言ってくる。本当に情けない。しかし、そんな奴はどこにでもいる。そして彼らは邪魔にこそなれ、何の役にも立たない。
学生時代の僕にあれこれ言った大人の中には「俺も昔、小説家になりたかった。でも、なれなかった。それが現実だ。教えてやらねば」と思った連中もいるだろう。それは自意識。深層心理では「こんなガキが夢を実現したら納得いかない。甘いだけだ。俺がダメなんだから余程でないとダメなんだよ」と、その考えを正当化するためにも、成功して欲しくないと言う無意識が働いていることもある。
何れにしても相手のためではなく、承認欲求を満たすため、自分の敗北を正当化するため、であることが多い。そんな連中は本当に始末に悪い。余計なお世話だと言うと「お前のために言ってんだよ」と怒り出す。善意の第三者の振り。そして「親切で言っているのにあいつは失礼だ」と言い触れ回る。金目当て、悪意があるという以上に問題。だが、それが人の本質なのだ。
映画を作るときでも同じ、当事者でない人たちがガタガタ言ってくる。「それじゃダメなんだよなあ」「これもやらないとダメだよ」「分かってないなあ」映画を作り始める時も、作ってからも、そんな輩が寄ってくる。一時期のスピルバーグやルーカスはタイトルさえ発表せずに映画作りをしていたことがあるが、それは正解。大事なのは口しか出さない連中をいかにブロックするか?なのだ。
子ども食堂の記事=> https://citrus-net.jp/article/90752?fbclid=IwAR205erGKH6GMXEzF9sDpXZr75pRR7-lISyQ71d0ZVGkfL1kptSnBVs1PUQ
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