SSブログ

【Facebookは心癒される喫茶店か? それとも閉鎖的な田舎町か?】  [【再掲載】]

12075083_911147835626188_1086419502915071846_n.jpg

【Facebookは心癒される喫茶店か? それとも閉鎖的な田舎町か?】 

 Fbは近所の喫茶店。という例えをしてみる。会社に行く前に立寄り、モーニングサービスを食べる。昼休みにランチを食べる。休憩時間に珈琲を飲みに行く。帰宅前に寄ってビールを1杯。そこに行けば、誰か知っている人がいて、話ができる。

 訪れるたびに知り合いができて、話ができる。ときには懐かしい友人がいたりする。Facebookはそんな店のようなもの。と、いえば、とても素敵な場所に思える。が、その店に通い始めると、次第に中毒症状になり、1日に何回も通ってしまう。次第に嫌な思いをすることになるのだけど、止められず、辛い思いをしながら通うことにもなる。

 実際、ある地方で素敵なバーがあった、仕事が終わると仲間が集まり乾杯。そこに行けば、高校時代の友人がいたり。寂しいときでも、誰かいて心温まる場所。ああ、こんな店がある町で暮らしてみたいな。と思ったことがある。特に都会暮らしをしていると、1人で寂しいことが多く、親しい友人が集まる店。映画「セントエルモス・ファイヤー」のような店に憧れる。

 だが、少し考えて、いや、僕はこの町では暮らせないな.....と思えた。店には気心が知れた友人ばかりではなく、無神経な連中も集まるからだ。田舎町なので互いに顔は知っている。あれこれ仕事やプライベートに口を出して来る。揉める。そうやって店を訪れることはなくなり、町でそいつと会うたびに嫌な思いをする。

 まさにそれがFacebookの構図なのだろう。最初は早朝でも深夜でも、自分の書いた記事にコメントが入り、あーこんな時間でも読んでくれる人がいるんだ。と、嬉しかった。が、次第に、喫茶Facebookに行くとと、知人が増えて来て、あれこれ言われるようになる。「野菜が足りませんよ」「運動した方がいいですよ」「目薬はダメですよ」なんだか、実家に帰った大学生のようだ。

 彼ら彼女らに悪意はない。が、親に言われてもうるさいと思うことを、良く知らぬ他人から言われたくない。中にはあれこれ議論を挑んでくる人もいる。自分の価値観を押し付けて来る人もいる。こちらの意見を述べても、曲解して、或いは誤解して、当て外れな反論が返ってくる。心の安らぎとして、訪れた店なのに、いつしか、ややこしい人たちが絡んで来る場所になってしまう。

IMG_2623.JPG

 それでも店に行くと、声をかけてくれる友人や話を喜んで聞いてくれる人もいる。僕が店に来るのを楽しみにしてくれている人もいる。だから、毎日、訪れてしまうのだが、行くたびに顔見知りが増えて、どんどん面倒な人間関係も広がって行く。それが「喫茶Facebook」なのだと思える。

 ここに興味深い構図がある。人は寂しくて、人と会いたくなる。自分の話を聞いてほしい。自分の思いを分かってほしい。受け入れられると嬉しい。が、人の数だけ意見や価値観があり、なかなか、分かってもらえない。また、理解力が低い人もいる。勘違いが激しい人もいる。そんな人たちと交流を持つと、イライラしてしまう。そして、分かってくれる人はごくわずかであり、自分の立場を考えず、あれこれ言って来る人も多い。

 この構図は同時に、田舎町の構図にも似ている。その村にはいろんな人がいる。分かってくれる人、くれない人。そして、あれこれ、うるさく言って来るオヤジがいる。噂話が好きなおばさんがいる。小さな世界。互いに価値観を押し付け合う。我慢して生きなければならない。それが嫌な若者は村を出て行く。でなければ、プライベートなことをあれこれ言われるのが嫌な人は、交流を断ち、「アルプスの少女ハイジ」のオンジのように孤独に暮らす?

 どーも、Facebookというのは新しい出会いや懐かしい出会いを求めて、新しい世界に踏み入れるものだと思っていたが、結果として村社会に住むことになっているような気がする。しかし、都会で暮らす孤独な青年であれば、それも楽しい時間だろう。会社でも友達がおらず、人見知りが激しい。いつも満員電車に揺られて通勤しているのに、自分を知る人はいない。そんな中で、昼休みに「ランチ」の写真を上げれば「いいね」がたくさん着く。「おいしそうだね!」とコメントが入る。ささやかな喜びかもしれない。

 僕の友人で直接会うと言葉が少ないのに、Facebook上だとやたら陽気にコメントするヤツがいる。一度しか会ったことのない人に、親友同士のような突っ込みをする。見ていて危ないものがある。「友達申請」して「承認」されれば、それが本当の友達だと思い込んでいるのかも? 別の「友達」から「あの人ちょっとヘンですよね?」と聞かれたので「うん、おかしいよ」と答えた。悪いヤツではないが、少々問題がある。

 たぶん、その種のタイプが日本には多いと思える。果たして、Facebookはいつ行っても知り合いがいる癒しの喫茶店なのか? それとも閉鎖的な田舎町のコミュ二ティ? いろいろと考えてしまう。



あかねの見舞い_edited-1.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。